
あなたの心の女王感染者:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんなアニメ『ひぐらしのなく頃に業』13話祟騙し編で見えたヒント考察ー!
沙都子の新たな可能性♪
ひぐらしのなく頃に業 13話
運命を変えた未来はみんなでのハッピーエンドならぬ、まさかの沙都子ラブコメENDだとっ!?
ひぐらしらしからぬ終盤の展開に違った意味でドキドキするよ
でも、やっぱりひぐらしだったー!?
そして、全然キレイな鉄平じゃねえー!?
謎は終わらない#ひぐらしのなく頃に業 pic.twitter.com/Wwc3rFQ6aY— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) December 24, 2020
沙都子が黒幕というには毎回死んじゃうのがちとおかしい。
でも、あきらかに物語の中心であることは間違いない。
今回はそんな沙都子の新たな可能性について考察してみました。
ちなみに、旧作アニメを見ていない人はネタバレも含むので、ご注意ください。
動画解説:沙都子も女王感染者【ひぐらしのなく頃に業 考察・解説】13話祟騙し編で見えた相打ちのヒント(約14分)
この記事で分かる目次
今回の女王感染者、梨花ちゃんだけでなく沙都子も
もったいぶってもしょうがないので、さっそく結論から先に言いましょう。
それは、今回のひぐらしのなく頃に業の女王感染者は沙都子も。
しかも、沙都子は梨花ちゃんと違ったタイプの女王感染者。
これによって、物語や沙都子の様々な謎が解けるんじゃないかと思ったわけです。
ここから、そう思った一つ一つの考察について、詳しく解説していきたいと思います。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で漫画版や小説版などの試し読み、その他のひぐらしの考察動画をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
古手梨花は今回も女王感染者なのか?
まずは、女王感染者と今回の古手梨花について触れていきましょう。
この部分について、旧作アニメを見ていない人と細かい設定忘れちゃった人向けにサラッと解説しておくと、旧作では雛見沢には発症すると錯乱状態に陥ってしまう雛見沢症候群という風土病が存在していました。
発症条件は強いストレスを受けるか、女王感染者が死亡して48時間後、女王感染者から離れた距離と日数で確率が上がるというものもあります。
女王感染者はフェロモンみたいなものを出していて、この風土病の発症を抑えているということになっていました。
そして、業では鬼騙し編・綿騙し編・祟騙し編で梨花ちゃんが全て死亡。
なのに、時間が経ってもまったく村人が雛見沢症候群を発症する様子がないので、業では梨花ちゃんは女王感染者じゃない、もしくは雛見沢症候群自体がないと可能性もあります。
ただし、旧作の綿流し編と目明し編でも梨花ちゃんは早々に退場してますが、村人は発症しなかったので女王感染者が死亡した場合に、48時間で発症するというこの仮説自体が間違っているとも言われています。
というか、旧作アニメでも村人全員が発症するシーンはなかったので、ここの仮説は間違ってると想定し、今回は考察をしていきたいと思います。
つまり、業では梨花ちゃんと沙都子、二人の女王感染者がいると考察しました。
相打ちの謎が解ける沙都子は梨花とは違うタイプの女王感染者
そんでもって、沙都子は梨花ちゃんと違ったタイプの女王感染者んじゃないかなと思います。
具体的には、梨花ちゃんが発症を抑えるタイプの女王感染者なら、沙都子は逆に発症させるタイプの女王感染者じゃないのかなと。
なんらかの条件を満たすと発症し、雛見沢症候群みたいな錯乱状態に陥る。
雛見沢症候群との最大の違いは、女王である沙都子が死んでしまうと、雛見沢症候群の首を掻きむしるみたいに、発症した者は極限状態になって自殺してしまう。
これが毎回起こっていた相打ちの謎なんじゃないかなと。
ここに関しては、また事件を一つずつ振り返りながら考察したいと思います。
沙都子が女王感染者になった理由
事件の考察に入る前に、沙都子が女王感染者になったのかという理由を考察したいと思います。
それは雛見沢症候群が年月を経て変異したからじゃないかなと。
インフルエンザとかも、毎年違うぐらい病気ってどんどん変異していきますからね。
L5まで発症した沙都子の雛見沢症候群は完治しないまま旧作アニメは終わっています。
つまり、あの後も沙都子は雛見沢症候群と付き合いながら生きていったと思うのですが、それがOPに出てる姿に成長した時に雛見沢症候群が違った形に変異した。
ここでは仮称として、沙都子症候群としておきましょう。
梨花と沙都子がタイムリープした理由
その沙都子症候群によって、一番近くにいたであろう梨花ちゃんが(制服が同じなので学校も同じはず)沙都子症候群を発症してしまった。
インフルエンザの予防注射打っても他のタイプのインフルエンザにかかるように、雛見沢症候群の女王感染者である梨花ちゃんも、その変異体である沙都子症候群にはかかってしまう形。
で、錯乱した梨花ちゃんが沙都子を殺してしまい、その後に自分も死んでしまう。
羽入は時を巻き戻す力を失ったと言っていたので、新たな女王感染者となった沙都子に、羽入の変異体みたいな存在(OPのこの影がそうなんじゃないかなと)が生まれ、この時に沙都子をタイムリープさせた。
タイムリーパーの梨花ちゃんもその力に巻き込まれた、もしくはそれに刺激されて羽入の時を巻き戻す力が再び戻ったのかで、二人一緒に過去に戻ることになった。
梨花と沙都子のすれ違いが業の悲劇につながる
この考察通りなら、中心人物であることは間違いないですが、黒幕ではなくて沙都子も巻き込まれた一人ということになるでしょう。
沙都子自身も沙都子症候群についてはよく分かってないかもしれませんからね。
羽入の変異体みたいなのが生まれたとしても、梨花ちゃんみたいな特別な力がない沙都子は会話出来てない可能性も高いから。
また、出来たとしても、生まれたばかりの羽入変異体にその知識がないかもしれない。
そんな状況で、沙都子は元の時代に戻るため、そして過去の記憶はあるので、仲間たちが雛見沢症候群を発症しないように、そして鷹野たちの計画を邪魔するためにも動いているのかもしれない。
ただ、ここで問題になってくるのは、旧作アニメでは梨花ちゃんは沙都子たちにタイムリープしている件は伝えていないこと。
そして、梨花ちゃんは当然ながら沙都子がタイムリープしていることも知らない。
つまり、お互いの存在を知らずにそれぞれが独自で動いているから、事態がこんがらかって二人の予想できない方向に事件が進んで行く。
雛見沢症候群の他に、二人が気付いてない沙都子症候群も絡んできてるんだったら、その複雑さはさらに倍率ドン!
ひぐらしのなく頃に業は、梨花と沙都子のこのようなすれ違いから悲劇につながっているのかもしれない。
入江機関の謎
この考えを軸に、それぞれの事件や謎を考察していきましょう。
まずは、入江機関、入江・富竹・鷹野・山狗の謎ですね。
具体的には、鬼騙し編で入江診療所が長期の休みに入ったこと、鬼騙し編と綿騙し編で富竹と鷹野が二人で逃げたこと、綿騙し編で山狗が沙都子の周りをうろついていたこと。
これは、検査してるときに沙都子の異変に入江が気付いたからじゃないかなと思うんですよね。
違ったタイプの女王感染者が出たことで、上が揉めて入江診療所が長期の休みに入り、その派閥争いから富竹と鷹野は急遽二人で脱出する事態になったんじゃないかと。
綿騙し編で山狗が沙都子の周りをうろついていたのは、そんな沙都子を監視するため、もしくは沙都子が邪魔になって消そうとしていたのかもしれない。
そして、祟騙し編で沙都子が頑なに入江診療所に行かないようにしてたのは、前の鬼騙し編と綿騙し編で検査に行くと入江機関がおかしくなると気付いたからじゃないですかね。
語られてないだけかもしれませんが、祟騙し編では山狗は一切出て来ず、富竹と鷹野が行方不明になったという話も出てきていません。
鬼騙し編の謎
ここからは、一つ一つのエピソードの謎について考察したいと思います。まずは鬼騙し編。
鬼騙し編の謎は、レナが雛見沢症候群に発症して、梨花ちゃんが沙都子症候群を発症したというのが真相じゃないかなと考察します。
梨花ちゃんと沙都子については、未来の二人に起こったパターンと同じですね。
レナについては、梨花ちゃんは圭一を、沙都子はレナを助けようと動いたことから起こったすれ違いの悲劇。
または、沙都子が山狗に監視している件をレナに相談、またはレナが監視に気付いた(一緒に保健室に行ったときでしょうか)
それによって、疑心暗鬼が深まり、さらに雛見沢症候群が進行した。
もしくは、レナも沙都子症候群の方を発症していた可能性もあるかもしれません。
綿騙しの謎
綿騙し編は、ラストの相打ち描写を見ると魅音が沙都子症候群を発症したのは間違いなさそう。
この魅音が梨花ちゃんや詩音といった全部の事件を起こした。
もしくは、圭一に対しては錯乱状態に陥ってなかったので、沙都子以外は魅音じゃないパターンもある。
沙都子症候群がどのような形で、錯乱状態が続くか不明なので。
その場合、ラストの描写からやっぱり山狗なんでしょうか。
山狗に狙われた沙都子が園崎家に助けを求め、周りは巻き添えをくったという形とか。
旧作アニメでも最後は園崎家に逃げ込んで逆転していますからね。
綿騙し編のラストでもその望みにかけて園崎家に逃げ込んだところ、運悪く魅音が沙都子症候群を発症してしまったという感じ。
祟騙し編の謎
祟騙し編では、圭一と大石が沙都子症候群を発症したというのが真相じゃないでしょうか。
というのも、圭一と鉄平のバトルシーンは、画面の色もおかしくなってましたし、鈴の音も鳴りやまないなんだか現実離れしているような演出。
それに加えて、祭りの警備に当たっているはずの大石が逃がすのは無理がある(警備に行く前に逃がしたら騒ぎになるし、距離的に逃がしてからまた祭りに戻るのも難しい)
さらに、熊ちゃんの圭一への事情聴取も『綿流しの夜に何があったのか話してもらえますか?』と聞くのはおかしい。
大石が逃がしてるんだったら、まずは謝るべきだし、鉄平が北条家に戻るのも予想できるので、『鉄平と何があったのか?』と普通は聞くでしょう。
つまり、このシーンは沙都子症候群を発症した圭一の妄想。
コメントにありましたが、最初の一撃は沙都子のトラップで、それが錯乱状態に入るスイッチとなったという意見もありました。
それが本当ならまさに沙都子のハニートラップ(最初の一発目のときから妄想かもしれませんが)
となると、13話の沙都子と圭一のやり取りに、沙都子症候群が発動する条件があるんでしょう。
一番怪しいのはラブコメシーン。
ここから推論すると、沙都子の感情が高ぶっているときに沙都子とある程度の接触をすると感染、そして感染者の感情が高ぶると発症するんじゃないかなと。
そして、錯乱して暴れ回る圭一を見た沙都子が、慌てて祭りに戻って助けを呼びに行った。
そこで大石や部活メンバーと会った沙都子が、大石にしがみついて助けを求めるというシーンはよくあるパターン。
が、それが沙都子症候群のトリガーとなって大石が拳銃を発砲。
レナの口からは語れてませんが、沙都子を撃った後に今までと同じように大石も自分を撃ったんじゃないかなと思います。
ちなみにそうすると、日本の警察が使う拳銃のリボルバーの弾数である5発をちょうど撃ち切る形になる。
これで残り1発の謎、そしてレナだけ生き残った謎も一応まとまる。
沙都子も女王感染者『ひぐらしのなく頃に業 考察・解説』13話祟騙し編で見えたヒントまとめ
今回の話をまとめると、沙都子は黒幕ならぬ同じ被害者だった。
沙都子と梨花が腹を割り合うときが、今回の業の勝ちへの道筋かもしれない。