
あなたの心のかくしごと:たくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんな最終回を迎えた春アニメ『かくしごと』、全話サブタイトル元ネタ集ー!
おひさしぶりです、個別考察♪
一部を除いて、かくしごとのサブタイトルには元ネタとなる漫画があった!
今回はそんな元ネタを全話解説していきます。
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動画解説:【かくしごと】アニメ全話のサブタイトル元ネタ【姫の母親の名前】も判明?(約15分)
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『かくしごと』全話の感想・考察
かくしごとに2期はなし!
そう言わんばかりの気合も感じた1クールでの畳み掛け。
第1話から小出しにしていた未来編でがっつりと伏線を張り、最終12話で見事にそれを回収してくれた。
完璧な最終回!という声も多かったラストでございました。
ちなみに、これ原作マンガ版でも同じ形式を取っていて、単行本先行描きおろしと連載終盤で18歳の姫編が描かれています。
本当は原作漫画も全12巻でアニメと共に6月完結予定だったのですが、コロナの影響で最終巻の発売が7月に伸びちゃいました。
本来だったらアニメと漫画が同時に終わるキレイな形だったのですが、不運が重なっちゃいましたね。
また、原作12巻をアニメでは12話でまとめているので、かなりカットされているエピソードもあります。
かくしごと好きなら、それらのエピソードを読むため、原作の方も買ってみるのもいいかもしれませんね。
キングダムなど、アニメには出てきていない漫画ネタもたくさん出ておりますw
さて、ここからはそんなアニメ版のサブタイトルの元ネタを解説。
かくしごとの原作マンガを含めて、動画の概要欄にAmazonで試し読みができるようにまとめておきます。
気になる作品があったらそちらもチェックしてみてください。
『かくしごと』サブタイ全話考察
さて、さっそく第1話から解説していきたいところですが、第1話と最終12話は違う形となっているので、この二つはラストに解説します。
なので、第2話からいってみたいと思います。
第2話『ビーサンとB4』『おかない かかない しあげない』元ネタ
第2話のサブタイトルはAパートが『ビーサンとB4』、Bパートは『おかない かかない しあげない』
アニメ『かくしごと』は、一部を除いてだいたいこのAパートとBパートでサブタイトルが変わる2本立てとなっています。
では、まずAパートの『ビーサンとB4』
これはマンガの元ネタがあるわけではなく、普通にコピー用紙のサイズみたいですね。
それと同じく、
Bパートの『(作中では漫画を)おかない かかない しあげない』も、避難訓練の『おかし(押さない 駆けない 喋らない)』から取っている模様。
この第2話だけ漫画ネタのタイトルでもなければ、1話や最終話のような特別感もない。
原作マンガがこの頃は漫画ネタ走ってなかっただけなんでしょうか。
第3話『やりくりサーカス』『漫画の実情と筋肉』
続きましては、第3話のAパート『やりくりサーカス』
これは、アニメに作者をモデルとしたキャラも登場した藤田和日郎(ふじたかずひろ)先生の『からくりサーカス』
2018年にアニメ化もされた人形遣いや拳法家が繰り広げる激アツダークファンタジーバトル。
そこに藤田先生独特のバイオレンスやロマンを加えて、唯一無二な世界観を生み出しております。
Bパートの『漫画の実情と筋肉』は、『女の友情と筋肉』が元ネタ。
見た目も身体能力も超人的なマッスルな女の子たちが活躍するキュートでファイトなコメディw
表紙から男なのかな?と思っていたら、女の子で設定も作風もなかなか破天荒な作品です。
第4話『ノルマエ・ナマエ』『コマ割りスケッチ』
第4話のAパートの『ノルマエ・ナマエ』は、アニメ化&実写映画化もされた『テルマエ・ロマエ』
古代ローマ人のお風呂の設計技師が、現代日本にタイムスリップして現代日本のお風呂に衝撃を受けるというコメディ。
古代ローマと現代日本を行ったり来たりして、お風呂に衝撃受けるリアクションが爆笑をさらいましたw
Bパートの『コマ割りスケッチ』は、アニメ化もされたきららの名作マンガ『ひだまりスケッチ』
高校の近くにある女子学生たち専用のアパート『ひだまり荘』を舞台に、学校生活とアパートでの暮らしや交流を描く日常系。
第1弾きららアニメとしてヒットもし、このひだまりスケッチからきらら系アニメの歴史が始まった。
きららアニメ好きなら一度はチェックしておきたい作品ですね。
第5話『それでも鉢は廻ってくる』『泊めたねっ!』
第5話Aパートの『それでも鉢は廻ってくる』の元ネタは、アニメ化もされた『それでも町は廻っている』
おかしなメイド喫茶で働く主人公:嵐山歩鳥(あらしやまほとり)を中心に描く日常コメディ。
通常は日常コメディですが、ヘンテコなあの世に片足突っ込んじゃったり、不思議な話も混ぜてくるのも特徴。
Bパートの『泊めたねっ!(このサブタイトルはツボ)』の元ネタは、テレビドラマ化もされた『とめはねっ!』
表紙通りのマンガでは珍しい書道部をテーマにした作品です。
第6話『スクールランドセル』
第6話はサブタイトル一つだけ。
その『スクールランドセル』は、2000年代の週刊少年マガジンを代表する学園ラブコメディ『スクールランブル』
2度のテレビアニメ化、OVAで3期も発売される人気作。
ちなみに、アニメ1期とOVA3期は銀魂の高松監督が、アニメ2期はこのすばやプリコネの金崎監督が担当。
アニメの方も気合が入っているのが分かるんじゃないかなと思います。
特にスクールランブルに出ていた声優陣は、プリコネの方にもかなり出演している(しかも、今じゃあまりやらないカワイイ系のキャラで)のは、やっぱり金崎監督つながりなんでございましょう。
金崎監督好き、そしてラブコメなら一度はチェックしておいて損はなし。
第7話『いぬほしき』『母子を継ぐ者』
第7話は再び2本立てに戻りまして、Aパートの『いぬほしき』の元ネタは、あのフジテレビのノイタミナでアニメ化もされた『いぬやしき』
余命宣告をされた初老の男が宇宙人に機械の体に改造され、世の中にために生きていく物語。
そして、同じく機械の体にされ、日本で殺戮を行う高校生を止めるために戦う。
漫画が売れ、アニメも資金な豊富なノイタミナということ気合入りまくりだったのですが、主人公がおじいちゃんということであんまりアニメ層にはハマらなかったですね。
Bパートの『母子を継ぐ者』は、SF小説を原作に漫画化もされた『星を継ぐもの』
月面で現代の技術ではありえない宇宙服をまとった遺体が発見されることから始まるハードSF。
原作小説はかなり古いですが、今でもファンの多い作品。
第8話『おれたちの下描き』『残念記念組』
第8話のAパートの『おれたちの下描き』の元ネタは、『おれたちの頂』
表紙通りの登山をテーマにした山岳漫画。
Bパートの『残念記念組』は、『ハイスクール!奇面組』のタイトルでアニメ化もされた『3年奇面組』
最初は『3年奇面組』で連載され、高校に入ってから『ハイスクール!奇面組』にタイトルが変わったちょっと珍しい作品。
高校生編の方が長いので、アニメ版では最初からハイスクール!奇面組にした模様。
一堂零(いちどうれい)や冷越豪(れいえつごう)など、名前も見た目もパンチ効きまくりのキャラを所属する奇面組を筆頭に、様々な個性的なキャラや組が登場するドタバタコメディ。
アニメ版の主題歌はAKBなどで有名な秋元康先生が曲を提供したアイドルが歌ってヒットを飛ばしたことでも話題となりました。
第9話『師走は君の嘘』
9話からは全てサブタイトル一つのみとなります。
そんな9話の『師走は君の嘘』の元ネタは、アニメも大人気、そして実写映画化もされた『四月は君の嘘』
ピアニストの主人公とヴァイオリニストのヒロインの出会いから始まる音楽と恋愛物語。
そして、ヒロインには主人公に隠している大きな秘密があって…。
タイトルの意味が分かった時は号泣必至。
泣きたいんだったら見ちゃいなよ!という名言もわたくしが勝手に考え出した感動名作。
第10話『I”S(伊豆)』
第10話の『I”S(伊豆)』の元ネタは、実写ドラマ化も2018年にされた桂正和先生が描く恋愛マンガ『I”s(アイズ)』
英語表記のタイトルの部分、ほぼそのまんまじゃねえかよっ!?というツッコミどころあり。
キレイな絵で描いた女の子の可愛さと、男性向けの恋愛ものでは珍しい主人公目線で、女の子たちの心理描写がほぼ出て来ないというのが大きな特徴。
結果、女の子たちが口に出して言わない限り、どんなことを思っているのかは正確には分からないシステム。
そんなリアル志向の描写も当たり、発行部数1000万部を超える大人気作となりました。
第11話『最終回平気彼女』
第11話の『最終回平気彼女』の元ネタは、アニメ化もされた『最終兵器彼女』
読んだことない人はタイトルからコメディやラブコメを想像する人もいるかもしれませんが、どシリアスの終末SFもの。
謎の敵によって住んでいる街が空襲される。
それを助けに来たのが兵器に改造されてしまった彼女だったというストーリー。
詳しい内容は一切明かされずに滅亡へと向かっていく世界とそんな中で育む二人の関係。
キャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー。」
特別編『風のタイツ』
ここで特別編として後藤先生がずっと連載していた『風のタイツ』にも元ネタがあります。
『風のタイツ』の元ネタは、ゴルフ漫画の大名作『風の大地』
1990年から今なお続く、実在のゴルファーも多数登場する本格派でございますね。
下ネタギャグの『風のタイツ』とはタイトル以外まったく別物ようですが、タイツの武器がゴルフ道具(パター)という何気に細かい繋がりを入れていますw
第1話Aパート『かくしごと』
さて、ここからは漫画ネタとは関係ない1話と最終話のサブタイトルの元ネタの考察を。
第1話のAパートはメインにもなっている『かくしごと』
こちらは姫に仕事を隠していると意味の『隠し事』と、それが漫画家という『描く仕事』という二つの意味が込められているのは、観た人だったらみんな分かっていると思います。
これもう一つの意味もありまして、お父さんの後藤可久士(ごとうかくし)の名前をひっくり返すとかくしごとう、うを切るとかくしごととなる。
この第1話Aパートのサブタイトルのメインはこっちのパターンじゃないかなと思います。
その理由は他のサブタイトルと合わせて考察すると分かりやすい。
第12話『ひめごと』
続けて、最終話のサブタイトルの考察をしてみましょう。
最終12話のサブタイトルはひめごと。
これは心に秘めるという普通に『秘め事』というそのままの意味もあるでしょうが、1話のお父さんと同じく後藤姫をひっくり返すとひめごとう、そしてうを切ってひめごと。
1話のサブタイお父さん、最終話のサブタイ娘。
こっちの方がそのままの意味よりも、バチコン!バチコン!と来ません?
第1話Bパート『ねがいごと』
この調子で最後に第1話のBパートのサブタイも考察しましょうか。
第1話Bパートのサブタイは『ねがいごと』
こちらBパートに七夕の話が出てきたので、普通に願いごとと予想している人が多かったですが、
このパターンで来たら、
作中で明かされていないお母さんの名前じゃありません?
つまり、お母さんの名前は後藤願(ねがい)で、ひっくり返してねがいごとう、うを切ってねがいごと。
ねがいという名前はなかなか珍しいと思いますが、お父さんはかくしはさらに大概でございますからね。
そして、こっちの方がお母さんの名前は実はサブタイで明かしていたぜというオシャレ感あり。
さらに、1話Aパートお父さん、1話Bパートお母さん、そして最終話は娘という方が、バチコン!バチコン!バチコーン!
という作中でちょいちょい出ていた家族三人の団欒がサブタイで完成するというさらにオシャレの倍率ドン!
アニメマンガ名探偵はこう考察致しました。
『かくしごと』アニメ全話のサブタイトル元ネタ集まとめ
漫画ネタは作者が描いてた小学館や講談社はもちろん、他誌であるジャンプやきららなんかも攻めてたね。
そして、1話と最終話のサブタイがわたくしの考察通りだったら、オシャレが過ぎるぜ!