
あなたのパクッてパクッて大正解:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんなアニメ『ひぐらしのなく頃に業』他の人が唱えていた郷壊し編は叙述トリック説を考察ー!
パクリじゃないよ、引用だよ。
ひぐらしのなく頃に業 19話
いつものひぐらしじゃないっ!?
受験勉強という名の梨花と沙都子のエモエモエモな友情物語
旧作も含めて、こんな展開見たことない
けれど、本番は聖ルチーア学園に入ってからだったのね
まさかのひぐらしにもスクールカースト到来ですか#ひぐらしのなく頃に業 pic.twitter.com/Noqt7hW6o6— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) February 11, 2021
今回もTwitterの方に新たな情報が寄せられました。
動画解説:【パクリ】郷壊し編は叙述トリック【ひぐらしのなく頃に業 18話・19話考察・感想】20話で梨花と沙都子の大どんでん返し(約10分)
この記事で分かる目次
郷壊し編は叙述トリック『ひぐらしのなく頃に業 18~19話(2020版)』のパクリ感想・解説・考察
今回Twitterに寄せられた内容は、『トール【アニメ感想置き場】さんが提唱していた説が面白いので、その動画を見てすやまたくじさんなりに考察してください。』というもの。
いや、それどんなプレイーっ!?
人の説を見て考察するなんて『そんなの初めて!』状態ですし、そもそもそれ提唱者によってパクリだ!と激おこになる人もいるかもしれない。
そう思って一応動画は見たのですが、その叙述トリック説が面白かったのと、トールさんが動画内で引用OKと言っていたので、それならその叙述トリック説を元にわたくしなりの考察をさせてもらいたいと思います。
これはある意味で、すやまたくじ初のコラボと言ってもいいかもしれない。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄でトールさんの動画と、漫画版や小説版などの試し読み、その他のひぐらしの考察動画をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
トールさんの郷壊し編は叙述トリック説
トール【アニメ感想置き場】さんが提唱していたのは、郷壊し編は叙述(じょじゅつ)トリック説ですね。
その内容の解説に入る前に、そもそも叙述トリックって何よ?と思う人も多いことでしょう。
叙述トリックとは小説などでよく使われる手法で、読者の先入観を利用し、一部の描写をわざと伏せたり曖昧にするなどの巧みな仕掛けによってミスリードへと導いていく手法。
例えば、主人公目線の小説かと思わせておいて、実は犯人目線の小説だったとか、
お前が犯人だったんかーいっ!?
といった大どんでん返しを起こすこともできる手法。
で、郷壊し編では実は梨花と沙都子が聖ルチーア学園に入学したと見せかけて、本当の歴史では沙都子は受験に落ち、梨花ちゃんだけが通っていた。
そして、聖ルチーア学園で沙都子として描かれているキャラクターは、別のクラスメイトというのがトールさんの叙述トリック説。
叙述トリックのポイントをざっくり解説
もちろん、トールさんの動画の方にはそう考察した理由なども語れています。
例えば、わたしくも考察したやつを挙げると、18話で出て来たトランプの数字とマークの数が違うとか。
あとは、19話出て来たカレンダーが上が1987年なのに下は1983年と表記がおかしい。
カレンダーはこの他にも旧暦や先負(せんぷ)の送り仮名もおかしくなってるみたいです。
他にも、わたくしが気付かなかったところでは、沙都子が授業中にしていた落書き、授業をしていたのは裸眼の女性だったのに、落書きではメガネをかけた男性になっているなど、こういった違和感が全部で13個(コメントを見るとさらに追加されて14個になってました。)
これらの詳しい内容はトールさんの動画を参照してください。
これらの違和感から、郷壊し編は過去に起こった出来事の回想ではなく、本来は存在しなかったはずの沙都子が聖ルチーア学園にいる世界。
それを暗示するため、また聖ルチーア学園に通ってなかった沙都子の想像が混じっているため、数々の違和感があるんじゃないかと予想されていました。
叙述トリックを軸にしたわたくしの考察
トールさんの動画のメインはここまで。沙都子がどうやってそんなことをやっているのか?とか、沙都子の目的や動機については詳しく考察してなかったので、わたくしの考察をそっちをメインに語っていきたいと思います。
叙述トリックを起こした方法、つまり今回の郷壊し編のおかしな世界を始まり。
ここはわたくしの前の考察動画で語ったことと一部被りますが、猫騙し編のラストで沙都子が赤眼覚醒して銃口を構えたときに、沙都子の能力が発動して突入したんじゃないかなと思います。
猫騙し編ではその他にも、夢のような世界で沙都子が梨花ちゃんに綿流しの儀式を喰らわせるというシーンがありましたが、あれが沙都子の能力であれば、それを今回も応用した形でしょう。
叙述トリックを軸に考えるなら、郷壊し編はただの回想ではない。
となれば、これは沙都子だけでなく、梨花ちゃんやもしくは圭一などの周りの部活メンバーも含めて見せている世界なのかもしれません。
沙都子の協力者
沙都子がなぜその能力をゲットしたかについては、猫騙し編での夢のような世界での発言や、ラストの赤眼覚醒したことから梨花ちゃんと同じくオヤシロ巫女になった可能性が高い。
ただし、その相手は羽入ではなく、OPに出てくる黒羽入的な存在が濃厚。
これ正面から見ると羽入に見えなくもなく、未来の羽入が力を貸したという説もありそうですが、
でも、これ横顔を見ると、角や鼻の形、あと髪型なんかが羽入とはあきらかに違う。
特に角はかなり細くなってるし、前髪も羽入と違ってぱっつん前髪で揃えていますし。
これだけ見ると、『うみねこになく頃に』に出てくる羽入と関係があるとされる魔女フェザリーヌにも見える。
うみねこを絡めないにしても、黒羽入の見た目はフェザリーヌに寄せてくるかもしれませんね。
もしくは、前髪のぱっつん具合から見ると、オヤシロ様になっちゃった梨花ちゃんというパターンもあるかも。
その場合は羽入に力を借りて、梨花ちゃんを元に戻そうとしているのかもしれない。
沙都子の目的と動機1
では、なぜ沙都子はこんな現実とは違う郷壊し編の世界を見せているのか。
思いついたのは3つ。
1つ目はこれまでのセリフや行動から梨花ちゃんに雛見沢に残っているもらうため。
ひぐらし業の世界でタイムリープしていることから、梨花ちゃんが聖ルチーア学園で何かの事件に巻き込まれた可能性は高い。
叙述トリックで沙都子に見せているキャラクターに逆恨みで殺されてしまったのか?
もしくはその子が中心となって、梨花ちゃんを陥れてイジメの対象になっちゃったなどで心が病んで自殺しちゃったなど。
または、受験に落ちて梨花ちゃんと離れた沙都子が闇落ちして、梨花ちゃんを手にかけてしまったなど。
そのどれにしろ、梨花ちゃんが雛見沢を出なければ防げると思って、今回の行動を起こしているという形。
叙述トリックと使っている理由は、ただのクラスメイトを身近な沙都子にすることで、起こった不幸のインパクトをさらに底上げするため。
もしくは、沙都子が闇落ちしたパターンなら、本当は幸せだった聖ルチーア学園の生活を、不幸な記憶に塗り替えて雛見沢に残ることを決意させるためでしょうか。
沙都子の目的と動機2
2つ目は殻に閉じこもった梨花ちゃんを沙都子が助けようとしている。
実は聖ルチーア学園に行った梨花ちゃんはまったくうまくいかず、自分の世界(ひぐらし業の世界)に閉じこもってしまった(もしかしたら、この時にOPの黒羽入的な姿になったのかもしれない)
沙都子はそれを救うために梨花ちゃんの世界にダイブしてきた。
梨花ちゃんを何度も殺していたのは、そうすると目覚めると思っていたのかもしれない。
それでも目覚めまなかったので、沙都子は梨花ちゃんが封じ込めてしまった聖ルチーア学園での辛い記憶を呼び覚まそうとした。
けれど、沙都子は聖ルチーア学園に通ってなかったので分からない部分も多く、その曖昧な記憶と、自分の学校の記憶を頼りに構築した世界なので郷壊し編の世界はちょっと変な感じになってる。
それが叙述トリックに繋がったという形でしょうか。
沙都子の目的と動機3
3つ目は梨花ちゃんと沙都子がそれぞれ違う世界線から来た。
つまり、違う未来を歩んだ世界の梨花ちゃんと沙都子がひぐらし業の世界で出会うことになった形。
梨花ちゃんが知ってる沙都子と、沙都子が知ってる梨花ちゃんが別人。
それをお互いが知らないから、ひぐらし業の惨劇が繰り返されているのかもしれない。
郷壊し編の世界が叙述トリックみたいに見えるのは、そのお互いの違うを混ぜて回想しているから、随所でトランプやカレンダーなどの違和感が生まれているのかもしれない。
第20話郷壊し編その3のあらすじで、すでに公開されている画像にもあきらかにおかしな違和感あり。
同じ夏服なのに、沙都子の制服の胸の校章マークが違うデザインになっています。
郷壊し編は叙述トリック『ひぐらしのなく頃に業 18~19話(2020版)』のパクリ感想・解説・考察まとめ
今回の話をまとめると、郷壊し編は叙述トリックなら、アニメスタッフ物凄く細かいところまで伏線を張り巡らせていることになる。
そして、それをよく13個も気付くよねと。