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今回はそんなアニメ『神様になった日』全12話の感想・考察ー!

麻枝准(まえだじゅん)さんの狙いと誤算

ちなみに、わたくしは同じシリーズであるKeyとピーエーワークスがタッグを組んだ『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』と『Charlotte(シャーロット)』も全話見た状態で、この第3弾の『神様になった日』の感想と考察を語っています。

動画解説:狙いと誤算【神様になった日 全12話考察・感想】Key麻枝准さんの伝えたかったことを分析解説(約11分)

アニメ『神様になった日』全12話の感想・考察

神様になった日、最終回の感想を一言でまとめるなら、賛否両論真っ二つ!

作品には好き嫌いはあるとはいえ、やっぱりKeyとピーエーワークスがタッグを組んだ麻枝准さんお久しぶりの新作ということで、期待度が大きかったので自然と反響も大きくなったのでしょう。

この作品の感想については、TwitterやYouTubeでたくさん挙がっているので、今回わたくしはここをメインとしません。

わたくしが今回メインとして語りたいのは、全12話を見て分析する麻枝准さんの神様になった日で伝えたかったメッセージと、それがうまく伝わらなくて起こった誤算について考察したいと思います。

ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で、その他の神様になった日の考察動画をまとめています。

気になる方はそちらもチェックしてみてください。

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Key麻枝准さんの狙い

麻枝准さんが、神様になった日で伝えたかったこと。

メッセージというか、この物語の核となる。

それはラストの陽太のセリフに全て詰まっていたんじゃないかなと思います。

これから待つ未来は想像もつかない。どんな救いもない、奇跡も起こらない、残酷な世界かもしれない。それでも僕は精一杯ひなと生きて行く。

ファンタジーや奇跡は起こらないリアルな世界で、それでも二人は前を向いて歩いていく。

第5話の『大魔法の日』のお母さんの魔法が伏線となったような終わり方でしたね。

この終わり方や神様になった日というタイトル、全12話全体のストーリーを通して考察すると、ファンタジーをフリしてリアルで落とす。

そこでわたくしたち視聴者の感情を爆発させるというのが麻枝准さんの狙いだったんじゃないのかなと感じます。

特に、Keyや麻枝准さんのファンを『あっ!』と驚かせる気持ちが強かったんじゃないのかなと。

というのも、Keyとピーエーワークスの第1弾の『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』は死後の世界をテーマとしたファンタジーで、

第2弾の『Charlotte(シャーロット)』は不完全な「特殊能力」を持つ少年少女の青春ファンタジー。

どちらもファンタジーをテーマとしつつ、最後に奇跡が起こってハッピーエンドという麻枝准さんの勝ちパターンが出来上がっていたわけです。

なので、この2作品を知っている人にとっては、タイトルや第1話の内容から、また同じような勝ちパターンで攻めてくるのかな?と思わせておいて、終盤のリアル展開で裏切って、いつもとは違ったパターンで泣かせようとしたんじゃないかなと思いました。

 

麻枝准さんの誤算

それがうまくハマって、最終回に『感動した!』とか『これは泣く』とかいう感想が溢れる一方、終盤辺りから否定派の声も大きくなった。

これは元々の期待度が高かったことと、人それぞれ好みがあるので、どんな作品でも賛否両論分かれるのは当たり前なのですが、それが他の作品より激しくなった最大の原因は、一番伝えたかった部分がうまく伝わらなかった人が続出したことじゃないかなと思います。

これが麻枝准さんの誤算でございましょう。

その誤算は主に3つあると思います。

 

第1話の掴み、全知の神と30日後に世界は終わる

1つ目は第1話の掴みが強烈すぎたこと。

具体的には、ひながわしは全知の神じゃ!と名乗ったり、30日後に世界は終わると言ったことですね。

この物語の掴みはインパクトとしては大成功。

これによって神様になった日の第1話は大盛り上がり。

Keyや麻枝准さんファンにとっては、またいつものファンタジーで最後は奇跡で泣かせてくれると期待していた人も多かったんじゃないでしょうか。

この時点で、いつとは違うリアルで最後は泣かせてくると想像していた人はほとんどいないでしょう。

終盤で裏切るための下準備としては最高の立ち上がり。

ただ、この最初の掴みが想像以上に強烈過ぎた。

結果、わたくしも含む考察好きを中心に、これは全知の神や30日後に世界は終わるの伏線を回収していくことに力を入れた物語だと、麻枝准さんが狙った部分とは違うところに注目する人が続出。

ネットで検索すると、『神様になった日 考察』というキーワードが上位に出てくるぐらい考察が捗っていましたから。

当然ながらその謎に注目されてしまうと、メインで伝えたい陽太とひなが家族となる物語が霞んでしまう。

掴みが強烈過ぎたことで起こったこの弊害が第一の誤算。

 

ロゴス症候群

とはいえ、2話目からはそういった謎にはほとんど触れず、ラーメン回や麻雀回といったコメディ展開が続く。

謎を感じさせた第1話が特別で、この2話からのノリが神様になった日の通常運転なのでしょうね。

これが長く続いたことで、1話の謎や伏線をそこまで深く考える人もかなり減ってきた。

そこでやってきた第2の誤算がロゴス症候群でございましょう。

この謎の病気がまた考察に火を付けちゃった。

わたくしも火が付いちゃって8話からまた考察しちゃいましたからね。

これが普通の病気だったらここまで火が付かなかったと思うのですが、架空の原因不明の不治の病にしたことで謎感が強まり、その病気をひながどう克服したかの考察が盛り上がった。

なぜ架空の病気にしたのかの理由を考察すると、あくまでメインはファンタジーと最後まで信じこませるためのブラフだったのか、もしくはリアルの病気ではピンポイントにひなの症状に当てはまるものがなかったのか、あとは昔のアニメみたいにその辺はフワッとさせて、原因不明だけどとにかく寝たきりとするのは令和の時代には合わないと判断したのか。

この辺が理由でオリジナルの病気にしたんじゃないかなと思います。

とはいえ、それによって、またメインよりもその謎に注目する人が増えたのも間違いないわけです。

 

量子コンピューター

そして、ロゴス症候群に続いて、9話の量子コンピューターで畳み掛けたのがそこに更なる火を注いでしまう形になったのが第3の誤算でしょう。

リアルでは不可能な量子コンピューターをひなの脳に埋め込むことで、ロゴス症候群を克服していた。

今回はSFファンタジーで攻めますかといった展開に、量子コンピューターのテクノロジーの部分と、それを狙うフェンリルやその裏に潜む大きな存在についての考察が盛り上がった。

今回のラストはその巨大な組織との戦いですか?といったものもありましたね。

 

誤算まとめ

とはいえ、最終回を見れば分かる通り、この神様になった日のメインはあくまで陽太とひなが困難を乗り越えて絆を深め、家族となる物語。

王道的な人間ドラマをいつものファンタジーからの奇跡と見せかけ、実はリアルで裏切って泣かせてくるというのが狙いだったんじゃないかなと思います。

なので、全知の神・30日後に世界は終わる・ロゴス症候群・量子コンピューターなどは物語を盛り上げるためのスパイス。

が、このスパイスが強烈過ぎたことによって、謎や伏線の方をメインと勘違いしてしまった人が続出したことにより、今回は賛否両論が激しくなってしまったんじゃないかなと思います。

これが麻枝さんにとっての大誤算だったことでしょう。

キャッチコピーとして使ってますが、全話を振り返ってみれば分かると思うのですが、これらのことはそんな何度も触れてませんし、深掘りもしてないんですよね。

あくまで物語を盛り上げるためのスパイスといった比率でしか使ってないんですが、これをメインに考えてしまう人が一定数出てしまった。

麻枝さん的にはそんな狙いはないでしょうし、見る側もどんな見方をするかは自由ですし、好みもあるので合う合わないもあるでしょう。

それによって、手厳しい感想になっちゃう人もいるでしょう。

なので、誰が悪いとかじゃなく、そうやってメインテーマがうまく伝わらない層が出たことによって起こったのが今回の賛否両論でございましょう。

悲しいすれ違いでございます。

もちろん、誹謗中傷した人は別。

ネットであるうと誹謗中傷は犯罪ですから。

匿名であろうと相手側が訴えれば捕まることがありますから。

この人たちに関しては完全に悪いです。

こういった一部の人たちを除けば、誰が悪いとかじゃない、悲しいすれ違いでございます。

 

否定派も印象が変わる見方

ということで、スパイスの方が気になって神様になった日が合わなかったという人は、謎や伏線を一回忘れて、メインテーマであるひなと陽太の関係に注目してみれば、印象が変わるかもしれません。

ちょうど年末年始で、社会人でも冬休みに入る人も多いでしょうし。

もちろん、好みはあると思いますが、メインテーマに注目するとまた見えてくる景色が違ってきますから。

そうやってスパイスを抜いて見てみると、『意外と面白かった!』となるかもしれない。

 

Key麻枝准さんの狙いと誤算『神様になった日』全12話の感想・考察まとめ

今回の話をまとめると、ひなと陽太が家族になるまでのドラマを今までと違う手法で魅せてきた。
が、そのスパイスが強過ぎて、そっちメインで見ちゃうと全く違った見え方がする作品。
その場合、一度スパイスを抜いて見てみると見え方が変わるかもしれません。

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