あなたの心の回って回ってまわる:すやまたくじです。

アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。

今回はそんなアニメ『ひぐらしのなく頃に業』第21話で画像が登場したEDテーマ考察ー!

くるくる回る芸術世界。

今回は新ED『不規則性エントロピー』に付いた画像の感想と考察を語っています。

動画解説:新EDのモチーフ【ひぐらしのなく頃に業 考察】シャンデリアと回る世界はシャガールの天井画(約11分)

『ひぐらしのなく頃に業』新ED『不規則性エントロピー』画像の感想・解説・考察

前にタイトルや歌詞の考察を行った新エンディングテーマ『不規則性エントロピー』

第21話郷壊し編その4でついに画像も付いたということで、今回はその画像を中心に考察していきます。

歌詞と画像を合わせることで、またさらにひぐらし業の世界が見えてきました。

ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で漫画版や小説版などの試し読み、その他のひぐらしの考察動画をまとめています。

気になる方はそちらもチェックしてみてください。

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モチーフはシャガールの天井画

今回のED画像のモチーフとなっているのはシャガールの天井画と考察している人が多数。

シャガールとは20世紀にフランスで活躍した画家で、天井画はその名の通り、オペラ座の天井に書かれた絵のこと。

こちらはシャガールとマルローの二人の友情が生み出した天井画となっていて、そこに沙都子と梨花の友情もかけているのでしょう。

また、天井画が描かれいるのがオペラ座ということもあり、その二人の友情をフェザリーヌ的なキャラクターが外から『しめしめ』と娯楽として鑑賞しているという意味も含んでいるのかなと。

というか、考察した人、よくこんな芸術部門まで詳しいよね。

わたくしなんて、芸術のこととか言われてもサッパリでございますから。

 

シャンデリアと回る世界の構成

では、ED画像の考察に入っていきましょう。

回って落ちてくるシャンデリアから、世界も回りながらカット割しないで表現しているのが今回の新EDテーマ画像の特徴。

これもシャガールの天井画を意識した構成でしょう。

シャガールの天井画は中央にシャンデリアがあって、その後ろにある天井に絵が描かれている形。

そんでもって、シャガールの天井画はこのように円で描かれていて、その円の中に色んな世界の絵が4つのブロックに区切って描かれているのが特徴。

ひぐらしの今回のEDテーマでもこれを採用し、4つのブロックで世界が描かれています。

なので、最初の回ってるシャンデリアから切り替わって、世界を回して見せる演出は、シャンデリア目線で上の天井画を見ているように、ひぐらしの世界を見ているという構成にしているんじゃないでしょうか。

 

反時計回りから時計回りに反転

回る構成と言えば、最初のシャンデリアと、

梨花と沙都子が中学生になった時までは反時計回りに回っています。

ここはひぐらし業の世界が反転していることを暗示していると考察している人もいました。

ただ、このシャンデリアのロウソクが出たタイミングで、今度は反時計回りから通常の時計回りに変わる。

つまり、ここからシャンデリアの回転を逆にしたことで、シャンデリア目線で見ている世界の回転も逆になったという演出でしょう。

ちなみに、ロウソクの後に回転が切り替わる最初の絵は梨花ちゃんが聖ルチーア学園の受験勉強を始めたところ。

沙都子にとってはここから世界が反転したということでしょう。

そして、そのまま回転は変わらず、時計回りのまま最後のシャンデリアがドーン!と落ちる形で終わる。

 

二人の友情絶頂期の1つ目のブロック

今回のEDの構成は、シャガールの天井画と同じく、4つのブロックに区切って世界観が変わっているので、考察もブロックごとに区切って行っていきます。

まずは反時計回りで描かれる二人の友情絶頂期。

ここは沙都子絶頂期と言ってもいいかもしれないですね。

沙都子と梨花ちゃんの小学生時代から、受験を始める前の中学生一年生までの平和な時間を、

EDの歌詞である『やがて螺線へ落ちる感覚』に合わせるように、文字通り空から徐々に地上に落ちていく演出で描いています。

このブロックは絶頂期だった二人の友情が、破滅に近づいていく演出に見えます。

 

沙都子低迷期の2つ目のブロック

そして、シャンデリアのロウソクが出てきて、世界は反時計回りから時計回りに変わる沙都子低迷期。

ここのブロックでは、前のブロックと違って一切二人は空に登って描かれることはなく、地に足が付いた状態が描かれている。

ここでは二人の友情が前のように戻っていないということを演出しているのかなと。

受験勉強をやっていた中学生のときは隣にいた梨花も、

聖ルチーア学園に入学してからは距離が離れてしまった。

二人の距離を離すだけでなく、梨花の取り巻きもしっかりと描いているのは、心の距離だけでなく物理的な距離も離れてしまったという演出。

聖ルチーア学園の横に雛見沢分校を描いているのは、二つの学校の対比に加えて、あの頃の雛見沢、あの頃の二人の関係に戻りたいという沙都子の心理描写も描いているんじゃないかなと。

 

雛見沢に帰りたい3つ目のブロック

そして、歌詞の『絆はずっとここに在るよね』に合わせて、雛見沢の描写に移るのは、雛見沢に戻れば、あの頃の二人の関係に戻れると沙都子は信じているということでしょう。

聖ルチーア学園に入ってからは暗い表情が続いた沙都子。

が、このシーンの沙都子は暗さを感じさせない表情をしていて、沙都子にとって雛見沢は特別なものというのを感じさせます。

その後に出てくる圭一・レナ・魅音の距離が遠いのは、住んでるところの違いという物理的な距離の遠さも含めて、三人も雛見沢から出ちゃってるという点が、沙都子にとっては心の距離を感じているのかもしれない。

でも、梨花ちゃんよりは近いということで、あの聖ルチーア学園の前で描かれていた梨花ちゃんよりは近い距離に描かれているのではないでしょうか。

また、聖ルチーア学園の取り巻きは描かれているのに、雛見沢側に詩音や悟史がいないことから、郷壊し編の沙都子にとってこの二人はなんらかの理由でまったく意識していないのかもしれない。

その理由としては、フェザリーヌ的なキャラの干渉が一番怪しいですが。

そして、枯れた大地に立つ梨花ちゃんのアップから、『不意なるうしろの正面』の歌詞に合わせて画面が暗くなる。

また、画面が暗くなったときに、今度は景色の上下が反転しているようにも見えますね。

これは聖ルチーア学園で幸せな時間を過ごしていた梨花ちゃんにとって、沙都子とフェザリーヌ的なキャラによって、不幸に落とされるという演出でございましょう。

枯れた大地というのはそんな梨花ちゃんの心理状態を表しているのか、ループしている内に沙都子にとって、雛見沢の幸せな生活を壊した元凶は梨花ちゃんと思うようになった、もしくはその両方の意味が込められているのかも。

枯れた大地という描写から、惨劇を繰り返す内に、二人の涙が枯れるぐらい泣いたという意味もあるかもしれません。

 

フェザリーヌ的キャラが干渉する4つ目のブロック

ラストは欠片の世界で描かれるフェザリーヌ的キャラの干渉ブロック。

沙都子のシャンデリア百合心中によって、再び昭和58年に引き戻される梨花ちゃん。

落ちている演出は聖ルチーア学園での幸せの絶頂から落とされたという演出でしょう。

その直後にフェザリーヌ的なキャラも小っちゃく出てきます。

気になるのは、この欠片の世界でも羽入は出てきていないということ。

すでに猫騙し編で消えたからかもしれませんが、同じ欠片の世界に、同じ服装のキャラがいる。

そして、反転というキーワードを組み合わせると、反転した羽入がフェザリーヌ的なキャラという線もあるんじゃないでしょうか。

さらに、そんな欠片の世界で手を伸ばす二人。

これは沙都子の時を繰り返す力を持ったことで、そんな人智を超えた世界でも二人が出会った。

お互いが手を伸ばしているのは、今回の惨劇を終わらせるには二人の協力が必要ということでしょう。

というか、ここはそう信じたいよね。

どちらかを犠牲にして終わるのは、ひぐらし的にはバッドエンドでしょう。

このアップの手は沙都子で、トラップ発動の指パッチンの合図を2回に分けて描いている形でしょう。

 

4つ目ラストは落ちていく沙都子

最後の手を広げる沙都子は、これは梨花ちゃんを求めるという意味。

そして、そのまま落下してシャンデリアに潰されるのは、それが叶わず死んでしまう。

または、沙都子の闇落ちという意味も込めての落ちるという描写なのかも。

ちなみに、シャンデリアに潰された最後の絵は、梨花ちゃんや沙都子が赤眼化したときのデザインにもちょっと似てますね。

旧作アニメにはなかった赤眼描写は、ここの血の惨劇も意識しているのかもしれない。

とまあ、EDの描写だけ見て考察すると、バッドエンドで終わっているようにも見えますが、これOPと繋げて考察するとまた違った答えが見えてくるんですよね。

というのも、このシーン。

OP終盤の高校生の梨花ちゃんが走って祭具殿に向かい、その扉を開けたときに飛び込んでくる手。

これ最初羽入かな?と思っていたのですが、これ新EDの最後の沙都子の手にも見える。

この手を梨花ちゃんが掴むことによって、沙都子のループが救われるという繋がりあるのかもしれません。

ここに関しては、次回やるOPの再考察で、さらに突っ込んで解説したいと思います。

 

『ひぐらしのなく頃に業』新ED『不規則性エントロピー』画像の感想・解説・考察まとめ

今回の話をまとめると、歌詞だけでも凄かったけど、画像だけでも情報量がエグいんじゃあ。
そして、シャガールの天井画という芸術まで絡める構成を考えた制作スタッフは天才か!

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