
あなたの心のバッドコミュニケーション:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんなひぐらしのなく頃に業の鬼騙し編と旧作アニメの鬼隠し編の違いを解説ー!
旧作観てない人向け♪
前回やった旧作を観てない人向け綿流し編と綿騙し編の違い解説が好評だったということでその第2弾。
今回も旧作を観る時間がない人向けにギュッとまとめて、鬼隠し編と鬼騙し編の違いを解説していきたいと思います。
細かい両者の違いは毎週やってる新作の考察動画で語ってますので、そちらに参考にしてください。
また、今回はアニメ版をベースと解説しますが、原作版や漫画版は一部内容が変わってきます。
ブログ版、または動画の概要欄で原作をベースとした小説版や漫画版の試し読み、関連考察動画をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
動画解説:悲劇の違い!鬼隠し編と鬼騙し編【ひぐらしのなく頃に業】比較解説と罪滅ぼし編も加えて考察(約13分)
この記事で分かる目次
出題編『鬼隠し編』と解答編『罪滅ぼし編』でワンセット
旧作『ひぐらしのなく頃に』は、出題編『鬼隠し編』と解答編『罪滅ぼし編』の2つのエピソードでワンセットとなっています。
なので、今回も前回と同じく、鬼隠し編をベースとしつつ、罪滅ぼし編で明かされた部分も一緒に解説していきます。
鬼隠し編4話、罪滅ぼし編5話、計9話の細かい部分は省いて、新作ひぐらしのなく頃に業に関係ある部分だけをギュッギュッとまとめて違いを解説します。
なので、鬼隠し編はもちろん、罪滅ぼし編のネタバレが嫌な方もここでストップしてください。
レナが主役の罪滅ぼし編
さて、それではよろしいでしょうか?
鬼隠し編と鬼騙し編の違いを解説するには、まずはレナが主役となった罪滅ぼし編の解説をしないといけない。
罪滅ぼし編の世界では、レナの父親が沙都子の叔父さんである北条鉄平とその愛人である間宮リナによって、美人局の被害に遭っています。
そこでガンガンに貢がされ、最終的には鉄平が出ていって大金をふんだくるという計画が進行中。
それを知ったレナが、父親を守るために鉄平と間宮リナを、あのケンタくん人形とかが埋まっていたゴミ捨て場で始末するという物語。
鬼騙し編のラストで、自分と圭一が消えれば父親が守れるといった発言も、この罪滅ぼし編のストーリーが影響していたわけです。
鬼隠し編と鬼騙し編の大きな違い
そして、鬼隠し編と鬼騙し編の違いは、鬼騙し編は鬼隠し編をベースにしつつ、実は裏で罪滅ぼし編が進行していたというトリックを使った話でした。
具体的には、新作の冒頭でもあった通り、鬼隠し編では圭一が疑心暗鬼から雛見沢症候群を発症してレナたちを襲うのですが、鬼騙し編ではレナが発症して圭一を襲うという真逆のバッドエンドとなりました。
雛見沢症候群については、綿流し編と綿騙し編の解説記事も詳しく話しているのでここでは簡単に。
雛見沢独特の風土病で、精神的な不安な強いストレスから発症し、発症すると首をかきむしったり、最終的には鬼騙し編のレナのように妄想から攻撃を加えてくるようになる。
梨花ちゃんのアドバイスによって、圭一が雛見沢症候群の疑心暗鬼を乗り越え、レナを信じてハッピーエンド!…と見せかけて、実はレナが発症していてバッドエンドというのが鬼騙し編。
旧作を観ている人にとっては、突然の突き放し満載の衝撃展開。
というのも、鬼隠し編は圭一が発症した世界で、罪滅ぼし編はレナが発症した表裏一体の関係なので、これが同時進行するという世界は旧作ではなかったんですよね。
なので、タイムリープして色んな世界を知っている梨花ちゃんも、今回の同時進行には気付かず、圭一だけフォローして、レナの異変には気付かなかったというわけです。
ちなみに、旧作では梨花ちゃんのタイムリープ能力が明かされるのは2期の終盤なので、鬼騙し編で入ってきた梨花ちゃんの怪しい行動は、鬼隠し編では一切ありません。
レナの違和感は全て罪滅ぼし編から
鬼隠し編ではなくて鬼騙し編にあったレナの違和感は全て罪滅ぼし編から。
つまり、鬼騙し編では描かれてませんが、罪滅ぼし編の内容から考察すると、レナは父親を守るために鉄平と間宮リナをあのゴミ捨て場で始末。
新作では1話目から様子がおかしかったので、この時点ですでに始末してたのかもしれませんね。
レナが頻繁にゴミ捨て場を訪れていたのは、宝物を発見するだけでなく、死体が見つかってないか確認するためでもあったんでしょう。
そして、圭一に対する不信な行動の中には、圭一が死体を発見していないかチェックするためだったのかなと。
鬼騙し編の最後は雛見沢症候群が極限まで発症し、妄想から圭一が死体を発見したと誤解して襲い掛かったんじゃないかなと思います。
圭一の疑心暗鬼から始まるおはぎ事件などの妄想
さて、ここからは鬼騙し編では描かれなかった鬼隠し編で描かれるおかしくなっていく圭一について解説したいと思います。
まず外せないのがおはぎ事件。
大石との電話をレナが後ろ覗いていたこと知って、体調が悪いと新作では入江診療所が改装中だったため途中から学校に行きましたが、旧作ではしっかりと診察を受け、その後に大石とエンジェルモートに行くことになり、そのまま学校を休んでいます。
それを心配した魅音とレナがおはぎを持ってお見舞いにやってくるのですが、前日のレナへの不信感と、魅音がなぜか大石と会ってることを知っていたため(これはエンジェルモートは園崎家と関係があるのでそこから情報を聞いたのだと思います)、圭一の疑心暗鬼がさらに加速、雛見沢症候群が進行して妄想を見ることに。
このシーンのレナと魅音はかなり怪しげな感じですが、これは視聴者にも圭一目線で見せている形というわけですね。
結果、圭一はおはぎの中に針が入っていると錯覚。
それによって、圭一は魅音やレナが自分の命を狙っているとさらに疑心暗鬼を加速させるのでした。
悟史のバットを持って仲間から離れる
さあ、ここからは鬼騙し編ではなかった圭一の暴走モード発動。
仲間と思っていた人たちが敵。
自分の身は自分で守るしかないと思った圭一は、学校にあった金属バットを借りて、運動不足から素振りをしていると嘘を付いて常に持ち歩くことになりそう。
が、そのバットというのが、実は沙都子のアニキである北条悟史のもので(新作のOPでも出てきますね)、悟史も姿を消す前に圭一を同じことをしていたと仲間たちから心配されることになります。
これ後に明かされるのですが、悟史も雛見沢症候群を発症していて、その治療のために秘密裏に隔離されたというのが、悟史失踪の真相。
もちろん、圭一はそんなことは知らないので、悟史も自分と同じ目に遭ったんじゃないか?と考え、その結果、悟史は消されてしまったと、ますます圭一の心が疑心暗鬼に囚われる結果となってしまいました。
鬼隠し編はドアを開けない
そんな中でやってくるんです、新作でもあった親が東京に行って留守の間にレナが夕食を持ってくるイベント。
しかも、新作と違って旧作だと親がレナに頼んでって圭一に伝えてないものだから、さらにいきなり来た感が倍率ドン!
疑心暗鬼がもの凄いのに加えて、レナがいきなり来たんもんだから圭一の恐怖はガクガク状態。
しかも、チェーンを締めてドアを開けたら、レナがバーン!とドアを開けて、チェーンを取ろうとするので(もちろん、これも圭一の妄想だと思いますが)、圭一パニくってレナの手ごとドアを閉めるという荒業。
結果、レナの手が挟まって見てるこっちも『痛い痛い痛い!』となる大惨事。
しかもその後、レナは雨の中ずっと外で謝り続けるという…これはこれでちょっと怖いんだけど、圭一の妄想フィルターを外して考察すると、レナ的には悪ふざけでチェーンを外してよと持ってアピールしてただけなのかなと。
とはいえ、圭一の様子がおかしいのはレナも知ってますし、レナの行動が圭一の恐怖を刺激して、こんな行動を取らせてしまったと反省してずっと謝っていたのかもしれない。
そう考えると、恐怖のシーンが実は悲しいすれ違いのシーンに見えて、ちょっとホロリとくるシーンにも見えてきます。
疑心暗鬼から起こる惨劇
そして、ラストは冒頭につながる圭一の疑心暗鬼から起こる悲劇。
山で謎の男に襲われた圭一は(ここは圭一の妄想か、または旧作の黒幕と関係があるシーンなので、新作ではたぶん関係ないと思うので端折ります。旧作を観たときに考察を楽しんでください。)、気付いたら家の布団で寝ていた。
その横にはなぜかレナ、そして後から魅音がやってくる。
さらに、後から監督という人もくるといい、
そして、魅音は注射器を出して圭一に刺そうとする。
これに抵抗した圭一が二人を撲殺してしまい、最後は圭一も雛見沢症候群の影響で自分の喉を掻きむしって死んでしまうのが鬼隠し編の結末。
もちろん、これも圭一の妄想で、
監督とは新作の祟騙し編でも登場した医者の入江のこと。
魅音の注射器も実はペンで、早く元気になれと服に寄せ書きをしようとしたのを、注射器と見間違えていたというわけですね。
仲間を信頼し、悩みを打ち明けることの大切さをテーマとしているのが旧作ひぐらしのなく頃に。
出題編では信頼できずにバッドエンドを迎え、解答編で仲間を信じて乗り越えると形になっています。
が、新作のひぐらしのなく頃に業の鬼騙し編では、仲間を信頼したのにバッドエンドを迎えるという、旧作の正解を断ち切る!という意味でも衝撃的な展開でした。
鬼隠し編と鬼騙し編『ひぐらしのなく頃に業』違い解説と罪滅ぼし編も考察まとめ
今回の話をまとめると、ひぐらしは新作だけでも面白いけれど、旧作を観てると前回からの裏切りなんかも楽しめてさらに面白いよねと。
新作を全話見た後に、旧作を観るというのも逆の裏切りがあって面白いかもしれません。