
あなたの心の下剋上:すやまたくじです。
アニメをより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんな本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜最終第13話と14話の感想を考察も交えながら語りたいと思います。
最終回は一挙2話放送ということで、考察する方も大変でございましたけどもw
今週は最後は愛が勝つという展開と、あとマインのこと疑ってごめんねという最終回でございました。
動画解説:【本好きの下剋上】アニメ2期へと続く最終13・14話の感想・考察~覚醒マインと神殿長許すまじ!(約12分)
この記事で分かる目次
本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第13・14話の感想
お貴族さまの本性丸出し!からのマイン覚醒!
1時間通して一番インパクトがあったのはそこですね。
あとはやっぱり家族愛でございましょうかね。
父が男をまたまた見せて、母も今回は身体を張った。
そして、トゥーリを泣かせるんじゃないよ!という最終回でございました。
今回も気になったポイントをピックアップしながら、考察を交えながら感想を語っていきたいと思います。
ちなみに、わたくし原作小説は読んでないので、先の展開が分からない状態で考察しております。
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マインの暴走で父怒る!
グリコポーズからの突然の突き放し!
13話の冒頭は、
コラー!マイン!!
というマイン父ギュンターの一喝ではじまる。
本に目がくらんで巫女見習いの話を勝手に進めてきたマインに父の怒り。
わたくしは正直この父の怒りに関しましては、
やったー!
という感じではございましたw
マインさんはなんだかんだで本のことなると、自分勝手になりがちでございますから。
そういった時はこうやってガチコン!とやってくれる人がいると、スカッ!とするw
また、いつもはマインに甘々のギュンターが怒るときはしっかりというこのギャップが、
あっ!父親してんな!
という感じでまた良かった。
怒った後のフォローも忘れない父親の鑑で。
ビッグダディならぬグッドダディでございます。
神殿の仕組み
さらに、ギュンターがなぜあれほど激昂したのか?その理由も両親の話とその後に出てくる神殿長とベンノの話で神殿の仕組みが詳しく判明致しましたよね。
神殿は孤児と貴族の次男三男などの厄介者が働く場所。
貴族でも家督は通常は長男が継ぐので、権利がない次男三男は争いの元になるということで外に出される。
現代の日本の価値観や宗教像から考えると、なかなか想像しづらい部分がありますよね。
孤児院、日本だと今は児童養護施設といいますけれど、こういった施設が世界に登場したのは1800年代後半とけっこう最近なんですよね。
中世ヨーロッパでは実際に教会で孤児で引き取っていたりしていたそうです。
日本の武士の子供も、有名なところでは上杉謙信が幼少期に寺に入れられていたなど、貴族の子供が預けられる大きな教会などもあったのでしょう。
本好きの下剋上もこの辺りをモデルとして、灰色服の平民の孤児はこき使われ、青色服の貴族の子供は大事にされる。
神の身元の前ではみな平等とか言ってくるくせに、神殿内で身分差があるなんて!
と思うかもしれませんが、昔はどの世界も今以上に身分差が激しい時代ですから。
また、灰色服の孤児はひどい扱いを受けていると言われておりましたが、もちろんそれ以上に神殿に引き取ってもらえない孤児も多分たくさんいるんじゃないかなと思います。
中世レベルの世界の孤児が神殿にいただけの人数とは思えないので。
聖杯からはじまる戦争ならぬマイン争奪戦
家族の話を聞いて巫女見習いを辞退しようとするけれど、マインの迂闊さは止まらじ!でございますよね。
うっかり話した身食いで目の色を変えた神殿長たちが出すのは、なんでも願いを叶えてくれる聖杯ならぬ、魔力に反応する魔術具。
そして、始まるのは聖杯戦争ならぬマイン争奪戦。
また私、何かやっちゃいました?
異世界チート系でよく見るこのパターンを、チート系じゃない本好きの下剋上でも意外とこのパターンは入れてきますよね。
生きるためにあがくベンノが授ける策略
そんな迂闊なマインの知識の部分をフォローするのはベンノの役目。
生きるためにあがけ!
最終回の名言はベンノのこの一言でしょう。
自分が何を手に入れたくて、何を差し出せるか?を考える。
商人らしい考え方ですけれども、現代においても自分が損をしないためには非常に重要なポイントですから。
それに対して、マインがまず本と答えたのは非常にガッカリ致しましたけど。
麗乃のときは何を置いても本が優先だったけど、私変わったんだって言ってたじゃんと。
そこはまず、家族と離れないというのが第一優先じゃないのかと。
ベンノに話を戻すと、マインが神殿と有利な契約を結べるように色々なアドバイスを与えたり、マイン工房をギルドに登録するなどの先手を打つ。
これがあったからこそ、家族一丸となって神殿との交渉に迎えた。
ベンノさん、今回もいい男やったで!
でも、一番美味しいところはマルクに取られちゃったけどね!w
ルッツの男泣き&ドライすぎません、マインさん?
迂闊なマインのハートの部分をフォローするのはルッツの役目。
やらかして走って抱きついてきたマインを受け止めた時は、
ルッツ、7歳にしてすでに男が完成してやがる!?
と、わたくしストーリーとは違った部分で震え上がったものです。
こ、こいつぅ~!ルッツよりもかなり生きてる俺でもそんなことやったことないのに!という感じでw
しかも、自分との約束を破ったマインを責めるではなく、身食いを抑えるためにも巫女見習いになることに何も出来ない無力な自分が悔しいと泣く。
7歳にしてこれはもう男泣きでございますよ。
ベンノに続いて、ルッツの株もぐいぐい上がります。
一方、そんな男泣きをするルッツに対し、けっこう冷静に受け止めるマインさん。
もはやドライすぎやしませんか?と。
今回も神官長に本を読んでもらった時はあんなにテンション上げてたのにさ。
やっぱり本なのか?と、やっぱりマインの一番は本なんですか?と…それがお前のやり方かー!
正直、わたくしこの13話と14話の途中まで、マインさんに不信感たっぷりでございました。
今回、2話同時放送の1時間スペシャルで良かった。
もしも、13話のみの放送だったら、わたくしこの考察でマインのことをけちょんけちょんに言ってたかもしれない。
さらに、この13話で1期の放送が終わって、続きは2期で!となっていたら、2期も見なかったかもしれない。
それぐらいのマイン不信!グッとこのエピソードで心閉じてしまいました。
謀ったな!神殿長
それも全ては14話の神殿長との対決のためだった。
これを盛り上げるために、13話ではあまりマインの心情や家族と離れたくないという部分には触れなかったのかと。
このパターンで本好きの下剋上にはよくやられるぜ!と。
わたくし毎回、作者の掌の上で踊られていますw
我ながら扱いやすい男でございます。
ちょっと感情揺さぶれば、すぐムキー!ってなったり、その後にあーっ!となってホロリきたりするので、非常に躍らせやすい男でございますよw
さて、神殿長の方に話を戻しますと、やっぱりね!という感じの平民と分かった途端に見事なまでの掌返し。
わたくしが掌の上で踊る男なら、神殿長は掌を返す男でございますね。
横暴にマインをよこせ!と掌を返すだけでなく、マインを力ずくで奪おうとするまさに暴君!
ギュンターとエーファの二人はある程度予想していたみたいですが、マインは大ショック受けてましたね。
本読みまくって『チェインドライブラリー』とかのマイナー知識は知っているのに、貴族のこの横暴さはあんまり予想できなかったんですかね。
マインに比べると全然本を読んでないわたくしはある程度はこの辺あるかな?と思っていたのですが、マインは歴史やファンタジー、あと漫画やラノベはあんまり読まなかったんですかね?
この辺、読んでいるんだったら、けっこうお決まりのパターンでございますからね。
ギュンターはやっぱり男やで
そんなマインのために立ち上がるのはやっぱりギュンターやで!
家族を守ると決めた時から、命を投げ出す覚悟は出来ている!
というこのセリフと現役兵士の力強さで、
惚れてまうやろーーー!!
ギュンターは背中で泣いていたあの11話から、好感度上がりっぱなしでございますよ。
本好きだけじゃなかったマイン覚醒
そして、ついに見せてくれたマインの家族愛。
家族を傷つける神殿長に怒りで魔力を開放する!
この時に、
13話でドライとか思ってごめんね。
となりました。
反省するときはしっかりと反省する男でございます。
しかし、威圧とか言ってましたが、神殿長昇天しかかってたし、魔力というか魔法ってこんなに強力なのか?と思いましたね。
色味的にはスーパーサイヤ人みたいになってるし。
今まで魔法は全然出てなかったので、他の異世界ファンタジーと比べるとそこではないのかなと予想しておりましたので。
この辺も2期では詳しくどんどん出てくるのでしょう。
神官長も男やったで
そんなマインの魔力暴走を身体を張って止めてくれたのは神官長だった。
ついに神官長の見せ場やってきましたね。
最初は神殿長の横暴をまったく止めなかったので、ただの言いなりの男なのかな?と思っていたのですが。
神殿長の命を助けるというよりは、マインや家族を助けるために身体を張ったのが男前でした。
本好きの下剋上は男前の男が多い!
マイン達の戦いはこれからだ!
そして、マインたちの要求はほぼ認められて交渉は大勝利。
特に家族と離れずに通いで神殿で働けるというのが大きいですね。
最後はしっかりトゥーリがヒロインしておりました。
そして、2期でもトゥーリ・ギュンター・エーファともまた会えるというのもうれしいですね。
本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第13・14話の考察・感想まとめ
本好きの下剋上最終回の感想をまとめると、13話でマインに不信感を抱き、14話で自分が掌の上で踊らされていたことを知った最終回でございました。
そして、2期はよりにもよって激戦の2020年春かい!と、そこだけは心配でございます。