
今の世の中だったら政府に結婚相手を決められる社会でも意外と受け入れる人も多いんじゃないだろうかと思うすやまたくじです。
今回はそんなもしかしたらあるかもしれない近未来漫画の感想レビュー評価・考察を。
目次
恋と嘘とは?
- ジャンル:恋愛、学園
- 掲載サイト:マンガボックス
- 作者&刊行期間:ムサヲ・2014年~
- アニメーション制作:ライデンフィルム
- キャスト:高崎美咲・花澤香菜、真田莉々奈・牧野由依、根島由佳吏・逢坂良太、仁坂悠介・立花慎之介、矢嶋基・谷山紀章
- 放送期間:2017年・全12話
ムサヲさんによりDeNAの『マンガボックス』で2014年連載の政府によって結婚相手が決められる世界の近未来管理社会恋愛マンガ。
2017年7~9月に全12話、ライデンフィルム制作でテレビアニメ化もされ、TOKYO MX・サンテレビ・KBS京都ほかにて放送されました。
まさかの少子化対策に恋愛面だけでなく、その社会面にも興味が惹かれる作品です。
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超・少子化対策基本法により恋愛禁止・強制結婚の近未来管理社会
恋と嘘の世界では、少子化対策のために超・少子化対策基本法(通称:ゆかり法)が施行されており、満16歳以上の少年少女は自由恋愛が禁止となり国によって結婚相手が決められる社会(結婚相手が決まると政府通知がくる)。
家庭を作り子供を作らなければならない部分的な管理社会となった近未来世界。
ちなみに結婚相手は遺伝子情報と本人の要望によって決められるらしいですが、容姿外見に関してはほとんど考慮しないとのこと。
そんな世界での恋愛や結婚がどうなっているかも気になるけど、それ以上に
そんな無茶苦茶な基本法がどうやって成立したんだよっ!?
という部分の方が気になります(笑)
漫画ではその辺の詳しい解説はないですが、リアル社会でそんな発表をしたら大混乱が起きそうですからね~
とはいえ、今は恋愛や結婚がしたくても出来ない人がたくさんいると聞きますし、また運が良ければ玉の輿や逆玉も狙えるので、
国民投票を行ってみたら成立しないまでも意外と一定数は獲得しそうな予感もしますが。
自由恋愛禁止の中で主人公が好きな子(ヒロイン)に告白
主人公の根島 由佳吏(ねじま ゆかり)・通称ネジは、国に結婚相手が決められる超・少子化対策基本法(通称:ゆかり法)に反対で自由恋愛をしたい派の高校一年生。
その理由は小学生の頃から5年間片思いをしていたヒロイン:高崎 美咲(たかさき みさき)と付き合いたいから。
顔も性格も良く、男子に告白されるほどのモテ女のヒロインに対し、主人公はクラスでも冴えない存在。
相手は高嶺の花とあきらめかけていたけれど、いよいよ16歳の誕生日が近付き、
このまま想いを伝えないまま政府通知が来ることが我慢できなくなり、ついに高崎美咲に告白することに。
結果、お互い両想いだったことが分かり、その場の公園でキスをするほどの仲に(大胆!)
が、ヒロインと結ばれた直後に厚生労働省の職員(超・少子化対策基本法の管轄が厚労省)が現れ、将来の結婚相手(別のヒロイン)が書かれた政府通知を渡されることに。
国が決めた政府通知の相手、もう一人のヒロインも美少女
5年間片思いしていた、しかもモテ女の高崎美咲と結ばれたのに政府通知で引き裂かれることになった主人公。
そんなブルーな気持ちであった政府通知の相手、もう一人のヒロイン:真田 莉々奈(さなだ りりな)も周りが反応するほどの美少女だった。
結果、
主人公ぜんぜんかわいそうじゃないんですけどっ!
なんでもズバズバと言う性格で周りから浮いている存在ではあるけれど、性格も悪くはないし。
しかも、主人公は真田莉々奈に高崎美咲との関係を伝えてしまい、なぜかその恋を応援されるし。
結果、政府通知の相手として真田莉々奈と交際をしつつ、高崎美咲も交えて交流(後にヒロイン同士も友達になる)していくという特殊な形の三角関係に。
さらに、交際を重ねていくうちに真田莉々奈も主人公に対して特別な感情を抱いていくことに。
三角関係では終わらない!
高崎美咲・真田莉々奈のダブルヒロインによる特殊な三角関係で進んでいくかと思った恋と嘘ですが、間髪入れずに第三の刺客も登場。
こちらは主人公にずっと片思いをしていたという人。
しかも、その相手というのがこれがもうなかなかね・・・。
というか、
イケメンでもない主人公がなんでこんなにモテるんだよっ!?
というツッコミを入れたくなるのは恋愛・ラブコメ漫画やアニメではよくあること。
しかも、性格も弱気で優柔不断だし。
ヒロイン達は優しいとかかわいいと言われているけれども、男の僕から見るとちっとも魅力が分からじ!
でも、イケメンがモテモテだったらそれはそれでイライラは止まらんけどね!
ただの四角関係じゃない。
自由恋愛禁止という特殊な世界でこの四角関係がどう進んでいくのか。
恋愛だけでなく謎や疑惑も詰まっている
恋と嘘は自由恋愛禁止という特殊な管理社会での恋愛がメインテーマですが、それ以外にも謎と疑惑も随所に出てくるのですよね。
というのも、最初に主人公に来た政府通知の相手は高崎美咲だったから。
ただ、そのメールは画像のように不明瞭でしかもすぐに消えてしまった。
さらに、真田莉々奈にはメールで通知しただけなのに対し、主人公にはわざわざ職員が書類を持って直接渡しに来た。
しかも、主人公はその時は家におらず、高崎美咲と公園にいたのにその場に現れた(家の人に行先を伝えてないのに)
また、主人公よりも誕生日が先なのに高崎美咲には政府通知が来てない、真田莉々奈は誕生日の一ヵ月ちょっと後に来たのに主人公には誕生日直後に来たなど、
厚生労働省の対応があきらかにおかしい!
という場面がちょこちょこ出てきます。
ここの謎や疑惑も気になりますね。
恋と嘘の独自評価・考察
四角関係の恋愛や謎のメールや厚生労働省の対応なども気になりますが、やはり一番興味が引かれるのは超・少子化対策基本法(通称:ゆかり法)ですね。
この設定一つで現代社会をベースとしつつも他の恋愛マンガと全く違う世界観がありますからね~
特に気になるのが結婚相手の決め方ですね。
遺伝子情報と本人の希望も汲むけど、容姿外見はほとんど考慮しない!というなかなかに強烈でしょう。
厚生労働省の解説では外見は恋愛感情は引き起こすけど結婚となると話は別。
むしろマイナスになることもあったから考慮されなくなったとのこと。
それに対し厚労省の女性職員は、
人は容姿では恋をしない。それが科学の結論です。
どうですか?ゆかり制度、案外ロマンチックでしょう?
と言っていましたが、
いや、全然!
と僕は言いたい!
中身と外見トータルでその人の魅力と思う僕としては容姿外見を無視してロマンティックが止まらない状態は引き起こせないよと。
特に男性は女性以上にルックスを本能的に重視する生き物ですしw
さらにそれが多感な10代ともなれば、きっと会った瞬間に拒否反応を起こす少年少女も多いはず。
主人公の政府通知の相手が美少女じゃなくてパンチが効いた女性だったら・・・。
恋と嘘に出てくる政府通知カップルのルックスはなぜか女高男低の傾向にありますが(笑)
主人公たちの恋愛以外にも、好みじゃない相手が来た政府通知カップルも見てみたいですね。
恋と嘘のひとこと感想
恋と嘘は管理社会の特殊な四角関係とそこに潜む謎が楽しめる作品。