
この作品でお仕事アニメにハマったすやまたくじです。
今回はそんな『SHIROBAKO(シロバコ)』の感想レビュー評価・考察について。
目次
SHIROBAKO(シロバコ)とは?
SHIROBAKOとは、2014年に放送された制作進行・声優・アニメーター・3Dクリエーター・脚本家(シナリオライター)の5人の女性の視点からアニメ業界のリアルとファンタジーを描いた作品。
リアルとファンタジーのバランスは、リアル50%:ファンタジー50%ぐらいの比率らしいです(ファンタジー要素多いな)
また、夢を追う若い女性5人を中心とした群像劇にもなっています。
ちなみに、タイトルになっているシロバコは制作会社が納品する白い箱に入ったビデオテープを指す映像業界の用語『白箱』から。
アニメ業界で一番メジャーな声優
アニメ業界で一番メジャーな存在と言えばやっぱり声優かな。
代々木アニメーション学院などの声優学校が全国に展開し、声優を目指す人は役者や芸人以上に多いんじゃないでしょうか。
上の画像の坂木 しずか(さかき しずか)は新人声優。
居酒屋でバイトをしながらたまに端役をしたりオーディションを受ける生活。
しかし、なかなか結果が出ずに将来に悩む姿を描かれています。
自分も声優をやっていた経験からもっとも感情移入できたキャラですね~。
一部を除き、新人声優はなかなかオーディションさえ受けさせてもらえない上、それも簡単には受かりませんから。
ただ、声優は一番メジャー&声優を主役としたアニメなどもあるためか、この作品ではあんまり描かれなかったのはざんねんでしたね。
アニメの原画や動画を担当するアニメーター
アニメ作りの土台となるのが原画や動画を担当するアニメーター。
上の画像の安原 絵麻(やすはら えま)はそんな原画担当のアニメーター。
キャリア1年半で原画担当になるのはなかなかに早いようで、地味な見た目とおとなしい性格に反してなかなか天才肌のようで。
性格は真面目な几帳面。
安アパートに住み、お昼はわざわざ家に帰って食べるなど節約家でもあります。
自分の腕への不安(天才肌なのに)と3Dなどの新しい作画技法の台頭によりこちらも将来に不安を抱えているキャラクター。
かと思えば、作中で不思議な踊りをおどる天然さも持ち合わせています(笑)
白箱では原画の仕事が多く描かれているのですが、これがなかなかおもしろいのですよね~
こんな風に描いていてよく見せるためにこんな風に工夫しているんだなと。
ちなみにアニメーターが出世していくと監督になるそうです(アニメーターを経験しなくてもなれるようですが)
3DCGなど将来の主流になりそうな3Dクリエーター
アニメでもゲームでも3Dを活用した作品がどんどん出てきている。
3Dのクオリティも年々上がっていますし、この調子でいけばアニメーター=3Dクリエーターという感じになりそうですね。
上の画像の藤堂 美沙(とうどう みさ)はそんな3Dクリエーター。
将来性を感じてアニメーターではなく3Dクリエーターを選んだというなかなかに先見の明がある女性となっております。
ただ、入った会社が自分のやりたい仕事を一切していなかった(そこは調べてないんかいっ!?)
こちらでは理想と現実のギャップに悩み、転職をするかどうかという葛藤が描かれています。
白箱でも描かれていましたが、これからのアニメは3Dと手書きが融合していく形になっていきそうですね。
どうやったらなれるかよく分からん脚本家(シナリオライター)
脚本家(シナリオライター)って仕事は有名ですが、どうやったらなれるかよく分からない仕事ですよね。
上の画像の今井 みどり(いまい みどり)は脚本家志望の大学生。
脚本家になるにはスクールに通ったりしないといけないのかな?とも思っていたのですが、
別にそういったわけでもなく、特に決まったルートがあるわけではないみたいです。
シロバコでは、この今井みどりを通じて脚本家のなりかたの一つを描いています。
それは、
コネと行動力!(笑)
どんな仕事をやるにもこれは大事ですが、なりづらい仕事ほど特に行動力が大きく左右すると感じました。
アニメ業界の良い面も悪い面もみえる制作進行
正直、このアニメを観るまでは制作進行という仕事があるのも知らなかった。
制作進行とは各部署の橋渡し役的な存在。
アニメの制作工程のだいたい全てに関わる仕事ですね。
上の画像の宮森 あおい(みやもり あおい)は主人公&制作進行。
どうして主人公を一般的にはあまり知られていない制作進行にしたんだろう?と最初は思いましたがその答えはすぐに出ましたね。
それは制作進行が多くの仕事に関わるから。
上で出来た声優・アニメーター・3Dクリエーター・脚本家はもちろん、監督や演出家といったその他の職種とも。
他会社とも積極的に絡むので会う人の量が飛び抜けて多い!
仕事を仕上げずに遊びに行くフリーのアニメーター、足を引っ張る同僚、スランプで現実逃避する監督など、
これらをうまく処理していかないといけない制作進行。
この仕事をこなすには高い社会性と調整力、あと体力が必要だなと感じました。
人見知り&社会性&体力のない僕には絶対無理!(笑)
SHIROBAKO(シロバコ)の感想レビュー評価・考察まとめ
白箱は違った視点からアニメ業界の夢とリアルが楽しめる作品
以上、5人の視点からアニメ業界を描いた『SHIROBAKO(シロバコ)』の感想レビュー評価・考察でした。