あなたの心のラブコメヒストリー:すやまたくじです。

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今回はそんなラブコメ漫画、歴史を変えた名作特集ー!

年代別、一挙解説♪

今回はそんなラブコメ漫画の中でも、時代を変えた名作を紹介していきます。

動画解説:【歴史を変えたラブコメ漫画】王道・恋愛・ハーレムおすすめ名作マンガ年代別17作紹介(約19分)

歴史を変えたラブコメ漫画!名作マンガおすすめ年代別17作紹介

今回はラブコメ漫画の中でも歴史を変えた名作特集。

アニメ化するなどの売れた作品はもちろん、その時代の新しい作風で後の歴史に影響を与えた男性向けラブコメマンガが対象。

少女漫画などの女性向けはもちろん、売れただけ、新しい作風だけというのは今回は除外します。

つまり、売れた&その時点で新しい作風、この二つが揃った歴史を変えた男性向けラブコメ漫画を年代順に紹介していきます。

ちなみに、ブログ版、または動画の概要欄で今回紹介する作品の試し読み、その他の関連動画をまとめています。

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1978年:高橋留美子(うる星やつら、めぞん一刻)

ラブコメ漫画の原点と言われるのが、1978年から週刊少年サンデーで連載された高橋留美子先生のうる星やつら。

少女マンガではもう少し前にあるのですが、少年漫画で、そしてラブコメという言葉自体が生まれたのがこの頃。

うる星やつらの偉大なところは、ラブコメの元祖的な存在だけでなく、これ一つで数多くのラブコメスタイルを生み出したこと。

王道なドタバタ劇はもちろん、シリアスで恋愛要素強め、ハーレム要素や学園もの、SF・スポーツ・バトルまで、ラブコメに様々なものを掛け合わせた。

結果、原作漫画は発行部数3000万部、テレビアニメは100億円のグッズ売上を叩き出し、マンガ界はもちろん、アニメ界にもビッグインパクトを与えた作品。

また、高橋留美子先生はこれだけでは終わらない。

1980年から青年マンガ雑誌である『ビッグコミックスピリッツ』でめぞん一刻もうる星やつらと同時進行で連載。

少年漫画だけでなく、青年マンガのラブコメでもパイオニア的な存在。

しかも、約7年間同時に連載という荒業もこなしています。

めぞん一刻では青年ラブコメらしく、設定はより大人向けにヒロインが未亡人の年上との恋愛物語を作中で7年半もの月日を使って描く。

さらに、主人公の周りに複数のヒロインがいるだけでなく、ヒロインの周りにもライバルの男が登場させることで、最大合計十角関係という今のラブコメでも見たことねえよ!というトンデモない人間模様も描いています。

めぞん一刻も発行部数2500万部、テレビアニメも4年間放送される大ヒットへ。

高橋留美子がいなければラブコメなし!…とまでは言いませんが、最初にメガヒットしたのが高橋留美子先生じゃなかったら、ラブコメというジャンルがもうちょっと違っていたものになっていたかもしれません。

 

1980年:あだち充(みゆき、タッチ)

そんな高橋留美子にちょっと遅れてラブコメ界に登場したのが、ラブコメの神様と言われるあだち充。

1980年から少年ビッグコミック(後のヤングサンデー、今は休刊)でみゆきを連載。

今ではラノベのラブコメに多い義理の妹がヒロインという設定をこのみゆきがやっていました。

しかも、もう一人の同級生ヒロインの名前もみゆきという、ヒロインどちらもタイトルと同じみゆきという名前のオシャンティーな設定のマンガともなっています。

発行部数は2500万部、テレビアニメ化もされて、妹ものというジャンルをヒットさせたことで、マンガ界だけでなく、後のラノベ界にも大きな影響を与えています。

とはいえ、あだち充先生といえば、1981年から週刊少年サンデーで連載されたタッチが有名でしょう。

発行部数が2億部は現時点でもっとも売れてるラブコメ漫画、もちろんテレビアニメ化もされています。

充と留美子のツートップで、80年代・90年代はラブコメといったら週刊少年サンデーが圧倒的に強かった時代。

タッチといえば、ラブコメに加えて野球もストーリーに本格的に絡めたラブコメ×スポーツもののパイオニア的な存在でもあります。

また、あだち充の作風として、恋愛をテーマとしつつも激しい修羅場などは描かず、好きな気持ちなどの秘めた想いは簡単には口にしないのも特徴。

直接的な言葉よりも雰囲気でいい感じを表現する。この辺は今で言うならからかい上手の高木さんなど、同じサンデー系のラブコメにも引き継がれています。

 

1984年:きまぐれオレンジ☆ロード

サンデーに遅れること約6年、やっとジャンプにもラブコメの波がやってきました。

ジャンプラブコメの元祖といえば、この1984年から連載されたきまぐれオレンジロード。

ジャンプもラブコメ自体は1981年に連載されてテレビアニメ化もされた『ストップ!! ひばりくん!』があるのですが、こちらは設定が特殊なのと休載が多かったため、実質的な元祖といえばこのきまぐれオレンジロードとなります。

コメディの部分は明るく楽しいライトなノリ、笑いよりも美少女たちの魅力重視。

けど、ここ一番ではシリアスな展開も魅せるというジャンプの王道ラブコメの土台を築きました。

最近の作品で言ったら、ニセコイとかぼく勉とかがこの辺の王道ノリを受け継いでいる。

結果、オレンジロードのメインヒロイン鮎川まどかは当時は国民的な人気となり、海外にもファンが出来るほどの大フィーバーとなりました。

発行部数は2000万部と、ニセコイを抑えて現時点ではジャンプラブコメ史上もっとも売れている漫画です。

 

1989年:電影少女

ここでラブコメにリアリティを追求した桂正和先生の電影少女が登場です。

1989年から週刊少年ジャンプで連載された発行部数1400万部のSFラブコメディ。

それまでのラブコメに多かった良くも悪くも主人公中心だった展開に対し、女性の心理描写のリアリティを追求しているのが電影少女の新たな作風。

結果、女性読者にも共感を与え、少女マンガ顔負けと言われるほどに。

また、恋愛のリアリティを追求したことで、ベッドシーンなどの際どいシーンのギリギリを攻めたことでも話題となった作品。

シリアスが進行したときは色んな意味でラブコメの限界を超えちゃった漫画。

ジャンプは規制が厳しくなったのでこういった作風のラブコメは今はありませんが、マガジンで連載していたドメスティックな彼女などは、この電影少女の流れを感じる作品となっています。

 

1991年:BOYS BE…(ボーイズ ビー)

マガジンもついにやってきました。

BOYS BE…は1991年から週刊少年マガジンで連載されたオムニバス形式の恋愛ラブコメ。

シリーズ累計2500万部以上で、なんと今なお連載が続いている超ロングシリーズ。

この作品の最大の特徴は、1話ごとに主人公とヒロインが変わるという画期的なシステムを生み出したこと。

90年代はこのシステムによって一大ブームを起こし、同じオムニバス形式のラブコメも次々と誕生するキッカケを作りました。

今でもたまにこういった作風のラブコメも出てきています。

 

1998年:ラブひな

ここから始まるラブコメといったら、マガジンの時代が。

ラブひなは1998年から連載されたそんなマガジンを代表するハーレム系ラブコメの元祖的な作品。

発行部数2000万部突破。

ハーレム要素はうる星やつらにもありましたが、ラブひなではそれをより強調。

主人公一人に周りは女の子のだらけ、そしてどんどん主人公に好意を持って、ラッキースケベも起こる。

今なお続く、マガジンの得意技であるハーレム系ラブコメの土台を作りました。

その後、2002年にジャンプでもいちご100%の連載が始まるなど、今度はマガジンが新たな作風を周りに広めました。

 

2002年:スクールランブル

まだまだマガジンのターン!

2002年から連載が始まったスクールランブルは、オムニバス形式のBOYS BE…の変化球的な群像劇な学園ラブコメ。

発行部数750万部突破。

BOYS BE…が毎回、基本的に全く無関係な主人公やヒロインが変わるのに対し、スクールランブルは主人公やメインヒロインはいるものの、その他の知り合いキャラの恋愛模様も同時進行で見れる形。

様々なキャラの恋愛が覗けるけれど、あくまで主人公やヒロインの知り合いである学園内で収まるというBOYS BE…とはまた違うオムニバス形式的なラブコメを魅せてくれる。

2012年に同じマガジンで連載された徒然チルドレンはこのスクールランブルの流れを組んでいます。

 

2004年:涼風

今なお活躍し続けるマガジンのラブコメ王・瀬尾公治先生の第1弾。

涼風は2004年から連載され、発行部数約500万部の学園恋愛に陸上を絡めたラブコメもの。

この涼風単品で見ると、ラブコメの歴史を変えた新しい作風ではないのですが、瀬尾公治先生のスゴイところは、

涼風を第1弾に、君のいる町・風夏・ヒットマンと、これをシリーズとして展開したところ。

同じ世界観を共有し、主人公やヒロインを変えつつ時間を経過させ、過去作の主要キャラのその後も見れるという演出。

ラブコメ以外ではこういった作品もありましたが、第3弾の風夏では涼風のヒロインの子供がヒロイン。

それまでは付き合うまでがメインだったラブコメに、結婚・出産・子育てといったリアルな部分も感じさせるちょいと掟破りな部分も見せてきました。

しかも、ヒットマン以外は全てテレビアニメ化されるほどの大成功っぷり。

 

2006年:To LOVEる -とらぶる-

お待たせヘンタイ紳士の時間が再び。

ヘンタイ紳士の心強い味方、矢吹先生のとらぶるは2006年から週刊少年ジャンプで連載されたSFハーレムラブコメ漫画。

電影少女など、リアル描写と過激な攻めで、90年代のヘンタイ紳士も沸かせてくれた桂正和先生は2001年で少年ジャンプを卒業。

その後も奥さま方のクレームが激しかったのか、リアルに過激に攻める作品はなくなっていたのですが、そこに登場したのがこのとらぶる。

ハーレムラブコメ要素やラッキースケベ要素は98年のラブひなですでに登場してましたが、そこに明るく楽しい健康的なお色気を追加したのがとらぶる。

ラブひなよりもより攻めて、けれど電影少女よりもライトなノリで過激さを抑え、奥さま方の追求もかわして今なお続く、お色気の全日本スタイルを完成させた。

こんなトラブルなら俺もトラブリてえよ~!というヘンタイ紳士続出。

さらに攻めた続編のダークネスも絶好調で、シリーズ累計発行部数1600万部突破を達成しました。

 

2013年:からかい上手の高木さん

サンデーのターン再び。

留美子と充のツートップが強力すぎた影響か、サンデー系ではなかなか新しい風を吹かせる作品が出てきませんでしたが、

そこに登場したのが、2013年からゲッサンなどで連載のからかい上手の高木さん。

主人公とヒロイン二人での省エネなやり取り。

そこにからかいという名のイチャイチャを加えることで、イチャイチャラブコメという新たな作風を生み出した。

シリーズ累計発行部数900万部突破の大ヒット。

省エネで真似しやすいことから、2010年代後半から一気にこの作風のラブコメが増えるほどの影響を与えました。

 

2015年:かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

ダブルインパクトのラブコメ爆誕す。

天才漫画家・赤坂アカ先生が生み出したかぐや様は告らせたいは、2015年からヤングジャンプなどで連載のラブコメ漫画。

天才たちの恋愛頭脳戦というサブタイトルの通り、お互い最初から好きで如何に相手から告白させるかというこの設定がまず新しい。

が、かぐや様はそれだけじゃない。

ラブコメディと言いつつ、それまでのラブコメはラブメインで、コメディはサブ的なポジション。

なかには明るいノリなだけで、笑いはオマケ程度だった名作も多かったですが、かぐや様はガンガンに笑いで攻めて来る。

むしろギャグ漫画じゃないっ!?というぐらいの激しい笑いの攻めで腹筋を崩壊させてくる。

かと思ったら、ここ一番ではシリアスな恋愛も魅せるという、激しい笑いとラブも共存できるじゃんというのを証明した作品でもあります。

結果、シリーズ累計発行部数1500万部突破の大ヒットです。

 

2016年:古見さんは、コミュ症です。

キン肉マン方式がラブコメにも登場しました。

古見さんは、コミュ症です。は、発行部数520万部突破の2016年から週刊少年サンデーで連載の学園シチュエーション・コメディ漫画。

誰もが振り向く美人の古見さんだけど、コミュ障で友達がおらず、そんな古見さんが友達100人作ろうとがんばる物語。

…って、ラブコメじゃねえじゃんーっ!?

とツッコミが入りそうですが、この作品はコメディとして始まったのですが、途中からガンガンにラブコメ要素も入ってくる。

ギャグ漫画として始まって、途中から本格プロレス格闘漫画に路線変更したあの昭和名作キン肉マンと同じく、あとからジャンルが変わるというラブコメでは非常に珍しいタイプとなっています。

しかも、ラブコメ要素が入ってくるのは5巻あたりから。

それまでは友達として付き合って、そこから徐々に徐々に恋心が生まれる。

あのリアルでもある友達から特別へ、そんな恋愛が生まれるまでの過程も楽しめる、そんな他のラブコメ漫画にはない要素も楽しめる作品となっています。

 

2017年:ぼくたちは勉強ができない(ぼく勉)

王道と見せかけてのどんでん返し。

ぼくたちは勉強ができないは、2017年から週刊少年ジャンプ連載の発行部数440万部突破のラブコメ漫画。

ジャンプラブコメ系、特にスピンオフをやっていた影響もあってか、ニセコイイズムを感じるド王道作品。

なので、今回の歴史を変えたというテーマからは外れる名作と見せかけておいて、恋愛ゲームなどで見られるマルチエンディング方式を採用したことで事情が変わった。

負けヒロインなし、好きなヒロインのハッピーエンドが見れる。

個人的には大好物なので、マルチエンディング方式は今後もっと広がって欲しいですね。

 

2017年:五等分の花嫁

ラブコメに興味がない人も食い付かせた。

五等分の花嫁は2017年から週刊少年マガジンで連載の謎解き要素を加えたラブコメディ。

ヒロインは五つ子、未来の花嫁はその中の一人と最初から見せることで、ハーレムエンドなし、顔が同じだからその時点では誰が花嫁か分からないという謎を放り込んで来た。

さらに、物語の途中でもこの五つ子の設定をうまく使ったトリックや伏線をガンガン入れてくることで、ミステリー漫画のような考察も楽しめるようになっている。

結果、ラブコメ好きはもちろん、普段ラブコメを読まない層もその謎解き要素に食い付いてファンを拡大。

全14巻で発行部数1500万部突破と、ここ最近のラブコメでは1巻あたり100万部を超える一番売れた作品となりました。

 

2019年:君のことが大大大大大好きな100人の彼女(100カノ)

掟破りのラブコメも爆誕しちゃいました。

君のことが大大大大大好きな100人の彼女(略称100カノ)は、2019年からヤングジャンプ連載の現時点で発行部数50万部突破。

ラブコメの醍醐味と言ったら、どのヒロインと付き合うか。

たとえハーレムものであっても、その辺の主人公の心の揺れ動きとかはあるものですが、この作品ではそんなものは一切排除。

主人公は出て来たヒロイン全員と付き合っちゃう。

ヒロインたちもそれを受け入れて、家族が増えたとか言っちゃってむしろ大歓迎しているという

掟破りがすぎるーーー!!!

というもはやギャグかっ!?といった感じのラブコメ漫画となっています。

100カノは歴代の名作と比べるとまだ売れてないですし、テレビアニメ化もされてないのですが、人気がグングン来てるのでその内にアニメ化するだろう。

そして、アニメ化すれば人気も高まって、影響力を与える作品になるだろうという期待感も込めて、今回の歴史を変えるラブコメ漫画の一つに加えました。

 

歴史を変えたラブコメ漫画!名作マンガおすすめ年代別17作紹介まとめ

今回の歴史を変えたラブコメ漫画をまとめると、やっぱり高橋留美子とあだち充は偉大!
けれど、2010年代に入ってからはその二人共まったく違う作風のラブコメもどんどん生まれてきたよ。

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