
あなたの心の覇権交代:アニメマンガ名探偵すやまたくじです。
そんな今回のテーマは、2022年春アニメ、覇権ジャンル交代特集ー!
数年ぶりに時代が動くかも!
前回の覇権失敗7作品特集に続き、今回は数年にぶりに変化があるかもしれない、覇権ジャンル交代特集を。
2022年春アニメで覇権ジャンル交代?
異世界なろう系特集でも語った通り、覇権アニメは色々とジャンルはあるけれど、ここ数年一番作品数が多かったのはなろう系。
なろう系以外も含めると、ぶっちぎりでラノベ原作の異世界アニメが覇権ジャンル。
調べてみたら、なんと2020年秋アニメから、約1年半に渡ってラノベ原作の異世界アニメが覇権ジャンルを独占(独占禁止法を作らないといけないレベル)
2022年春アニメでも、ラノベ原作異世界ものは8作品と、引き続き覇権ジャンルは続いています。
しかし、今期はそんな異世界アニメに対抗するように、ラブコメアニメも8作品と、1年半ぶりに異世界覇権が終了。覇権ジャンルが交代するかもしれません。
異世界&なろう系VSラブコメ8番勝負
一番制作される覇権ジャンルが動くときは売上が動いたとき。アニメもビジネスなので、スポンサーは利益重視で動きますから。
だったら、異世界とラブコメの売上はどうなっているのでしょうか?
続編予想シリーズで調べた配信の再生数・原作の売上、そして、アニメグッズ売上の中でも大きな金額になる主題歌の売上の3つの売上の合計で比較し、異世界VSラブコメの8番勝負を今回はやりたいと思います。
これでラブコメが勝ち越せば、2023年あたりからラブコメが覇権ジャンルになっているかもしれないよ。
8位:魔法使い黎明期 VS 理系が恋に落ちたので証明してみた2期
売上第8位は、異世界が『魔法使い黎明期』、ラブコメが『リケ恋2期』
魔法使い黎明期はなろう系とは違う王道ファンタジー、リケ恋はラブコメにガッツリと数学や物理などの理系を絡めると、どちらも他とは違う尖がった作品になっているのが特徴。
そんな両者の対決はリケ恋が勝利。
どちらも原作と音楽の売上は苦戦していますが、リケ恋は海外の配信がけっこう好調で、この差が効いてまずはラブコメが1勝。
7位:勇者、辞めます VS カッコウの許嫁
売上7位は異色の対決となりました。
勇者、辞めますは異世界にリアルな会社組織の大変さを加えたこちらもなろう系とは違う尖がった作品に対し、カッコウの許嫁はラブコメの定番をこれでもか!とぶち込んだスタイルで、週刊少年マガジン連載で原作漫画が売れに売れまくっている作品。
普通だったらカッコウの許嫁が売上7位に登場するのはおかしいですけれど、原作が大人気でもアニメでも売れるとは限らない、そんな厳しい洗礼を受けています。
2クールあるので、こっから巻き返すかもしれないですが。
そんな異色の対決はカッコウの許嫁の勝利。面目を守った。
ただし、内容的には配信では勇者、辞めますに負けていたけど、原作と音楽の売上でなんとかかわした辛勝。
とはいえ、これでラブコメ二連勝とまずはロケットスタートをかましてきました。
6位:処刑少女の生きる道 VS 恋は世界征服のあとで
売上6位対決は不発の本命候補とダークホース。6位でも前評判は格差対決が実現した。
処刑少女はダンまち以来のラノベ大賞受賞作ということで期待されましたが、第1話の掴みとその後の展開のギャップで途中切りが続出して失速。
逆に恋せかは完全ノーマークでしたが、ヒロイン・デス美の可愛さと、戦隊もの要素が一定層にハマって注目度アップ。
そんな失速の本命と、人気急上昇の対決は処刑少女が勝利。
配信は恋せかが勝っていたのですが、原作と音楽の売上で逆転された形。
これでラブコメの連勝がストップ、異世界ものが一矢報いた形になります。
5位:史上最強の大魔王、村人Aに転生する VS 古見さんは、コミュ症です2期
売上5位対決はなろう系の王道チートVS学園コメディときどきラブコメ。何気にジャンル的には古見さんの方が異色になるんですよね。
原作漫画は週刊少年サンデーのエースでありながら、そのラブコメ要素が弱い作風と、放送局が少ない上にネットフリックス独占配信の影響もあり、1期から苦戦している古見さん。
逆に村人Aは、コアな深夜アニメ層からは不評だけど、ライト層からは人気のなろう系王道チートの伝統をしっかりと受けついで結果を残しています。
そんな5位対決は古見さんがギリギリ勝利。
ネトフリ独占契約料で配信の売上を五分に持ち込んだことにより、原作と音楽の売上で競り勝った形。
ただ、村人Aも原作ラノベとコミカライズ版が売れていたので、ほぼ主題歌の差で勝利したと言っても過言ではない。
これでラブコメが早くも3勝となりました。
4位:本好きの下剋上3期 VS デート・ア・ライブIV
異世界転生ものでありながら、なろう系らしからぬストーリーで人気を集める本好きの下剋上に対し、デアラは最近のラブコメでは少ない精霊といったSF要素を加えたハーレム系。
どちらも原作からの根強いファンが多いという共通点があります。
そんなロングシリーズ対決を制したのは、非常に難しかったのですが、
僅差で本好きの下剋上。
というのも、配信と音楽売上だとデアラが圧倒していて、原作売上だと本好きの下剋上が圧倒している。
そんでもって、原作売上の方が利益額が高い上に、本好きの下剋上の原作はラノベの中でも高い1000円オーバー。
この差が効いて僅差で本好きの下剋上となりました。
これで異世界ものが2勝と、再び差を詰めてきました。
3位:乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です VS 可愛いだけじゃない式守さん
売上3位は破天荒と、賛否両論が激しい大本命の対決となりました。
モブせかは鬼畜な主人公がロボットなどのSF要素を使ってイケメン共を退治していく。なろう系の中でも異色中の異色、もはや破天荒アニメと言っても過言ではない。
逆に式守さんはイケメン彼女と守られ主人公の男女を逆にした設定がウケて、原作漫画は冬アニメを制した着せ恋並に男女共に売れまくり。
なので、着せ恋のように覇権アニメになると期待されていましたが、放送が始まったら今期アニメの中でも一番賛否両論が分かれまくり。
欧米では大人気ですが、特に日本やアジアでは激しい賛否が分かれて、想像していたようには伸びていない状態。
そんな破天荒 VS 賛否両論対決は式守さんの圧勝。
配信でも原作でも音楽でも式守さんが勝利と、格の違いを見せた形。
モブせかも原作売上もがんばっていたのですが、式守さんはそれ以上に売れていた。
これでラブコメが4勝でリーチ、異世界ものは勝ち越しはなくなりました。
2位:骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 VS 阿波連さんははかれない
売上2位はまさかのダークホース対決に。
本好きの下剋上・式守さん・カッコウの許嫁など、放送前にこれらの人気作品を抑えて、この2作品が2位に入ってくると予想していた人はほとんどいないんじゃないでしょうか?
もしかしたら、原作ファンでもここまで大ヒットすると予想していた人は少ないかもしれない。
それが骸骨騎士様は1話のお色気インパクトもハマって、配信でも原作売上でも漆黒の大黒字状態。
阿波連さんはシュール過ぎるギャグが日本だけでなく、ワールドワイドにウケて、式守さんやカッコウの許嫁を圧倒し、前半戦ではラブコメ配信の第1位を獲得。
そんな漆黒の大黒字対決を制したのは、骸骨騎士様となりました。
配信では阿波連さんが勝利し、音楽売上ではほぼ互角だったのですが、原作売上で完敗したのが響いて、こちらもギリギリで逆転されてしまいました。
これで異世界の3勝4敗。1位対決はラブコメが勝ち越すか、異世界五分にするか、覇権ジャンルの行く末を決める頂上対決となりました。
1位:盾の勇者の成り上がり2期 VS かぐや様は告らせたい3期-ウルトラロマンティック-
売上1位はどちらも覇権候補がしっかりと結果を出した本命対決が実現。
1期で示した日本だけじゃない、世界でも観られまくりの人気者。
続編でもどちらも今回もしっかりと観られまくっている圧倒的な再生数。
そんな本命対決を制したのは盾の勇者の成り上がり。
原作と音楽ではかぐや様が勝ったのですが、スパイファミリーの影に隠れているけれど、他のクールだったらぶっちぎりで第1位になるレベルで観られまくっている配信再生数で完敗。
逆にかぐや様はスタートダッシュで出遅れて、配信では同じラブコメの阿波連さんにも負けたのが効きましたね。
これで覇権ジャンル交代の8番勝負、異世界VSラブコメは、4勝4敗の五分かーーーいっ!?という一番煮え切らない結果となってしまいました。
【総合結果】2022年春アニメ異世界&なろう系VSラブコメ
ちなみに、作品的には4勝4敗となりましたが、両者の売上の合計値で比べると、僅差で異世界ものが勝利。
結果、今期もまだまだなろう系を中心とするラノベ原作の異世界ものの覇権ジャンルは終了せず。
ただし、1位の盾の勇者の数字が落ちて来ているなど、中盤以降にまた数字が動いているので、もしかしたら最後に集計し直したら、ラブコメの逆転覇権獲りもあるかもしれない。