
超インドアなのにこの作品を観てちょっとキャンプに行きたくなったすやまたくじです。
今回はそんなキャンプ・アウトドアアニメ『ゆるキャン△』の感想レビュー評価・考察を。
目次
ゆるキャン△とは?
- ジャンル:キャンプ、旅行、グルメ、日常、学園
- 放送期間:2018年1~3月・全12話
- アニメーション制作:C-Station
- スタッフ:京極義昭、田中仁、佐々木睦美、遠藤大輔
- キャスト:リン・東山奈央、なでしこ・花守ゆみり、斉藤・高橋李依、千明・原紗友里、あおい・豊崎愛生
- 原作:マンガ『まんがタイムきららフォワード』・あfろ
これはリン・なでしこ・千明・あおい・斉藤の女子高生5人によるそれぞれのアウトドアとの付き合い方を描いたガールズストーリー。
一人で行うキャンプ、ソロキャンプを楽しんでいるリン。
そんなリンと静岡県から山梨県に引っ越してきたなでしこが出会った。
リンと出会ったことでキャンプに興味を持ったなでしこは、転校先で千明とあおいが所属する野外活動サークル(略称:野クル)に入部することに。
偶然学校が同じだったリンも野クルに誘うも一人で静かに過ごしたいリンはその差誘いを断る。
リンの友達の斉藤も巻き込み5人それぞれの人付き合いとキャンプを展開していく。
>>【漫画版試し読みOK】ゆるキャン△も含む日常アニメおすすめランキングへ
>>ゆるキャン△原作漫画を無料試し読みもできる電子書籍でチェック
アウトドア系女子高生たちのキャンプ&旅行
ゆるキャン△は女子高生5人のキャンプや旅行といったアウトドアを描いたアニメ。
ちなみにタイトルの後ろの△はテントのマーク。
近場のキャンプ場で過ごしたり、ときには泊まりの旅行をしながらキャンプをしたりと。
各個人の5人であって5人組じゃないという点がよくあるグループ作品との大きな違いですね。
1話の冒頭で5人でのキャンプシーンが描かれていますが、基本はそれぞれが好き勝手に楽しむ形。
序盤の野クルのメンバーはなでしこ・千明・あおいの三人だけで、リンと斉藤は帰宅部、さらに斉藤に関してはキャンプを一切行っていない状態ですから。
そんな5人が物語の進行と共に関係が変化していき、ときにはソロキャン(ソロキャンプ)、ときには二人でのキャンプ、ときにはグルキャン(グループキャンプ)を楽しんでいきます。
個性豊かなゆるキャン△の主要メンバー
ツッコミマスター:志摩リン(しまリン)
うあなにをするくぁwせdrftgyふじこlp
死んじまったじゃねーか
バカヤロウ
本作の主人公。
クールな感じですが心の中では様々なことにツッコミを入れたりと意外とお喋り。
また、親しくなった人にはその心の声が表に出てくる。
ツッコミを含めて切り返しと言葉のチョイスが秀逸で、随所にセンスあるトークを披露してくれるツッコミマスター。
キャンプは一人で静かにがモットーで、シーズンオフの冬にソロキャンを楽しむのが基本スタイル。
が、なでしことのキャンプを経験したことでソロキャンプとは違うジャンルとして捉えれば悪くないなと感じてきている。
とはいえ、野クルのノリは苦手らしい。
人たらしな天然娘:各務原なでしこ(かがみはらなでしこ)
辛そうで辛くない、少し辛いお鍋だよ~奥さん。美味しいよ~
本作のもう一人の主人公。
引っ越し当日に家に帰れなくなって困っているところをキャンプ中のリンに助けられ一緒に過ごしたことでキャンプに興味を持つように。
性格は天然で社交性が高く、興味があることにはぐいぐいと行動していくタイプ。
が、意外と空気も読めて人との距離の取り方がうまく、初対面の人ともすぐに仲良くなる人たらしな一面も。
ソロキャンをモットーにしていたリンとも仲良くなり一緒にキャンプによく行く関係になるほど。
キャンプはみんなで楽しくまったりとが好み。
野クルに入部したことでリンとの二人キャンプに加え、野クルのメンバーとのグルキャンを交互にこなすストロングスタイルを確立。
料理は食べるのも作るのも好きで、特に鍋を使った料理は周りから評判が高い。
眼鏡と性格が男前なサークル部長:大垣千明(おおがきちあき)
仕方ねぇなぁ。疲れた時はその荷物、私が背負ってやんよ!
野クルの部長。
ノリが良い行動派で画像のような男気があるボケなどをよくかます。
普段の言動も男気があるような喋り方、さらに部長らしくみんなをまとめたりもする。
一方、入部希望のなでしこを部室が狭くなるからと追い返そうとしたり、大人相手だと妙に緊張して挙動がおかしくなることもあり、頼りになるのか頼りにならないのかよく分からん女の子(笑)
キャンプの方は野クルでのグルキャンが多く、下調べで一人で行動することもある。
当初からの野クルメンバーであるあおいと仲が良く、よく二人で一緒に行動しています。
ミステリアスな関西風巨乳娘:犬山あおい(いぬやまあおい)
(関西出身と聞かれて)ちがちがう 岐阜出身なんよ
あっちも関西弁ぽいんよね~(相手が納得したところで)うそやで~
のんびりとした関西弁と魅惑のボディが特徴的なゆるふわガール。
ただし、関西出身かどうかは明確されておらず、原作漫画1巻でなでしこが質問したところ岐阜出身であっちも関西弁っぽいと答えていますが、最後に『嘘やで~』と冗談としている。
また、この『嘘やで~』のパターンは他にも色々と使われるため、どこまでがホントか嘘か分からないミステリアスガールでもあります。
キャンプの方は千明と同じく基本は野クルでのグルキャン。
何気ないフォローがうまく、ボケに走る部長に変わってまとめ役になることも多い。
からかい上手の斉藤さん
貴様のいるキャンプ場に
熊とトラとチワワ100匹を放った
リンの学校の友達でリンがよくいる図書室に訪れたり、休日もSNSを使ってよく連絡を取り合っている間柄。
社交性が高く、なでしこ・千明・あおい達とも仲良くなり、なかなかに素直になれないリンと他のメンバーとの間柄をサポートしたりする。
また、イタズラやからかいも好きで、画像のように背後から忍びよってリンの髪型で遊んだり、SNSで遊び心があるメッセージや写真を送ったりすることも。
序盤では寒いのが嫌で参加はしていないけれど、キャンプ自体には興味がある模様。
ゆるキャン△の原作マンガ版とアニメ版の違い
- 作者:あfろ
- 掲載誌:芳文社『まんがタイムきららフォワード』
- 連載期間:2015年~
絵柄に関してはアニメと漫画の両方の画像をアップしているので比較しやすいかなと。
原作マンガをベースにしているアニメ版ですが、ちょっと絵柄が違いますね。
真顔が漫画版の方がより大人っぽい印象。
この辺は好みによって評価は分かれますが、僕はアニメ版の方がより好きですね。
ストーリーに関しては細部がちょっと違いますが大筋は同じ。
ただ、演出が違う場面などはちょこちょことあります。
例えば、温泉のシーンなんかは漫画版では1ページでサラッと描かれた程度ですが、アニメ版ではもう少し尺を取って描いています。
また、上で紹介した本の小ネタ集もマンガ版では序盤はありません(途中から入ってくるのをアニメ版では最初から採用した形)
アニメで描かれる原作漫画のストーリーは4巻まで。
基本的には原作通りに進行しますが、4巻を12話で映像化されているため、一部の小ネタをカットしています。
ただ、エピソードを丸ごと削るといったことはないので大きな違和感はありませんね。
>>【試し読みOK】ゆるキャン△も含む日常漫画おすすめランキングを見る
ゆるキャン△の独自評価・考察
観るとキャンプに行きたくなるアニメ。
パッと最初に思い付くのがこのフレーズ。
アウトドアに全く興味がない僕ですら心を動かされましたから(笑)
一番はやっぱり女子高生がキャンプをやっているファンタジー感ですね。
これが実際に多い男性のキャンプだったら全く心動かなかったでしょうしw
タイトルからすると女子高生たちのゆるいキャンプと想像しますが、寒い冬に行ったりスクーターで何十キロも走って県を越えて行うなど意外と内容はハード。
それをハードに感じさせないのも女子高生のファンタジーがなせる業。
また、キャンプ情報はリアルというギャップや、アウトドアの魅力をしっかりと描いている点も大きい。
その点の好きなところも含め、以下で一つずつ解説していきます。
ゆるキャン△の好きなところ
程良い日常ファンタジー感
女子高生がキャンプをするという日常ファンタジー。
安全面を考えるとソロキャンはもちろん、グルキャンでもなかなかにリスキー。
しかし、日常にありそうでなさそうだからこそより楽しめる。
そして女子高生はやっぱり華がありますからね(笑)
第1話でなでしこが路上で寝ているのはさすがにちょっと震え上がりましたがw
また、全国探せばもしかしたらこういった女子高生達がいるかもしれないな~と思わせるリアルとファンタジーの狭間を攻めた程良いファンタジー感が好きですね。
リアルなキャンプの魅力もしっかりと
女子高生がキャンプを行うという日常ファンタジーや萌えを重視した作品かと思いきや、リアルなキャンプの魅力もしっかりと描いてくる。
アウトドアの醍醐味である自然の中でのんびりと過ごしたり、そんな中で美味しいご飯を食べたり、そしてそこでしか見れないキレイな風景を満喫する。
時間がゆっくりと流れるような魅力的なワンシーン。
インドア派でもアウトドアに興味を持つ瞬間です。
富士山など、風景は実写トレースしたものとなっており、よりリアルなアウトドアの魅力が伝わってきます。
タメになるアウトドア情報や豆知識
キャンプを楽しむだけでなく、キャンプやアウトドアに役立つ情報や豆知識なんかも随所に入れているのもゆるキャン△の魅力の一つ。
絵とナレーション付きなので分かりやすい。
具体的には焚き火のやり方やテントの張り方や炭を使っての火の起こし方など。
体がより温かくなるカイロの貼り方など、アウトドア以外でも役立つ情報も出てくるタメになる作品でもあります。
センスがあるトークの応酬
お笑い好きとしてはココ重要。
普段からセンスあるトークの応酬をしているメンバーを見ると、
もしかして今時の女子高生はみんなこんなに面白いのだろうか?
そんな妄想もしてしまうほどに日頃の会話で自然と笑いを挟んでくる。
5人全員がボケ役になれ、さらに状況に応じてツッコミにも回る臨機応変さ。
特にツッコミマスターリンとボケの魔術師:千明部長がツボ。
SNSスパイス
様々な場面でLINEっぽいSNSをスパイスとして使ってくるのもゆるキャン△の好きなところ。
離れた場所でもSNSならすぐに繋がる。
そして、それを使った笑いも提供してくれる&SNSならではのネタもぶち込んでくる。
『くぁwせdrftgyふじこlp』はその代表的な存在ですね。
どうやって読むんだよ?と思ってましたがアニメでは担当声優がしっかりと対応してくれる神業を魅せてくれます。
そして、SNSと言えばトークだけでなく写真ネタも忘れてはいけない。
写真ネタも様々なバリエーションを見せてくれます。
そして、笑いだけでなくインスタ映えするようなキレイな写真もしっかりと提供。
ときにはそれを使って神秘的なシーンに仕上げてくれる。
上の画像は二人が同じ場所にいるのではなく、それぞれのキャンプ地で撮った夜空を送り合い、夜空を通じて二人が繋がるというワンシーン。
ゆるキャン△にはキャンプと笑いだけじゃなく感動もある。
飯テロ注意!グルメシーンも多い
これはもはや飯テロアニメだ。
そんな感想も言いたくなる数々のグルメ料理。
キャンプに行く度にお店で食べたり現地に着いてからも料理を作ったりする。
これがうまそうでうまそうで…。
深夜帯にアニメが放送していることもあり、立派な飯テロアニメとして成立しています。
しかも、画像のようなスープスパやラーメンといったものだけでなく、ときには鍋や極上ステーキなど料理アニメ以上に豪勢なメニューも出てくることもある破壊力の大きさ!
ちなみに料理によってはこんな風に作り方のレシピが出てくることもあり。
こちらも絵をナレーション付きなので分かりやすい。
こういったシーンだけを切り取れば十分にグルメアニメとして成立するレベル。
本を使った遊び心
本好きのリンは学校でもキャンプ地でもよく読書をしています。
で、その読んでいる本がクセモノ。
『徳川埋蔵金の謎』や『UFO遭遇ファイル』といったちょっと変わった作品ばかり。
また、2018年の同時期に放送されていたアニメに関連する本を読んでいたりする場合もあり、この本の小ネタを追うのもけっこう楽しいですよ。
ゆるキャン△のひとこと感想まとめ
ゆるキャン△は女子高生のキャンプファンタジーとリアルなアウトドアとグルメの魅力が楽しめる作品。