
あなたの心の本番あり:すやまたくじです。
アニメや漫画をより楽しむための考察や解説をお送りしています。
今回はそんなアニメ『無職転生』第22話の感想&考察ー!
お茶の間がざわついた!
無職転生 22話
ルーデウスの子猫が欲しいニャン
出会いあれば別れあり
ルイジェルドとの別れから始まる怒濤の展開
始めのワインがここに繋がるとは思わんかった
地上波の限界に迫るワインと柱の芸術的な使い方がここにありました。#無職転生 pic.twitter.com/OsQMP3e4Qi— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) December 12, 2021
原作6巻を読んだ上で、
アニメではカットされた裏解説も含めて語っています。
動画解説:【無職転生】エリスとルディの本番あり原作改変22話の感想&考察(約13分)
この記事で分かる目次
エリスとルディの本番あり原作改変『無職転生22話』の考察・感想・裏解説
無職転生第22話の感想を一言でまとめると、大人の階段昇る♪君はまだシンデレラさ♪
他にも色々と気になるシーンはありましたが、やはり今回は本番シーンが一番でしょう。
地上波のギリギリを攻めた本番シーンはもちろん、今回も色々と原作からカットされています。
そんなアニメと原作を比較した裏解説も追加して、感想と考察を語っていきます。
夢オチ演出はオリジナル
22話はいきなり原作にはなかった不穏な夢オチ演出。
全員集合しているのはもちろん、シルフィだけ子供のままだったので、すぐに夢と分かるのがまた不穏さを煽る。
最終的に胸を貫かれる前世の杉田さんはもちろん、零れたワインが血に見えたのも(ワインの方はラストの演出にも繋がってましたが)
また、この後の展開を考えると、ここに出て来た人物は何人かが死亡している。
さらに、原作でも安否が明かされていない人物がいるので、そういった人たちは死亡していることを暗示しているようにも見えました。
密着エリスの理由
夢から覚めたら、まさかの密着エリスでけしからん!
さっきの夢よりも、こっちの方が気になるぜ!という人も多かったんじゃないでしょうか。
アニメでも今までの二人を比較すれば分かる通り、エリスはルディが龍神オルステッドにやられてからずっとこんな調子。
寝るときも馬に乗っている時も密着マンマーク。
アニメのルディはその割には冷静に見えたかもしれませんが、心の中ではもちろんルディびんびん物語状態。
原作の方では我慢できずにおさわりもしちゃったのですが、エリスはなぜか睨むだけでいつもの鉄拳制裁なし。
その理由についてはエリスの心境パートで語られているのですが、多分、アニメでは23話で語られるんだと思います。
ルイジェルドは落ち込んでいた
ヒトガミのことを聞いてきたルイジェルドさん、実は落ち込んでいました。
普段から口数は少ないのですが、オルステッドにやられてからはいつも以上に無口になっていた。
七大列強の上位に勝てるとは思ってなかったですが、ルディとエリスを守ると言っていたのに、やられてしまったことに落ち込んでいた男の中の男。
ちなみに、ラプラスがスペルド族に呪いを押し付けたことを聞いて、一瞬自暴自棄になりかけたり、解けかけていると聞いて泣いたのは、この世界では呪いは基本的に治らないものとして認識しているから。
呪いなら400年自分がやってきたことは無駄だったと自暴自棄になりかけ、それが解けると聞いて感極まったというわけです。
ルディがOPで練習していたもの
エリスの密着マンマークの気を紛らわせるためにルディが練習していたのは、オルステッドが使った魔術をかき消す魔術。
こちら乱魔と書いて、ディスタブマジックと読む。
手から出された魔力を別の魔力で散らす。
単純だけど非常にコントロールが難しく、まさに天才のための魔術。
オルステッドに殺されかけたのに、すぐに相手の技を吸収しようとするルディの姿を見て、エリスは何かを感じていたみたい。
この辺、原作ではもうちょっと会話があったのですが、そこはバッサリカットされましたね。
ここも23話のエリスパートで、まとめて語られるのでしょう。
ブエナ村の裏事情
原作にはなかったルディのブエナ村への里帰り。
原作では一直線にロアに向かって、ブエナ村はロアを見たルディが想像するだけでしたが、そこをアニメでは描くことで、より喪失感を高めました。
俺たちのメインヒロイン・ゼニスたちとの思い出も描くことで、哀愁の寂しさが倍率ドン!
ちなみに、ロアも含めて、爆発じゃなく転移なのに瓦礫が残っているのは、原作者の理不尽な孫の手さんの実況ツイートによると、アニメの諸事情から。
風景が見えるアニメで、全部無くなったまっさら場所に戻ってきても、故郷が戻ってきた感が薄まるからかなと思います。
ルイジェルドとの別れ
原作ではロアに戻る前に別れたルイジェルドとは、アニメではブエナ村で。
このルイジェルドとの別れのシーンをより盛り上げるためにも、ブエナ村のシーンを入れてきたのかもしれない。
ルイジェルドとの別れのシーンは、大枠は原作通りですが、セリフや演出はけっこう変更されてました。
原作ではルディがお礼を言うのに頭を下げようとするところで、『頭を下げるな。俺とお前は対等だ』とルイジェルドが言うシーンがあったのですが、アニメではそこをカットする代わりにルイジェルドが膝をついて、目線を合わせることで対等な立場というのが演出してました。
また、子供扱いして頭を撫でるのは原作ではエリスにだけ。
さらに、エリスは泣くのを我慢していたのですが、
二人を撫でてエリスを泣かせたことで、別れのホロリ度がパワーアップ。
ルイジェルドの手を掴もうとするエリスに、またホロリと来るのよ。
ギレーヌとの再会と今までの経緯
原作以上に難民キャンプ感が強くなったロアの街でギレーヌと再会。
ギレーヌがエリス様と言い直していたのは、ボレアス家の面々が死んでしまって、現在はエリスがボレアス家の当主となるから。
これに関してエリスは、ギレーヌもアルフォンスも前よりよそよそしくなって嫌だったと語っています。
ちなみに、ギレーヌは転移でシーローン王国の北になる小国が入り乱れる紛争地帯に飛ばされ、そこで剣王として無双を行い、森の女神となる伝説を作ることが、原作2巻の番外編で描かれています。
ギレーヌ無双が見たいんだったら必見のエピソード。
ただ、同じ紛争地帯に飛ばされたフィリップとヒルダの最後に関しては、この番外編も含め、原作6巻までの中には描かれていません。
アルフォンスとエリスの未来の詳しい事情
ボレアス家とフィットア領のために、エリスにはピレモンの妾となることを提案するアルフォンス。
なんだか冷たいじゃないのよという感じですが、アルフォンスは死んだ3人とボレアス家のことを思っての提案。
アニメではカットされましたが、サウロスに忠誠を誓うセリフなどもあったので、サウロスのためという想いもあったのかも。
エリスの未来についてはかなりカットされてましたが、ざっくりまとめると4つの話が出てきました。
グレイラット家を継いだフィリップの兄であるジェイムズの家に行く。
権力争いに負けたことで、エリスの男兄弟も人質としているのでどうか?という話が出ましたが、貴族らしい振る舞いが出来ないエリスのことを快く思ってないので無理らしい。
また、2つ目の他の貴族に嫁ぐというのも、同じ理由で無理。
3つ目はピレモンの妾になると、5話でエリスのことを誘拐しようとしたヘンタイ黒幕に送られることになるので、性的な意味では悲惨。
けれど、それを我慢すれば、資金などは援助してもらえるだろうから、ボレアス家とフィットア領のためには、これが最善とアルフォンスは推していたわけです。
4つ目は、同じグレイラット家の一員であるルディと結婚して、ルディが貴族を目指すなんていう道も提案されてました。
メイドたちの行方
ちなみに、アルフォンス以外のボレアス家に仕えていた人たちはどうなったのか?
原作でもフワッとしか触れられてないのですが、何人かは帰ってきたみたいですが、サウロスたちが死んだのを聞いていなくなった模様。
また、ケモ耳のメイドたちに関しては一人も帰って来てないらしく、死んだか大森林に帰ったんじゃないかと言われてました。
それに対してアルフォンスは忠義がなくて嘆かわしいと言ってましたが、当主も死んでお給料も貰えないんじゃそりゃ責められないよね。
特に獣族のメイドに関しては、攫われて無理やり奴隷にされたパターンもあるかもしれないので。
ただ、最初の不吉な演出を考えると、戦闘力のないメイドたちは、フィリップやヒルダのように、死んじゃってるという可能性も感じさせる。
ルディの怒りとエリスの悲しみ
サウロス・フィリップ・ヒルダが死んだと聞かされた時のエリスとルディの反応。
特にサウロスの死刑の話を聞いて、ルディが怒る一方エリスは静か。
いつもの反対のような意外な反応でしたが、ルディの手を握り、最後に泣いたことでエリスの悲しみは伝わった。
さらに、握っている手もルディの手を握りつぶさんばかりの力だったらしく、エリスがどれだけ我慢していたのかも伝わる描写。
それを感じていただけに、ルディも家族のエリスが黙っているのに、自分もこれ以上怒れないと座り直す流れとなっていました。
また、その後に一人にしてと、ルディまで追い出されたのは、旅に出て初めて突き放されたので、ルディ的にもショックだったみたいです。
行方不明&死亡者リスト
行方不明&死亡者リストを確認する流れにも原作改変あり。
シルフィの確認の流れはだいたい同じでしたが、その他にもブエナ村の知り合いが亡くなっていたのですが、その辺はバッサリとカット。
そこそこ付き合いがある人もいたのですが。
ここは後で出てくるのでしょうか。
エリスとの本番はもちろんカットあり
お待たせ本番。お待たせ『ルーデウスの子猫が欲しいニャン』の名ゼリフ。
柱とかワインのマジックで、地上波ギリギリを攻めていました。
冒頭のワインを血に見立てる演出で、ここの零れたワインは、エリスの純潔が散らされたという演出でよろしいんでしょうか。
また、ワインの夢占いによると、ワインをこぼすのは後悔、そして冒頭のワインの入れ物を壊す夢は恋の破局を意味しているそう。
現実と書いて『ユメ』と読ませるサブタイルとかけて、夢の暗示じゃないか?という感想もありました。
と、原作にない演出でアニメでも攻めていましたが、当然ながら規制があるので原作よりも18禁は抑えめ。
具体的には、特にエリス視点の方でなかなか生々しいこと言うやんけ。そして、アニメでは柱で隠れた『子猫が欲しいニャン』の名ゼリフの時に挿絵が入ってます。
この辺を楽しむには原作を読むしかない。
もしくは、ゼニスとパウロの本番のように、円盤だとこの辺が開放されるのかもしれない。
人生で一番調子ぶっこいてる時のルーデウス
グッモーニン、エブリワン!で始まる人生で一番調子ぶっこいてる時のルーデウス。
これ原作だともっと調子に乗ってるからね。
セリフがアニメの10倍ぐらいあるし。
大人の階段昇ったからといって、なかなかの童貞イジリとなかなかの下ネタなんかも繰り出してきます。
それだけにこの後の地獄の時間のギャップが大きくなりました。
ルディの号泣
人生で一番調子ぶっこいてる時のルーデウス終了のお知らせ。
エリスがいなくなった理由については、23話にエリス視点で語られるんじゃないかなと。
最終回としてはちょうどいいしね。
エリスに捨てられてと思って、原作では呆然としていたのですが、アニメでは大号泣に改変。
あのパウロとの親子回やルイジェルドとの別れでも号泣しなかったルディが、まさかの大号泣。
泣いた理由について色々と考察が挙がってましたが、僕は家族のように想っていたエリスに捨てられたショック。
そして、旅をしてからずっと一緒だったエリスとルイジェルドを一気に失った寂しさもあるんじゃないかなと思いました。
『無職転生~異世界行ったら本気だす~アニメ22話』感想・考察・裏解説まとめ
無職転生22話をまとめると、本番ありの天国からの突然の突き放し!?
ルディだけじゃなく、アニメ派からも戸惑いの声が多く挙がってました。