あなたの心の計算外:アニメマンガ名探偵すやまたくじです。

そんな今回のテーマは、2022年春アニメ、大誤算7作品特集ー!

本当はパリピ孔明になりたかった!

前回の異世界VSラブコメに続き、今回は期待通りにブレイク出来なかった7作品の特集を。

前評判はパリピ孔明並

前にやった放送前はスパイファミリーと同じ覇権候補特集と違い、今回はパリピ孔明と同じく、放送前はダークホース枠だった7作品。

しかし、パリピ孔明が今期の覇権争いに加わるほど大ブレイクした一方、今回紹介する7作品は、

1作品を除いて、配信再生数ランキングでは圏外。

僕が独自にやっているTwitter投票で選ぶ週間アニメランキングでも圏外の常連。

同じダークホース枠でありながら、なぜこの差が生まれたのか?今回はその理由について考察していきます。

>>紹介作も含む2022春アニメおすすめランキング

 

主役声優の問題『このヒーラー、めんどくさい』

異世界ものでありながら、ヒーラーのヒロインが癒すどころか煽りまくることで笑いに変える、なろう系とは全くベクトルが違うアニメ。

ヒロイン・カーラの煽りボケと、シュールな笑いにハマる人が多く、

原作漫画は売れていて、放送前はアンチなろう系枠として一部で期待されていた。

さらに、その煽りヒロイン・カーラを、ラブライブ!虹ヶ咲で主役を演じる大西亜玖璃(あぐり)さんが演じるということで、この禁断の組み合わせでも一部ファンの間で期待されていた。

結果、

全然ハマらなかったーーー!!!

もちろん、このギャグ特有の解像度が低い絵柄がクオリティを求める深夜アニメ勢との相性が悪いのもありますが、一番多かったマイナス感想がギャグが面白くない、特にヒロインの声優のヘタ!という声が多く挙がっていました。

僕も原作漫画のギャグと比べると、イマイチ切れが足りないなと思いましたが、これは大西さんがどうとかいうだけの問題じゃない。

というのも、演技の世界では『笑い三年泣き三月』という言葉もあるように、笑いの演技はずっと難しいと言われているから。

ギャグでブイブイ笑わせてくる雨宮天(そら)さんとか、花澤香菜さんとか、内田真礼さんとかも、まずは他の属性キャラで経験をかなり積んでからギャグキャラをやっていた。

しかも、いきなりメインとかじゃなく、まずはサブキャラで結果を出してからというパターンが多いので、

いきなりラブライブからギャグヒロインは、キャスティングをちょっと飛ばし過ぎちゃった感じ。

なので、カーラのキャストがギャグでもぶいぶい言わせている人だったら、もうちょっと結果は違ったかもしれない。

>>このヒーラー、めんどくさいも対象ギャグ漫画ランキング

 

MAPPAも通用せず『ダンス・ダンス・ダンスール』

発行部数220万部の人気スポーツ漫画を、呪術廻戦や進撃の巨人のMAPPAが制作する。

しかも、MAPPAは『ユーリ!!! on ICE』という男子フィギュアのオリジナルアニメでも大ヒット作を生み出している。

そんな二つがタッグを組んだので、普通だったら覇権候補の一角に入りそうですが、それがダークホース止まりだったのは、この少女マンガ色が強い絵柄と男子バレエというマイナー競技のため。

しかし、男子フィギュアで結果を出したMAPPAなら、男子バレエでも結果を出してくれるかな?とも思ったのですが、

無理だったーーーー!!!

ディズニープラス独占という足かせはありましたが、それでも男性陣がこの絵柄の影響で0話切りしまくってしまった。

しかも、ユーリとの最大の違いは、ダンスールは女性陣もけっこう0話切りしている。

少女マンガ風の絵柄なんですが、アニメのイケメン好きの女性陣には刺さらないのか?女性陣もアニメファンと漫画ファンはけっこう属性が違うのかなという結果になりました。

内容は絵柄からは想像できないぐらい熱いストーリー&MAPPAのクオリティがあるので、絵柄が違ったら覇権争いに食い込んでいたかもしれない(原作があるからしょうがないですけど)

>>ダンスールも対象スポーツ漫画ランキング

 

やっぱり小学生なのか?『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい』

仕事に疲れたブラック会社員の伏原さんをロリッコたちが癒してくれる。

主人公の見た目や境遇は『小林さんちのメイドラゴン』の小林さん、周りがロリッコばかりというのはわたてんこと『私に天使が舞い降りた!』、そしてそんな主人公を世話してくれるのは『世話やきキツネの仙狐さん』

三つのヒットアニメの要素があるということで、その三つのファン層を引っ張って来れば、一気に覇権争いに食い込めると思ったら、

全然無理だったーーーー!!!

メイドラゴンは属性が違うとしても、わたてんと仙狐さんのファンはもうちょっと来るかな?とも思ったのですが。

『まったく、小学生は最高だぜ!!』という名言もある通り、ロリッコはロリッコでも、見た目が小学生ぐらいないとダメなのかもしれない。

また、毎回ナレーションはイケボの男性声優が担当しているので、もしかしたら、女性をメインターゲットにしている作品なのかもしれない。

とはいえ、女性の間でも人気は出ていないので、ターゲット面で大誤算が出てしまったようです。

>>社畜さんも対象の日常系アニメランキング

 

サマータイムレンダとの差『トモダチゲーム』

今期のサスペンス枠といったら、完全にサマータイムレンダに喰われてますが、

実はこのトモダチゲームの方が発行部数370万部突破と、原作漫画は3倍以上トモダチゲームの方が多く売れている。

なのに、配信再生数では逆に3倍以上差を付けられちゃっているのが現状。

この理由は大きく分けて2つあると考察します。

1つ目はアニメしては地味過ぎた。

トモダチゲームは原作漫画が売れているだけあって、心理サスペンスや伏線の張り方、その回収の仕方はお見事。

特に伏線回収については、サマータイムレンダ以上と言っても過言ではない。

とはいえ、デスゲームじゃないので惨劇も起きないし、タイムリープなどのSF要素もなくて、サマータイムレンダみたいに潮(うしお)や澪(みお)とのラブコメもなし(逆にヒロインが黒幕みたいになってるし)

リアルベースでファンタジー要素が弱いから、アニメにすると映像のインパクトが弱い。

また、これは二つ目の理由にも関わってくるのですが、トモダチゲームはリアルをベースとした裏切りの心理サスペンスなので、1話目を観て辛いと言って1話切りするアニメファンが続出。

これ青年漫画をよく読んでいる人なら分かると思いますが、青年漫画だとこういうリアルベースの作品って、けっこう売れてて作品数も多い。

発行部数だったら、アニメ化した異世界ラノベよりも売れている作品もたくさんあるのに、なかなかアニメ化しない上に、アニメ化してもトモダチゲームのようにヒットしない作品が多い。

逆に実写化に流れる。

このことから分かるように、2つ目の理由はリアルベースの作品はアニメファンとの相性が悪く、トモダチゲームもその呪縛から逃れることが出来なかった。

>>トモダチゲームも対象サスペンス漫画ランキング

 

リアルはいらない『勇者、辞めます』

なろう系じゃないけれど、異世界ものの定番のチートな勇者が活躍する。

深夜アニメ層に嫌われるこのパターンは、覇権は取れなくても配信でけっこうな数字を残しやすい。

けれど、勇者、辞めますは、

配信でも全然数字伸びないんですけどーーーー!!!

具体的には、今期の異世界なろう系チートの定番『史上最強の大魔王、村人Aに転生する』と比較すると、配信再生数も原作売上も半分ぐらいの数字。

なぜこれだけ差が出たのかを考察すると、異世界のファンタジーに会社要素のリアルを入れたのが大きいんじゃないかなと。

異世界に会社要素を入れたと言えば、大人層にヒットして配信の数字も伸ばした『迷宮ブラックカンパニー』がありますが、あちらはブラック企業をぶっ壊す!に対し、

勇者、辞めますは人材が足りなくなった魔王軍で苦労するというもの。

そんな『リアルでもよくある姿をアニメでも観たくねえよ!』という感じでしょうか。

また、そんな捻った内容でありながら、キャラの見た目や設定は異世界なろう系チートに近いカワイイ感じなので、変化球系が好きな人も観る前に0話切りが多発したのも誤算でしょう。

>>勇者、辞めますも対象の異世界アニメランキング

 

第1話の誤算『処刑少女の生きる道-バージンロード-』

ダンまち以来の7年ぶりのGA文庫大賞受賞!と、放送前から大々的にアピール。

期待作ということで、制作費もかけたのでしょう。異世界ものの中ではかなり作画も安定している。

結果、第1話はトレンドも起こして好調な滑り出しでしたが、

第2話で一気にスン!となっちゃったのが処刑少女。

少女じゃなくて作品の方が処刑されちゃった感じ。

その理由を考察すると、第1話の仕掛けが失敗したのかなと思います。

異世界召喚された日本人が、能力を使いこなす前にすぐに殺されてしまう。

このアンチなろう系な展開に、コアな深夜アニメ勢がガッと食い付いてトレンドを起こしたのですが、もう一人の主人公アカリが登場したら、

百合コメディに変わるんかーい!

という突然のジャンルチェンジと、アカリが1話の暗い雰囲気をぶっ壊す!底抜けに明るいキャラクターに戸惑い、1話の展開にハートを鷲掴みにされた人が大量離脱。

逆に百合好き、明るい異世界もの好きな人は、話数が進むとどんどん面白くなると絶賛。

でも、そういった人たちは第1話のハードな展開で1話切りした人が続出と、どっちの層にとってもマイナスな第1話の仕掛け。

第1話のみの掴みはOKだったのですが、長い目で考えると、ここで本来のファン層を削ってしまった誤算が発生しました。

>>処刑少女も対象バトルアニメランキング

 

原作改悪『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(モブせか)』

モブせかはこの中で唯一、配信でも原作売上でも結果を出していますが、これはもっとイケたんじゃないかという誤算を感じる。

というのも、コアな深夜アニメ層に嫌われがちな異世界なろう系チートでありながら、破天荒なストーリーとロボットアクション、

そしてイケメン退治をするということで、全国3000万人のイケメン嫌いが反応した(ここは頑なに誰も共感してくれないけど、本当はみんなそう思っていると俺は睨んでるぜ)

結果、配信で数字を残すだけでなく、観ている絶対数は少ないですが、コアな深夜アニメ層も、絶賛している人が他のなろう作品より多い。

しかも、切った人の多くは0話切りが圧倒的に多く、その理由もキャラデザが合わないといった感想が多かった。

乙女ゲームを意識したのか、この特徴的な目のデザインが嫌という人が多発。

とはいえ、ダンスールと同じく、原作があるからしょうがないかなと見せかけて、

原作と全然キャラデザが違うんですけどーー!?ついでに、コミカライズ版とも全然違う。

むしろ原作やコミカライズ版の方がカワイイんですけど。

原作通りの方が評価される令和の時代に、なぜこんな原作改変をしたのか?

こっちの方がカワイイと思って制作側はやったと思うのですが、それが改悪となってしまった。

原作通りのキャラデザだったら、少なくとも0話切りがもっと減ったのは間違いないと思います。

>>モブせかも対象の異世界漫画ランキング

 

大誤算『2022春アニメ7作品』理由考察まとめ

今回の2022春アニメ大誤算の7作品をまとめると、見た目と設定と1話の仕掛け。
たった一つの誤算で大きく数字を落としてしまうのが、激戦の深夜アニメ事情。

>>紹介作も対象ベストアニメおすすめランキング