
アニメやマンガ以外にも社会系のニュースなどにも興味があるすやまたくじです
今回はそんな社会派な部分も感じる漫画の感想レビュー評価・考察について。
この記事で分かる目次
亜人(デミ)ちゃんは語りたいとは?
- ジャンル:ハーレムもの、学園、ファンタジーコメディ
- 作者:ペトス
- 掲載誌:講談社『ヤングマガジンサード』
- 連載期間:2015年~
- テレビアニメ:2017年・全12話
亜人ちゃんは語りたいとは、2015年から『ヤングマガジンサード』で連載されているハーレム要素もある学園ファンタジーコメディ漫画。
2017年にアニメ化もされています。
現代社会に人間とは違う特殊な性質を持つ亜人(バンパイア・雪女・デュラハン・サキュバスなど)と呼ばれる存在がいる世界観。
ちなみに亜人と書いてデミと読みます。
よくある学園ハーレムコメディと見せかけて・・・
この作品、最初はよくある学園ハーレムコメディと思ったのですよ。
面倒見が良い教師の周りに集まる生徒と同僚。
心優しく相談に乗るうちに好意を持たれるというよくあるパターン。
まあ、その相手が全員亜人という点が他の学園ハーレムコメディとは一味違うかなぐらいに。
日常シーンも面白く、こりゃコメディ作品としてなかなかいいかなと思っていたら、
急にデリケートな問題も放りこんでくるやんっ!?
この時にこれは意外と現代の社会問題にも迫る作品なのかなと思ったわけです。
亜人を通して現代の社会問題を描いている
この世界の亜人は昔は迫害を受けていたようですが、今では個性として認められて一般社会に溶け込んでいる。
とはいえ、
亜人は世界的に絶対数が少なくマイノリティな存在
つまり、社会的弱者。
一応、そんな社会的な弱者である亜人に対して生活保障がされていますが、それだけじゃ解決しない問題ってたくさんありますよね。
亜人(デミ)ちゃん達の特質と悩み
- バンパイア・・・日差しに弱い・血が吸いたくなる
- デュラハン・・・頭と胴体が分離している
- 雪女・・・暑さに弱い・凍った涙や冷気を出す
- サキュバス・・・相手を催淫させてしまう
4者4様の特質と悩み。
これが原因となってトラブルが起こり、ひどいときは陰口などのイジメも起こってしまう。
さらに、そんな特質に気に過ぎて他の人を避けてしまう、周りが気になって被害妄想が強くなってしまうことも。
とはいえ、この特質について周りから気を遣われることも嫌。
これって亜人というフィルターを通していますが現代の社会問題。
亜人=マイノリティの悩みを描いたマンガでもあります。
亜人ちゃんは語りたいの世界では、そんなトラブルや問題に教師である主人公がサポートしたり、ときには自分自身で立ち向かっていく。
特に印象深ったのは陰口を言っている相手に直接言い放ったこのセリフ
みんな傷つけあってるから私も傷つけていいなんて口にして恥ずかしくないの!?
陰口を言われて嬉しい人なんているわけないのに
被害者側だけでなく加害者側にもフィーチャー
亜人んちゃんは語りたいでは、被害に遭った亜人ちゃん側だけでなく、加害者側にもフィーチャーしている点が他と違うなと。
被害者側の心理などを詳しく描いている作品はよくありますが、あまり加害者側の心理を描いている作品はないですからね。
それが特に伝わってきたのが、陰口問題が解決した後に言った主人公の一言
劣等感をごましたい、かといって面と向かって言うのは怖い。
陰口をいう心理はそういった心の弱さから来るからだ。
できれば、陰口に逃げない心を持って欲しい。
これを見た時、そういえば加害者側の心理なんて考えたこともなかったなと。
とはいえ、それを知ってもなかなか主人公のように加害者側まで助けたいと思う寛容さは持てませんが。
亜人(デミ)ちゃんは語りたいの感想レビュー評価・考察まとめ
普段はハーレム要素がある学園コメディとして楽しめる。
そして、ときにはマイノリティな社会問題を考えさせられる話しも放り込んでくる。
以上、『亜人(デミ)ちゃんは語りたい』の感想レビュー評価・考察でした。
ではではまた。