
いい意味で実力至上主義の部分が裏切られたなと思うすやまたくじです。
今回はそんなパンチが効いた国立高校アニメの感想や考察を。
この記事で分かる目次
ようこそ実力至上主義の教室へ(略称:よう実)とは?
- ジャンル:学園、群像劇、サスペンス
- ライトノベルレーベル:MF文庫J
- 作者&刊行期間:衣笠彰梧・2015年~
- アニメーション制作:Lerche
- キャスト:綾小路清隆・千葉翔也、堀北鈴音・鬼頭明里、櫛田桔梗・久保ユリカ、佐倉愛里・M・A・O、軽井沢恵・竹達彩奈
- 放送期間:2017年・全12話
Lerche制作で2017年7月~9月にAT-Xほかにて全12話で放送された全国屈指の名門校を舞台に繰り広げられる学園黙示録ヒューマンドラマアニメ。
原作は衣笠 彰梧(きぬがさ しょうご)さんによりKADOKAWAのMF文庫J(エムエフぶんこジェイ)から刊行されているライトノベルです。
2016年にKADOKAWAの『月刊コミックアライブ』でコミカライズ化もされています。
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ほぼ100%希望する進路に進める名門校が舞台
この作品の舞台となるのが高度育成高等学校(国立)
最新の設備を備え、卒業生は進学でも就職でもほぼ100%応えるという超名門校。
って、
ほぼ100%ってどんな名門校だよっ!?
なんだか怪しいニオイがぷんぷんします(笑)
ただし条件があり、全寮制で外部との連絡も禁止、校内に監視カメラも設置し、生徒の言動も監視している徹底ぶり(汗)
嫌ならやめろという方針ですね。
また、学校は町一つ分ぐらいの敷地があり、その中にショッピングモールや娯楽施設などがあるのでそこだけで十分生活できる環境になっています。
買物は毎月支給される10万円相当のポイントで
食事などの生活費も含めて、学校の敷地内で買物するときは現金ではなく学校から支給されるポイントで払う仕組み。
画像のようにスマホに電子マネーとして支給される形。
使い方もスマホでタッチして使うなど、ほぼリアルの電子マネーと同じですね。
で、このポイントが毎月10万円相当支給され、それを使って生活するわけです。
って、
毎月10万円ってどんな高校生だよっ!?
住む場所も確保されていて(寮の家賃や光熱費は差し引かれない)10万円もあればけっこう贅沢な暮らしができまっせ!
これが名門校の待遇か・・・と思ったらそんなに甘くはなかった。
クラスポイントによって支給される電子マネー額も変わる
毎月10万円も貰えてウハウハの学園生活!・・・見せかけてからの落とし穴っ!
さっそく翌月から10万円振り込まれなくなった。
なんと支給される電子マネーの額はクラスポイントで左右されるシステムだったから(クラスポイント×100円)
画像で言えば、Aクラスなら10万円ちょっと支給され、Dクラスなら8,700円ということになります。
8,700円で一ヵ月どうやって生活すんだよっ!?
などという不満も当然あがります。
クラスポイントは各クラス最初は1000ptずつ持っており、私語・居眠り・サボりなどの風紀を乱すとマイナスになる仕組み(監視カメラなどが効いてくる)
もちろん、テストで良い点を取るなどのクラスポイントを増やす方法もあります。
この学校ではA~Dの4つのクラスがあり、そのポイントアップを狙って4クラスが競い合うシステムになっていたわけです。
ここで効いてくる。
ようこそ実力至上主義の教室へというタイトルが。
しかも、プラスもマイナスも個人ではなくクラス全体で評価される。
この辺がタイトルから想像していた内容とは大きく違いましたね~
てっきり個人戦かと思いきや、良いも悪いもクラス全体の責任ですから。
さらに、3年間クラス替えはなく、A~Dのクラスは成績によって随時入れ替えられる、進路が保証されるのは最上位のAクラスのみとなっています。
って、
Aクラスだけじゃほぼ100%は誇大広告じゃん!
僕ならまずはJARO(じゃろ)に訴えますな(笑)
主人公が所属する最下層のDクラスは問題児ばかり
個人戦ではなく団体戦ならクラス一丸となるしかない!・・・のですが、そう簡単にいかない。
というのも、主人公:綾小路 清隆 (あやのこうじ きよたか)が所属するのは4つの中でも成績最下層で問題児ばかりのDクラスだから。
見た目から悪そうなやつから表は優等生でも裏の顔を持っているやつまで厄介な生徒ばかりが集まっている。
ヒロインの堀北 鈴音(ほりきた すずね)も優秀だけど対人関係に問題ありですし。
さすがに最初からDクラスに入れられているだけはあります。
というより、学力的にあきらかに名門校レベルじゃない生徒もいるなど、なんか噛ませ犬的なニオイがぷんぷんするのですが(笑)
上のクラスが団結している中、Dクラスはまず一丸となるところから躓く始末。
学校・教師・他クラスの生徒などの謎も満載
まずね、学校のルールが全部開示されていないのですよ。
上で紹介したクラスポイントも最初は解説されておらず、一ヵ月泳がせて次の月に10万円支給されないことに不満を言う生徒に向かってルールを解説するという荒業。
知っていれば最初からキチンとしていたという生徒に対し、
ただの高校生に過ぎないお前達が何の制約もなく毎月10万も使わせてもらえると本気で思っていたのか?
と言い放つ画像のDクラス担任教師:茶柱 佐枝(ちゃばしら さえ)
言われなくてもこれぐらい気付けということらしいです(そして先生も味方じゃない)
というか、言われなくても名門校での私語・居眠り・サボりはさすがにまずいだろと思いますが(笑)
とはいえ、風紀を乱す行為がマイナスなら、
先生の胸の谷間強調ファッションはいいんかいっ!?
とツッコミたいですが(視聴者的にはありがたいけど!w)
他にも二日酔いのまま教室に来る先生などもおり、先生の評価の方はどうなっているいるんだっ!て感じです(どちらも普通の学校でもまずいレベルだろ)
なぜか他のクラスの担任は協力的なのに茶柱先生だけ非協力的だし(Dだからか?)
また、他クラスの動きも断片的に見れますが、こちらも何やら怪しい動きをしている生徒がチラホラ。
妨害工作(バレなければOK?)やポイントによる賄賂(黙認?)なんかが行われることも。
こういった部分も含めて実力ということでしょうか。
ちなみに上の画像で書かれている
悪とは何か――弱さから生ずるすべてのものだ。
は1話目のタイトルですね。
他にも、『才能を隠すのにも卓越した才能がいる。』や『地獄、それは他人である。』など話数によって言葉が変わります。
この作品ではこういったニーチェなどの哲学的な言葉がタイトルとなっており、その言葉がその話に関連するのも特徴です。
ようこそ実力至上主義の教室への独自評価・考察
なんと言っても気になるのが謎の部分。
そして、この謎の散りばめ方や見せ方がうまいのですよね~
画像はEDで毎回出てくる個人のポイント表。
これは拡大したものですが、実際は生徒名・キャスト(声優)・ポイントの順で表示されます。
1とか8とかでどうやって生活すんだよっ!?
というのも気になる部分でもありますが、生徒によってはこの数字の動きがおかしい人がチラホラいる。
あきらかに何かやったでしょっ!
というトンデモない数字になっていたり、前よりも大きく数字が動いていたり(減る分はともかく増える分は何かある)
で、なかには今回の話に全く絡んでいないのに数字が大きく動いていることもあるのですよ。
お前は裏で何をやっているんだ?
と聞きたいぐらいに。
EDだけでこんな風に想像させる謎の見せ方がうまいですね~
よう実のひとこと感想
ようこそ実力至上主義の教室へは学校システムと生徒間の謎と駆け引きが楽しめる作品。
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