
これ程シリアスとコメディのギャップが激しいアニメもなかなかないと思うすやまたくじです。
今回はそんなフルメタの感想レビュー評価・考察を。
目次
フルメタル・パニック!(略称:フルメタ)とは?
- ジャンル:SFミリタリーアクション、ロボット
- 放送期間:2002年・全24話、ふもっふ(番外編)2003年・全12話+未放映2話、TSR(2期)2005年・全13話、I.V.(3期)2018年・全10話
- アニメーション制作:GONZO、京都アニメーション、XEBEC
- スタッフ:千明孝一、武本康弘、中山勝一
- キャスト:相良宗介・関智一、千鳥かなめ・ゆきのさつき、テッサ・ゆかな、マオ・根谷美智子、クルツ・三木眞一郎
- 原作:ライトノベル『富士見ファンタジア文庫』・賀東招二、他コミカライズ版あり
GONZOなど制作により2002年から何度もテレビアニメ化されているSFミリタリーアクション・ロボットを軸にときどきコメディや学園ラブコメが入ってくるアニメ。
賀東 招二(がとう しょうじ)さんのライトノベル(富士見ファンタジア文庫)が原作です。
2005年から月刊ドラゴンエイジなどで何度もコミカライズ化もされています。
幼少期から戦場に身を置いてきた主人公:相良 宗介(さがら そうすけ)が特殊な能力を持った女子高生のヒロイン:千鳥 かなめ(ちどり かなめ)の護衛の任務を与えられることから始まる物語。
SFミリタリーアクションを軸としたハードでシリアスな展開が基本ストーリー
主人公:相良宗介が所属するのは対テロ軍事武装組織ミスリル。
どこの国家にも属さない傭兵組織ですね。
そのため、ヒロイン:千鳥かなめの護衛以外にも様々な任務をこなします。
紛争鎮圧や他の特殊能力者の保護など。
また、千鳥かなめが狙われることもあるため、シリアスな展開になるとけっこうハードなミリタリーアクションになることも多い。
作戦の立案や軍事行動など、他の同じ系統のアニメと比べてかなりミリタリー色が強い作品ですね。
SFの部分を担うロボットアクション
上の解説だけだと、SFなしのミリタリーアクションアニメじゃないの?と思うかもしれませんが、
フルメタル・パニック!の世界ではアーム・スレイブと呼ばれる人型ロボットが登場します。
しかも、ECS(電磁迷彩システム)やラムダ・ドライバ(使用者の精神を物理世界に介入させる)など、現代技術では実現不可能と呼ばれる謎のブラックテクノロジーが存在することでさらにSF度アップ。
これらアーム・スレイブの活躍でロボットアニメとしても楽しませてくれる作品となっています。
ただ、作戦によってはアーム・スレイブがあまり活躍しなかったり、登場自体しないこともありますが(笑)
ヒロイン以上に大人気のテレサ・テスタロッサ大佐
可愛い女の子が迷彩柄のミリタリーパンツを履いていたらちょっとテンション下がるように、ミリタリーってなんだかんだで男臭いもの。
男臭いアニメはちょっとな~
という人にもおすすめなのがこのフルメタル・パニック!
ヒロインサイドの高校側はもちろん、主人公サイドのミスリルにもけっこう多くの女性キャラが登場するからです。
その中でも特に人気なのが上の画像のテレサ・テスタロッサ(愛称:テッサ)。
16歳の女の子なのに大佐でミスリル作戦部西太平洋戦隊総司令官および強襲揚陸潜水艦『トゥアハー・デ・ダナン』艦長。
もちろん、ただのお飾りではなく天才的頭脳と部隊指揮能力を持っているからこそのポジション。
その見た目と能力のギャップの大きさからヒロイン以上に多くの男性ファンを虜にしたキャラクターです(笑)
丸々コメディやラブコメの回もある
フルメタル・パニック!のメインストーリーはSFミリタリーアクション・ロボットを軸としたハードでシリアスなものですが、
ヒロイン:千鳥かなめの高校を舞台とした話では学園コメディになる変わり種アニメ。
2度目に京都アニメーション制作で2003年にテレビアニメ化された『フルメタル・パニック? ふもっふ』ではほとんどシリアス展開がない学園コメディになっていますしw
コメディ回では平和な日本でも戦場にいるように振る舞う主人公:相良宗介のシュールなボケに対して千鳥かなめがハリセンでツッコむなどのドタバタな展開が多い。
戦場では凛々しく頼りになる相良宗介もコメディ回では上の画像のような扱いをよくされる(笑)
そのあまりの違いから、
ギャップがあり過ぎて別のアニメみたいっ!?
と最初は思ったものです。
メインストーリーとのギャップで笑いも引き立ちましたね~。
上で紹介したテッサも学園にやってきてラブコメ展開になる回などもありました。
ちなみに画像の真ん中のマスコットキャラ『ボン太くん』の中に入っているのは相良宗介です(笑)
なぜか着ぐるみを着ると「ふもっふ」「ふもふも」「もっふる」といったボン太くん語しか話せなくなる不思議な着ぐるみw
このボン太くん語から『フルメタル・パニック? ふもっふ』のタイトルが付けられたのでしょう。
フルメタル・パニック!の独自評価・考察
まず目立つのがSFミリタリーアクション・ロボットというジャンル。
アニメでも原作のライトノベルの方でもミリタリー色が強い作品は少ないですからね~
相性が良さそうなロボットアニメでも意外とミリタリー色を前面に押し出した作品は少ない。
それだけにミリタリー!というだけで『おっ!』と思ってしまう存在です。
しかも、男臭くなりがちなミリタリー作品に魅力的な女性キャラを登場させることでうまく中和していますし。
そして、メインストーリーは政治的な要素も絡めたシリアス調でありながら、学園コメディやラブコメを入れてきたのはさらに特徴的。
まるで登場人物が同じだけの別の作品ぐらいの違いがありますからね~
実際、ミリタリーは好きじゃないけどコメディは好きだから『フルメタル・パニック? ふもっふ』だけは観た!という人も意外と多いですから(その逆も)
僕は最初に『フルメタル・パニック? ふもっふ』を観たのですが、イマイチに感じて途中で見るのを辞めてしまい、その後にシリアス調のフルメタ(1作目)を観てハマり、再度ふもっふを見てそのギャップで笑った経験があります。
なので、まずは1作目にこだわらずに好きな方から見て、面白ければもう一つのフルメタを観るのをおすすめします。
ひとこと感想
フルメタはシリアスなSFミリタリーアクション・ロボットと学園コメディの二つが楽しめる作品。