
スポーツ漫画・アニメで一番の天才は?と聞かれれば猪熊柔(いのくまやわら)と答えるすやまたくじです。
今回はそんな柔道マンガ『YAWARA!(ヤワラ)』の感想レビュー評価・考察について。
この記事で分かる目次
YAWARA!(ヤワラ)とは?
YAWARA!(ヤワラ)とは1986年~1993年までビッグコミックスピリッツで連載さえれていた浦沢直樹による柔道恋愛漫画。
1989年~1992年にアニメ化もされた作品です。
圧倒的な才能を持ちながらも『普通の女の子になりたい』と柔道には消極的な主人公:猪熊柔が、
おじいちゃんにあの手この手で柔道を続けさせられ、オリンピックで金メダル、そして国民栄養賞を目指すという物語。
柔道マンガもちろん、スポーツ漫画としても異例の大ヒットを記録し、当時活躍していた女性柔道家『田村亮子』がやわらちゃんと呼ばれるようになるほどの社会現象を起こした作品でもあります。
他のスポーツ漫画では見られない圧倒的な天才っぷり
スポーツマンガの主人公といえば、必死に努力してライバル達を倒してトップを目指すといったストーリーが定番。
が、
猪熊柔は物語の最初から最後までずっと最強!
そんなバカな(笑)
ファンタジー要素が強いバトル漫画などではそういったキャラも一部いますが、
スポーツマンガで、しかも主人公が最初から圧倒的に強い作品なんて見たことない!(しかも長期連載作品なのに)
強すぎて負けない、さらにほとんどの試合を上のような一本背負いで決めてしまう。
そして、第1話のタイトルが『国民栄誉賞をとる少女』ですからね(笑)
柔の階級:48kg以下級では敵なし
柔の所属する階級は48kg以下級ですが、この階級では国内はもちろん世界でもほとんど敵がいません。
48kg級で対抗できるのは一方的にライバル宣言をしている本阿弥 さやか(ほんあみ さやか)とフランスのマルソーぐらい。
同じ階級では敵はいない天才っぷり。
ケガしていても勝つよ
格闘技や柔道のような激しいスポーツではケガはつきものの。
圧倒的に強い柔はほとんどケガはしないのですが、数度だけケガをして試合をした経験もあり。
が、ケガをしてもほとんどの試合は圧勝する天才っぷり。
やる気がなくても集中力を欠いても勝つよ
スポーツの世界では、気持ちが強い方が勝つ!
とか、集中力を欠いたら負け!
なんてよく言われますが、
本物の天才にはそんなもん関係ないのですよ
もともと柔道に積極的じゃない柔はけっこうやる気がない試合も多いのですが、
そんな時も当たり前のようにすいすい勝っちゃいます。
さらに、たまに考えごとをしながら試合をすることもあるのですが、そんな時も普通に勝っちゃいます(強すぎる!)
ちなみに柔がケガをするときはだいたいこのパターンです(笑)
負けようとしても勝っちゃうよ
極め付けはどうしても柔道をやめたくてワザと負けようとしたとき。
なんとそれでも勝っちゃいます(ギャグか!)
しかも、試合中にワザと隙を作って投げさせようとするのに相手がなかなかうまく投げてくれないことから心の中で文句を言うほど。
無差別級でも勝っちゃうよ(軽量級なのに)
48kg級では敵なしの柔はなんとオリンピックでは無差別級に出場する。
柔よく剛を制すとか言いながら、実際の柔道の無差別級ではだいたい一番重い階級かそれに近い階級の選手が出てくる。
そんな中、柔は最軽量の48kg級ですからね~
なのに、柔は無差別級でも一本背負いをバンバン決めちゃう!
ベルギーの女王:ベルッケンス(72kg級)もソ連のテレシコワ(72kg超級)も永遠のライバル:カナダのジョディ(72kg超級)も(ライバルというのは体重が違い過ぎるだろう)
本当の意味での柔よく剛を制す天才っぷりです。
男子の柔道家にも勝っちゃうよ
こちらは公式戦ではなく、練習試合や代表合宿などで対戦したものですが、
柔は男子柔道家も圧倒する実力者。
しかも、軽量級ではなく、男子の重量級を相手にです。
どんだけ強いんだよ(汗)
試合以外の場外乱闘でも強いよ
スポーツ選手はルールに守られているから強いだけ。
ルール無用の喧嘩マッチだったら話は別!なんていう意見もありますが、
柔はそんな場外乱闘でも強い。
何度かチンピラに絡まれたりしていますが、全て投げや絞め技で撃退しています。
本物の天才はルール無用でも強いのです。
でも、恋愛の方はダメダメだよ
柔道の方では無敵の強さを誇る柔ですが恋愛の方はダメダメ。
物語の始めから恋愛をしたいと言っていますが、控えめでウブな性格と柔道に専念させたいおじいちゃんの邪魔があり、
周りからはかわいいと言われながらもなかなか彼氏ができない。
そんな柔道とは正反対の恋愛の行く末も楽しみな作品です。
ひとこと感想
普段は圧倒的、階級を上げてもケガをしても油断していても勝ち続ける柔はスポーツ漫画No.1の天才主人公。