
あなたの心の隠れ蓑:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんな秋アニメ『ひぐらしのなく頃に業』第11話の感想・考察ー!
ルート変更発生♪
ひぐらしのなく頃に業 11話
ルート変更
祟り殺編から皆殺し編へ
ルートは変わったけれど、今週も旧作と比べて大きな動きはなし
ただし、沙都子の切り替えの早さと先週の無表情とはガラリと違う梨花ちゃんの変化が気になるところ#ひぐらしのなく頃に業 pic.twitter.com/exkHSZx2Ho— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) December 10, 2020
今回も旧作の祟殺し編と皆殺し編を見た後にこの新作を見るという、木曜の夜はひぐらしに捧げる男でございます。
ちなみに、わたくしは旧アニメは全話見た状態で、この感想と考察を語っています。
動画解説:【ひぐらしのなく頃に業 11話考察・感想】結末は祟騙しより皆騙し?祟殺し編から皆殺し編へルート変更(約12分)
この記事で分かる目次
アニメ『ひぐらしのなく頃に業 11話 祟騙し編 其の参(2020版)』の感想・解説・考察
今回の第11話の感想を一言でまとめるなら、ルートが完全に変わったーーーっ!
祟騙し編は前回までは旧作『祟殺し編』をベースにしてましたが、今回からはその解答編である『皆殺し編』にベースチェンジ。
しかも、今回もその皆殺し編と大きな変化はなかったですが、ところどころで見えてくる違和感たっぷり。
とまあ、わーわー言うとりますけれど、今回もポイントに絞って感想と考察、そして旧作のアニメ版『祟殺し編』と『皆殺し編』と比較しながら解説を語っていきます。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で漫画版や小説版などの試し読み、その他のひぐらしの考察動画をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
沙都子はやはり演技なのか?
沙都子は演技じゃねえよー!
沙都子の絶叫開幕と、担当声優の真に迫った演技で、ネット上ではこういった声がたくさん上がっておりました。
しかし、わたくしは逆に沙都子演技説をさらに確信したシーンでもございました。
その理由は2つ。
1つ目は圭一が沙都子にもう一度触れようとしたシーン。
旧作ではここで、沙都子がトラウマをフラッシュバックさせて、圭一を激しく突き飛ばすのですが、今回はそれはなかった。
それどころか、今回の圭一は沙都子に触れてるしね。
2つ目は知恵先生が登場したときの沙都子の対応。
今回は『演技でしたわ~』といった感じで誤魔化しましたが、
旧作だとそのまま倒れて保健室へ、その後に入江診療所に連れて行かれるまでの事態となります。
つまり、トラウマが発症したときの沙都子に、今回のように『演技でしたわ~』と誤魔化す余裕はなかった。
そして、沙都子と言えばトラップ沙都子という別名もあり、旧作でもトラップにハメるときなどに演技も少しやってました。
さらに、沙都子黒幕説通りなら、沙都子も梨花ちゃんのように成長した姿から何らかの方法でタイムリープしている可能性もある。
その場合、演技力もさらに上がっているので、今回のような演技も決して不可能ではないでしょう。
演技前提で考察するなら、旧作のように圭一を激しく突き飛ばさなかったのは演技とはいえ、怪我をさせるリスクを恐れたから。
最後に倒れて保健室に運ばれなかったのは、そこから入江診療所に連れて行かれて診察されることを恐れたからじゃないかなと思います。
今診察されると、いろいろな嘘が暴かれるのかもしれない。
梨花ちゃんの無表情はどこ行った?
もう一人怪しいのは梨花ちゃん。前回のスン!とした無表情はどこ行った?
今回は別人のように表情たっぷりでした。
梨花ちゃんの方も、誰かしらに乗っ取られているなどの二重人格説は否定できない。
沙都子も梨花ちゃんも怪しさたっぷり。
どちらが黒幕にしろ救世主にしろ、二人の対立構造の流れは避けられないに見える。
そういった意味では、梨花ちゃんがもう一度二人で暮らそうと伸ばした手を沙都子が払ったこのシーンは、ここだけの問題ではなく、二人の決裂を表すようなシーンにも見えてきます。
祟殺し編から皆殺し編にルート変更
祟殺し編をベースにするなら、こっから圭一が鉄平を殺すために一人で暴走するのですが、今回は教室で部活メンバーと相談する。
ここからは完全に祟殺し編ではなくて、解答編である皆殺し編のストーリーベースにルート変更されました。
鬼騙し編や綿騙し編、前回までの祟騙し編でも解答編の要素が入ってくることはありましたが、ここまで完全にルートを変更してくるのは今回が初めて。
これはもはや祟騙し編というより皆騙し編じゃねえかっ!?というぐらいのルート変更。
ということで、こっからは旧作『皆殺し編』との違いを比較しながら考察していきます。
荒ぶる詩音は転校してきてない
まずは荒ぶる乙女、詩音さんが圭一たち同じ学校に転校して来ていないこと。
旧作では沙都子が心配だからと転校してくるのですが(それはそれで怖いわ!って感じですが)、今回は園崎家の情報網でも使ったんでしょうか、どこから沙都子の情報を聞きつけて教室に乗り込んでくる。
『あんたらがやらないんだったら、アタイが鉄平をやってやるよ!』と、最終的にプロレスラーばりに圭一をイスでド突くまでの流れは同じ。
『お前なんか信じられるか!』と言ったりして、圭一と違って、詩音はぜんぜん目明し編の失敗の反省が活きてねえな!って感じですが。
また、圭一に最終的に説得されるけど、イスでド突いたことを謝らないのも旧作と同じかい。
しかも、その後の展開では『圭ちゃん』とか呼んで、普通に圭一と接してるし。
鉄平よりも詩音の方が怖いわ!
そして、そんな遺恨を感じさせない圭一の懐の深さを感じた第11話。
梨花ちゃんが圭一を守る
このシーンのもう一つの変更点は梨花ちゃんが圭一を守ったこと。
旧作では一発殴って詩音が落ち着くんですが、今回はさらにもう一発いこうとする、むしろより凶暴になってんじゃねえかっ!?って感じでした。
そんな荒ぶる詩音から圭一を救ったのは梨花ちゃん。
旧作では世界を諦めて、途中までやる気がなかった梨花ちゃんでしたが、今回は序盤からやる気十分!といった感じ。
校長先生が登場しない
また、今回はなぜか校長先生が登場しないのも大きな変更点。
旧作だとまずは校長先生と知恵先生が児童相談所に連絡し、圭一の立てよ!仲間たちの演説から一緒に児童相談所に乗り込んでいましたが。
これが丸々カットされたのは、旧作を観る限り、あんまり役立ってないからいらないやと思われたのか?
それとも、ワンチャン校長先生が黒幕なのか?
担当声優的には、『甘いぞ圭一ーー!!!』と、やってもおかしくない人ではありますがw
ラストに大石登場
ラストに大石登場も旧作ではなかったカット。
旧作だとこの後に、圭一と絡んでちょっとしたアドバイスを送るシーンがありますが、ただそこまで重要なシーンではなかった。
このためだけに、今回の強キャラ感あふれる大石ラストを入れてくるのかな?という違和感あり。
今回も特に旧作から大きな動きはなかったので、引きとして入れてきただけかもしれませんが、祟騙し編も残り2話。そろそろ旧作と違う動き欲しいよね。
となれば、この大石蔵ちゃんも旧作とは違った動きを見せるかもしれない。
梨花ちゃんの皆殺し編の記憶
そして、梨花ちゃんで気になるところがもう一つ。
旧作で沙都子を救い出した『皆殺し編』の記憶はあるのか?といった部分。
一応、旧作のラストエピソード『祭囃し編』では、皆殺し編の終盤で明かされた黒幕の記憶はないと言ってましたが、これは終盤の記憶がないだけなのか、皆殺し編全体の記憶がないのかは明かされてませんでした。
ただ、羽入に話を聞いていたので、沙都子を救い出した流れとかは分かってると思うのですよ。
なのに、今回の梨花ちゃんは『こんなの初めて!』『私こんなの知らない!』みたいな、まるで初体験のようなリアクションばかりだった。
祟騙し編に入ってからは、今までのように圭一たちを導く行動などは一切やってないしね。
これは梨花ちゃん二重人格説だけじゃなく、羽入の力が弱まったことで繰り返した世界の記憶も無くなっている説とか、今回の世界の梨花ちゃんは成長した未来からタイムリープしてきた梨花ちゃんじゃない説とかも加えたいところですね。
キレイな鉄平説
そして、もう一つ気になるところは、今のところ鉄平が沙都子に虐待をしているシーンが一切出てきていないこと。
いくら昔よりもテレビの規制が激しくなったとはいえ、さすがに暴言一つ吐いてないのは違和感ありまくり。
これによって、ネット上ではキレイな鉄平説なんてものも挙がってます(大人にはすでに暴言吐いてるんで、さすがにキレイではないと思うけどw)
わたくしの考察では、鉄平がやってないというよりも、沙都子がさせねーよ!みたいな状態に持っているんじゃないかなと思います。
未来からタイムリープして来てるんだったら、その不思議な力を使ってとか、成長した沙都子なら鉄平を脅すぐらいのネタを持ってるのかもしれない。
また、綿騙し編のラストで、自衛隊の特殊部隊『山狗』らしい作業着の男たちに囲まれた園崎家に沙都子はやってきたということで、沙都子と山狗に何かしらの協力関係があるんじゃないかという疑惑もあり。
山狗を使えるんだったら、鉄平を黙らせるぐらい楽勝ですからね。
このように、沙都子が鉄平を黙らせているのなら、沙都子は虐待で学校を休んでいると見せかけて、裏で何かやっているという疑惑も浮かび挙がってくる。
そうすると、序盤の演技にも繋がってきますよね。
あそこまで騒いでおいて、旧作みたいに保健室から入江診療所に行かなかったのは、診察されると虐待されていないことがバレてしまうと考えたかもしれない。
祟騙し編じゃなく皆騙し編説
今回の流れから、祟殺し編をベースにした祟騙し編じゃなくて、皆殺し編をベースにした皆騙し編って感じですが、忘れちゃいけない皆殺し編の落とし穴。
旧作観てる人ならお馴染みですけれど、皆殺し編は沙都子を救ってハッピーエンドで終わりじゃない。
その後、世界を救おうと立ち上がった部活メンバーが、黒幕によってサブタイトル通りに皆殺しに遭ってしまうシナリオ。
となると、今回もこの可能性になる流れは十分にあるでしょう。
祟騙し編は1クール目のラストということで、ここで黒幕によって絶滅させられて、2クール目はその黒幕がなぜそんなことをやったのか?という謎に迫っていく。
全滅の後に黒幕の動機に迫る。この流れも旧作と同じ。
あとは黒幕が沙都子か梨花ちゃんかどっちになるのか?それによって、大きくシナリオが変わってくる…というか、どっちでもいけそうな流れだけど。
ワンチャン、ひぐらしだったら、どっちのシナリオもあるというサプライズを見せてくれるかも。
アニメ『ひぐらしのなく頃に業 11話 祟騙し編 其の参(2020版)』の感想・考察・解説まとめ
今回の話をまとめると、沙都子は鉄平を隠れ蓑に今まで以上に準備しているのかもしれない。
救世主にしろ、黒幕にしろ、沙都子が大きな動きを見せてくれるのは間違いなさそう。