
地味なテーマでも見せ方ひとつでおもしろくなるなと感じたすやまたくじです。
今回は辞書作りをテーマにしたアニメ『舟を編む』の感想レビュー評価・考察について。
舟を編むとは?
舟を編むとは、2016年に放送された小説を原作とした辞書作りをテーマとしたアニメ。
なかなかアニメでは珍しい作品ですね。
まず、小説を原作としたアニメが少ない(ライトノベルは多いですが)
電子書籍版の表紙はこんな感じ。
紙版は違いますが、どちらも共通してアニメ感はありませんから。
その上テーマが辞書作りですからね。
ハッキリ言って地味なテーマ!
が、観てみると最後まで何気に楽しめた作品でもあります。
地味なテーマでも見せ方ひとつだなと感心させられました。
また、このアニメを観ているとIT技術のもの凄い進化を感じさせられます。
辞書づくりから見えるIT技術のものすごい進化
辞書づくりものすごく地味な作業なんですよ。
さらにものすごく時間がかかる!
作中で一つの辞書を完成させるまでに13年もかかっていますからね。
辞書一つにどんだけ時間かかるんだっ!?
作中で辞書編集部が厄介もの扱いされるシーンがありますが、その気持ちも分かってしまうぐらいに時間がかかりすぎます(笑)
言葉の一つ一つをチェックし、それを辞書に入れるかどうか吟味するなど(辞書の厚さが決まっているので)、どれもこれも気が遠くなる作業。
特に一番大変だと感じたのが、クライマックスに出てきた間違い探し。
完成間近にミスを発見し、ミスが他にもないかすでに印刷された辞書(あとは製本するのみ)の言葉を1つ1つチェックするという作業。
アルバイトも投入し、何十人体制で何日もチェックする(なかには泊まり込んでいる日も)
観るだけでこっちも気が重くなるほどの大変な作業でしたが、これって今なら一瞬で終わるのですよね。
だって、今はインターネットの辞書や電子辞書が主流ですし、これなら間違い探しもPCで簡単に行える。
さらに電子上に保管するので入れる言葉の制限もないですからね。
IT技術の進化と共にこういった大変な作業がどんどんなくなっているのを実感した瞬間です。
13年という時間経過でIT技術の進化を感じる
また、『舟を編む』は作中で13年の時間が経過するので時代の移り変わりも感じられる作品です。
とはいえ、13年が少しずつ経つわけではなく、いきなり13年後に飛ぶので2部構成の形ですね。
13年も月日が経てばいろいろなものが変わります。
その中でも目に付いたのはやはりIT技術ですね。
ガラケーがスマホになったりパソコンが薄くなっていたりなど。
人の変化よりそっちの方に目がいったぐらいですから(笑)
ただ、そんな中でも辞書作りは変わらない。
そこにこの作品のテーマがあるのかなと思いました。
とまあ、こんな感じで今回の『舟を編む』の感想レビュー評価・考察を終わります。
ではではまた。