
あなたの心の世紀末:すやまたくじです。
いつもはネタバレなしで見どころを語っていましたが、今回からは新チャレンジ。
ストーリーや内容にガッツリと触れて、なるべく短い時間でその魅力を語っていきたいと。
ということで、それなら連載している新しめの作品より過去の名作だろうと思い第1弾は『北斗の拳』をチョイスしました。
今回は週刊少年ジャンプ黄金期の名作マンガ『北斗の拳』のストーリーをギュッとまとめてサクッと早わかりで解説したいと思います。
特に漫画もアニメも見たことない人がこれをキッカケに興味を持ってもらえたらうれしいなと思います。
動画解説:ジャンプ黄金期の名作【北斗の拳】ストーリーをサクッと早わかり解説。全27巻を約13分で一挙紹介(約13分)
目次
北斗の拳の世界観
- ジャンル:世紀末ハードボイルド格闘アクション
- マンガ掲載誌:週刊少年ジャンプ
- 作者&掲載期間:原作・武論尊、作画・原哲夫・1983~1988年・全27巻
- アニメーション制作:東映アニメーション
- キャスト:ケンシロウ・神谷明、ラオウ・内海賢二、トキ・土師孝也、ジャギ・戸谷公次、シン・古川登志夫
- 放送期間:1984年~1987年・全109話、北斗の拳2 1987年~1988年・全43話、他映画&OVA
北斗の拳とは、80年代のジャンプ黄金期を支えた名作マンガとして、全27巻で世界累計発行部数1億部以上、アニメも約4年渡って全152話が放送されました。
これを丁寧な解説していったら何時間もかかるのでね、ここではそのストーリーと魅力をギュッとまとめて早わかり解説していきます。
まずは世界観。
これはアニメのオープニングナレーションに全て詰まってますね。
199X年、地球は核の炎に包まれた。
あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。
しかし、人類は死に絶えてはいなかった。
核によって荒廃した地球が舞台。
ほぼ砂漠化して、水や食料が極端に手に入りにくく(よく人類は生きてられるなというレベル)
法や秩序がなくなり、暴力が支配する世界。
そこでは人類は二極化しており、そんな中でも真面目に暮らす人とそんな人から力で奪う悪党。
一般市民は僕らと同じような感じなのですが、悪党は見るから悪い。
悪党面だし髪型もモヒカンとかが多いし、あとあきからにデカい。
2mとか3mとか、もしくはそれ以上大きいキャラなんかも出てくる。
新たな地球の環境に適応したのか、そう考えるとこいつら進化した人類と言えるのかもしれないですねw
荒廃した世界観とか悪党っぷりは簡単に見たいんだったらアニメのオープニングをチェックしてみてください。
先ほど出てきたオープニングナレーションからハイテンションな歌まで、全部合わせて1分40秒で分かります。
動画配信はもちろん、東映のYouTube公式チャンネルで歌も含めて1話丸ごと無料配信しているので是非チェックしてみてください。
もしくは原作1巻の試し読みの部分でもある程度は分かります。
北斗の拳は、そんな悪党共が一般市民を見つけたら襲い掛かるような世界を舞台に巻き起こる世紀末ハードボイルド格闘アクション。
199Xと時代は過ぎているのですが、近未来感とかは一切感じさせない、むしろファンタジーな世界観なので、古い作品ですが今読んでも古さを感じさせないのも北斗の魅力ですね。
>>【試し読みOK】北斗の拳も含む1980年代漫画おすすめランキングへ
そんな世紀末に現れた北斗神拳伝承者:ケンシロウ
そんな悪党たちがはびこる世界に救世主として現れるのが主人公:ケンシロウ。
この広い地球に救世主一人で足りるのか?という疑問はありますけど、そこは言っちゃいけない。
このケンシロウという男は、一子相伝の暗殺拳:北斗神拳の伝承者。
これだけでもなんとなく強いだろうなと想像はつくと思うのですが、秘孔と呼ばれるところを突くことで人間の身体を内部から破壊するという恐ろしい技となっています。
ケンシロウがあちゃー!と秘孔を突くと、突かれた相手はそこから肉体が変化して最終的にか『あべし!』とか『ひでぶ!』とかいった断末魔をあげて破裂する。
原作だとその辺がしっかりと描かれる一方、アニメではそれがシルエットのみなのでよりマイルドになっています。
また、アニメ版は声優さんが毎回色んな断末魔を聞かせてくれる点も注目ですね。
そんなケンシロウの最初の目的はケンシロウから大事なものを奪ったシンという男を追うこと。
ケンシロウの全てを奪った南斗の男:シン
厳しい修行を終えたケンシロウは北斗神拳伝承者となり、婚約者であるユリアと旅立とうとした矢先、北斗のライバル的な南斗の男:シンが立ちふさがる。
この南斗は内部から破壊する北斗とは対極的な外部から破壊する技で、
南斗水鳥拳(なんとすいちょうけん)とか南斗白鷺拳(なんとはくろけん)とか色々あるのですが、このシンは南斗聖拳(なんとせいけん)の伝承者。
シンはユリアに惚れていて(このユリアは色んな男から惚れられているモテ女)、友であるケンシロウから力で奪おうとやってくるふてえ野郎。
そんなふてえ野郎は北斗神拳でガチコン!と返り討ち!…と思ったら、ケンシロウまさかの大敗北!
ユリアを奪われた上に、
胸に七つの傷まで付けられてしまいます。
ここから始まるユリアを取り返すための旅なのですが、ここをジャンプ的にけっこう引っ張るかと思ったのですが、まさかの1巻でシンとすぐ再戦。
そして、2巻ではリベンジを果たす!というスピード展開。
あんなに手も足も出なかったシン相手に、
おれを変えたのはきさまが教えた執念だ!!
生まれ変わったケンシロウが圧倒的勝利ですね。
が、すでにユリアは自ら命を絶っていて、シンもケンシロウの拳にやられるぐらいならと自らビルから飛び降りて命を絶つ。
そんなシンの遺体を『同じ女を愛した男だから』と、ケンシロウが埋葬することで最初の物語は終わります。
北斗三兄弟ラオウ・トキ現る
ユリアを失った後もケンシロウは旅を続け、南斗水鳥拳のレイと出会ったり、
南斗最強の男:聖帝サウザー(退かぬ!媚びぬ!省みぬ!の名言や名シーンを残したキャラクター)と戦ったりするのですが、
ここは飛ばします!これはサクッ早わかり解説なので(本当は語りたいんですけど)
その次のエピソードで欠かせないのが、ケンシロウを含めた北斗四兄弟編。
血のつながりはないんですが、長兄の拳王と呼ばれるラオウ、もっとも華麗な技を持つ次兄:トキ、
俺の名前を言ってみろ!とケンシロウになりすまして暴虐の限りを行う三男:ジャギ、そしてケンシロウが末弟となります。
ちなみにジャギ以外は全員ユリアに惚れているという
どんだけモテるんだっ!?
という状態。
また、ジャギについては時間の関係でここも割愛します。
四兄弟の中で末弟のケンシロウが伝承者となったことでラオウやジャギはケンシロウと敵対する中、
唯一トキだけがケンシロウの味方なんですよね。
北斗神拳史上もっとも華麗な技を持つと言われながら、核が原因で不治の病に侵されたことで伝承者の道を断念した不遇の天才。
また、ラオウの実弟ということもあり、兄の暴挙を止めるために剛のラオウ VS 柔のトキという名勝負も繰り広げた。
結果、トキは敗れてしまい、
実は生きていたユリアを巡ってケンシロウとラオウが頂上決戦を行います。
数多くあるバトル格闘マンガの中でも、屈指の名勝負といわれる激闘を繰り広げ、
ついにはケンシロウがラオウを破り、
我が生涯に一片の悔いなし!
の名ゼリフと共に散る。
ここまでが第1部16巻までのエピソードとなります、
強敵(とも)との戦いを終えて次の戦いが始まる
第2部では時が流れ、第1部では子供だったキャラクターも成長した姿を見せます。
そして、天帝を擁する元斗皇拳と戦ったり、
海を渡って修羅の国でラオウやトキの兄であるカイオウを戦ったりします。
アニメではここで終わりですね。
原作ではその後の終章ではラオウの息子と過ごしたり、記憶喪失になったりした後、ケンシロウは再び悪党共をこらしめる旅に出たところで終幕となります。
北斗の拳ストーリー早わかり解説まとめ
北斗の拳の魅力は北斗や南斗がぶつかるハイテンションバトルに加え、漢字の漢と書いておとこと読む熱い男たちのドラマ。