
あなたの心の大惨劇:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんな秋アニメ『魔女の旅々』第9話の感想・考察ー!
鬱グロ神回、降臨♪
魔女の旅々 9話
わたしは何もできなかった…
二丁目殺人鬼事件、救いのために動く愛憎渦巻く物語
『本作品には刺激的な描写がありますので、ご視聴は十分にご注意ください。』
放送前の注意書きは伊達じゃなかった。
色んな角度からハートをえぐられる話でした。#魔女の旅々はいいぞ pic.twitter.com/J646HKM2aa— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) November 27, 2020
ちなみに、わたくしはコミックス版の1巻のみを読んだ状態で感想と考察を語っています。
動画解説:セレナとエステルの惨劇【魔女の旅々 9話考察・感想】救いのない鬱グロ神回(約13分)
この記事で分かる目次
アニメ『魔女の旅々』第9話の感想・考察
今回の第9話の感想を一言でまとめるなら、耐性がない人は、見るな危険ーーー!
3話や4話でも見せた精神的な鬱に加えて、今回は視覚的なグロも混ぜてきた。
9話は鬱とグロのダブルインパクト!
それに加えて、セレナとエステルのちょいと泣かせる時代を超えた尊い友情物語のスパイスを混ぜたことで、鬱グロ神回といってもいいんじゃないかなという仕上がりになっています。
ただし、これは耐性がない人はハートブレイク、ハートブレイクショットを喰らっちゃっうんで要注意。
わたくしは耐性ある方なんですけれど、ちょっと変な予想していて、完全に油断、ノーガードの状態でハートブレイクショットを喰らっちゃったんで大ダメージ受けちゃいました。
とまあ、わーわー言うとりますけれど、今回もポイントに絞って感想と考察を語っていきたいと思います。
ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で原作ラノベと漫画版を試し読み、その他の魔女の旅々の考察動画をまとめています。
気になる方はそちらもチェックしてみてください。
今週は腹ヘリンコな私です。
時計郷ロストルフという国の広場にいる、金欠でお腹を空かして、今にも泣いてしまいそうな、儚くも美しい女性は誰でしょう?そう、わたしです。
…腹ヘリンコでもしゃらくせええぇーーー!!!
今週は変化球で来ましたね。
そして、事件と物語のインパクトが強過ぎて、国の名前が時計郷ロストルフというのをこの考察するまで忘れていたよ。
働いたら負けと思ってます
出来れば、働かずに金儲けしたいなと思っています。
いや、ニートかよっ!?
しかも、天才性を張り合ってマウント取ってくる(ごちそうしてもらってるのに)
お金が出てきたらすぐ金に飛びつく。
こんな男がバイト面接に来たらすぐに落とす!でも、美少女だったら別!
なんか回が進めば進むほど、イレイナさんのクズさが強調されていく。
魔女はパンチが効いた奴らばかりですけれど、イレイナさんはその中でも別格のような感じがしてきた。
また、魔女の旅々って時系列が順不同だと思うのですが、今回のイレイナも18歳。
18歳というたった1年の間にどんだけイベントがあるんだよ。
そして、物語の時系列を知りたいよね。
依頼者も天才『薫衣(くんいえ)の魔女エステル』
高額バイトの依頼者は薫衣(くんいえ)の魔女エステル。
経歴的にはイレイナにも負けない天才少女。
ただ、くんいえの漢字が分からんし、そして漢字も調べてもよく意味が分からん!ということで、さらに調べてみたら、
作者の公式Twitterによると、ラベンダーの中国語読みから持ってきてるとか。
エステルも髪の色から魔女名を取っているみたいですね。
魔女は髪の毛から持ってくるの好きやな。
ただ、ラベンダーも飾っていたので、エステルが単純にラベンダーが好きだという線もあるかもしれませんが。
ちなみに、ラベンダーの花言葉は『あなたを待ってます』『沈黙』『疑惑』と、今回の物語を暗示するかのよう。
大金の依頼は狂ってしまった親友を救うこと
二丁目殺人鬼
高額バイトはやっぱりリスキー?と見せかけて、その依頼とはその事件によって人生を狂わされてしまった親友をセレナを時を超えて救うこと。
セレナを救うために、エステルは長い時間をかけて、そして身体を張って時を遡る魔法を完成させた。
なるほどなるほど、セレナが殺人鬼へと変わってしまったこと、そしてそれをエステルの手で処刑してしまったこと。
セレナが変わる様子がちょいとグロくて、エステルの話がちょいと鬱。
それで、『本作品には刺激的な描写がありますので、ご視聴は十分にご注意ください。』という放送前に注意書きがあったのね。
そして、その注意書きで身構えさせて、それすらも利用してセレナとエステルのエモエモエモな友情物語で泣かせてくる。
注意書きの演出も利用するなんて、新しい手法やないけ!と、わたくし考察をこじらすぎて、変な予想をしちゃいました。
ここで完全にガードを下げたせいで、まさかこの後にトンデモないハートブレイクショットを喰らうことになるとは思わなかったよ。
10年前の時計郷ロストルフにタイムスリップ
10年前の時計郷ロストルフにターイムスリップ!
1時間という制限つきとはいえ、時間を遡るなんてとんでもない大魔法よね。
あの魔力を共有する指輪とかもエステルが作ったのでしょうか?
イレイナ並の天才少女というのは伊達じゃない。
イレイナも本気出せば、これぐらいは出来るのでしょうか?
それだったら、まずはお金を生み出す魔法を秘かに開発すればいいのにw
イレイナにとってはそれも働くことになっちゃうのかな。
セレナとエステルの友情は時を超えても不滅です
時を超えてセレナとエステルがエモエモエモな再会!
セレナはまだ幼い子供なので完全に引いてましたが。
そして、そんな二人の時を超えた再会を見ても、いつも通り冷めたまんまのイレイナさんは通常運転。
あいかわらず思い入れがないことに対しては他人事だね~…と、思っている時期がわたしにもありました。
イレイナと視聴者の油断
強盗とセレナの両親を引き離すエステルの作戦成功。
刃物を持ってたとしても、魔法使いに敵うわけがありません。
そんないつものイレイナさんのノリに、わたくしたち視聴者も騙された(騙されたのはわたくしだけじゃないと信じたい!)
その油断が命取り。
面倒ですからわたしが付いた頃には片付いていると助かるのですが。
余裕綽々で辿り着いたその先は地獄絵図!
ちゃんと考えれば、このパターンもあると予想できたのに~!
変に深読みして、今回はグロをフリにしたエモエモ回と予想しちゃってせいで、わたくしもこの時のイレイナさん並にハートに大ダメージを喰らうことになりました。
セレナの本性
両親を襲った犯人はセレナだった!
しかも、その理由が父親に性的暴行をされ続け(3話のニノの時といい、この作品はほのぼのファンタジーな世界観に合わない性的暴行をすぐ入れたがる)
さらに、それを知った母親は止めるんじゃなく、嫉妬して暴力をふるっていたって。
どんな両親だよっ!?
結果、セレナはだいぶ前から壊れていたって、もうこれだけでもお腹いっぱいの鬱展開だよ。
そう考えると、この後にセレナが引き取られる叔父さんもそうだったのか?という疑惑も浮かんでくるけれど。
それとも、セレナはすでに壊れているので、叔父さんは違ったのかな…。
セレナの話を聞いて動揺したからなのか?それとも、子供のセレナに魔法を使うのをためらったのか?『刃物を持ってたとしても、魔法使いに敵うわけがありません。』と言っていたイレイナが危機一髪。
エステルの怒り
それを助けたのは立ち上がったエステル。
もうお腹いっぱいと思ってたけれど、こっからが本番!というばかりに、鬱もグロも止まらない。
怒りで我を忘れてるからなのか?それとも、出血がひどくて魔法がうまく使えないのか?
本来なら一発で勝負がつきそうなバトルですが、自らの記憶すら犠牲にして、すべての怒りを畳み込むかのようなエステルのラッシュ。
でも、考えてみればそうですよね。
親友と思っていたエステルに裏切られ、しかも向こうは親友とすら思ってなかった。
そんな相手を助けるために何年も時間も想いも注いでいたと知ったら、怒りをとどまることを知らないでしょう。
このバトルのグロさは、そんなエステルの怒りの全てが詰まっているような演出。
しかも、描かれてませんが、イレイナが来る前にもこの二人のやり取りがあったはずなんですよね。
その時に真相を知って、さらに長年助けようと思っていたセレナに刺されたエステルの絶望感はいかほどのものか?
ここのやり取りを想像するだけでも鬱になっちゃう。
エステルの最後
そして、戻ってきたらエステル散る!
記憶を失って、最後はセレナに刺された傷が元となって命を落とす。
まさにバッドエンド中のバッドエンド。
何もできなかったイレイナ
わたしは何もできなかった…。
そう呟いて泣くイレイナ。
今回わたくしはここで一番やられちゃいましたね。
魔女の旅々で泣いちゃったのは初めて。
というのも、3話の花畑やニノ、そして4話のミラロゼと今までもバッドエンドはありましたが、そのどれもでイレイナは泣かなかったので。
むしろ他人事のようにドライに去って行くというのがイレイナのスタイルと思ってました。
そのギャップとイレイナの気持ちが見えた分、今回はやられちゃいました(気持ちを見せられると弱いの)
また、『わたしは何もできなかった』というセリフにも色々な思いが込められており、わたくしの考察する限り、今回の件で3つ後悔していることがあるんじゃないかな?と思うんですよね。
1つ目はエステルが戦闘に入ったときに、魔法使いなら余裕とすぐに駆け付けずにゆっくりと歩いてしまったこと。
あそこですぐに駆け付ければ、もしかしたらエステルは刺される前に合流できたかもしれない。
2つ目はセレナが襲ってきたときに攻撃できなかったこと。
あそこでイレイナがセレナを無力化していれば、エステルがあんな残虐ファイトをすることもなかったかもしれない。
3つ目はその結果、魔力切れを起こしてエステルを回復させてやることができなかったこと。
2話でサヤの傷を時間逆転の魔法で治していたので、魔力が残っていたらエステルを助けることができたかもしれない。
つまり、どれか一つでもイレイナが出来ていたら、エステルを死なせずに済んだかもしれない。
そんな想いが詰まった『わたしは何もできなかった…。』というセリフに聞こえました。
アニメ『魔女の旅々』第9話の感想・考察まとめ
今回の話をまとめると、鬱とグロは凄かったけれど、そこで展開されるエステルのストーリーも素晴らしかった鬱グロ神回。
でも、耐性がない人はご注意な。
あと、今回はイレイナの気持ちが見えたのが良かったで!