あなたの心の勝利の方程式:すやまたくじです。

アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。

そんな今回のテーマは2021年秋アニメ、大成功した作品編ー!

狙い通りから、うれしい誤算も!

今回はそんな成功した方のアニメに迫ります。

動画解説:【2021秋アニメ大成功の方程式】無職転生・王様ランキング・暗殺貴族以外もある7作品(約15分)

明暗分かれた2021年秋アニメ

2021年秋アニメもぼちぼち最終回を迎える作品も出たことで、人気や動画配信の再生数など、各作品の成功具合もかなり分かるようになりました。

前回はその中でも狙いを外した秋の誤算アニメのその原因の考察を行いましたが、今回は成功した方のアニメについても解説していきたいと思います。

具体的には、動画配信の再生数などの売上、SNSでの話題性などの人気。

これらがかけた制作費以上に大ヒットした作品を分析していきます。

>>アニメにお得な動画見放題サイトランキング【原作試し読みOK】

 

鬼滅の刃 無限列車編&遊郭編

ここは特別解説する必要もないでしょう。

売れた原作漫画を、原作に忠実に、その中でも原作を補完する形でアニオリを少し入れる。

それをしっかりと予算を組んで、レベルの高いアニメ制作会社に作って貰う。

これをやれば、ある程度のヒットは計算できる。

大ヒットするかどうかは運やタイミング、あとはユーフォテーブルとか京アニといったトップ中のトップ制作会社に作ってもらうなどの要素も必要になってきますが。

今期も大ヒットとまではいきませんが、『古見さんは、コミュ症です。』と『先輩がうざい後輩の話』は、この勝ちパターンでしっかりと結果を残してきました。

日本のラブコメは世界でも大人気ということで、ラブコメが弱い古見さんは前評判の割には伸び悩みましたが(古見さんはさらに加速する2期に期待)、先輩がうざい後輩の話は世界的にもヒットして、あと一歩で大成功と言えるぐらいのレベルで売れまくり。

この予算をかけて原作をパワーアップさせる究極系が鬼滅の刃や呪術廻戦といったジャンプアニメ。

じゃあ、他もそうすればいいじゃない。なんで中には原作売れてるのに予算をケチっている作品もあるんだ?と思う人もいるかもしれませんが、これはアニメ製作委員会の問題ですね。

ここを詳しく語ると、別の記事がもう一つできるぐらいのボリュームになるので簡単に解説すると、アニメ製作委員会はよりお金を出したスポンサーが発言力を増す仕組み。

そのため、その作品のアニメ化をメインで企画するスポンサーがあまりお金が出せなければ、他のスポンサーも出したくてもあまりお金が出せない仕組み。

なぜなら、メインよりもお金出させちゃうとメインよりも発言力を増しちゃうから。

そのため、メインが周りにお金を出させないようにしているから、全体的に制作費が集まらない形。

ジャンプアニメはこの製作委員会が強いので、毎回あんなハイクオリティなアニメを制作できるわけです。

 

王様ランキング

そんな原作漫画をハイクオリティに仕上げる作品の中でも、ちょっと毛色を違うのが王様ランキング。

放送前はほとんどノーマークだったことから分かる通り、王様ランキングはアニメ放送前はそこまで原作漫画が売れているわけじゃなかった。

具体的には、先ほど紹介した中で一番売れていない先輩がうざい後輩の話の半分ぐらいのレベル。

なのに、予算たっぷりの深夜アニメのゴールデンと言われるノイタミナで放送し、制作会社も進撃の巨人を3期まで担当したWIT STUDIOの気合の入れっぷり。

王様ランキングに関しては、アニメ化すればヒットするはずという期待を込めて制作し、それが大ヒットという最高の形で返ってきた。

ある意味で、賭けに勝った作品とも言えるでしょう。

 

見える子ちゃん

こっからはアニメ製作委員会がうまくハマらず、そこまで予算をかけてくれたなかったけどヒットした漫画原作のアニメ。

鬼滅の刃とかと比べるとだいぶ制作費が安いので、その差し引きの利益を考えると、大ヒットレベルと言っても過言ではない。

その筆頭がこの見える子ちゃん。

カワイイ女の子がホラーに怯える王道に加え、それをスルーし続ける設定がハマり、SNSでバズりましたが、連載しているところがマイナーということで、王様ランキング以上に原作は売れてなかった。

その影響か、予算をあまり組んで貰えず、

作画の方もそこそこという形でした。

アニメ制作会社が、ハイスクールD×Dや異種族レビュアーズを担当したパッショーネだったので、予算をかけたらもっと可愛く見える子ちゃんを仕上げたと思うのですが。

が、そこはパッショーネさん。

原作では序盤はホラーコメディ中心で、たまにちょっとお色気ある程度だったのですが、

お色気大強化で伝説の第1話が爆誕しました。

結果、第1話で紳士たちのハートを鷲掴みにしてロケットスタートをかませたのが大きかった。

序盤はそんなお色気で攻めつつ、

原作にはなかったお父さんの伏線も第1話から入れて、ホロリとさせる話も強化。

これで男性だけでなく、女性視聴者もゲット。

さらに、原作とは話の構成を入れ替えて、

中盤以降のホラーシリアスな展開は原作の流れをそのまま再現して、序盤とはまた違う作風で変化を付けて飽きさせなかった。

見える子ちゃんについては、予算が足りない分をアニメ制作会社がカバーしてのこの大成功でしょう。

 

吸血鬼すぐ死ぬ

吸血鬼すぐ死ぬについては、見える子ちゃんとはまた違うパターンで成功した。

こちら週刊少年チャンピオン連載でありながら、女性人気がけっこう高かった作品。

そのためか、男性キャラのキャスティングが、

主人公も含めて女性人気の高いイケボ声優中心。

大ベテランのかなりの人数が出演しているので、ギャグだから作画はそこそこでいい!キャスティングにお金をかけろ!となったんでしょうね。

結果、イケメンアニメでもないのに、イケメンアニメ以上にこの秋一番女性ファンをゲットした。

男性陣はその美少女が少ない作風だけでなく、ギャグが合わないとスン!となる人が多い中、女性陣はこの秋一番の大爆笑!という感想を挙げる人が非常に多かった(なんか有名人とかもいた)

最終回のTwitterのトレンドは6万を超えて、これは鬼滅の刃に続いて今期の第2位。

無職転生も超える大トレンドを起こしていました。

吸血鬼すぐ死ぬは、女子を笑わせるギャグと、キャスティングの大勝利です。

 

ラノベ原作の異世界アニメは全勝

前の記事でも解説しましたが、この秋の異世界なろう系は合計6作品の大ボリューム。

無職転生、異世界食堂2、進化の実、真の仲間、最果てのパラディン、暗殺貴族。

ほぼ最終回まで迎えた現時点で、この6作品、配信的には全勝!

うち三作品は大黒字となりました。

 

進化の実

配信の売上的には12位と中の上ぐらいですが、なにしろ作画クオリティは50作品ぐらい放送されたこの秋の中でもトップレベルに低いですから。

あの制作費抑えまくりの作画カロリーで、中の上は大成功と言ってもいい売上でしょう。

クオリティが高い作品がなかなか作れないというデメリットはありますが、逆にこの予算でアニメ作るのは無理でしょうという企画も通るのがアニメ製作委員会のメリット。

しかも、それがたまにこうやって大成功することもあるからね。

進化の実の成功の要因は、異世界チート全体の成功の要因と同じ。

アニメでも漫画でも昔から求められているのが、ヒーロー性とモテ要素。

ヒーロー性の究極系がバトルもので、モテ要素の究極系がラブコメと、この二つは人気ジャンルですから。

で、異世界チートはその両方が手に入るパターンが多い。

さらに、異世界が舞台となれば難しい解説をしなくてもすぐに通じるので、時間が少ない1クールアニメとの相性もいい(この点が解説がないと伝わりづらいSFとの大きな違い)

つまり、コア層よりも圧倒的に人数が多いアニメライト層が見やすいので、そのライト層人気で毎クールのように異世界ものは配信で上位で来るわけですね。

また、朝とか夕方のアニメの方が慣れているライト層はコア層と違って、作画とかもそこまで気にしないので。

進化の実も、朝とか夕方だったら普通に放送してそうなレベルですからね。

それに加えて、異世界転生や異世界転移で主人公が活躍するアニメは、現状に不満を抱えている人が共感しやすいみたいで、その中にはライト層だけでなくアニオタなども混じっている。

進化の実に限らず、異世界ものはアニメライト層から人気を集めつつ、作品によってはコア層も引き込めるので、人気ジャンルとして確立されているのでしょう。

 

世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する(暗殺貴族)

続編ものを除けば、今期イチバン動画配信で見られているのがこの暗殺貴族。

なんと序盤はほぼ再放送の無限列車編で伸び悩んだ鬼滅の刃を抑えて第2位。

遊郭編が始まって抜かれましたが、それでも3位と国内でも海外でも見られまくりの大ヒット。

そんな暗殺貴族の世界的大ヒットの要因は二つ。

一つ目は主人公を世界最高の暗殺者とすることで、王道チートを嫌うアニオタ層も多く取り込むことに成功したから。

特に第1話のおじいちゃんパートは、原作ではサクッと描かれただけのところを大幅増量したほぼオリジナル。

二つ目は、タルトの槍さばきが褒められるなど、第1話やOPの作画に気合を入れまくったのも作画にうるさいコア層のハートをゲットした。

中盤からは同じタルトの槍さばきでも別アニメかっ!?というぐらいクオリティが下がりましたが、ある程度まで見させれば、後はストーリーが気になって最後まで見る人が多いですから。

第1話にオリジナル要素を入れるなど、暗殺貴族は見える子ちゃんとはまた違ったアプローチで、第1話を筆頭とした序盤のスタートダッシュに予算と労力をかけまくったのが大成功の要因でしょう。

予算的に全話のクオリティを上げるのが無理なら、先行逃げ切りで行こうぜ!という作戦がハマった形。

 

無職転生~異世界行ったら本気だす~

無職転生ももはや説明不要かなと思うのですが、僕のフォロワーは無職転生ファンが特に多いので、ここも解説していきましょう。

無職転生の一番のポイントは設定とストーリーの秀逸さ。

異世界転生のパイオニアながら、主人公のルディは才能はあるけれどチートではない強さのバランス感覚。

さらに、ダメな部分もしっかりと残し、完璧ではないルディが失敗しながら成長していく過程や心情を丁寧に描いたところが大きい。

この辺の内容の良さは、今回の異世界ものの中でも、原作ラノベが一番売れていることからも証明されています。

そんな名作ラノベをアニメ化するにあたって、まず予算が取れたのが大きいですよね。

異世界系は低予算のアニメも多い中、無職転生の製作委員会はジャンプアニメ並にいい仕事をしました。

また、漫画と違って文字媒体のラノベの場合、原作をそのままアニメ化するのは難しい。

心の声や回想などが多い作品の場合、それをそのまま描くとアニメ映えはしないので。

その点、無職転生はそういったシーンを必要最低限に削りつつ、逆に原作にはないオリジナル要素をけっこうガンガンと入れてきた。

これがバチコーン!とハマり、原作の世界観を壊さず、なおかつアニメ的に楽しませることに成功したからこそ、アニメライト層にもコア層にもハマる人が続出し、配信の再生数でも鬼滅の刃を抜いての第1位という快挙を達成できたのでしょう。

それを可能にしたのは、無職転生のためにアニメ制作会社を立ち上げて、より原作に理解が深いスタッフが制作に関わったこと。

さらに、その脚本や設定などを原作者もしっかりとチェックしたのが大きい(忙しいという理由もあるのか、意外と原作者によってはチェックしない人も多いので)

すべてにこだわり抜いたからこそのこの結果。

予算だけでなく手間暇もかけまくって原作を再現する。

これをすれば外すことはないと思いますが、ただこれを真似するのは簡単ではない。

 

大成功の2021秋アニメ7作品まとめ

今回の大成功の2021秋アニメ7作品まとめると、やはり王道は予算をかけて原作を再現すること。
ただ、予算がない場合は、制作会社の工夫次第で暗殺貴族や見える子ちゃんのような大ヒットも生まれる。
そして、進化の実のようなダメ元の作品が当たることもあるから、そりゃ低予算の異世界アニメもやめられませんわな。

>>2021年秋アニメおすすめランキングへ

ベスト版アニメランキング【見放題&原作読み放題あり】

昭和~令和まで、歴代のアニメから厳選したおすすめランキングベスト100

最新アニメも視聴後、面白かった作品は随時追加。

また、アニメにお得な動画見放題サービスや原作試し読み&読み放題情報も。

>>ベスト版アニメランキング【見放題&原作読み放題あり】