
ガッチャマン・テッカマン・ポリマー・キャシャーンの元アニメは一つも観たことがないすやまたくじです。
今回はそんな僕でも楽しめたタツノコプロ・ヒーロー勢揃いアニメ『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』の感想レビュー評価・考察を。
この記事で分かる目次
Infini-T Force(インフィニティ フォース)とは?
- ジャンル:ヒーロー、バトルアクション
- 放送期間:2017年、2018年劇場版
- アニメーション制作:タツノコプロ、デジタル・フロンティア
- スタッフ:鈴木清崇、大野敏哉、大暮維人、さとうけいいち
- キャスト:茅野愛衣、関智一、櫻井孝宏、鈴村健一、斉藤壮馬
- 原作:70年代のタツノコプロアニメ
タツノコプロが1970年代に手掛けたアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』『破裏拳ポリマー』『新造人間キャシャーン』『宇宙の騎士テッカマン』の英雄(ヒーロー)が登場するバトルアクション。
フル3DCG制作で声優とは別に各キャラクター専任のモーションアクターが割り当てるなど動きに力を入れている。
美形キャラに定評がある『エア・ギア』『天上天下』などの漫画家・大暮維人さんがキャラクター原案を手掛けているのが特徴です。
2018年に『劇場版 Infini-T Force / ガッチャマン さらば友よ』が、
テレビアニメに先駆けて漫画版(ストーリーやキャラクター設定が違う)『Infini-T Force 未来の描線』が『月刊ヒーローズ』にて連載されました。
一人の少女と世界を守るヒーロー達の戦い
画像のキャラクターが本作の主人公で女子高生の界堂笑(かいどうエミ、声優・茅野愛衣)
持ち主の願望を具現化する能力を持つアイテム『ケース』を手に入れたことで謎の敵に狙われることに。
そんな時にその場に居合わせた別世界から来たヒーロー達に守ってもらう。
自分達の世界を滅ぼした謎の敵を倒すため、そして笑を守るためにガッチャマン・テッカマン・ポリマー・キャシャーンが戦うという物語。
視聴前は笑の見た目やヒーローに守ってもらうことから王道的なヒロインを想像していたのですが、
ぜんぜん王道なヒロインじゃなかったっ!?
というか、ヒーローものの主人公やヒロインではあんまり見ないタイプ。
笑という名前なのに全然笑わないし、世の中に妙に冷めているし、自分のことはどうだっていいとか言うし(汗)
ヒーロー達に守ってもらったり注意されたりしても、
誰も頼んでない!
と逆ギレする始末で(汗)
最近の若い子はよく分かりませんw
ゲームのようなアニメ
まるでゲームのようだ
僕が一番最初に思った感想ですね。
この辺は人によって感想が違うでしょうけど、僕の中では3DCGというとゲームの印象が強いので。
たぶん『バーチャファイター』や『FF(ファイナルファンタジー)』とかの影響ですね(笑)
なので、ゲームっぽい、またはアニメっぽくないと思った人も多いのではないでしょうか。
フル3DCGによる日常シーンはやはり既存のアニメとは全然違いますね。
フル3DCGアニメによる圧倒的なアクションシーン
このフル3DCGを使ったアクションシーンがすごい!
まあー、動く動く。
アニメもここまで動く時代になったかっ!?
と衝撃を受けるレベルに。
日頃からアニメはたくさん観ていますが、その中でもアクションシーンの動きは群を抜いたレベルですね。
こういった動きを見ると、これからのアニメはフル3DCGが使われる作品がどんどん増えてくるだろうな感じます。
Infini-T Forceの独自評価・考察
まず一番に言いたいのは、
先入観を持って見ないのはもったいない!
ということですね。
というのも、僕の周りのアニメ好きでこの作品を観ている人がほとんどいないのですよ。
それも見てみて合わなかったから切ったではなく、最初から観てない人ばかりで。
よくアニメを観ている人ほど既存アニメとの見た目の違いに抵抗を感じるみたいですね。
あと、世代が違ってガッチャマン・テッカマン・ポリマー・キャシャーンを見てないとやっぱり興味は持ちにくいですね。
僕も4作品全部観たことなかったので最初の期待値はかなり低かったですし(笑)
かといって、テレビでは深夜放送だからライトユーザーが目にする確率も低いですし。
インフィニティ フォースは見て評価される前に、フル3DCGの見た目の違和感とガッチャマンなどの70年代ヒーローを知らないと楽しめないという2つの先入観が高い壁となっていると感じ作品ですね。
まずは1話目だけでも観て欲しい!
もちろん、観れば全員がおもしろい!となるわけではありませんが(笑)
意外といいじゃん♪となる人はいるはずです。
そして、フル3DCGの違和感もこれからこういった作品がたくさん増えて経験値と技術が向上していけば、どんどん修正していって違和感がないレベルに進化していきますから。
タツノコプロヒーロー勢揃い
ここからは登場するキャラクターの紹介を。
まずはヒーロー側から。
オリジナルに縛られず、それぞれのヒーローが成長した姿としてデザインされています。
お父さん的な『ガッチャマン』
こちらがガッチャマンこと鷲尾健(わしおけん、声優・関智一)。
白髪混じりでヒゲが生えていることからヒーローの中で一番年上っぽく見えるキャラクター。
そのため、周りから『おっさん』呼ばわりされることも(笑)
堅物で怒りっぽい性格をしていることから笑を一番注意するキャラクターでもあります。
そのため、なんだか笑のお父さん的な感じでもあります。
こちらがガッチャマンに変身後の姿。
ちなみに科学忍者隊ガッチャマン(1972年~1974年放送)ではこんな感じですね。
科学忍者隊ガッチャマンというタイトルの通り、もともとは5人の少年・少女で戦うチームのようですがその他のメンバーはすでに敵にやられているようです(生死などの詳しい状況は不明)
戦闘では忍者らしくスピードや飛び道具などを活かしたスタイル。
また、科学忍法を使って竜巻などを起こす必殺技も。
見た目はチャライ『ポリマー』
こちらがポリマーこと鎧武士(よろいたけし、声優・鈴村健一)
ロン毛にパーマ、さらに前をガッツリと開けた服装など、チャラいお兄さんに見える(笑)
ただ、作中では全然そんなことはなく、気さくでオシャレで料理上手なお兄さんといった感じ。
まあ、笑以外の女性と絡むシーンが少ないので、女性と二人っきりになったりしたら分かりませんがw
変身するとこんな感じ。
破裏拳ポリマー(1974年~1975年放送)ではこんな姿ですね。
キャラクターはかなり変わっていますが、コスチュームに関しては多少変化した程度ですね。
戦闘では自ら生み出した格闘技『破裏拳流』とスピードを生かした戦法を駆使した接近戦主体のスタイル。
高速で動くことによって敵を幻惑・翻弄させて倒す『幻影破裏拳(げんえいはりけん)』などの必殺技もアリ。
新造人間『キャシャーン』
こちらがキャシャーンこと東鉄也(あずまてつや、声優・斉藤壮馬)
見た目は普通の美少年といった感じですが、新造人間(しんぞうにんげん)で味覚などはなく、服も偽装していて画像下が本来の姿。
後ろに写っている犬のロボットは『フレンダー』ですね。
年上の他のキャラクターと違い、年齢が近い、または年下に見えるためか(実際の年齢は分かりませんが)笑も鉄也に対しては若干優しめ。
犬のフレンダ―に対してはさらに甘いですね(笑)
変身というか元の姿がコレ。
そして、新造人間キャシャーン(1973年~1974年放送)ではこんな感じですね。
キャラもコスチュームもインフィニティ フォースになって一番変化を感じます(あと、フレンダーも)
元の作品よりも顔や体がしっかりとプロテクトされていますし。
戦闘スタイルは電光パンチ・流星キック・チョップなどの格闘技を主体に『超破壊光線』などの必殺技もアリ。
ピンクとメガネが似合う『テッカマン』
こちらがテッカマンこと南城二(みなみじょうじ、声優・櫻井孝宏)
ピンクと白のセーターとメガネが似合う頭脳派で『教授』のあだ名で呼ばれることも。
そして、男は難しいと言われるピンクをここを着こなす人はオードリー:春日か南城二だけ!(笑)
また、脱ぐと顔に似合わないワイルドな肉体でもあります。
超人『テッカマン』に変身するとこんな感じ。
宇宙の騎士テッカマン(1975年放送)ではこんな姿ですね。
ちなみにテッカマンは後ろのサポートロボット『ぺガス』の中で変身するシステムとなっています。
変身後の姿は一番新旧で差が少ないかなと思います。
逆に変身前はメガネもかけてないしピンクも着ないしで一番変化が大きいキャラ。
戦闘スタイルはテッカランサーなどの様々な武器で一番オールラウンドに戦える感じですね。
ボルテッカという強力な必殺技もあり、超人というだけあって火力も高い。
ちなみに僕の中ではテッカマンというと、宇宙の騎士テッカマンブレード(1992年)の方を思い出します。
こちらはテッカマンの設定を一部引き継いだだけで続編というわけではないのですが。
人型サイズのロボットアニメとしてはかなり好きな作品の一つです。
敵キャラクターも個性的
ここからは敵キャラの紹介を。
ちなみに敵はヒーローものでよくある部下と上司といった関係ではなく、『ケース』を狙う仲間といった形。
ダンディなビジネスマン風な『Z』
こちらのデキるビジネスマン風のダンディな中年が敵のボスであるZ(声優・斧アツシ)
元々『ケース』はこのZが持っていて、ガッチャマンとの交戦で落とした時に笑の手に渡ってしまった形。
持っていた時は『ケース』を使ってヒーロー達が住んでいた場所も含む、様々な世界を滅ぼした極悪人。
見た目からはそんな風には見えませんね。
リアルで本当に怖い人は見た目は紳士風のしっかりとした身なりをしているなんてことを言いますが、完全にそのパターンですね。
が、根っこからの悪人というわけではなく、世界を滅ぼすにはある理由があります。
まあ、滅ぼされた方にとっては理由はどうあれ自分の世界を滅ぼした極悪人でしょうが。
セクシーヴァンパイア?『ベル・リン』
こちらの敵側の紅一点がベル・リン(声優・花澤香菜)
牙があって精気も吸うのでヴァンパイアっぽいキャラ。
性格も見た目通りのセクシー系となっています。
また、ベル・リンに関しては笑が持つ『ケース』だけでなく、Zの『遺伝子』も狙っているほんとイメージ通りなお人(笑)
新手のコミュ障っ!?『ラジャ・カーン』
こちらのいかつい怪物風の巨人がラジャ・カーン(声優・安元洋貴)
3メートルを超える大きさとその見た目のインパクトからパッと見は一番強そうに見える存在。
が、胸の部分をよく見てください!
なんと中に人が入っている。
なので、バトルスーツみたいなものなのかな?と思ったのですが、戦闘時以外もずっとこの格好。
もしかして、人とコミュニケーションを取るのが苦手だから怪物の中に引き籠っているのかなと最初は思ってしまいました(笑)
もちろん、そんなわけはありません。
クセになる悪役『ダミアン・グレイ』
このビジュアルロックバンドにいそうなキャラクターがダミアン・グレイ(声優・平川大輔)
敵というか、このインフィニティフォースに出てくるキャラの中で一番好き。
見た目通りのパンチが効いた性格に加えて、特徴的な喋り方をするのがその理由ですね。
特にポリマーこと武士(たけし)と因縁があり、二人が話すシーンがいいですね~
なぜか武士を呼ぶ時だけ、
たぁけぇしぃ~
といった感じでもの凄く粘着質な呼び方をする。
これがクセになる!(笑)
Infini-T Forceのひとこと感想まとめ
インフィニティ フォースはフル3DCGアニメが本格的に増えるターニングポイントになるかもしれない作品。
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