
Fateシリーズはおもしろいけど色々とややこしいと感じるたくじです。
今回はそんな『Fate(フェイト)シリーズ』を観てない初心者向けに観る順番と魅力を紹介します。
動画解説:初心者でも簡単【Fate(フェイト)シリーズ】の見る順番とFate/stay nightの魅力を紹介(約7分)
Fate(フェイト)シリーズとは?
Fate(フェイト)とは、2004年発売のゲームを原作としアニメは2006年に放送された第1作『Fate/stay night(フェイト・ステイナイト)』から続く伝奇バトルシリーズです。
アニメ以外にもゲーム・スマホアプリ・漫画など、様々な分野でメディアミックス展開しています。
2004年の原作ゲーム販売以来、ロングヒットを続けているシリーズです。
ざっくりストーリーを解説
魔術師たちが英雄や有名人をサーヴァントと呼ばれる使い魔として召喚し、なんでも願いを叶えてくれる聖杯を手に入れるために最後の一人になるまで戦うというストーリー。
これがFateシリーズのバトルの軸となる聖杯戦争と呼ばれるものですね。
シリーズによって違う場合もありますが、メインどころはこの流れ。
Fate=難しいと感じている人も多いですが、物語の根本は少年ジャンプ的な分かりやすいバトルロイヤル。
そこに濃いストーリーが加わるのがFateシリーズの魅力です。
最初に見るべきおすすめ作品
Fateシリーズは作品数が多い上、さらにタイトルがFate/○○となって毎回変わるので見たことない人はどれが最初でどれから見ていいか分かりづらい。
結論から先に言うと、初めて見るなら『Fate/stay night [Unlimited Blade Works](フェイト ステイナイト アンリミテッドブレイドワークス)、略称:UBW』からがおすすめ。
理由はFateシリーズのメインとなるのがFate/stay nightだから。
その他のFate/○○はすべて外伝やスピンオフですね。
なので、初めて観るならまずはメインから、外伝やスピンオフはメインが気に入ってからでOK。
でも、Fate/stay nightだけでも複数あるけど?
と思った人もいるはず。
たしかにおすすめに紹介したUBWの他に、
第1作のテレビアニメ『Fate/stay night(無印)』、
劇場アニメ『Fate/stay night [Heaven’s Feel](フェイト ステイナイト ヘブンズフィール)略称:HF』
の3つがあり(UBWだけテレビアニメ版と劇場版があります)
これは原作ゲームに分岐する3本のストーリーがあったためですね。
原作ゲームは選ぶヒロインによって全くストーリーが変わり、アニメも一つずつ映像化したため3つの作品があるわけです。
そのため、
第1作の無印はセイバールート
UBWは遠坂凛ルート
HFは間桐桜ルート
と呼ばれることもあり。
この中でUBWを最初におすすめする理由はこの作品がアニメ版Fateシリーズの人気に火をつけたから。
超絶バトルと濃いストーリーで話題を集めたのはこのUBW。
バトルのクオリティが高く、Fateシリーズの軸となるストーリーもガッツリと押さえています。
でも、ストーリーの分かりやすさ重視なら第1作からでは?
と思った人もいるはず。
たしかにストーリー的には第1作から観た方が分かりやすいのですが、クオリティ面で劣るのがネック。
なにしろ第1作の無印は2006年放送(UBWは2014年放送)とFateの魅力である超絶バトルがこの頃はまだ実現できていません。
また、初期の作品はアニメ制作会社が『スタジオディーン』(テレビアニメ版UBWからufotable(ユーフォーテーブル)に変更)のためか、絵柄もかなり違います。
こちらがスタジオディーン版のセイバー、
こちらがユーフォーテーブル版のセイバー、
と、スタジオディーン版に比べユーフォーテーブル版の方が凛々しさが増し、よりFateのバトル面の雰囲気に合っていると思います。
なので、分かりやすさなら第1作ですが、より初心者が最初に楽しむという面でUBWがおすすめというわけです。
分かりやすくてもハマらなければその他の作品も見る気になれませんしね。
でも、クオリティなら最新のHFが一番では?
と思った人もいるはず。
たしかにクオリティ面なら最新のHFはUBW以上に優秀。
ただ、こちらのルートはストーリーが複雑で無印やUBW、さらには前日譚となるFate/Zeroを見ていないと理解づらいから。
なので、まずはUBW。
そして、気に入ったらZero・無印・HFという順番で見ていくのがおすすめですね。
その他のFateシリーズをざっくり解説
ここではFate/stay night以外のシリーズをざっくりと紹介。
Fate/stay nightの前日譚『Fate/Zero』
上でも少し触れましたが、『Fate/stay night』の10年前の成敗戦争を描いたのが前日譚となる『Fate/Zero』
UBWを観た後はこの前日譚のFate/Zeroを見るのがおすすめ。
>>FateZeroも対象2010年代アニメおすすめランキングを見る
スピンアウト魔法少女『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(カレイドライナー プリズマイリヤ)はFateの人気キャラクター:イリヤを主人公とした魔法少女もののスピンオフ。
登場人物の設定は原作と異なるけれど、本質的な性格はほぼ同一の平行世界の物語。
さらに本編Fateシリーズネタが多いオールキャスト大集合の劇場版『プリズマ☆ファンタズム』も公開されました。
スピンアウト聖杯戦争『Fate/Apocrypha』
Fate/Apocrypha(アポクリファ)はFate/stay nightとは違った歴史を辿った聖杯戦争を描いた物語。
一部、Fate/stay nightに出てくるキャラも登場します。
聖杯戦争の終わり『Fate/EXTRA Last Encore』
Fate/EXTRA Last Encore(フェイト エクストラ ラストアンコール)はゲーム『Fate/EXTRA』を原作にアニメ用に再構成した作品。
遥か未来を描いたようなSFな展開も見せます。
こちらも一部、Fate/stay nightに出てくるキャラも登場します。
スピンオフ家庭料理コメディ『衛宮さんちの今日のごはん』
『Fate/stay night』のスピンオフ作品でこちらはかなりテイストが違います。
本編で出てきた主人公:衛宮士郎の料理のうまさにフィーチャー。
士郎の手料理を軸に本編では敵同士だったキャラクターも仲良く舌鼓を打つといった展開。
本編のハードな展開とは真逆のほのぼのとした世界が広がります。
元々キャラが立っていたFateシリーズ。
それを料理を軸にコメディタッチで仕上げることでまた違う魅力を引き出しています。
本編を知っている方がより楽しめますが、内容的には知らなくても楽しめる作品ですね。
オールスター『Fate/Grand Orderシリーズ』
Fate/Grand Order(グランドオーダー)は、歴代のFateシリーズから多数のキャラクターが登場するスマホゲーム。
人類史を守るため7つの「聖杯探索」(グランドオーダー)に身を投じるオンラインRPGとなっています。
これが大ヒットし、これを原作とした短編&長編アニメが2016年から2018年まで大晦日に放送。
そして、ついに2019年にテレビアニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』が放送決定。
内容は第1部のシナリオ「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」を元にしたものになる模様。
さらに、『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』も公開予定。
こちらは第1部のシナリオ「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」を元にした内容となるようです。
スピンオフミステリー『ロード・エルメロイII世の事件簿』
スピンオフ『Fate/Zero』に登場したウェイバー・ベルベットを主人公としたミステリー。
Fateの世界観はそのままにミステリーという今までのシリーズにはなかったジャンルに挑む意欲作。
事件簿というタイトル通り、謎に迫る本格的なミステリーにFateならではのバトルファンタジーを絡めた作品。
また、『Fate/Zero』の後に繋がる物語として、Fate/stay nightの聖杯戦争にも繋がっていきます。
>>エルメロイも対象ミステリーアニメおすすめランキングを見る
シリーズに登場する主な英雄
- アーサー王
- ギルガメッシュ
- ヘラクレス
- メドゥーサ
- 佐々木小次郎
- イスカンダル(アレクサンドロス大王)
- ランスロット
- ジャンヌ・ダルク
- ジークフリート
- フランケンシュタイン
- 切り裂きジャック
- 天草四郎
- シェイクスピア
- ロビンフッド
- 呂布
Fateシリーズに登場する主な英雄は以上のとおり。
作品が多いので有名なところだけでもけっこうな数になります。
ちなみにここに挙げたのは僕が知っている英雄だけなので、他にもここに挙がっていない英雄もたくさんいます。
特に僕は日本や中国の英雄はまだしも、その他の世界の歴史上の人物にはあまり詳しくないので(汗)
また、実在しない架空のキャラクター、他にも戦闘向きじゃない、英雄とは言えない人物も混じっていますがその辺はあまり関係ないようです。
なかには伝説の姿は全く違うキャラもいますし(笑)
有名であればOKってことでしょう。
伝説の宝具(ほうぐ)などを使った必殺技もあり
- エクスカリバー
- ゲイ・ボルグ
- 十二の試練(ゴッド・ハンド)
- 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
- 王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)
- 紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)
- 幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
- 方天画戟(ほうてんがげき)
バトルアニメらしくFateシリーズにも戦いを盛り上げる必殺技もあり。
なんだか歴史やゲームで聞いたことあるような武器から、
なんだかよく分からないけど伝説的っ!?
と感じるような必殺技まで(笑)
キャラクターだけでなく必殺技にも伝説感を加える、だからこその伝奇バトルアニメって感じですね。
ちなみに画像の必殺技はエクスカリバーです。
伝説の聖剣だけあってエライこっちゃの威力。
独自評価・考察
Fateといえば、複雑ストーリーや濃い世界観はもちろんですが、やっぱり一番はサーヴァントとマスターという設定ですね。
魔術師が英霊を召喚し、英雄のマスターとなりサーヴァントとして使役するという設定勝ちかなと。
世界の英雄や有名人たちが登場キャラクターというだけでもテンションが上がりますし、
それに加えて、そのキャラにちなんだ宝具や必殺技も持っている。
さらに、サーヴァントとマスターの関係性ですね。
絆を築くペアもいれば、最後まで信用せず騙し騙され合うペアなんかもいましたし。
この辺の人間関係も物語を盛り上げてくれます。
Fate(フェイト)シリーズの一言感想
Fateは複雑な部分だけでなく、シンプルに英雄たちの活躍を楽しむだけでもおもしろい作品。あと、スピンオフの衛宮さんちの今日のごはんではいつものFateと違うほっこりした世界観が楽しめる。