
この作品を見ると中の下って何?と思うすやまたくじです。
今回はそんな主人公が活躍する登下校限定の学園コメディ漫画&アニメ『ちおちゃんの通学路』の感想レビュー評価・考察を。
この記事で分かる目次
ちおちゃんの通学路とは?
- ジャンル:登下校特化型の学園コメディ
- 作者:川崎直孝
- 掲載誌:月刊コミックフラッパー
- 連載期間:2014~2018年・全9巻で完結済み
- テレビアニメ:2018年・7~9月・全12話
これは平和な日本を舞台とした登下校特化型の現代ファンタジーである。
通学路に待ち受ける全国探せばあるかもしれないトラブルやイベントの数々。
それをくぐり抜け、今日もちおちゃんは無事に学校へ、そして家に辿り着けるのだろうか?
>>【試し読みOK】ちおちゃんも含むコメディ漫画おすすめランキングへ
>>ちおちゃんの通学路を好きな電子書籍ストアで無料試し読みする
自称『中の下』女子高生ちおちゃんの身に起こる様々な危機
おしっこがしたいでごわす
そして、もう限界でごわす
主人公の三谷裳ちお(みやもちお)は『中の下』であることをポリシーとし、目立たずひたすら穏便に生きたいと願う高校一年生。
この物語はそんなちおちゃんが通学路で巻き込まる様々なトラブルやイベントを描いたもの。
当初は寝坊して遅刻しそうなどの登校メインでしたが、物語が進むうちに下校中や放課後を描いたエピソードも増えてきました。
そんなちおちゃんが巻き込まれるイベントは通学途中にトイレに行きたくなる、スクールカースト上位のクラスメイトと遭遇してしまうなどのありがちなことから、
友達が待ち合わせ場所に半裸でやってきた。
そんなときも、“中の下女子”はうろたえない。
その仲良くなった友達に露出癖があり、半裸姿で待ち合わせ場所にやってくる。
そして、その友達と一緒に登校しないといけないというなかなかハードな学園イベントが発生してしまうことも。
はたまた、狭い通学路にヤンキーが居座っているという一般的にもデンジャラスなトラブルまでも。
これらのトラブルをちおちゃんはどう切り抜けるのか?
それらを圧倒的な能力とゲスさで切り抜ける
通学路で巻き起こる数々のトラブルやイベントを普通ではない方法で切り抜けるのがちおちゃんの真骨頂。
相手が一瞬目を離した隙にSWAT(スワット)ターンで死角に入り込む、通学路をショートカットするために屋根に飛び乗る、ビルとビルの間を手と足だけで屋上まで登っていくなど、運動神経に関しては完全に中の下を超えるレベル。
さらに、日頃は小心者ながら追い詰められると開き直って画像のような思い切ったことを行う根性もあり。
高い運動神経&ゲームから仕入れたおかしな知識も駆使してハッタリのみで相手をビビらせる。
もはややってることはスクールカースト上位者でも無理なレベル。
こんなことができる中の下はいねえよ!
とツッコミたくなります(笑)
それに加えて、性格はゲス。
自分のピンチや中の下人生を守るためなら迷わず親友すら切り捨てる。
それどころか親友が恥ずかしい失敗をしたりすると画像のようなゲスい笑顔と共ににいじり倒す。
性格に関しては中の下どころか下の下レベルですねw
というか、波風立てたくないなら中の下よりも中の中の方がいいと思うのですが。
ちなみに重度の洋ゲーマニアであり、そのゲームの影響を受けて奇想天外な行動を取っている模様。
ガンアクションを中心に夜な夜なネット上でゲームを行っており、それが原因で寝不足に陥り遅刻しそうになったり眠気でトラブルに巻き込まれたりと、ちおちゃんが巻き込まれる出来事は自業自得の場合も多い。
また、ゲームのプレイの仕方も最低、煽られるとすぐに切れて汚い言葉を吐く、お金を独り占めするため仲間を躊躇なく攻撃するなど、ゲームの方でもクズな性格丸出しとなっています(笑)
ちおちゃんの通学路のアニメ版と原作漫画を比較
- 放送期間:2018年・7~9月・全12話
- アニメーション制作:ディオメディア
- キャスト:三谷裳ちお・大空直美、野々村真奈菜・小見川千明、細川雪・本渡楓、篠塚桃・鈴木みのり、久志取まどか・大地葉
アニメでは原作1~6巻のエピソードをピックアップして映像化。
そして、アニメPVに一言いいたい。
いきなりポールダンスから始めんなよ!(笑)
と。
原作の奇想天外さが伝わるPVとなっています。
一方、これだけだとなんのアニメか分からないですがw
絵の方もほぼ原作通りでしたね。
通常パターンもギャグパターンもアニメだから特別キレイになったという感じがしなかった。
背景もなんだか昔のアニメのようなフワッとした描き方でちょっと懐かしい感じw
とはいえ、ちおちゃんの世界観で合っている感じでそれも悪くはない。
そして、肝心のギャグの方は原作そのままの勢いあり!
特にちおちゃん役をギャグキャラに定評がある声優:大空直美(おおぞらなおみ)が担当したのと、ちおちゃんの親友で準主役の真奈菜を演じた小早川千明もよかった。
アニメオリジナル要素でたまにテンポが悪くなったこともありましたが、最終回のNG集などハマったものもありましたし。
アニメ版もしっかりと爪痕を残しました。
>>ちおちゃんのようなギャグ・コメディアニメおすすめランキングへ
>>ちおちゃんの通学路を好きな動画配信サービスでチェックする
ちおちゃんの通学路の独自評価・考察
荒唐無稽な登下校コメディ。
テーマをピンポイントに絞って、よくもまあここまで盛り上げられるなと。
ここからはそこに注目して感想や評価、考察をまとめていきます。
通学路限定の特化型学園コメディ
嫌いなことは目立つこと
作品内で描かれるのはほぼ通学シーンのみ。
これが一番の特徴ですよね。
目立たず見つからないように派手なアクションを取るという本末転倒のようなちおちゃんの奇想天外な行動の数々。
漫画の中でも一番食いつきがいいJKを主人公としながらも、華の学園生活はほとんど描かずその主人公もルックスに関しては間違いなく中の下ですから。
そんな花形抜きでありながらゲーム的なアクロバティックなアクション、
どうか・・・この変質者が私の親友ではありませんように―――
画像のようなナンセンスなシュールギャグ、ハッタリや足の引っ張り合いから生まれる泥沼のドタバタ劇まで、各話ごとに様々な形の笑いを提供してくれるのが本作の特徴。
この辺のドタバタ劇の引き出しの多さと懐の深さはがギャグコメディ界の中でも屈指のレベル。
特に上の画像のような毎巻の最後に入る次回予告のあおり文句が大好物です。
パンチが効いたキャラが巻き起こす登下校ファンタジー
それでは、初めての買い食い…始めたいと思います
当初はちおちゃんが遅刻しないため、またはトイレに行きたくなったなどで一人で奇想天外な行動を取るコメディギャグでしたが、1巻の途中からその他のキャラクターも加わってきます。
そして、出てくるキャラクターがほぼほぼパンチが効いた奴らばかりでその組み合わせによって更なる登下校ファンタジーが繰り広げられる。
まじめな堅物で見せかけて実はかなりズレていてお菓子を食べると暴走する生徒会風紀委員:篠塚桃(しのづかもも)
JS(女子小学生)のケツにつっこんだりつっこまれたりする話、あります。
ちおちゃんが通う鮫島学園の女子生徒と見ると、誰かれ構わず決闘ならぬケツ闘を申込み隙あらばカンチョーで尻を狙ってくる女子小学生:安藤ちはる。
(スラムダンク風に)老師さま・・・お尻が揉みたいです・・・
カバディに情熱を燃やし、何かとちおちゃん達とカバディをプレイして勧誘すると見せかけて、実は女好きでとにかく女の子の身体をまさぐりたい(特に尻を)ただの変態、女子カバディ部長:久志取(くしとり)まどか。
…などなど、どいつもこいつもちおちゃんに負けない個性派揃い。
これらのキャラが交われば笑いの化学反応が起こらないわけがない!
敵は身内にあり!ゲス親友:真奈菜(まなな)
友情か?自分の幸せか?
野々村真奈菜、究極の選択。
パンチが効いたキャラクターの中でも特に目立つのが準主人公でちおちゃんの親友でもある野々村真奈菜。
地味な見た目とパッとしない成績、ちおちゃんのように身体能力が高いわけでもなく、こちらは狙わずに中の下のポジションを獲得(真奈菜という名前は変わっていると思いますが)
ただし、ちおちゃんに負けないゲスい性格の持ち主。
あっちに三谷裳(ちお)さんが隠れてます!!
自分のピンチを切り抜けるためなら迷わず親友を売る女!(笑)
また、緊急時以外でも事あるごとにスクールカースト上位者に取り入ろうとちおちゃんを踏み台にする。
普段のやり取りでもわざとちおちゃんを怒らせることを連発するなどなかなかのゲスい女w
まあ、ちおちゃんもやり返しているし、本当に危ない時は本気で心配するので親友であることは間違いないみたいですが。
(二人の友情を先輩に証明するために)
【ちお】見てください先輩。友情をテーマに…
【真奈菜】小学校の体育の授業でふたりで作った
【ちお】創作ダンス。タイトル「まななっちお」
また、二人の足の引っ張りだけでなく、二人の協力プレイでも笑いを起こすことも。
二人の友情を証明するために見るとMPが吸い取られそうな不思議な踊りを披露したり、いじったら楽しそうな人を見つけると二人で煽り立てるといったゲスな友情プレイまで。
真奈菜がちおちゃんの通学路の笑いの片翼を担っていると言っても過言ではない。
ちおちゃんの通学路のひとこと感想まとめ
ちおちゃんの通学路は登下校という限定的なシチューエ―ションで巻き起こる笑いの数々が魅力の作品。