
あなたの心のジェットジャガー:すやまたくじです。
アニメをより楽しむための考察や解説をお送りしています。
そんな今回のテーマは、『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』第1話の感想&考察ー!
春アニメ一発目♪
ゴジラSP<シンギュラポイント>1話
地球の平和を守るためにジェットジャガーを完成させろ!
まず思ったのが、主人公もヒロインもよく喋る&変わり者だけど情熱は感じる
そして、音楽と効果音はまさにゴジラ
アニメの中では独特な特撮SFが始まったで#ゴジラSP pic.twitter.com/foxQptzm3u— アニメ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) April 1, 2021
ちなみに、特撮の方のゴジラはあんまり見たことないので、今回は分からない部分は調べて、わたくしと同じようなゴジラ初心者にも分かりやすい解説も加えて、感想と考察を語ります。
動画解説:ゴジラS P<シンギュラポイント>1話考察・感想~怪獣ラドンにジェットジャガーで対抗を解説(約13分)
この記事で分かる目次
アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>1話』感想&考察&解説
今回の第1話の感想を一言でまとめるなら、みんなよく喋るーーー!!!
情報量の多さがこれぞSF!って感じ。
そして、未来すぎず、現代日本の要素をしっかりと残してくるのがゴジラ特撮要素って感じ。
アニメではなかなか独特な特撮SFで魅せてくれる。
そんな期待感が膨らむ第1話でした。
今回もいつも通りに、ポイントに絞って感想と考察を語っていきます。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄でその他の関連動画もまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
タイトルと世界観
まず気になるのが、タイトルのゴジラS.P<シンギュラポイント>のシンギュラポイントってなんなのよ?ということ。
シンギュラポイントとは日本語で特異点という意味で、SFなんかはお馴染みの用語でございます。
ブラックホールの中心など、基準が適用できないポイントのこと。
これはゴジラのことを指しているのか?
それとも、作中でも登場したAIの進化も技術的特異点と呼ぶので、こちらの意味を指しているのか?両方というパターンもあるかもしれませんね。
世界観は2030年の千葉県逃尾市(にがおし)が舞台。
逃尾市は架空の都市ですが、房総半島の海沿いにあるみたいなので、千葉県南部の南房総市や館山市あたりがモデルでしょうか。
2030年と近未来が舞台ですが、自動運転とかスマホに代わる新たな端末なども登場しておらず、祭りでドローンをガンガン飛ばしてたなどを除いて、2021年の今と劇的に変わっているような世界観には見えませんね。
ただ、AIについては分かりやすく進化しており、主要キャラにペロ2とユングという二つのAIが登場していることから、このゴジラにはやはりAIが深く関わってきそうな予感がしますね。
クセ強な天才二人が主人公
個性派揃いのキャラに負けない主人公たちもクセ強な男女。
キャスト順的に見えると、女の子の神野銘(カミノ・メイ)の方がよりメインとなりそう。
存在しない生物を研究する変わり者の大学院と見せかけて、公式サイトでは天才的な女性研究者として扱われている。
髪はボサボサ、自分が変わっていることにも自覚がない、SFによく出てくる分かりやすい変人科学者といった感じですねw
ちなみに、担当声優の宮本侑芽(みやもとゆめ)さんは、同じ特撮を原作としたアニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』でもメインヒロインを務め、特撮アニメといったら宮本侑芽さんといった流れになってきてますね。
もう一人の主人公は、有川ユン。
町工場に勤務するエンジニア兼プログラマーでありながら、天才的な頭脳を持つ技術者。
専門や受賞の経歴を見るだけでも、なぜこんな天才が町工場で働いてるんだ?という疑問もありますが、
それ以上に、やる気のない顔と銀髪、さらにデカいパフェを食べちゃうかなりの甘いもの好きな点から、
銀魂の銀さんやないかーい!
とツッコんでた人が数多くいた。
見た目だけでなく好物も同じことから、あきらかに被せてんなって感じですが、これはキャラデザが同じジャンプの加藤和恵(かとうかずえ)さんということで、銀魂と作者と交流でもあるんでしょうか。
メイの専攻はビオロギア・ファンタスティカ
ここからは、主人公たちの気になる部分をさらに深掘りしていきたいと思います。
まずメイの専攻、存在しない生物を研究するその名も『ビオロギア・ファンタスティカ』…ってなんだよっ!?
当然ながら実際にそんな専門分野はありません。
調べてみたら、ビオロギアは生物学のことで、ファンタスティカはすごい!すばらしい!といった意味がある。
繋げてみると、すばらしい生物学って、『なめてんのかっ!?』といった感じですがw
ただ、公式サイトの用語集では、存在しない物質で出来た、存在しない生き物のことを考える分野のこと。研究対象は自分の子供から生まれる虫や、4次元に暮らす生物などと、解説されていました。
う~ん、ファンタジー!という感想しか出て来ないけれど。
ただ、メイは主人公の天才研究者ということで、これを使って怪獣に対抗する生物を生み出したり、もしくはゴジラを復活させるとかするんでしょうか。
地球を守る『オオタキファクトリー』
ユンが所属する町工場は地球を守る『オオタキファクトリー』
ただの便利屋にしてはたいそうなキャッチフレーズ付けてるやんけ。
けれど、ユンはもちろん、社長の経歴も海外に通用する特許取得しているなど、なかなかなものとなっている。
あと、今回出てきてないけど、事務にどう見てもパンクバンドの一員にしか見えないパンチの効いたお姉さんもいるんですけどw
地球を守る活動に加え、水漏れ、停電、怪現象、幽霊に宇宙人、超能力に素早く対応…って、なんの会社だよっ!?
オオタキファクトリー、謎が深まるばかりです。
ユンが開発したAIナラタケ
今回一番SFを感じた個所といえば、ユンが開発したAIナラタケ。
くぎゅボイスのユングに加え、メイがインストールした久野美咲(くのみさき)ボイスのペロ2
会話が出来る上に、特にペロ2なんて、あきらかに途中で進化してたしね。
こちらも公式サイトによると、スマホ・PCにインストールすることが出来、視覚・聴覚、あらゆる情報を収集し計算する。夢のAIそのものとか。
いや、これだけで十分食っていけるだろーっ!?
というぐらい高性能。ホントなんで町工場で働いているんだよ。
そして、このAIの部分は分かりやすく、現代では実現できないレベルの高性能。
さらに、メイもインストールしたことから、天才の頭脳とAIのタッグで、ここから何か生まれて来そうですよね。
鉱石ラジオから流れるインド民謡
ここからはストーリーで気になった部分を順に追っていきましょう。
最初はユンが見つけた鉱石ラジオから流れるインド民謡。
ちなみに、鉱石ラジオはアナログな時代に使われていたもので、ユンの言ってた通り電源なしでも使える優れものでございます。
さて、ゴジラで流れる昭和の歌謡曲といったら、怪獣モスラを呼び出すための歌『モスラの歌』が有名。
インド民謡ということですし、インドの言葉でモスラの歌みたいなのを歌っているんでしょうか?
1話ラストで出て来た怪獣はこの歌に呼び寄せられたのか?
それとも、これはゴジラに向けた歌なんでございましょうか。
古史羅ノ図
気になるといえば、メイが撮影していたこの古史羅ノ図も。
これの元となっているのは、歌川国芳(うたがわくによし)の錦絵(浮世絵みたいなもの)『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図(さぬきいんけんぞく ためとも ず)』
こちらの元ネタは、源為朝(頼朝や義経の叔父)のピンチを讃岐院(昔の天皇)の眷属である鰐鮫(ワニザメ)と天狗が救っているもの。
ただ、ゴジラの絵の方では、人間(こちらも字は違うけどモデルは源為朝だと思います)と天狗が戦っているようにも見える。
メイが天狗は鳥でもいいと言っていたので、この天狗は1話のラストに出てきたあの怪獣と人間と戦うという暗示なんでしょうか。
元ネタでは人間を助けた鰐鮫ですけれど、こちらのゴジラとなった方は人間の味方となるのか?それとも、天狗と同じく人間と戦うんでしょうか?
公式サイトやPVを見る限りは、ゴジラは敵にしか見えないけれど。
ミサキオク(旧嗣野地区管理局 きゅうつぐのちくかんりきょく)
続きましては、電波を発信していた旧嗣野地区管理局(きゅうつぐのちくかんりきょく)通称ミサキオク。
戦前から存在する古い電波観測所で、あのインド民謡が流れたときにすぐに報告するためにあるような施設。
怪獣に対する重要な施設っぽいですが、その割には局長は何も知らないような感じですが。
あれはおとぼけなのか?それとも、時代と共に役割を覚えている人がいなくなった影響なのか。
地下巨大生物の骨はゴジラ?
ついでに、ミサキオクと言えば、ラストで出てきた地下に眠る恐竜の骨っぽいもの。
流れたBGMからすると、これがゴジラでしょうか。
ゴジラだったらもう死んじゃってるぜとも思うのですが、調べてみると特撮の方のゴジラは核に適応した生物の進化した姿で、不死の性質を持っていて、どんな負傷からでも短時間で回復する能力を持っているとか。
つまり、この状態からでもゴジラは復活できるみたいです。
インド民謡が流れ出したのは、ゴジラが復活する警告みたいなもんなんでしょうか。
そして、復活できるんだったら、なぜ今は骨の状態のままなのか?
ゴジラS.P<シンギュラポイント>でも不死の設定なら、倒すことはできないので、最終的な目標はこの状態に戻すということになるでしょうか。
メイが着ていたCH3IのTシャツ
これは小ネタですが、メイが着ていたCH3IのTシャツ。
これも何か意味があるのかなと思って調べてみたら、ヨードメタン。
ヨードメタンは毒性のある有機化合物で、生物の遺伝子に変化を起こす作用があるとか。
こちらも核によって遺伝子が変化したゴジラとの繋がりを感じさせる小ネタです。
地球を守るためにジェットジャガーを完成させろ
そんな怪獣の脅威から、地球を守るためにジェットジャガーを完成させろ!
…って、これじゃあ守れねえー!
ゴジラをよく知らない人だったら、こう思った人たくさんいるんじゃないかなと。
ガンダムなどのロボットアニメ好きなわたくしでも、昭和のポンコツロボットにしか見えなかったのでw
ただ、PVを見ると普通に戦っていたので、見た目に反して意外とやるのかもしれない。
また、ジェットジャガーは特撮のゴジラにも登場していて、怪獣とも戦っているみたいですね。
しかも、ゴジラとタッグを組んで。
ゴジラS.P<シンギュラポイント>でもゴジラは敵と見せかけて、実は味方なんていうパターンもあるんでしょうか。
怪獣『ラドン』襲来
1話のクライマックスに怪獣ラドン襲来。
こちらも公式サイトの方ですでに紹介されています。
史上最大級の翼竜であるケツァルコアトルスとの類似が指摘される怪獣で、体から放射性物質であるラドンが検出されたため、ラドンと呼ばれるようになったとか。
特撮ではゴジラ・モスラと共に東宝三大怪獣と呼ばれる人気者で、作中ではゴジラとも互角に戦ったことがある実力派怪獣。
ジェットジャガーの初陣は、このラドンとなりそうですね。
勝てるのか?って感じですが。
アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>1話』感想・考察・解説まとめ
今回の話をまとめると、ゴジラあんまり知らなくてもすんごい面白かったよ。
特にSF好きだったら必見の内容でございました。