
横綱と言えば『千代の富士』が一番に頭に浮かぶすやまたくじです。
今回はそんな相撲をテーマにした熱すぎるスポ根漫画&アニメ『火ノ丸相撲』の感想レビュー評価・考察を。
目次
火ノ丸相撲とは?
- ジャンル:スポーツ(相撲)、学園、少年漫画
- 作者:川田
- 掲載誌:週刊少年ジャンプ
- 連載期間:2014年~
- 原作漫画の他にテレビアニメ版やライトノベル版あり
唯一無二の「無差別級」格闘技!
発気揚々(はっきよい)!
夢(よこづな)をかけた漢(おとこ)たちの激闘が始まる――
数ある格闘技の中でも無差別級が許された競技:相撲で頂点を目指す小さき漢の物語。
まずは熱いスポ根として、その先にはスポ根の更なる進化が見られる。
スポーツ漫画の中でも唯一無二な存在、それが火ノ丸相撲!
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身長150cm台の小さな身体で目指すは横綱
ワシは新入生の潮 火ノ丸!
後に大相撲の最高位“横綱”へと至る道として―――
高校相撲の頂点を取りに参りました!
主人公は潮 火ノ丸。
かっては国宝『鬼丸国綱(おにまるくにつな)』と呼ばれるほどの強さを誇っていましたが中学時代は身長が伸び悩み低迷。
それでもあきらずに『三年先の稽古』を人知れず続け、高校入学を機に再び相撲界に戻ってきた男。
身長はプロ(大相撲)の規定に満たない150cm台の小さな身体でありながら目指す夢は横綱。
その夢を叶えるためにまずは高校相撲で頂点を目指す!
ちなみに身長が規定に満たなくてもアマチュア横綱になるなど、アマチュア時代に実績を残せば角界入り(プロ入り)することは可能です。
相撲スタイルは熱い真っ向勝負
必殺の右下手投げ―――鬼車―――
火ノ丸の相撲スタイルは常に真っ向勝負!
身長150cm台という極端に小さい身体でありながら、かっての舞の海などのような小兵力士が行う技やスピードでかわすスタイルではなく常に真っ向勝負。
小さい身体で真正面から相手の技を受け止め、そして勝つスタイルは昭和の大横綱:千代の富士を彷彿とさせますね。
千代の富士も大相撲の中では小兵(それでも183cmありますがw)でありながら真っ向勝負で頂点に昇り詰めた人。
小柄で力士らしからぬムキムキの筋肉質なボディ、投げが得意など火ノ丸は千代の富士がモデルなんじゃないかなと感じるほどに(作者によると初代:若乃花をなんとなくイメージしたキャラクターらしいですが)
小兵力士が真っ向勝負で巨漢力士を下す。
そんな熱い一番が数多く見れるスポーツ漫画です。
火ノ丸相撲のアニメ版と原作漫画を比較
- 放送期間:2018年・10月~
- アニメーション制作:GONZO
- キャスト:潮火ノ丸・江口拓也、小関信也・村田太志、五條佑真・武内駿輔
アニメ版は原作漫画のエピソードをいくつかカットし、ダイジェスト的に構成する模様。
絵の方もジャンプ作品でよくある簡略化した形ですね。
ジャンプ作品って絵がうまい作品が多いためか、アニメすると印象が変わるものが多いですね。
アニメは現在放送中のため、視聴後にまた随時情報を追加していきます。
火ノ丸相撲の独自評価・考察【ネタバレ注意】
ここでは火ノ丸相撲の魅力を三つに絞って解説。
その三つに注目して感想・評価・考察を語っていきます。
数々のライバル達に仲間と共に挑む高校生編
みんながくれたこのチャンス…絶対無駄にはしねぇ!!
最初の舞台となる高校生編は個人戦もありますがどちらかというと団体戦がメイン。
火ノ丸が相撲部に入部し、仲間と共に高校相撲界のトップへ挑む。
団体戦ではチーム一丸となって、個人戦ではそれぞれがライバルとなってぶつかり合う。
一人では敵わなかった強大なライバルも仲間と共に挑むことでそれを可能とする。
スポ根漫画の真骨頂が見られるのもこの高校生編です。
また、組み合わせや勝ち星勘定など、個人戦にはない駆け引きが見られるのも団体戦の魅力ですね。
横綱に挑む大相撲編
何が注目力士だ…
期待なんてさせないでくれよ
(自分の敵はいないという)現実を知った時の哀しみが増すだけだ
大相撲編では個人戦がメイン。
それぞれの力士がそれぞれの想いと生活を懸けて相撲に挑む。
プロの世界は完全な弱肉強食。
年齢や家族問題など、高校の部活とはまた違う生活の部分も入ってくるのが特徴ですね。
熱い一番だけでなく、テレビ中継などでは見られない相撲界の裏側なども覗ける。
相撲の方は開始直後では、モンゴル出身の横綱:刃皇(じんおう)の一強状態。
この刃皇は圧倒的に強いだけでなく圧倒的な問題児で全力士に対して宣戦布告のようなことをやったりもするw
相撲の強さは白鵬、言動などは朝青龍といった感じですね。
火ノ丸の相撲はもちろん、高校編のライバル達がどうこの刃皇に立ちむかっていくのかも見所です。
主役とは思えない熱き黒
死ぬ覚悟もねぇ奴が土俵に上がってんじゃねぇよ
熱い展開のその先は赤から黒へと変色する。
火ノ丸相撲というタイトル通り、最初から火が出るようなバチバチの熱い展開を見せてくれる。
が、それがエスカレートしていく内に熱い赤がいつしか黒へと変色するのがこの作品の特徴。
特に『修羅の相』と呼ばれる領域に入った時は画像のような顔を見せます。
大相撲編に入ってからこの流れが加速しますが、もはや火ノ丸の顔や言動は主人公のものとは思えない(汗)
この怖さすら感じさせる黒い炎。
これが他のスポ根漫画とは一線を画す存在感を発揮していますね。
火ノ丸相撲の感想・評価・考察まとめ
火ノ丸相撲はまずは熱いスポ根を、そこからさらに進化してスポ根のその先を見せてくれる作品。