
ガンダムはほとんどのシリーズを視聴しているすやまたくじです。
今回はガンダムシリーズの中でも『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の考察・感想レビュー評価について。
この記事で分かる目次
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズとは、2015年~2016年と2016年~2017年に放送されたSFロボットアニメ『ガンダムシリーズ』の一つ。
この作品、正直最初は全く期待していませんでした!
だって、キャラの見た目がイマイチなんだもの。
特にガンダムに乗る三日月・オーガスが。
子供&小さいっていうのはどうにも・・・。
ガンダムならやっぱりUC系か、そうでなければゴツゴツした男臭いキャラの方が好みなので。
鉄血のオルフェンズはミリタリー性が強い印象があったので、ついにアニメでもジオン軍的なキャラが活躍するのか~っ!?と思ったら、メンバーのほとんどが子供だし。
また、だからといってガンダムW(ウイング)やOO(ダブルオー)のように女性向けのキャラデザインでもない。
一体ターゲットは誰なんじゃいっ!?
という感じで、観る前の評価はかなり低かったわけです。
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回を追うごとに深まるストーリー
実際に見始めてからも評価は低めでしたね。
ガンダムのデザインはいいのですが、モビルスーツ戦が今まで比べると地味だったので。
とにかくどのモビルスーツも硬い!
ビーム兵器で1発で撃沈なんていう展開はまったくなし(ビーム兵器すらほとんど登場しない)
なんだかリアル感がある銃や近接武器でゴツゴツ殴り合うって感じ。
変なところでゴツゴツしている。
しかも、主人公や仲間は少年だからライトに描かれるのかなと思ったら、いつものガンダム以上にヘビーに描いてくるし。
軍人顔負けの残酷なことを子供が平気で行っていく姿は、見ていてあまり気持ちのいいものじゃないんですよね~。
が、回を追うごとにのめり込む。
ストーリーが深いのですよ。
貧困問題という社会の闇を描くガンダム
ガンダムはシリーズ全般に言えることですが、社会や政治の闇を描いていることが多い。
で、今回の鉄血のオルフェンズは、その中でも特に貧困問題に注目して描かれている作品じゃないのかなと思うわけですよ。
いや、ここは貧困問題を描いたガンダム!と言い切りましょう。
格差や貧困問題は日本でも最近よく話題になっているもの。
ガンダムはそこをイチ早く取り入れてきたのでしょう。
鉄華団を現実世界に当てはめると
鉄血のオルフェンズに登場する少年兵組織を鉄華団と呼びます。
その鉄華団を現実世界に当てはめると、奴隷のような扱いを受けている子供たちが幸せを勝ち取るために立ち上がるといった内容。
ブラック企業もビックリの劣悪な環境で賃金なしでこき使われている。
しかも、教育もまともに受けさせてもらえず、ほとんどのメンバーが読み書きも出来ない状態。
日本では見られない光景ですが、世界ではまだまだこういった国もあるようで。
こういった貧困層がそこから抜け出そうと思ったら、そりゃ簡単にはいきませよね。
貧困をテーマにしたら全てが腑に落ちた
テーマが貧困ということなら、今までのなんだかよく分からなかった部分が一気に腑に落ちた。
子供たちを主役にしたのは貧困問題の悲惨さをより伝えるため。
ときには残酷なことも行うのは、そこから抜け出すにはそれぐらい大変だということを伝えるため。
また、モビルスーツ戦のゴツゴツさもこの闘争感をより伝えるためと考えれば納得がいく。
深いな。
今までのガンダムといえば、おぼっちゃんやエリートの主役が多かった。
鉄血のオルフェンズはそこに新たな風を吹き込んだ作品ですね。
とまあ、今回の貧困との闘争を描く新しいガンダム『鉄血のオルフェンズ』の感想レビュー評価・考察はこんな感じです。
ではではまた。
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