
あなたの心のアニオリ演出:アニメマンガ名探偵すやまたくじです。
そんな今回のテーマは、2022年春アニメ、原作マンガ比較ランキングー!
第5話編!
前回の4話編に引き続き、今回も原作漫画と比較して、原作を超える演出のクオリティとオリジナルティもプラスして順位付けするランキングです。
特に良かった今週のベスト3の感想&考察を語っていきます。
この記事で分かる目次
3位:パリピ孔明5話の原作漫画と比較した感想&考察
パリピ孔明 5話
新メンバーのラッパーは、関羽に関連する赤兎馬カンフー!…ならぬ、無敵の3連覇王者
けれど、メンタルはボロボロのKABE太人
そして、後半からのお待たせ孔明はジャージ姿
いつも違う今度の孔明はラスボススタイルで勝負するようです。#パリピ孔明 pic.twitter.com/P3lafkaDgh— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) May 3, 2022
パリピ孔明は今回原作2巻の部分をアニメ化。
そんなパリピ孔明第5話の感想を一言でまとめると、KABE太人掘り下げまくりーー!!!
原作漫画ではテンポ良くサクサク進んだKABE太人の登場。
アニメではP.A.WORKS(ピーエーワークス)さんが再び脚本に本気出して、アニオリ展開と演出入れまくり。
結果、英子や孔明よりも掘り下げてんじゃねえかー!という感想も多く挙がっていました。
赤兎馬カンフーとの関係がより濃密に
KABE太人の話に入る前の英子とオーナーの話も何気にパワーアップ。
原作ではオーナーと共に孔明のラッパー探しを心配するだけだった英子が、アニメでは孔明に対する信頼を口にしています。
この一言があるだけで、前回の水魚の交わりが効いてるぜ!と分かるたった一言のファインプレー。
その後のごっつい兵士(モデルは蜀の武将よりも魏の典韋や許褚っぽい)が暴れ回るコメディなアニオリも入ってきたけど。
KABE太人登場の、歩きながらすれ違う者が口ずさむ言葉を即座に韻を踏んでラップに変えるシーンも大幅増量。
原作漫画だとたった1ページで終わっているシーンですが、アニメだと登場人物も増やして、よりKABE太人のラップの実力と荒んでいる様子を強調。
そして、制御不能の荒馬ラッパー:赤兎馬カンフーとは、関係性をより濃いものに変化してました。
原作だとリベンジ戦に急にラップバトルを仕掛けて絡まれている感じにも見えますが、アニメでは心配する描写や、その後に電話やメールをしてくるシーンを追加したことで、二人が連絡先を交換している親しい関係だということが判明。
これによって、同じシーンでもかなり見え方が変わりました。
ちなみに、赤兎馬とは孔明と共に蜀で戦った武将・関羽が乗っていた伝説的な名馬のこと。
関羽も中国では関聖帝君と呼ばれ、神として崇められる大人気キャラ。
このようにゲーム三国志のパラメーターもトンデモないことになっており、
いや、むしろKABE太人より、赤兎馬カンフーの方が仲間になりそうなんですけどーーー!!!
孔明との出会いは深掘りと小ネタ
孔明との出会いと、ラップを仕掛けるシーンはだいたい原作通り。
もちろん、ラップのシーンはアニメで強化されていましたが、流れはだいたい同じ。
ただ、こっちでも小ネタを中心にアニオリ要素が満載。
まずKABE太人の家やコインランドリーまで歩くシーンは、原作漫画では一切出て来なかった。
そのため、ラップがすごい以外はバックボーンが全然分からなかったのですが、アニメでは陰キャだったのがラップと出会って人生が変わった。
また、母親の手紙と荷物から、高校を卒業して地方から上京しているのかな?という原作ではほとんど不明だった背景や年齢などがかなり見えてきた。
原作9巻でもほとんど分からなかったKABE太人のバックボーンを、たった1話で深掘りする。
今回もP.A.WORKSの原作改変力が光ってたでぇ~。
そして、小ネタとして、KABE太人の読んでいる本が三国志、しかも関羽が表紙のものに変わっていた。
さらに、原作ではなかった孔明と赤兎馬のエピソードも入れてくるなど、
いや、だから赤兎馬カンフーの方が仲間になりそうなんですけどーーー!!!
2位:SPY×FAMILY(スパイファミリー)5話の原作漫画と比較した感想&考察
SPY×FAMILY(スパイファミリー)5話
一流のスパイ黄昏は娘の入学祝も本気で行う
家族サービスはお城を貸し切って組織ぐるみで
そんな今回は息抜き回と見せかけて、アクションの部分がいつも通り本気なんですけどー!?
スパイファミリー息抜き回なしの本気を感じました#SPY_FAMILY #スパイファミリー pic.twitter.com/FJVdlpT28D— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) May 7, 2022
スパイファミリーは今回から原作2巻の部分をアニメ化。
そんなスパイファミリー第5話の感想を一言でまとめると、いや、ほぼアニメオリジナルじゃねえかー!?
3話もアニオリ要素多かったですが、5話はそれ以上。
なにしろ、普通だったらAパートで終わる尺の原作漫画の1話のみを映像化したから。
つまり、実質半分はアニオリだった回となります。
OP前のパートは全てアニオリ
原作漫画では、なーーーい!!!
の部分から始まります。
ここはマンガの特性を活かして、テンポ良く、いきなりオチから持ってきた。
逆に動きのあるアニメでは、会場に行くまでをアニオリで描いて、合格発表の緊張感を高めていく手法。
ヨルのブレスレットが切れたり、黒猫を見たり、アーニャにうんこ踏ませたのは全部アニオリ。
特に、モザイクかけてまでアーニャにうんこ踏ませたいかねと(笑ったけど)
漫画とアニメ、それぞれの特徴を活かした合格発表の演出でした。
アーニャの合格祝いもほぼアニオリ
今回のメインとなるアーニャの合格祝いとして、お城でボンドマンことロイドマンごっこ。
アニメでは非常に壮大なスケールで描かれましたが、この辺りもほぼアニオリ。
東国(オスタニア)にいる諜報員が大集合したのは原作通りでしたが、原作ではまさにロイドマンごっこという感じのスケールで、6ページぐらいで終わったシーン。
それがなんということでしょう。
アニメではゴンドラに乗ってクイズ大会したり、ロイドがボンドマンの格好をしたり、ド派手なスパイアクションをしたり。
これら全てアニメオリジナル。
これにより、アーニャの可愛さとロイドのカッコ良さが大幅増量。
ヨルとの対戦は原作でもありましたが、ここも大幅パワーアップ。
原作ではかなり大雑把な攻撃でしたが、アニメでは本格的な打撃を繰り出す。
酔ってるくせにジャブで距離測ってんじゃねえよ。
今回はお祭り回的な感じでしたが、お祭り回でもアクションはハイクオリティ。
スパイファミリーに息抜き回はないよ!というWIT STUDIOとCloverWorksのそんな気合を感じた回でした。
1位:かぐや様は告らせたい3期-ウルトラロマンティック-5話の原作漫画と比較した感想&考察
かぐや様は告らせたい3期5話
今すぐ兄の息の根を止めて!
そんな笑い満載の特訓から始まる早坂の心を開くラップ神回
爆笑から青春につなげる構成がステキやん
白銀と藤原のライムが響いてたでぇ~
そして、すぐに特殊ENDで笑いの追い打ちをかけてくるのはやめなさい#かぐや様 pic.twitter.com/zWDpBgMEl6— アニメマンガ名探偵すやまたくじ (@suyamatakuji) May 6, 2022
かぐや様は告らせたい3期-ウルトラロマンティック-は、今回原作11巻の部分をアニメ化。
そんなかぐや様3期第5話の感想を一言でまとめると、ラップが本気過ぎるーー!?
今回はたまたまパリピ孔明とのラップ対決と思ったら、かぐや様が本気過ぎて勝負にならなかった。
そんな今週のランキング1位にするっきゃないクオリティとオリジナリティがここにありました。
藤原は大人しめにマイナーチェンジ
お待たせ藤原との特訓回。今回も顔芸でしっかりと笑わせてくれる。
漫画では会長のラップから即藤原の顔芸でしたが、アニメでは動きを付けて笑わせてきました。
そんな顔芸がパワーアップされる一方、
今回の藤原の出番は出番全体的にちょっとずつ削られていました。
特に藤原のラップシーンは、攻めた発言も多かったのですが、やっぱり『女の子だもん』という配慮でしょうか。
本気過ぎるラップ神回
その分、Bパートのラップで本気出してきたーーー!!!
流れは原作通り。けれど、中身はまったく別モノ。
なにしろ原作漫画だと4人はこの距離。
近けえよ!そして、かぐやすぐ見つかるわ!!
とまあ、原作では公園で4人がこじんまりとした中で、熱いラップをしているという光景が(それはそれで、シュールで面白かったですが)
なんということでしょう。
アニメでは藤原が公園を丸ごとステージに変えちゃうスケール感の大きさ。
ひたすら公園でラップをしていた原作と違い、
アニメではPV風の演出をガンガンに入れてくる。
これによって、スケール感だけでなく、視点を変える多彩な演出感もプラス。
そして、最終的には特殊エンディングで本格的なラップバトルも入れてくるーーー!!!
本気が過ぎて、リアルタイム視聴をしていたわたくしは、金曜の深夜に大笑いしちゃったよ。
これは今回のランキング、1位にしないわけにはいきません。
2022年春アニメ5話の原作比較ランキングまとめ
今回の2022年春アニメ第5話の原作比較ランキングをまとめると、このテーマだとこの三強がやはり強過ぎる。
制作費をかけている作品は、原作改変力も凄すぎるぜと。