あなたの心の自衛隊:すやまたくじです。

今回はそんな自衛隊が活躍する日本と中国の架空戦争漫画『空母いぶき』の感想レビュー評価・考察を。

動画解説:日本VS中国の架空戦争漫画『空母いぶき』尖閣諸島を巡る紛争(約6分)

空母いぶきとは?

  • ジャンル:架空戦記、軍事、政治
  • 作者:かわぐちかいじ、恵谷治(監修)
  • 掲載誌:ビッグコミック
  • 連載期間:2014年~
  • 2019年に実写映画化

仕掛ければ…戦闘になります

あったかもしれない尖閣諸島を発端とした日本 VS 中国の軍事衝突。

そのifを描いたのが空母いぶき。

2010年代前半に起こった尖閣諸島問題(作中では20XX年)

危機感を募らせた日本は空母いぶきを中心とする新艦隊を編成。

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が、これが引き金となり中国は与那国島(よなくにじま)と尖閣諸島に侵攻・制圧。

ここに自衛隊 VS 中国軍の武力衝突が巻き起こる。

潜水艦戦を描いた『沈黙の艦隊』や平成の自衛隊とイージス艦が太平洋戦争にタイムスリップする『ジパング』など軍事ものが得意なかわぐちかいじの作品。

今までの作品よりもより現実感や具体性が増しているのが特徴ですね。

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リアリティのあるヒリヒリした緊張感

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1巻でいきなり中国軍が侵攻してくる。

正直ね、現実にあった尖閣諸島というデリケートな問題をテーマなので、もっと間接的な作品だと思っていたのですよ。

外交を中心とした政治面中心で戦闘は小競り合い程度に抑えるのかなと。

それが1巻からこの展開ですから。

しかも、中国軍は尖閣諸島だけでなく与那国島を含む先島諸島(さきしましょとう)にも侵攻・制圧。

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いきなりここまで緊迫した状態に持ってくるとは思わなかった。

また、当時の状況を考えれば、本当にあったかもしれないというリアリティがさらに緊張感を高めます。

 

自衛隊・政治家・ジャーナリストの視点で描かれる

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日本の非常事態を主人公である空母いぶきの艦長や副艦長を中心に、その他の自衛官・政治家・ジャーナリストの視点で描かれる。

一部を除き最初は外交で解決を目指すといった意見が多数を占めますが、中国軍の本気を目の当たりにして意見が分かれだす。

これは侵略だ!と徹底抗戦を訴えるものからと、かっての大戦の愚を犯すなとあくまで外交での解決を訴えるものなど。

一番大変なのは現場の自衛官ですね~。

政治家や国民からは戦争を起こさないために極力戦うなと言われても、中国軍はそんなことお構いなしに威嚇や攻撃してくる。

それぞれの立場からそれぞれ主張を行い、互いに認められる部分では協力し合い、認められない部分では同じ日本の中でも対立を描く。

が、この非状態は乗り越えていかない。

 

強気な中国と弱気な日本

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日本と中国では政治レベルでも現場レベルでもかなり態度が違う。

中国はまあ強気。

尖閣諸島はわが国の領土だと、それを解放するために与那国島なども制圧したという不遜な態度。

現場レベルでも最初からガンガン威嚇してきますし、先に攻撃を仕掛けてくるのもやっぱり中国。

一方、日本はなるべく戦争は避けようと政治レベルでは極力戦闘は避けろと命令してくる、現場レベルでも実際の戦闘になっても最後の最後まで迷いが頭をよぎる。

いや、すでに占領されてるのに弱気すぎないっ!?

と読んでいるとイライラは募りますが、その心理面も丁寧に描かれているので納得してしまう。

現場の自衛隊は攻撃すればこの手で人命を奪ってしまうかもしれないという葛藤。

政治レベルでは本格的な戦争となれば、中国は東京を焼き尽くすまで攻撃をやめないだろうという総理大臣のセリフからそれが伝わります。

たしかに今の日本で東京が機能しなくなれば色々な面で致命的。

制圧された島は取り戻さないといけないけれど、本格的な戦争にしてはいけない。

これが敵を撃退すればそれで終わり!といった漫画では味わないリアルな緊張感を生み出しているのですよね。

 

空母いぶきの感想・評価・考察まとめ

空母いぶきは絶対にあって欲しくはないことだけれど、目が離せないリアリティが詰まった架空戦記漫画。

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