
タイトルに戸惑いつつもこの作者の前作が好きだったので視聴したすやまたくじです。
今回はそんな『エロマンガ先生』の感想レビュー評価・考察を解説。
目次
エロマンガ先生とは?
- ジャンル:ホームドラマ、ラノベ業界コメディ、ラブコメ
- 放送期間:2017年・全12話
- アニメーション制作:A-1 Pictures
- キャスト:和泉正宗・松岡禎丞、紗霧・藤田茜、山田エルフ・高橋未奈美、千寿ムラマサ・大西沙織、神野めぐみ・木戸衣吹
- 原作:ライトノベル『電撃文庫』、コミカライズ版もあり
ラノベ作家の兄:正宗とイラストレーターの妹:紗霧を中心に描く業界ドタバタホームドラマコメディ。
引き籠りで部屋から出て来ない紗霧は正宗ともほとんど顔を合わさない毎日。
そんな時、ひょんなことから妹の正体を知った正宗はそれをキッカケに再び妹と交流を図っていくことになる。
ちなみに、原作ライトノベルは著者:伏見つかさ、イラスト:かんざきひろで前作『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』と同じ組み合わせ。
知っている人はどっかで見たことがある兄と妹の始まりと思ったかもしれませんがそういうことですね(笑)
ただ、こちらは義理の兄妹でしかも最初から兄はシスコン、そしてなぜか家に二人だけだとさらに攻めた展開となっています。
タイトルから想像する内容とは違う
タイトルが
エロマンガ先生!
なんていうパンチが効いていることもあり、知らない人がタイトルを聞くと、
エロ漫画家の話かな?
と勘違いする人もいるんじゃないかと(僕は勘違いしましたw)
タイトルのエロマンガ先生はイラストレーターの妹のペンネームで、
内容もセクシーシーン全開の話というわけでもありません。
セクシーシーンは深夜アニメの中ではせいぜい中の上ぐらいかなと。
それよりも本当にパンチが効いているのはキャラクターの方です。
イラストレーターの妹『エロマンガ先生』
パンチが効いたキャラクターの中でもなんだかんだ一番パンチが効いたキャラクターがこのイラストレーターの妹(ヒロイン)じゃなかろうかと。
ペンネーム『エロマンガ先生』
って(笑)
色々と思い入れがあるみたいですが、それでも普通は付けないだろうというペンネームですし。
しかも、エロマンガ先生と呼ばれることを嫌ってるし。
また、12歳の中学1年生ですが学校には行っておらず、トイレとお風呂以外は部屋に引き籠っている。
対人関係が苦手で兄以外とは電話やネット越しでしかまともに話せない。
なのに、ご飯や用事があるときは床ドンで兄を呼びつける(兄弟二人暮らしで親はいない)
ネット配信するときやネット越しに話すときは下の画像のようにお面をかぶるのですが、
お面をかぶるとなぜか下ネタ全開のオヤジのようなキャラになるなど、
二重人格かっ!?
とツッコミを入れたくなるほど、大人しそうに見えて実は性格の方もなかなかパンチが効いたキャラとなっています。
妹大好き(ラブの方で)なラノベ作家の兄
こちらが主人公のラノベ作家の兄。
高校生でラノベ作家をしながら、料理や妹の身の回りの世話もする親代わりのような存在でもあります。
パンチが効いた妹をまともな兄がフォローする物語なのかなと最初は思ったのですが、
兄も全然まともじゃなかったっ!
というのも、この兄、妹のことが大好きなのです。
しかも、兄弟としてではなく異性として!
まあ、義理の姉弟なのでその辺はいいとして、妹に床ドンされたりこき使われながらもそれを喜んでいるというこちらもなかなかにパンチが効いたキャラ。
兄が甘やかしすぎているから妹の引きこもりが悪化しているようにしか思えん!
ちなみに、エロマンガ先生を観ているアニメファンの中には妹がカワイイという人もいますが、
それはこの兄のようにこき使われるの込みなのですかね?
僕ならどんなに好みのタイプでも絶対に嫌!
全てが規格外な山田エルフ先生
このキャラに関してはツッコミどころがありまくり。
なんだよ山田エルフって(笑)
金髪の縦ロールだし耳がエルフみたいに尖っているしw
本名なのかペンネームなのか、日本人なのかハーフなのか外国人なのか最初は一切不明(周りも聞けよ)
この画像だけで分かるように性格の方もかなりパンチが効いています。
14歳の中学2年生でありながら超売れっ子のラノベ作家。
14歳で都内一戸建てを一括キャッシュで購入して一人暮らしをするほどの稼ぎっぷり。
そして、それを鼻にかけまくります。
さらに、山田エルフ先生の仕事論がパネッす!
山田エルフ「やる気がないのに原稿を書くなぁぁぁぁ!
そんなやり方をしているからあんたの小説はつまらないのよ!
やる気が出ない時に書いた文章が面白い訳ないでしょうが!」主人公「やる気なくても面白く書くのが俺たちの仕事じゃ・・・。」
山田エルフ「やる気ない時に面白く書いた文章より、やる気MAXファイヤーで書いた文章の方が絶対面白いに決まってるでしょ!
だったらやる気MAXファイヤーの時以外、死んでも原稿なんか書くなよ!」
このやり方で本当の締め切りは一度も破らず、さらに出したラノベも大ヒットさせる
天才かっ!?
エロマンガ先生の独自評価・考察
エロマンガ先生はパンチが効いたタイトルやキャラクター、あとは設定などが特徴的ですが、
それ以上に僕の中で気になるのが仕事に対する姿勢。
というのも、エロマンガ先生に出てくるクリエイターはみんな楽しそうに仕事をしているから。
特にインパクトが強かったのはさっきの山田エルフ先生のセリフの続きw
主人公「お前、そんなやり方で今まで仕事してきたのか?」
山田エルフ「は?私、仕事なんかした事ないけれど?
小説は趣味だもの。
私は趣味でプロの作家をやっているの。
もっと分かりやすく言うなら遊びね。」(中略)
山田エルフ「私は遊びで小説を書いてる。
でもね、本気でやらない遊びなんかつまらないでしょ?
遊びだからこそ全力でやるのよ。」
やだ、なにこの子っ!?ホントに14歳っ!?
とツッコミたくなるほどのしっかりとした仕事論。
遊びを仕事にする
実はこれ、堀江貴文さんなどの色々な著名人が言っていること。
これからの時代、誰もやりたがらない仕事はどんどんAIやロボットに置き換わっていく。
そんな時代に重宝されるのは遊びのように楽しんで仕事に没頭できる人。
エロマンガ先生に出てくるクリエイターはそれをすでに実践しているキャラクターばかり。
今はまだ年齢の若さやこんな生き方をしている人が少ないため違和感があると思いますが、
これから先の時代はどんどんこういった人が増えていくはずです。
エロマンガ先生の感想レビュー評価・考察のまとめ
エロマンガ先生はパンチの効いたキャラクターと設定が楽しめるだけでなく、未来の仕事論も学べる作品