
あなたの心の計算外:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
そんな今回のテーマは2022年冬アニメ、覇権を取り損ねた6作品特集ー!
実は前評判は高かった!
2022年冬アニメも折り返し地点で、Twitterの反応に加えて、配信の再生数もかなり数字が見えてきた。
これによって、今期の覇権候補もかなり絞られてきました。
鬼滅の刃・進撃の巨人・王様ランキングを外せば、今期の新作覇権はその着せ替え人形は恋をするが頭一つ抜け出して、ちょっと離れて明日ちゃんのセーラー服が続く形。
しかし、放送前の前評判では、この他にも6作品が覇権候補と言われていた。
今回はそんな6作品がなぜTwitterや配信での数字が伸びなかったかを考察。
また、着せ恋ほど爆発はしてないけど、こういった人はハマっているよという解説もプラス。
0話切りした人は再検討してみるのはいかがでしょうか?
この記事で分かる目次
終末のハーレム
2021年秋に放送された第1話はバズったけど、表現の精査のために3ヶ月の放送延期。
謎のウイルスによって男性だけが死滅した世界で、生き残った男たちが子作りという名の本番を行いまくる。
異種族レビュアーズや回復術士のやり直しに続く大作として、国内だけでなく、海外の紳士たちも期待が集まっていたお色気アニメが、お待たせ致しました、お待たせし過ぎたのかもしれませんと、やっとこさ放送開始。
結果、再放送なのに第1話は再びバズる!けど、
2話目以降から急に失速しちゃったんですけどーーー!?
その原因を考察すると、表現に配慮し過ぎて、肝心のお色気が黒塗りで全然見えない。
さらに、本番は円盤で!と、ここ一番のシーンは軒並みカットされているのが大きい。
また、原作漫画の画がかなりキレイな作品なのに、集英社の作品なのにアニメでは予算カットで作画のクオリティがイマイチ。
紳士の中には、鬼滅の刃に予算かけるんだったら、終末のハーレムに予算かけんかい!なんていう声も挙がっています。
本番シーンは円盤で!と言われても、このクオリティで高い円盤を買う人がどれぐらいいるのかにも不安あり。
その影響で僕がやってるTwitter週間アニメランキングではでは3話以降はずっとベスト20圏外、配信では今期アニメの中で14位と、期待作の割に不発!と言ってもいい数字でしょう。
代わりに紳士たちが本屋に走って、円盤よりも安い原作漫画は売れまくっているので、スポンサーの中でも集英社だけはにんまりですが。
平家物語
古典の名作を、元京アニの山田尚子監督に、脚本シリーズ構成も京アニでけいおん!やヴァイオレット・エヴァーガーデンを担当した吉田玲子さんを起用し、スタッフを京アニイズムの布陣で制作してきた。
それに加えて、アニメ制作会社は『映像研には手を出すな!』を担当したサイエンスSARU
このスタッフとこの制作会社で前評判が低いわけがない。
さらに、FOD先行配信で見た人の評価も軒並み高いということで、ダークホース的な覇権候補だった平家物語。
なのに、始まってみたらイマイチ話題にならないんですけどーー!?
Twitterランキングでは10位~15位の間を行ったり来たり、配信の再生数は今期の18位。
テーマ的には海外では受けづらいのは分かりますが、肝心の日本でもたいして観られていないというのが大きい。
その原因を考察すると、
やっぱり挙げている人が圧倒的に多いのがデザインですね。
日本昔ばなしみたいな画だから見る気になれないといった意見が多く、0話切りされまくってるのが響いているよう。
ただ、そう思ってみてみたら、中身は本格派で驚いたなど、見てハマる人が非常に多いので、0話切りしている人は1話だけでも見ておいて損はない。
なにしろ京アニイズムと映像研イズムが入っているわけですから。
東京24区
着せ恋・明日ちゃんに続く、クローバーワークスの第三の矢はオリジナルアニメ。
アニメインタビューの時にクリエイターから聞いたのですが、オリジナルアニメというのは当たったら、原作付きと比べて非常に制作会社にとって大きいらしくて、なので当たりが外れが激しくても挑戦し続けるのだとか。
クローバーワークスに聞いたわけじゃないから分からないですが、このことからもしかしたら、クローバーワークスさん的には着せ恋や明日ちゃん以上に東京24区に気合を入れていたのかもしれない。
その気合を感じさせるように、キャラデザはペルソナのコミカライズを担当したFiFS(ふぃふぃす)を、脚本シリーズ構成はシュタインズ・ゲートにも参加したニトロプラスの下倉バイオさん、そんでもって初回は1時間スペシャルと、スタートダッシュで視聴者のハートを鷲掴みにする気マンマン。
なのに、着せ恋や明日ちゃんみたいに全然話題にならないんですけどーー!?
Twitterランキングでは1話目だけ8位と調子良かったですが、その後は15位~20位を行ったり来たり、配信の再生数は今期の25位。
特にタイトルの影響もあって、海外ではほとんど再生されてないのが響いた。
一番結果を出したかったかもしれない作品が、一番結果が出ていないという皮肉な結果となっています。
その原因を考察すると、男三人組が主役というのは、深夜アニメではやはりきつい。
女の子の可愛さをウリにしていない、鬼滅の刃や進撃の巨人ですら、禰豆子やミカサがいるしね。
男三人組にするなら、徹底して女性ウケを狙った方が、まだ伸びたかもしれない。
とはいえ、観続けている人たちは、ニトロプラスイズムを感じるSFサスペンスに魅力を感じている。
見た目やキャラよりも脚本や!という人は、1話目だけでも覗いてみてください。
時光代理人 LINK CLICK
ビリビリ動画で1.6億再生と、この数字は中国での人気は青ブタ並。
写真の中に入って過去に干渉するこちらもSFサスペンス。
そこに人間ドラマも絡めてきて、評価の方も10点満点中の9.8点。
そんな中国の大人気アニメが上陸してくるということで、これは日本アニメもいよいよヤバい!なんて声も挙がってましたが、
全然そんなことなかったんですけどーーー!?
Twitterランキングでは8位~10位を行ったり来たりと、悪くはないけど覇権を狙えるほどではない。
配信の再生数はビリビリ動画も含めると今期の8位ですが、日本国内だけだと15位~20位と不発!
その原因は、こちらも東京24区と同じく、男二人がメインなところ(一応、ヒロインもいるけど、こちらも東京24区と同じく、ほとんど出番がない)
また、時光代理人の場合はそれにプラスして、中国アニメという偏見と、そのキャラデザと魔道祖師とかの影響もあって、BLの雰囲気も感じると0話切りをする男性が多発。
実際、女子の人気が高く、女性向け雑誌でも特集されているので、見る限りBL要素は感じないけど、女子と女子の友情を百合と捉える男性もいるような感覚でしょうか。
が、日本アニメではあまり見られない展開や、中国ならではの文化や人間ドラマを感じさせる要素に、男性でも見ている人の評価は高い。
男女共にハマっている人の中には、引き続き日本アニメの脅かす存在になるかもしれないと評価しているほど。
0話切りや1話切りした人は、先入観を無くして見てみることで、新たな面白さを見つけられる可能性もある作品です。
からかい上手の高木さん3
からかいラブコメというラブコメ界に新たな流行を作り出した大名作が帰ってきた。
第1期は円盤も売れて、先行配信されたネットフリックスでも見られまくりで絶好調。
第2期も1期よりも勢いは落ちましたが、引き続き結果を出して、原作漫画もラブコメでは記録的なシリーズ累計1000万部突破。
この調子で第3期は覇権候補と挙げる人も多かったですが、
完全に着せ恋に喰われちゃったんですけどーー!?
Twitterランキングでは10位~20位の間を行ったり来たり、配信の再生数は9位と覇権レベルには届かない。
あと、サラッとネットフリックスの先行配信も外されちゃっているので、先行配信の契約料も無くなっちゃってる。
男性人気だけでなく、高木さんもラブコメにしては女性人気も高い方でしたが、女性人気に関しても完全に着せ恋に喰われちゃっている感じ。
その原因を考察するなら、2期の頃から言われ始めてましたが、二人のいちゃいちゃを中心とする展開が、もはやラブコメというよりも日常系。
これによって、俺は日常系じゃなくてラブコメが見てえよ!といった視聴者が離れてしまった。そして、今期は着せ恋に流れてしまったのが原因でしょう。
けれど、3期は1話からアニオリを持ってきたり、うる星やつらとのサンデーコラボや元高木さんから娘のちーが登場するなど、原作漫画以上にマンネリを防ぐための演出がかなりされています。
2期までで切っちゃった人は、もう一度覗いてみるのはいかがでしょう。
ありふれた職業で世界最強2期
原作ラノベが売れまくり。転スラ・無職転生に続いて、なろうで読まれている累計ランキングでは歴代第4位。
圧倒的な人気を誇る異世界なろう系が帰ってきた。
2019年のアニメ1期は、期待されながらも大きな原作改変と作画の乱れによって、叩かれまくって炎上するなど、違った意味で話題となりました。
けれど、配信の方が絶好調で、2019年夏アニメの第2位。
その大黒字を活かして、アニメ2期は制作会社を変えて作画をパワーアップ。さらに、原作の大きな改変もなし。
これでアニメ2期はついに本気を出して覇権獲得と原作ファンは盛り上がっていましたが、
放送が始まったらまったく無風状態なんですけどーーー!?
炎上もない今回はトレンドに全く入ることもなく、Twitterランキングでもベスト20圏外の常連。
さらに、1期で2位と絶好調だった配信が、今期の中では13位と大失速。
2期はなぜかビリビリ動画で配信されてないのが大きな原因ですが、日本国内だけでも『失格紋の最強賢者』と『天才王子の赤字国家再生術』に負けてるレベル。
原因を考察すると、1期で離れちゃった人は2期でパワーアップしようとそもそも見ない。
これも大きいと思いますが、配信の数字が大きく下がったのは、1期を見ていた人もかなり離れちゃったということでしょう。
その原因は感想すらツイートしてないので予想するしかないですが、2019年以降も異世界チートアニメはたくさん出ていたので、アニメライト層の中にもこのパターンに飽きて来た人が増えてきた。
また、1期が2019年とちょっと前なので、内容忘れちゃったから、それなら同じ系統だし、最初から見れる失格紋の方を見ようと思った人とかもいるのかもしれない。
ただ、2期はたしかにパワーアップしているので、1期で切っちゃった人は再チャレンジしてみても。
着せ恋・明日ちゃんになれなかった2022年冬アニメ覇権失敗6作品まとめ
今回の覇権失敗2022年冬アニメ6作品の考察をまとめると、今回登場しなかった錆喰いビスコも含めて、深夜アニメで男性票も欲しいんだったら、メインキャラが男性のみというのはなかなか厳しいんじゃあ~!
女性キャラばかりだから敢えて違いを出すというのなら、俺はそろそろおっさんキャラの活躍が見たいぜと。