
あなたの心のサーヴァント:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんな映画『劇場版Fate/stay night [Heaven’s Feel]第3章 Ⅲ.spring song』の感想・考察ー!
桜ルート、そして全Fate/stay night完結♪
入場者特典は描き下ろし二種類のビジュアルボード。
ちなみに、わたくしはFateシリーズはスピンオフも含めてアニメ版は全部チェックしてますが、原作ゲームはプレイしていない状態で感想と考察を語っています。
また、今回の感想と考察は多少ネタバレも含むので、全く知らない状態で観たいという方はここでストップしてください。
動画解説:完結【劇場版Fate/stay night Heaven’s Feel第3章 Ⅲ spring song】桜とイリヤの結末の映画感想・考察(約12分)
この記事で分かる目次
映画『劇場版Fate/stay night [Heaven’s Feel]第3章 Ⅲ.spring song』の感想・考察
劇場版Fate/stay night [Heaven’s Feel]第3章の感想を一言でまとめると、超大作ーーー!
見応え十分なのはもちろんですが、122分はやはり長いね~。
テレビアニメに換算すると、5.5話分ですから。
特にわたくし日頃立って、スタンディングでアニメ見てるので、ずっと座っているのがけっこう辛かったりするんですけれど。
とはいえ、それだけの見応えは十分にあった。
セイバールート、凛ルートと比較しても、最高のクオリティであり、最高の濃密度だったのは間違いない。
とまあ、ワーワー言うとりますけれど、こっからはポイントに絞って感想と考察を語っていきたいと思います。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄でその他のFateシリーズの動画や記事をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
他2ルートと全く違うストーリー
2章までで分かっていたことですが、3章でさらに今までのFate/stay nightとは違う顔を見せてくれる。
原作ゲームの3つある分岐ルートとは思えないほど濃密度。
なんかヒロインによってストーリーが分岐しているというより、全く違うストーリーが3つあるようなボリュームですから。
セイバールート、凛ルートでは聖杯とギルガメッシュが終盤のキーとなりましたけれど、HFでは第2章でギルガメッシュが退場。
聖杯の方も今までのルートとは全く違ったものとなっている。
これによって、新しい用語とか新しいキャラとかも出てくるので、アニメ派はパニック!ってなるかもしれない。
というか、わたくしは若干なりましたw
こういう考察したい時には一発勝負の映画はネックですよね。
ヘブンズフィール・アヴェンジャー・アンリマユ・もう一つの聖杯など、この辺は1回観ただけだとなかなか理解しづらい。
ネタバレ注意の用語解説
こっからは先ほど挙げた用語を調べてみました。
個人的にはまだ観てない人も、これらの用語知ってから見た方が分かりやすいと思いますが、ネタバレにもなるのでそれが嫌な人はここは丸々飛ばして次の章に行ってください。
- ヘブンズフィール:魂を物質化する魔法。イリヤが士郎に最後使った魔法はこれみたいですね。
- アヴェンジャー:サーヴァントの特殊クラス。歴代でアンリマユ1体しか出て来ていません。
- アンリマユ:聖杯に取り込まれたこの世全ての悪を肯定する反英雄。桜が闇落ちしたのはこのアンリマユの影響
- もう一つの聖杯:これは桜のこと。前回の聖杯の破片を埋め込まれたことにより、イリヤとは別にもう一つの聖杯となった
HFでの衛宮士郎の生き様
そして、いきなり触れちゃいましょう、主人公:衛宮士郎について。
他の2つのルートだと正義のために生きる、衛宮切嗣の後を継ぐといった感じで、正直あんまり共感できるキャラクターじゃなかったんですよね。
嫌いというわけではなかったのですが、正義に固執しすぎる部分が歪みにすら見えて、物語を動かすためのキャラクター。
むしろ主人公よりもヒロインに注目していました。
それがこのHFではまったく違う顔を見せてくれた。
第2章までで桜にとっての正義の味方を選ぶみたいな発言がありましたが、この第3章ではさらに加速。
それに加えて、恐怖に震えるシーンや生きたいと願うシーンなど、より人間らしい感情を見せてくれた。
戦闘力的には今回が一番強くなったと思いますが、感情的には一番脆さが見えたというか。
わたくし的には、3つのルートの中で一番好きな主人公:衛宮士郎となりました。
敵か味方か言峰綺礼
敵か味方か言峰綺礼。
この男はどのルートでも読めない動きをするキャラですが、今回が一番読めなかったね~。
意外な形で参戦してきたと思ったら、またこう動きますかという感じでね。
また、Fate/Zeroで垣間見せた言峰綺礼という男の感情がより見えたのがこの第3章。
そんな風に思っていて、士郎や切嗣のことそんな風に考えたいたんだというね。
特に驚いたのは家族の部分でございましょう。
ここは『えっ!?』という、メインどころ以外だとここが一番驚いたところ。
そして、スピンオフも見ているアニメ派にとっては、プリズマ☆イリヤに出てきたあのキャラクターがここに結び付くのかと。
ずっとあれ誰だよ!と思っていたので、長い時間をかけてスッキリしました。
最後までブレない遠坂凛
HFでは士郎に桜に言峰など、多くのキャラクターが意外な一面を見せる中、最後までブレなかったのが遠坂凛。
一瞬、凛さんまで正義のために切り捨てるみたいな感じになりましたが、最後はやっぱり凛さんと。
わたくしニンマリでございます。
この辺が遠坂凛の魅力であり、そして遠坂凛が主人公的なヒロインである部分。
HFは桜ルートですが、わたくしの中でのメインヒロインはいつでも遠坂凛やで。
バトルMVPはライダー
Fateといったらバトルシーン、バトルといったらFate。
今回もそんな圧倒的なバトルを随所で見せてくれた。
あいかわらずの頭一つ抜けたようなバトルクオリティ。
第3章でも様々な名勝負が行われましたけれど、その中でも一番熱かったのがPVでもチラッと映っていた黒セイバー VS ライダー戦。
黒セイバーはあのバーサーカーすら圧倒的な力で下したわけですから、今までのイメージのライダーだったら瞬殺。
今回はそのライダーさんが強いのなんのって。
黒セイバー相手に真っ向勝負でバッチバチですから。
でも、考えてみれば、あの素早い動きに加えて、相手を石化させるメドゥーサの目があるわけですからね。
FGOでも強いところ見せていましたし、まともに戦えればそりゃ強いよねと。
どれだけ慎二がポンコツだったかというのも分かるものw
そのライダーのバトルシーンが熱くてカッコイイの。
メドゥーサの目を使うときのポーズとかもね。
なんか泣くシーンでもないのに、ここでちょっと泣きそうになっちゃったんですけど。
わたくしの中ではラストバトル以上、第3章一番のクライマックスでした。
メインヒロイン間桐桜
今回のメインヒロイン間桐桜は良くも悪くも期待通り。
2章までで黒い部分はだいぶ出ていたのでね。
そして、それがさらに加速する第3章。
予想通りのヤンデレヒロイン。
守りたいあの笑顔…というより、チキンなわたくしはマジパナイっす桜さんと、震え上がってしまうヒロインであることは否めない。
特に凛や遠坂家、そして間桐家に対する闇は深かったね~。
あの辺のやり取りは怖い怖い怖いーーー!!って感じ。
恨む気持ちは分かるし、凛に対して八つ当たりというのを自覚してましたし。
本当に恨むべきは遠坂のおやじであり、間桐のジジイですからね。
すでに亡くなっている親父はともかく、ジジイにバチコン!やってくれたのは観てる側としてもスッキリ。
ヒロインとしては、2章の闇落ちの流れもありましたが、最後まで優等生ヒロインというのを感じさせました。
真のメインヒロインはイリヤ?
というか、今回のメインヒロイン桜じゃなくてイリヤでは?と、思ったのはわたくしだけでしょうか。
それぐらいにイリヤの存在感が凄かったんですけれど。
セイバールートや凛ルートではこんな姿見せなかったですやん。
ヒロインとしての見せ場の回数としては、イリヤの方が多いでしょうというぐらいに。
わたくし桜のシーンじゃ泣かなかったけれど、イリヤのシーンで泣いちゃったもん。
これはどういうことだ?と思って調べてみたら、Fate/stay nightの原作ゲームがイリヤもヒロインにした4つのルートだったみたいですね。
それがカットされたため、桜ルートに組み込むことになったので、こんなイリヤのヒロイン度が高い形になったみたいですね。
ちなみに、Fate/stay nightの原作は本番ありのPCゲームのため、仮にイリヤルートがあったらかなり攻めるやんけという内容になりそう。
まあ、それが原因でカットされたという説もありますが。
解釈が分かれそうなラスト
第3章というか、この桜ルートHeaven’s Feelのラストは色々と解釈が分かれそう。
ハッキリと名言しないので、どういうことなんだろう?と、色々と予想と考察が捗る。
アニメ派のわたくしと致しましては、あれを見て頭に思い浮かんだのは『ロード・エルメロイII世の事件簿』
グレイが持っていたランタンと同じようなものが出てたので、あの人形は時計塔と何か関係があるものなのかなと。
だったら、何かしらの魔力が宿ってるってことで、あの人形に魂を宿らせたみたいな感じなんでございましょうか。
映画『劇場版Fate/stay night [Heaven’s Feel]第3章 Ⅲ.spring song』の感想・考察まとめ
Fate/stay nightファンなら見ておいて損はないクオリティとシリーズ最終作品というだけのことはある濃密度。
それだけに、アニメ派だったら何度も観ないと考察は辛いと思う(笑)