
『信長の野望シリーズ』をやるぐらいには戦国時代好きなすやまたくじです。
今回はそんな戦国時代を舞台にしたグルメ漫画『信長のシェフ』の感想レビュー評価・考察について。
目次
信長のシェフとは?
信長のシェフとは、2011年から週刊漫画TIMESで連載されている戦国時代に現代の料理人がタイムスリップする歴史グルメマンガ。
王道的な戦国歴史漫画に現代のグルメというスパイスを加えているのが特徴。
歴史マンガとしても料理漫画としても楽しめる作品
です。
現代の料理人が1568年の戦国時代へタイムスリップ
主人公:ケンは平成の料理人。
そんなケンが複数の仲間達と共に1568年の戦国時代へタイムスリップしてきたところから物語が始まります。
しかも、
主人公:ケンは記憶喪失&仲間達とはバラバラになってしまう(1巻ではその詳しい描写はなく記憶がないので仲間についての詳しい情報は分からない)
ただ、記憶はなくてもなぜか料理のやり方と戦国時代の歴史については一般人レベルに知っている状態となっています。
そこで出会ったもう一人の主人公的人物『織田信長』
記憶がないまま戦国時代で暮らすことになったケンですが、
家に置いてくれるヒロインと出会い、さらに料理人の腕を活かして京で平和に暮らしていました。
そんなケンの料理の腕を聞いてやってきたのが織田信長。
ケンは料理の腕を評価され、強制的にお抱え料理人として信長に仕えることになります。
ちなみに1568年の戦国時代は織田信長が斎藤龍興を破り、尾張・美濃の2ヶ国を平定して上洛を目指しているタイミングです。
平成の料理を戦国時代で披露する
戦国時代は和食以外は明(中国)や南蛮(ポルトガル)などの料理が一部あるぐらい。
しかも、和食も今ほど多彩ではありません。
特にケンが得意とする西欧料理(フレンチ)はこの時代にほとんどないもの。
そんな時代に平成の料理を披露すれば、そりゃ度肝を抜かれます!って。
信長はケンの料理を外交の武器として利用していきます。
料理の調理法・食材・道具などの歴史も分かる
信長のシェフでは戦国時代の歴史(1568年~)が非常に細かく描写されていますが、
料理の歴史についても詳しく描写されているのも特徴。
というのも、
ケンが平成の料理を作ろうと思っても、戦国時代は食材や道具がなかったりする
のですよ。
それはそうですよね。
戦国時代より後に日本に入ってきた食材や調理法もたくさんありますから。
そんな時に調理法・食材・道具についての解説が以下のような感じで入ってきます。
- しょうゆ・・・使われ始めたのは1580年前後
- じゃがいも・・・1600年にオランダからジャカルタ経由で入ってくる
- サツマイモ・・・江戸時代に栽培が始まる
日本の歴史だけでなく、料理の歴史も一緒に勉強できる作品w
戦国時代の花形である合戦もしっかりと描いている
主人公が料理人とはいえ、信長のシェフは料理だけのマンガではありません。
しっかりと歴史的背景や合戦シーンなどもしっかりと描かれています。
合戦シーンは特に戦国時代の花形ですからね~
有名武将が画像のように斬り合うシーンなども。
また、歴史的背景の解説もなかなかに細かい。
両軍の戦力・配置・戦略などについても解説されているのが心憎い。
配置図や城の見取り図なども出てくるので、ゲーム『信長の野望シリーズ』が好きな人なんかはテンション上がるかも(笑)
また、歴史的な有名な合戦は当然描かれていますが、なかには伊勢・北畠家討伐といった他の歴史漫画では省かれがちなマイナーな戦いも描かれています。
この辺は歴史マニアの心をくすぐるかも。
正直、信長の野望シリーズが歴史マンガ・小説ぐらいの知識しかない僕では分からない戦いもいくつかありましたからw
本能寺の変などの歴史改変はあるのか?
最初は強制的に料理人されましたが、信長に仕えるうちに徐々にその魅力に惹かれていくケン。
そこで問題となってくるのが本能寺の変ですよね。
歴史を知っているケンが本能寺の変を止めるために動くのかどうか。
また、その他の現代人がそこに介入するのか?
どっちっ!?
信長のシェフの感想レビュー評価・考察まとめ
信長のシェフは戦国時代と料理の歴史が知れるマンガ。
さらにその両方の描写が非常に丁寧。