
あなたの心の人工知能:すやまたくじです。
アニメをより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんなマギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝第9話の感想を考察も交えながら語りたいと思います。
二葉さなと人工知能・アイの絆の物語。
動画解説:【マギアレコード第9話】二葉さなと人工知能アイの絆の物語の感想・考察~魔法少女まどか☆マギカ外伝(約13分)
この記事で分かる目次
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝第9話『私しかいない世界』の感想
いつもと違った9話『私しかいない世界』の展開。
今まではまず最初に伏線を張り、次の伏線回収回でバトルで謎で盛り上げる!という展開でしたが、この9話はしっとり攻めてきた。
マギレコはもちろん、まどマギのあの絶望の悲しさともちょっと違う泣ける話となった第9話。
マギレコがまた新たな一面を見せてきましたねと。
ということで、今回も気になったポイントに絞ってマギレコの考察をしていきたいと思います。
ちなみに、わたくしはまどマギは全話見ましたが、マギレコの原作ゲームは一切やってない状態で考察しております。
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透明人間のウワサ
ねぇ聞いた?透明人間のウワサ。透明人間見えない人間。でもさ、いるよねーまるで透明人間みたいな。いるかいないか分からないつまらない子。
透明人間のウワサで始まる第9話。
前回こっちは関係なさそうでしたけど、二葉さなの魔法少女となった願いに関わっていたことなんですね。
とはいえ、こっちはキュゥべえが叶えた願いなので、マギウスの翼の噂とは別物。
そして、こういう不幸系の願いはしっかりと叶えるんですね、キュゥべえさん。
あと、存在感が薄い子より、そういう悪意ある噂を流す子の方がよっぽどつまらない子やけどね!
人工知能・アイ
OP後は前回の続きから。
あなたは二葉さなさんですか?
といういろはの問いに対して、
>違います
って、違うんかいっ!?
てっきり二葉さなかと思ったら、その正体はひとりぼっちの最果てのウワサ・人工知能のアイ。
まさか自我を持ったウワサもいるとは、しかも、今流行りのAIと。
そして、AIだからアイと二葉さなが名付けた。
いろいろと新展開見せてくれるやんけ。
ひとりぼっちの最果てのウワサ
さてさて、今回はそんなひとりぼっちの最果てのウワサについても詳しく語られておりましたね。
ひとりぼっちの最果てに入る方法は電波塔から飛び降りること。
デンジャラスっ!?
掲示板で情報を流していたとはいえ、実行できる人がすこぶる少ないんじゃないか?と思える方法。
1人が入れば、1人は解放する。
1人を監禁することで生きるウワサだからひとりぼっちの最果て。
ここで飛び降りのハードルの高さ以外に気になることが3つあります。
一つ目は二葉さな以外の監禁された少女たちは出して泣いていたと言ってましたが、あの電波塔から飛び降りたぐらいなのに、監禁されると泣いちゃうんだと。
一瞬で終わるのはいいけど、長期スパンは嫌ってことなのかな?
二つ目はそれで電波少女のウワサが立ったと思うのですが、ということは男が飛び降りた場合はひとりぼっちの最果てはスルーしちゃうってことなんですかね?
電波少女のウワサでございますから、少年が入ってない時点で怪しさ満点。
ちなみに自殺率の男女の比率でいったら、圧倒的に男の方が多くなっております。
三つ目はこれは全部のウワサに関連することなのですが、閉じ込められた人は食事とかは摂らなくても平気なのかな?と。
閉じ込められた間の周りの時間は過ぎていますが、出てくる人はみんな無事に出てくるので、中の時間は止まっているってことなんですかね?
この辺が魔女とウワサの決定的な違いでございますね。
過激に見えるマギウスの翼ですが、一応犠牲は出さないように配慮しているってことなんでしょうか。
二葉さなの事情
では、二葉さながなぜそんなひとりぼっちの最果てに入ることになったのか?
それは家庭の事情から始まる人間関係。
再婚だから父や兄弟は他人。
自分よりも二葉家を選んだ母ももはや他人。
そんな家族に疎まれ、周りとうまくいかずに選んだ願いが
私を透明にして下さい
そして、透明になった末にたどり着いたのがひとりぼっちの最果て。
重ーーーい!!
これは重い、じっくりと描いた分、フェリシアの時よりも重い。
9話にしてマギレコ史上一番重い話がやってきた。
人工知能・アイの事情
一方、人工知能のアイの方にも事情があった。
人に作られ囲まれて、成長してきた人工知能。
けれど、思った通りに成長しなかったら失敗作と廃棄され、この世界を作り上げた。
人間と人工知能という違いはありますが、どちらも親しい人たちの勝手な都合で排除された同士。
二葉さなとアイと見事にシンクロさせて来ました。
魔法少女とウワサの絆の物語
そんな似た者同士の二人が仲良くなるのは必然でございましょう。
魔法少女とウワサ、立場を越えて絆を深める。
ここはマギレコはもちろん、まどマギにもなかった新たな展開。
どちらかというと、王道魔法少女もので見る展開ですね。
それを王道よりも暗い世界観のマギレコに持って来たことで、王道以上のギャップがございました。
自分が生きるために少女たちを監禁していたウワサのアイが、さなのことを考えていろはに頼んでここから出してもらおうとする。
今まで敵だったウワサがそんなことをする、その更なるギャップで、
あぶない!
って、この辺りからわたくしの涙腺決壊寸前でございました。
侵略者アリナ・グレイ
そんなホロリ気分をブチ壊す、アリナ・グレイという名の侵略者。
まず思ったのは、
誰だよっ!?
と。
アニメ勢としては突然の新キャラに戸惑うばかり。
被っている帽子のせいで、魔法少女というよりミニスカポリスにしか見えないし。
竹達彩奈(たけたつあやな)ボイスで突然の逮捕劇ですか?と思ったら、それ以上のぶっ飛んだキャラクターでございました。
黒い服着てるから黒羽根なのかな?と思ったら、いろは達3人寄せ付けない強さを見ると、幹部格の白羽根でございましょうか?
なのに、黒い服着てるからややこしい!
そして、天音姉妹といい、白羽根はポーズばっか決めてくるなと。
アリナのドッペル!と言っていつもの魔女開放みたいなことをしていたので、あの魔女開放の名称はドッペルということなんでしょうかね。
ちなみに、ドッペルって分身という意味なので、やっぱりあれは魔女になったときの自分の姿を出しているっことなんでしょうか。
アリナ・グレイに関して言うと、やっぱりマギウスの翼のメンバーはいろはみたいに白い仮面姿にならない。
さらに、天音姉妹みたいにソウルジェムが濁ってなくてもドッペルを出せるようで。
ここから考えると、アリナ・グレイは白羽根以上、マギウスの翼のトップのお三方の一人なんでしょうか?
二葉さなは盾の勇者
二葉さなの魔法少女姿は盾の勇者だった!今だったら防振りでしょうかw
ここはOPやキービジュアルで分かっていたことでございますが、魔法少女が持つそれぞれの武器ってやっぱりその人自身の性格とかと関係があるんでしょうか?
外部から隔離されたい、または自分を守りたいということでさなは盾。
魔女をぶっ壊すという気持ちからフェリシアはハンマー。
他者のサポートが得意ないろははボウガンとか。
いろはのボウガンはまどかの弓にかけているのかもしれませんが。
とはいえ、そしたらやちよや杏子はなんで槍なのか?そして、ほむらは武器なしだけど?と突っ込まれるとなんとも言えない部分はありますが。
なので、この辺はそういった性格的なものも含めて、イメージで決めているのかもしれないですね。
私を外の世界へ連れて行ってください
狂気のミニスカポリスことアリナ・グレイを退けた後が今回のメインどころでございましょう。
さなとアイの別れの時。
私を消し去って外の世界へ。私を外の世界へ連れて行ってください。
ただでさえ、別れという泣ける王道パターンなのに、そこに魔法少女とウワサという立場の違い、さらに本来は敵であるウワサが自ら自分の消滅をお願いするというこのシチュエーションに涙の降水確率倍率ドン!
衝撃の魔女化やCパートなど、いつもの激しい盛り上げ回とは違う、静かな形での感動回だった第9話でございました。
しかも、Twitterの感想を見る限り、原作とはかなり違う形になっているみたいで。
これはいい改変だという感想なんかも飛び交っておりました。
ただ、個人的には良い話だっただけに、アニメ派のわたくしでももっと感情移入できるようにもうちょっと尺が欲しかった。
前回はさなもアイもほぼ姿を見せてないので、1話で完全に感情移入するにはちょっと時間が足りなかった。
出来ればもう1話、せめてもう15分尺を増やして時間をかけて描いてくれれば、もっと泣けたのは間違いない、もっと神回になったのは間違いないよという第9話でした。
残り4話の終盤戦
さて、全13話のマギレコも残り4話。
2期や劇場版などの続編、続きは原作ゲームで!という終わり方をしない限り、残り4話で全ての伏線を回収していけないといけない。
主な伏線を挙げると、
- マギウスの翼(メンバーも含めて)
- いろはの妹うい
- ういの友達、灯花とねむと4人目
- マギウスの翼に協力するみたまの思惑
- 未登場のまどマギメンバー
細かい点を挙げればもっとありますが、最低でもこの5つは解決して欲しいところ。
それによって、アニメ版マギレコの評価も大きく変わってくることでしょう。
残り4話、いつもみたいに2話ずつで刻むのか?それとも、最終章ということで4話構成になるのか?
最後は4話構成で来て欲しいところですね。
そして、まどマギメンバーも5人全員出て来て、プリキュアオールスターズならぬまどマギオールスターズで締めてくれるとうれしいところ。
わたくし戦隊もののオールスターとか大好物でございますから。
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝第9話の考察・感想まとめ
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝第9話の感想をまとめると、今までと違うアプローチの感動回。
出来れば、尺がもっとあればもっと良かったよと。
そして、最終章の畳みかけに期待度大。