
あなたの心のH173:すやまたくじです。
アニメをより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回のテーマは『ひぐらしのなく頃に業/卒』H173の疑惑ー!
鬼騙し~猫騙し編まで、もしかしたら使われてないかも!
今回は疑惑のH173について語りたいと思います。
動画解説:H173の弱点『ひぐらしのなく頃に業/卒 考察』鬼騙し~猫騙し編で沙都子は使えない説(約15分)
目次
H173の疑惑『ひぐらしのなく頃に業/卒(2021版)』の感想・解説・考察
ひぐらし業の最終24話郷壊し編その7で、沙都子がH173を手に入れた。
これによって、ひぐらし卒で明かされる鬼騙し編以降は沙都子がこのH173を使って暗躍する構図が見えてきた。
が、H173には思わぬ弱点があって、もしかしたら鬼騙し編~猫騙し編まで、ほとんど沙都子は使えなかったという可能性も浮上する。
今回はそこを深掘りして考察したいと思います。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で漫画版や小説版などの試し読み、その他のひぐらしの考察動画をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
富竹で分かるH173の弱点
H173について語るなら、この男は外せない。トミーこと富竹。
旧作では最終章となる祭囃し編以外では、すべてこのH173で死んでしまうという不幸な男。
H173の申し子といっても過言ではないキャラクターでしょう。
この富竹の死に様から、H173を投与されると数時間で雛見沢症候群のL5、末期症状を発症するイメージがありますが、これ誰でもそうなるわけではありません。
H173を投与されて末期症状を発症するのは、あくまでL3以上の感染者のみ。
ちなみに、雛見沢の住人じゃない富竹は一番症状が軽いL1と推測されます(雛見沢の普通の村人はL2、一度L5を発症した沙都子がL3)
そのため、郷壊し編その7でも言われていた通り、まずは予防薬を嘘を付いて一度H173を投与する。
そして、旧作では綿流しの日にもう一度H173を投与するという富竹は二度打たれて発症したわけでございます。
旧作でも明言はしてませんが、二度目を打つときに鷹野の口からそれらしいことが言われています。
つまり、H173で末期症状を発症させるには、富竹などの外部の人間はもちろん、L2が普通の村人に対しても二度打たないといけないわけです。
注射タイプという弱点
そこで問題となってくるのが、H173は注射タイプというわけですね。
注射なんて相手に気付かれないで打つなんて、ほぼ不可能ですから。
すごいうまいプロに打たれてもちょっとは痛いですし、あれ変なところに打つとすごく痛いからね。
これヘタクソな看護師さんに当たった経験がある人なら分かると思います。
そんな注射を一度打つのも大変なのに、二度打つとなるとさらに大変。
また、郷壊し編に加えて、第17話猫騙し編その4でもそうだったので、沙都子はH173を1本しか持っていない模様。
つまり、沙都子がH173を使って今までの犯人を発症させたのなら、なんらかの方法で相手をL3以上にしてから、使った可能性が高そう。
ちなみに、注射じゃなくて、食べ物や飲み物に混ぜる方法はどうなのか?について調べてみましたが、H173は分かりませんけれど、注射剤は飲めないものの方が多いらしいです。
仮に飲めたとして、即効性や効果が落ちる。さらに味もかなりきついらしいので、何か混ぜてもすぐに気付かれると思います。
なので、H173を飲ませるというのはあまり現実的ではないですね。
鬼騙し編のレナ
以上の情報から各エピソードで発症した人物を振り返っていきましょう。
まずは、鬼騙し編のレナ。
ラストのイカレっぷりを考えると、最終的にL5を発症したのは間違いなさそう。
また、レナの場合は1話のときから様子がおかしかったので、
裏で罪滅ぼし編的な展開が行われていて、すでにL3以上になっていたのかもしれません。
だったら、あとは沙都子がH173を打てば発症させることは出来ますが、友達とはいえ注射を打つのは簡単じゃない。
『いい薬ありまっせ』と言われて『じゃあ、打ってみましょうか』とかなるわけがない。
逆に怪しいと警戒しちゃいますからね。
あとは不意を突いて打つしかないですが、レナ相手に不意がつけるのか?
そして、仮に打てたとしてもそんなことしたら、圭一じゃなくてまずは沙都子が狙われるんじゃないのかな?と。
綿騙し編の魅音
続きましては、綿騙し編の魅音。
旧作でも一度も発症したことない魅音は基本的にはL2でしょう。
魅音に関しては『違いない違いない』などがありましたが、終盤の方の圭一との会話の様子を見る限り、L5を発症しているようには見えない。
ここの様子だけ見ると、L3~L4ぐらいなのかなと推測されます。
これなら沙都子がH173を使わなくても、状況によってはレベルがこれぐらいに上がることもありそう。
ただ、ラストの相打ちのときに魅音にも、首のひっかき傷があったこと、梨花ちゃんや詩音も魅音が手にかけているんだったら、実はL5を発症していたという可能性はありそうですね。
圭一と話しているときは普通だったのは、愛ゆえにということでございましょう。
目明し編の詩音も、悟史のことを思い出すときは一瞬まともになってましたしね。
綿騙し編では魅音と沙都子に何かあった可能性はありそう。
沙都子が訪ねてきた時に魅音が監視カメラ越しに『誰の手先で来たのか?あるいは感づいたのか?』と言っていたので。
もしかしたらこの前に、二人で何か会話していたのかもしれない。
ただ、H173を使うなら、レナのときと同じく、どうやって打つのかという問題が出てくる。
祟騙し編の圭一と鉄平
続きましては、祟騙し編の圭一と鉄平。
この二人はL5を発症しているようには見えないので、使われたかどうかは分かりませんが、沙都子が使ったと仮定して考察してみましょう。
圭一の場合は、部屋に入った時に金属バットで殴られたシーンが、実は殴られたんじゃなくて沙都子に注射を打たれたという可能性はありそう。
L2であろう圭一を発症させることはできないと思いますが、L1の富竹をL3まで引き上げたんだったら、圭一もH173を打てばL4には出来そう。
L4になると、幻覚や幻聴、異常行動も出てくるので、あの暴れ回ったシーンは圭一が一人で暴れただけという可能性もありそう。
鉄平に関しては、H173を打つのは比較的簡単そう。
身体の悪い鉄平に、『おじさまのための薬ですわ』とか言えば、キレイな鉄平だったら打たしてくれそう。
ただ、圭一の幻覚、もしくは持ってる金属バットが同じ、体型が鉄平にしては横にガッシリしてることから、これ実は鉄平じゃなくて大石じゃないのという説もあるので、そもそも鉄平はここに出ていないという可能性もありますが。
祟騙し編(猫騙し編)の大石
そして、祟騙し編、詳しい映像が流れたのは猫騙し編の大石ですね。
これは沙都子が介入するには無理があるんじゃなかろうかという事件。
大石は雛見沢の村人じゃないのでL1、もしくは頻繁に出入りしてるからL2の可能性はあります。
でも、この大石はどう見てもL5、つまり、沙都子が発症させるならH173を2本打たないといけない。
警察の大石に注射を2本も打てないでしょ。
そして、原作者によると大石はH173を使ってないという発言もされています。
この大石以降に発症した人物は、レナと比べてもぶっ飛びすぎ、首かきむしりすぎと、L5の中でも特にひどい末期症状となっています。
猫騙し編以降の発症者
そして、問題の猫騙し編の発症ラッシュ。
これらの発症者の共通点は、大石と同じく、末期中の末期を発症していること。
つまり、沙都子が発症させるなら、H173を二度打つか、カットされている部分で、なんらかの方法でL3以上までレベルを引き上げてから、H173を一度打つか。
どちらにしろ、実行するにはなかなかの難易度となっています。
猫騙し編の圭一
まずは、猫騙し編の中では一番難易度が低い圭一から考察してみましょう。
部活メンバーなので会う機会が多い上に、この事件のときは沙都子もその場にいましたからね。
エンジェルモートに来るまでに、圭一がなんらかの理由でL3以上になっている状態(鬼隠し編的な展開であれば、沙都子が何もしなくても勝手にこのレベルになりますしね)
隙をついて注射が打てれば、あとは死んだフリをしてやり過ごすだけ。
沙都子しめしめ状態。
L3以上になって警戒心が上がっている圭一に注射を打つのは難しそうだけど、他の事件と比べればまだ可能性はありそう。
猫騙し編の公由
公由からグッと難易度上がってくる。
そもそも沙都子と公由はそんな仲良くない上に、祟騙し編の公由の発言を聞く限り、北条家である沙都子とは距離を取っている可能性もありますからね。
そんな公由に近付けるとしたら、祟騙し編や皆殺し編みたいな鉄平から救い出す展開になって、村人と和解したときぐらいでしょうか(助けてもらったお礼を言いに行くとかは自然ですし)
とはいえ、それでも注射は打てんだろというツッコミどころがあるのと、打てたとしても梨花ちゃんに怒りの矛先を向けるのはH173だけでは出来ない。
猫騙し編の赤坂
赤坂を発症させるのはかなりの難題。
赤坂は外部の人間なのでL1の状態。
なので、H173を二度打つか、なんらかの方法でL3まで持っていくしかない。
赤坂は出会ってからどれぐらいの日数雛見沢にいたか分かりませんが、ある程度滞在してたのならその間に沙都子も仲良くなれるチャンスはあるでしょう。
とはいえ、武術の達人である赤坂に不意を突いてH173を打つのは不可能に近いし、警視庁公安部の刑事で精神的にタフな赤坂を精神的に追い詰めてL3以上に持っていくのも現実的じゃありません。
猫騙し編の園崎茜
園崎茜については、発症の前に近付くことが難しそう。
近づけるとしたら、こちらも祟騙し編や皆殺し編みたいな展開になった時か、詩音に手伝ってもらうとかでしょうか。
とはいえ、武闘派である茜にH173を打つのは難しそうですし、そもそも接点が薄く精神的にもタフそうな茜をL3以上に持っていくのが不可能そう。
となると、茜を末期中の末期に発症させるには、H173二度打たないといけないというこちらも赤坂並に現実的じゃない。
沙都子がH173を使ってたなら
これらの考察から考えて、沙都子がH173を使っているんだったらそのまま普通に使うのは無理そう。
可能性があるとしたら、予想が多かった食べ物や飲み物に混ぜて使う。
ただしこの場合、先ほども言った通り、注射剤は飲めないタイプの方が多いのと、飲めたとしても効果が落ちたり、味がきつかったりして他のものに混ぜてもすぐにバレる。
H173は飲んでも大丈夫で効果も落ちず、混ぜて大丈夫なぐらい味がきつくないという注射剤にしては奇跡的な条件が揃わないと無理ですね。
この場合だと、ちょっとご都合主義が過ぎるかなとは思いますね。
もう一つはエウアに注射を打ってもバレない力をもらうとかでしょうか。
注射を打ってもバレない力ってなんだよ?って感じですが、エウアだったらそんなことも出来そう。
ただ、エウアが絡むと、ミステリーというよりファンタジー要素がかなり強くなりますが。
沙都子はH173を使っていない
もしくは、沙都子やH173はミスリードで、他に黒幕やもしくは協力者がいるパターン。
全部が沙都子だと、ひぐらし卒は解決編というより、知ってる知ってるという展開が続くだけになりますからね。
これはひぐらしにしてはあまりにストレート過ぎないかい?ということで、ひっくり返してくる可能性は十分にありそう。
エウアが干渉していたというファンタジー展開はもちろんとして、その他にも詩音が暗躍していた。
他にも、悟史も絡んでいたという説も前に挙げましたが、この二人の場合でも発症させるのがネックになりますね。
H173に代わるものがあれば別ですが。
H173をフル活用するんだったら、入江か鷹野、もしくはその両方が絡んでいるパターンでしょう。
この二人だったら、例えば打ちたい相手に雛見沢症候群のことを伝えて、富竹のときみたいに予防薬といってH173を打てばいいですからね。
沙都子がやるより、かなり楽に打てるのは間違いない。
H173の疑惑『ひぐらしのなく頃に業/卒(2021版)』の感想・考察・解説まとめ
今回の話をまとめると、H173は沙都子の切り札とするには、使い勝手が悪過ぎる。
ひぐらし卒ではちゃぶ台返しが起こる可能性は十分にありそうですね。