
あなたの心の演技派女優:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんな秋アニメ『ひぐらしのなく頃に業』第10話の感想・考察ー!
水面下での攻防発生中♪
ひぐらしのなく頃に業 10話
冒頭に祟殺し編の圭一の最終手段が入った以外は今回も大まかな流れは同じな祟騙し編
しかし、救いの答えを知っているはずの梨花ちゃんがなぜか動かない
そして、頭なでトリガーが発動したときの沙都子と梨花の様子がおかしい
今回は二人で騙す?#ひぐらしのなく頃に業 pic.twitter.com/DazlaJytIz— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) December 3, 2020
今回も旧作の祟殺し編と皆殺し編を見た後にこの新作を見るという、木曜の夜はひぐらしに捧げる男でございます。
ちなみに、わたくしは旧アニメは全話見た状態で、この感想と考察を語っています。
動画解説:沙都子は演技?【ひぐらしのなく頃に業 10話考察・感想】祟り騙編は梨花との主演女優対決?(約12分)
目次
アニメ『ひぐらしのなく頃に業 10話 祟騙し編 其の弐(2020版)』の感想・解説・考察
今回の第10話の感想を一言でまとめるなら、演技派女優対決に見えたーーーっ!
今回も旧作『祟り殺編』とほぼ同じ展開。
けれど、沙都子と梨花には前とは違う違和感をところどころで感じた。
これは沙都子と梨花の演技派女優対決ですか?
と、思ったのはわたくしだけでしょうか?
とまあ、わーわー言うとりますけれど、今回もポイントに絞って感想と考察、そして旧作のアニメ版『祟殺し編』と比較しながら解説を語っていきます。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で漫画版や小説版などの試し読み、その他のひぐらしの考察動画をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
開幕は旧作『祟殺し編』の圭一の記憶
開幕は旧作『祟殺し編』の圭一の記憶から。
旧作では沙都子のため!と、圭一が鉄平を始末する。
けれど、沙都子も圭一も救われないというバッドエンドでしたが、鬼騙し編の時と同じく、今回もこれが出てくるということは、この記憶のカケラを教訓に同じ結末にはならないということなんでしょうね。
とはいえ、鬼騙し編を見る限り、ハッピーエンドになるとは限らんけどね!
今回は初日から沙都子と梨花の様子を描く
旧作では沙都子が風邪で数日休む状態から始まった祟り殺編の其の弐。
そのため、それまでの沙都子や梨花ちゃんの様子が分かりませんでしたが、新作では初日の様子や沙都子の別れまで描かれていたので、より梨花ちゃんの心境が分かるようになっていました。
旧作だと圭一が中心のためか、梨花ちゃんや他の部活メンバーの心境があまり描かれず他人事感が強かったですが、これにより同じように心配しているというのが伝わってきました。
が、より詳しく描かれた影響で、沙都子ともかく、梨花ちゃんはこの時点で違和感を感じていました。
この辺の違和感についてはラストでまとめて考察したいと思います。
大石登場ということは間宮リナの事件は起こってる?
今回も旧作と同じく大石が沙都子に会いに来てました。
入江は前のオヤシロ様の事件でしつこく付きまとっていると勘違いしていましたが、こちらは旧作『祟り殺編』の解答編である『皆殺し編』を見る限り、鉄平の愛人である間宮リナが殺された事件を追って沙都子にも鉄平には内緒で事情聴取をしようとしていたんじゃないかなと。
これが出てきたということは、新作では前回リナの事件のシーンはカットされましたが、この事件自体は起こっているってことでしょうか?
もしくは別の事件が起こっているのか?
鉄平や児相の話は魅音から
旧作では鉄平が戻ってきた話は富田くんと岡村くんに、児童相談所の話は梨花ちゃんに聞くまで知らなかった圭一ですが、
今回はどちらもまとめて魅音が解説。
沙都子が嘘の通報をしたとかいう、より詳しい話は新作でも梨花ちゃんが話していましたが。
園崎家の情報網は侮れないというのを示すと共に、富田くんと岡村くんが鉄平のことを話すより、魅音の方がより自然よね。
また、旧作の魅音は圭一と比べると、ものすごく他人事感が強かったので、今回の深刻そうな雰囲気や魅音が児相に電話していたことでそれも緩和された。
圭一は旧作のようには動かず
魅音と圭一といえば、旧作では圭一が園崎家の力で今年のオヤシロ様の祟りは鉄平にしてくれ!と、魅音に頼みに行くシーンがありましたが、新作ではこれは丸々カットされてました。
やはり今回の圭一は、旧作のように短絡的に動くことはないということでしょう。
ちなみに、この時の魅音は気持ちは圭一と同じと言う割には、夕ご飯作るから帰ってと冷たくあしらうなど、沙都子を助ける熱量はあんまり感じなかったよね。
というか、祟りなんか使わなくても、園崎家の力を使って鉄平をガチコーン!と痛めつければ、ビビって出ていくと思うのですが。
園崎家と北条家が仲が悪いから出来ないとはいえ、祟り殺編でも皆殺し編でも圭一や詩音が必死なる中、魅音が必死にお願いしているシーンがなかったので、ちょっと一歩引いてる感がありましたよね。
沙都子の再登場は家から学校に変更
変更といえば、沙都子再登場も旧作の家から学校に変更されていた。
旧作では鉄平の虐待により学校に通わせてもらえず、圭一が家まで訪ねて再会するのですが、
今回は初日から学校へ来た。
鉄平が遅刻とはいえ、ちゃんと沙都子を学校に通わせている点が衝撃。
そして、会ってなかった日数が違うとはいえ、旧作と比べて沙都子の目が死んでいないのと、虐待を受けたアザがないのも大きな変更点。
知恵先生は皆殺し編バージョン
知恵先生が梨花ちゃんの話を聞いて沙都子の家に行く。
旧作の祟り殺編ではここはカットされて、知恵先生が児童相談所に電話したことだけがちょっと語られていましたが。
今回は梨花ちゃんの
そこまで知ってあなたは何が出来るの?
のセリフも含めて、ここは解答編である皆殺し編バージョン。
今回も出題編である『祟り殺編』と解答編である『皆殺し編』をうまいことミックスさせてくる作戦みたいです。
沙都子はまさかの名演技?
さあ、ここからが今回の第10話の考察のメインどころでございましょう。
わたくし、沙都子が吐いて泣き喚いたこのラストシーン、沙都子 名演技説を提唱したいと思います!
ありがとうございます!
さすがに吐くのは演技では無理だろ?と思う人もいるかもしれませんが、沙都子その前におかずを食べていたので、それを飲み込まずに口の中に入れておいて吐いただけかもしれない。
まあ、鼻から出したのはさすがに演技派がすぎるぜ!とは思うけど。
わたくしが演技だと思った理由は3つあります。
一つ目は、旧作では圭一に頭を撫でられて入ったトラウマスイッチが、
今回の沙都子は撫でられる前に払いのけていたから。
しかも、ガンダムエースパイロットみたいに『そこぉー!』と、待ってました!といわんばかりに防いでいました。
こんなに見事に防いだのに、なぜトラウマスイッチ入ってるんだよ?という疑問ですね。
そして、二つ目はそこからの流れがわざとらしく見えること。
旧作だと頭を撫でられてから『あああっ!』となって、悟史との思い出が蘇り、タメてタメて悲鳴。そこからさらにタメてタメて吐くんですが、
これらの展開が新作では段取りのようにスピーディに行われていた。
体感だと旧作の半分ぐらいで描かれています。
特に旧作だと吐いた後に近くにあったカーテンにしがみついて泣くんですが、新作だとイスを振り回して(ここも誰にも当たらなかったしね)、小走りで端っこまで行って泣き喚くというこの展開にすごい段取り感を感じたから。
3つ目は旧作と比べると、沙都子の声優の演技は控えめだから。
同じ人なんですけれど、むしろ旧作のときの方が演技うまいんじゃないか?という感じで。
ここはわざと演技っぽく見せるために、控え目にしてるんじゃないかと感じたわけです。
さあ、わたくしのこの考察、外れると沙都子派を敵に回すだけでなく、アニメの演出や声優をディスってるみたいになるので、色んな意味でリスキー。
色んな意味で是非とも当たって欲しい!
旧作の沙都子との違和感
沙都子の違和感、ラストのシーンだけじゃありません。
鉄平から虐待を受けたアザがない、死んだ目になってないのはもちろんとして、全体的に旧作と比べると沙都子が元気なんですよね。
そして、旧作と違って、まだ直接的に鉄平から暴言吐かれたり、虐待を受けているシーンは一切出てきていないのも気になるところ。
果たして沙都子と鉄平の関係性は旧作と同じ通りなのかい?
梨花ちゃんは沙都子を観察している?
そして、違和感があるのは沙都子だけじゃない。この梨花ちゃんも違和感ありまくり。
ラストの沙都子が泣き喚いているシーン、みんなが動揺している中、梨花ちゃんだけスン!という表情してますからね。
どっかに感情飛ばしたんですか?と聞きたくなるぐらいのスン!という無表情。
ちなみに、旧作では梨花ちゃんもみんなと同じく、動揺した表情を見せています。
これはある意味、沙都子を観察しているようにも見える。
おやおや、そいつは演技じゃないのかいっ!?
といった感じでね。
旧作の梨花との違和感
梨花ちゃんも他にも違和感あるぜと。今回は旧作の祟り殺編とも皆殺し編ともリアクションが違う。
前者ではなるべく明るく振る舞うようにしてたし、後者はすべてを諦めたような感じの振舞いでした。
そして、今回ではそのどちらとも違う落ち込んだ姿を何度を見せていました。
しかし、梨花ちゃんは皆殺し編で沙都子の救い方をすでに知っているんですよ。
なのに、知恵先生に『そこまで知ってあなたは何が出来るの?』とか諦めているときと同じセリフを言ったりして、自らは沙都子を救おうと動こうとしない。
こうやって考察すると、梨花ちゃんの方も演技に見えてくる。
まだどちらが黒幕でどちらが救世主かは分かりませんが、梨花ちゃんと沙都子がお互いを欺くための演技対決をしているように見えた第10話。
もしくは黒幕が別にいて、それを騙すために二人で協力して演技しているのかもしれない。
どちらにしろ、今回の騙すとは二人が演技で騙してくると感じました。
アニメ『ひぐらしのなく頃に業 10話 祟騙し編 其の弐(2020版)』の感想・考察・解説まとめ
今回の話をまとめると、梨花ちゃんか沙都子か、主演女優賞を取るのはどっちっ!?
そして、わたくしの考察が外れたとしても、決して声優さんとアニメの演出をディスってるわけじゃないというのは分かって欲しい!