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漫画は古いものは1960年代の作品から、最新のものは雑誌+コミックスで毎月300作品以上・合計5000作品以上はチェックしているアニメマンガ名探偵すやまたくじです。
そんな漫画オタクならぬマンガ名探偵が選ぶ、歴才の究極ベスト版。
雑誌・アプリ・コミックスで毎月300作品以上をチェックしているからこそ。
バトル・ラブコメ・異世界など、ジャンル別で最新の連載中から、長期連載の名作、完結済みも含めたおすすめマンガです。
なお、ランキングは過去も含めてAmazon・楽天・電子書籍の売上を元に、Twitterでの話題性とすやまたくじの好みも加点して、独自に順位付けしています。
【殿堂入り最新版】漫画おすすめランキングベスト版
連載中の最新作から完結済みの名作まで、ジャンル別におすすめを。
随時比較し、入れ替える更新版のベスト版マンガおすすめランキングです。
ラブコメ・恋愛が面白い漫画おすすめランキング
まずはこのブログで一番売れているラブコメ漫画の名作を。
恋愛・ハーレム・青春・コメディが熱いおすすめ作品をまとめました。
1位:僕の心のヤバイやつ
- ラブコメ
- マンガクロス:2018年~
まっすぐ過ぎて、胸キュンから最終的にホロリとくる青春格差ラブコメがここにある。
中学生にしてモデルもやっている陽キャ美少女×厨二的な陰キャ少年のラブコメ。
設定的には王道パターンですけれど、主人公もヒロインもパンチが効いているのが他との大きな違い。
主人公はちょっと黒魔術的な怪しさがあり、ヒロインは見た目とは大違いのわんぱく小僧のような食いしん坊。
序盤はこのパンチの効いた二人の大爆笑もありのギャグコメディ中心。
そんなギャグに比重を置いたギャグと見せかけて、2巻から事情が変わった。
お互いを意識するようになってから、二人共パンチの効いた部分を残しつつも、それぞれ男の女の顔になっていく。
主人公とヒロイン成長型のラブコメと言っても過言ではない。
その表情の違いは、コミックスの表紙を見るだけで一目瞭然。
コミックス3巻あたりから一気に、
あまーーーい!!!
なイベントのオンパレード。
あまり甘々から胸キュンは当たり前。
そして、序盤の二人の成長っぷりの尊さに、思わずホロリとくるシーンもある。
2位:僕らはみんな河合荘
- ラブコメ、青春、コメディ
- ヤングキングアワーズ:2010年~2018年・全11巻で完結済み
下宿を舞台にしたハーレムじゃない同居とラブコメがダブルで楽しめる作品。
ボロアパートのめぞん一刻とはまたちょっと違う、一戸建ての河合荘に男女6人が住むタイプ。
こう聞くと、令和の今ならルームシェアが思い浮かぶと思いますが、河合荘は古い家屋で食事付きと、2010年代でも珍しい昭和の下宿的な場所。
しかも、男女で同居となれば、普通は主人公以外は全員美少女がラブコメの鉄板ですが、河合荘は男の大人・大家のおばちゃん・攻略対象じゃない年上の大学生と社会人。
って、全然ハーレムラブコメじゃないんですけどーー!?
というお姉さま方は二人いますが、一切恋愛関係にはならない、あくまで主人公とヒロインの1対1の恋愛模様。
そんな河合荘で繰り広げられるのは、二人の恋+残りの住人も含めたホームドラマ。
老若男女が一つ屋根の下に暮らしているからこその他では見れない人情と、ヒューマンドラマがここにある。
3位:その着せ替え人形は恋をする(着せ恋)
- ラブコメ、コスプレ
- ヤングガンガン:2018年~
2022年のアニメ化で、一気に大ブレイクした青年向けラブコメ漫画。
ひな人形作りが好きな陰キャ男子・五条と、コスプレ好きの陽キャ女子・海夢が、コスプレを通して仲良くなっていくストーリー。
定番の陰キャと陽キャのラブコメに、コスプレを混ぜたのがこの作品の魅力。
コスプレが加わったことで、着せ恋には二つの作品を盛り上げるブーストが搭載された。
一つ目はヒロインの魅力度アップ。
コスプレはセクシーな格好のモノが多いため、モロに見せるシーンは一切ないのに、画のうまさも手伝ってお色気シーンは本格派にも負けない。
さらに、まったく別のキャラになるため、ヒロインは一人でありながら、一人ハーレム状態になる。
これによって、ハーレムラブコメ主人公のように好感度を落とすことなく、様々なヒロインを楽しませることにも成功。
そして、二つ目のブーストポイントは、コスプレ作りを通して、主人公がどんどん成長していく点。
最初は陰キャで頼りない主人公ですが、コスプレ作りを通して、どんどん職人にも人間的にも頼りがいのある一面を見せてくる。
これによって、海夢が五条に惚れるのも分かる!そんな説得力が増した。
主人公・ヒロインどちらも男女共に愛されたからこそ、アニメで大ヒットしたのは間違いない。
4位:かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
- ラブコメ、学園、ギャグコメディ
- ミラクルジャンプ⇒ヤングジャンプ:2015~2022年・全28巻
ラブコメの王道の逆を行く、いかにして告白するかじゃない、いかにして相手から告白させるか。
このたった一つのテーマを加えたことによって、今までのラブコメではなかった展開が次々と巻き起こる。
かぐやと白銀会長の相手から告白させようとする策略と腹の探り合い。
自らがじゃなく、相手から告白させようとするだけで、
こんなに爆笑が巻き起こるとは思わんかったーーー!!!
さらに、直接的に二人の恋とは関係ない藤原や石上といった周りのキャラもパンチ効きすぎ。
結果、これはラブコメの皮をかぶった超絶ギャグ漫画!…と見せかけて、
ここ一番ではシリアスな恋愛でも魅せてくる。
これほどラブとコメディ、両方を高い水準で見せてくれるマンガは他にない。
5位:めぞん一刻
- 青年ラブコメ恋愛
- ビッグコミックスピリッツ:1980~1987年・全15巻で完結済み
ラブコメの原点・高橋留美子先生の大名作&未だにラブコメ界で唯一無二の作品。
すべての男性向けラブコメは高橋留美子から始まった。
そのうる星やつらに続く第2弾となっためぞん一刻は、
一刻館というボロアパートを舞台に展開されるそこに住む浪人生・五代裕作(ごだいゆうさく)と、管理人・音無響子(おとなしきょうこ)のラブストーリー。
昭和ならではの設定自体も令和の今は珍しいですが、それ以上に珍しいのが、ヒロインの音無響子は年上の未亡人という点。
ラブコメ漫画はたくさんありますが、年上の未亡人がヒロインで、ここまで大ヒットした作品は他にない。
また、学園ものなど、せいぜい2~3年の時間経過が常識の中、めぞん一刻ではなんと作中で7年半もの時間を使って恋の結末を描く。
時間だけじゃない、人間関係の方も濃密。
ハーレムものでよくある主人公の方にサブヒロインが現れるのはもちろん、ヒロインの方にもライバルキャラが現れ、しかもそのライバルキャラにもサブヒロインが現れる。
最大で十角関係と、こんなラブコメ見たことない!
令和の今でも未だに存在しない。
唯一無二の7年半の時間と、最大十角関係で描かれるラブストーリーは、他のラブコメ漫画では味わえない面白さがある。
6位:五等分の花嫁
- ラブコメ、ハーレムもの
- 週刊少年マガジン:2017年~2020年・全14巻
未来の花嫁は五つ子の中の誰か。
一見、よくあるハーレムものと思いきや、最終的な勝ちヒロインはその中の一人と最初から提示されている。
そして、物語が進むうちに出てくるその正体のヒントと未来の話。
見た目が同じ五つ子だからこそ出来るこの伏線。
ラブコメに謎解き要素を加えたことで、日頃ラブコメを読まない人も巻き込んだことで、平成のラブコメでは驚異的な発行部数1600万部突破の大ヒット漫画となった。
もちろん、肝心の恋と美少女要素も一級品。
神作画と言われる春場ねぎ先生が描く五つ子たちは、同じ顔でありながら、5人共まったく違う個性を持った女の子。
これだけで勝ったも同然ですが、そこに考察要素が入ったことで、平成後期の中ではトップクラスの大ヒットに繋がったのでしょう。
7位:古見さんは、コミュ症です。
- 学園ギャグ、ラブコメ
- 週刊少年サンデー:2016年~
最初はギャグ、徐々にラブコメ展開も入ってくる変化していくタイプの名作マンガ。
古見さんはクール美人として学校中の男女から憧れているけれど、実はクールなわけではなくただのコミュ障だった。
そんな古見さんが友達100人作るために奮闘する物語。
主人公がほとんど喋らずリアクションやメモ書きで会話するというのが斬新。
特にスマホのバイブ並に震えるリアクションはもはや芸と言っても過言ではない!
けれど、それを取り巻くクラスメイトは、負けず嫌いな矢田野まける(やだのまける)、厨二な中々思春(なかなかおもはる)、病んでいる山井恋(やまいれん)など、どいつもこいつも名前も性格もパンチ効きまくり。
そんなクラスメイトたちとのコメディを基本としつつ、
古見さんと隣の席の只野くんとのラブコメもゆっくりと発展していくのが見逃せない。
特に2年生編以降は、もはやラブコメ漫画と言ってもいいほど。
8位:アオのハコ
- 青春、恋愛、部活
- 週刊少年ジャンプ:2021年~
読むと陰キャは沈黙するしかない・・・という名言も生まれた青春恋愛漫画。
その理由はとにかく内容がまぶしすぎるから。
週刊少年ジャンプお得意のドタバタでもなければ、他雑誌でも定番な男が冴えないラブコメでもない。
男女共に部活をがんばっていて、友達の多い陽キャの恋愛を描いている。
これはたしかに陰キャ沈黙するしかないという名言も生まれる。
バドミントンで朝練をがんばっていた主人公は、同じく朝練をがんばっていた女子バスケ部の先輩に片想いを寄せる。
そんな二人が親の仕事の都合で、主人公の家で一緒に住むことになる。
設定だけならハーレムラブコメ的ですが、アホのハコはリアル志向で、主人公の家にはちゃんと両親もいて、ラッキースケベが起こるなんてこともない。
ファンタジー抑えめのリアル志向だけどまぶしぎる。
そんな二人の姿を、
まぶしい!まぶしい!まぶしいよ~!
悲鳴を挙げながらも、夢中になる人が続出です。
バトル・アクションが面白い漫画おすすめランキング
マンガ界で一番売れている王道バトルから、冒険・アクション・格闘ものまで。
熱い戦いを見せてくれる名作を集めました。
1位:喧嘩商売&喧嘩稼業
- 青年向け邪道格闘
- 週刊ヤングマガジン:2005~2010年・全24巻、2014年~(喧嘩稼業)
こんな卑怯な主人公見たことないっ!?
ルールなしで戦ったら、全ての格闘技で最強はどれかをテーマにした青年格闘漫画。
このテーマだけだったら、少年マンガにもありそうですが、この作品の醍醐味は対決中以外にも様々な駆け引きが行われること。
具体的には、グローブに鉄を仕込んだり、相手に毒を盛ったり、リングに仕掛けをしたりなど。
正々堂々を基本とする格闘漫画の中でも異質な存在となっています。
しかも、その中で一番卑怯と呼ばれているのが主人公:佐藤十兵衛という破天荒さ。
もちろん、主人公はただ卑怯なことをして勝つわけではありません。
基本的に十兵衛自身も強いですが、その才能を上回る相手と戦う時に、その実力差を埋めるために様々な策を巡らせる。
十兵衛に言わせれば、それも含めて実力であり、それを行わないのは全力を尽くしていないという卑怯なりにも信念がある点がシビれる。
また、リング外の策略があるとはいえ、その中には真っ向勝負もあり。さらには、十兵衛以外の試合では駆け引きなしの戦いもある。
邪道だけじゃない、正統派の格闘バトルも他の作品とは一線を画す面白さがある。
2位:キングダム
- 中国の春秋戦国時代の歴史もの
- 週刊ヤングジャンプ:2006年~
少年マンガの熱いバトルと、青年マンガの濃密な駆け引きの両方が楽しめる。
少年漫画の王道バトルは面白いけれど、マンガをたくさん読んでいる大人層にとっては、分かりやすい展開は退屈さも感じる。
逆に青年バトルは読み応えがあるけれど、マンガ初心者にとっては難しい展開も多く、ストレートに面白いと感じづらい。
両方のいいとこどりをして、より魅力的に仕上げたのが発行部数1億部も見えてきたキングダム。
キングダムはいずれ中華統一し、秦の始皇帝となる政(せい)の元で、立身出世していく信の二人を中心に動く物語。
王である政の目線では、内部の派閥争いや他国との外交。戦略面を中心に描かれる。
そして、信サイドでは個人のバトルから隊としての集団戦。
政と信で戦略・戦術両方が楽しめるのが醍醐味。
特に信サイドでは、武将同士の少年漫画的な一騎討ちがあるかと思いきや、歴史通りに展開するから主要なキャラが突然死ぬことも珍しくない。
主人公とその仲間だから安心という少年マンガの予定調和がないところに緊張感が生まれ、それがギリギリの勝負の面白さを生み出しています。
3位:HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)
- 冒険、ダークファンタジー、バトルアクション、SF
- 週刊少年ジャンプ:1998年~
連載再開の噂が流れるだけで、Twitterで大トレンドが起こる。
1998年連載開始でありながら、休載しまくり、数年単位で休むことも珍しくないから、未だに30巻代と、ちっとも終わりが見えない。
それでも発行部数8000万部を突破しているのは、根強く待ち続けてるファンが異常に多い現れ。
そのHUNTER×HUNTERの最大の魅力と言わているのが、能力系バトル・無慈悲な展開・考察が捗る内容の3つ。
冨樫先生の前作『幽遊白書』でも見せた能力バトルは、単純な強さだけで勝負が決まらず、能力の相性によってはラスボス級の敵が一瞬でやられることも珍しくない。
さらに、少年マンガでありながら、親しくなったキャラが無慈悲にリタイヤすることも珍しくない。
この二つによって、完全に先が読めない展開になっている。
それに加えて、すぐには明かさない、もしくはずっと謎を明かさない伏線もバンバン張りめぐらせている。
回収する気はあるのか?それとも、最初から回収する気はないのか?
考察勢を中心に議論される伏線の数々が、さらに世界観を魅力的なモノに仕上げている。
ハッキリ言って、コミックス1巻読むだけで、小説1巻を読むぐらいに疲れる。
読むのに頭を使う大名作といったら、このHUNTER×HUNTERを超えるマンガはありません。
4位:怪獣8号
- 怪獣、バトルアクション
- 少年ジャンプ+:2020年~
アラサー男の夢と、怪獣バトルのダブルインパクト。
怪獣がいる世界で、幼馴染との夢を叶えるため、その怪獣を討伐する日本防衛隊に入ることを目指す。
そんな哀愁漂う男の夢を描くと見せかけて、
いきなり物語の根本が大きく変わっちゃうんですけどーー!?
というのも、最初のイベントで主人公がその討伐対象である怪獣に変身できるようになったから。
しかも、怪獣に変身するとチートな力が手に入るオマケ付き。
日本防衛隊に入る夢も諦めない。
正体を隠しながら戦うことによって、爽快なアクションバトル+テンポのいいコメディも入ってくる。
このバトルと笑いの緩急の付け方で、SPY×FAMILY(スパイファミリー)を超えて、少年ジャンプ+の新記録を打ち立てたのは間違いない。
5位:ダンダダン
- オカルトSFバトル、青春
- 少年ジャンプ+:2021年~
幽霊を信じないオカルトマニアの少年と、宇宙人を信じない霊媒師の力を持つ少女が繰り広げるオカルティックバトル。
今までのジャンプのヒットバトルとはまたちょっと違う。
その独特の世界観を、ダンダダンなタイトルを彷彿とさせるようなテンポがいい&迫力のある構図で描く。
この辺の迫力あるアクションは、チェンソーマンの藤本タツキ先生や地獄楽の賀来ゆうじ先生の元でアシスタントをしていた時に磨かれたとか。
二人の先生から受け継いだアクションは、両者ともまた違うリズムを生み出す。
そこに、少年ジャンプ作品の中では珍しく、ラブコメ要素も濃く入れている点も魅力。
ラブコメ漫画ほど甘々じゃないけれど、よくある王道バトルほどおざなりでもない。
このラブコメの部分も、バトルに良いスパイスとして効いています。
6位:ラグナクリムゾン
- バトルアクション、ダークファンタジー
- 月刊ガンガンJOKER:2017年~
強くてニューゲームな復讐と守るためのダークファンタジー。
竜と人間が戦う世界で、弱キャラだった主人公が未来の自分の力を借りて覚醒する。
そんなチートな力を手に入れても、異世界なろう系のように無双できないのがこのマンガの醍醐味。
なぜなら、相手の竜もチートな力を持っているから。
未来の主人公は戦って戦って戦い抜いて強くなったけど、それでも竜を全滅させることは出来なかった。
その力を借りて、今度こそ竜を全滅させ、大切な人を守るために戦う。
が、この作品、人間よりも竜の方が強いため、ガンガンに犠牲者が出るのですよね。
ヒロイン級のキャラでもあっさり退場することもある。
この無慈悲さと先の読めない展開が、ダークファンタジーの真骨頂。
『進撃の巨人』や『ベルセルク』が好きな人におすすめしたい一品です。
異世界&ファンタジーが面白い漫画おすすめランキング
一番人気の傾向が変わったのがこのジャンル。
今流行りのなろう系などの異世界ものから昔からあるファンタジーまで。
1位:ベルセルク
- ダークファンタジー
- ヤングアニマル:1989年~
それは剣というにはあまりにも大きすぎた。
そんな名言も生まれた、身の丈を超えるドラゴン殺しと呼ばれる剣を持った主人公・ガッツの復讐の旅物語を描いたダークファンタジーの傑作。
濃密なストーリーはもちろん、作者の三浦先生が命を削って描いたと言われる、描き込まれた画と世界観は、他にはない唯一無二の存在感。
画だけでここまで暗さを感じさせるダークファンタジーは他にない。
ストーリーの方も、最初はガッツがなんのために復讐の旅をしているかが分からない。
しかし、それが明かされる3巻からの『黄金時代編』は、それまでとは真逆の立身出世の青春ストーリー。
孤独だったガッツが鷹の団という仲間を得て、一緒に駆け上がっていく展開はこれだけでも面白いですが、そこからの絶望と復讐の旅に出る動機。
この落差の激しさがベルセルクの醍醐味。
人と選ぶストーリーと画ですが、一度読んだら忘れられない強烈なインパクトがあります。
2位:葬送のフリーレン
- 後日譚ファンタジー
- 週刊少年サンデー:2020年~
ありそうでなかった勇者が世界を救った後の後日譚ファンタジー。
その主人公は世界を救った後の勇者!…ではなく、勇者一行のエルフの魔法使いフリーレン。
勇者たち仲間が亡くなった後、フリーレンが再び旅に出るといった物語。
ファンタジーものにしては、バトルもあっさりと淡々と進むのですが、現在の旅に昔の旅の思い出もシンクロさせるのが心憎い。
長寿のエルフだから分からなかった時間の感覚を、仲間を失ったことで痛感し、その思い出の大事さを痛感する。
さらに、新しく仲間となった現在のパーティーとの旅にも、その教訓や思い出を活かしていく。
ゆっくりとした展開でありながらホロリとくる。
今アニメを中心に流行っている異世界なろう系はもちろん、歴代のファンタジー漫画とも一線を画す内容となっています。
3位:ライドンキング
- 異世界召喚ファンタジー、格闘
- 月刊少年シリウス:2018年~
アニメ化が心配、ロシアのプーチンと見た目もパーソナルな部分も似た中央アジアの大統領プルチノフが主人公の異世界召喚ファンタジー。
大統領とはいえ、おっさんが主人公というのも破天荒ですが、格闘技の達人で異世界に行く前から強いという点も定番のなろう系との大きな違い。
さらに、異世界に来たことにより、気の力的なものもパワーアップし、普通のモンスターはもちろん、ドラゴンクラスとも戦うことができる。
それに加えて、プルチノフは大統領なので、交渉事に強く、人をまとめるのもうまいというのも、他の異世界主人公とは一線を画している。
バトルで活躍するだけじゃない、村づくりや国づくりにも活躍。
けれど、モンスターへのライドン(騎乗)好きに加え、パロディもちょいちょい入れてくるプルチノフはどこかコメディなおじさん。
4位:図書館の大魔術師
- ファンタジー、司書
- good!アフタヌーン:2018年~
壮大な王道ファンタジーが令和の時代にもあります。
最近は異世界なろう系に押され気味ですが、そんな中で骨太の王道ファンタジーが異世界の司書(カフナ、魔術師的な役割もある)をテーマにした図書館の大魔術師。
主人公シオがそんな司書を目指して冒険が始まる。
司書を目指して学生になるという一見地味な展開ですが、物語の序盤や途中で、シオが大人物になることはすでに明かされている。
だからこそ、図書館の司書からどういった経緯で大人物となっていくのかの過程が非常に気になる。
また、異世界ならではの種族の多さや魔法的な要素、そして圧倒的な画力が物語を盛り上げる。
画力の高さは全マンガの中でもトップクラス。
その画力で描かれる王道ファンタジーは、それだけで他とは違う圧倒的な存在感があります。
5位:異世界迷宮でハーレムを
- 異世界ファンタジー、エロス
- 月刊少年エース:2017年~
異世界なろう系チート×ヒロインとの夜の本番あり!
ゲームの中に異世界転移したらチートな力を得る。
ここまでよくあるなろう系ですが、違うのはヒロインたちとのくんずほぐれつがあること。
正直、ダンジョンを攻略していく冒険の方は、主人公がチートな上に、狼人族のヒロインもかなり強いので見応えなし。
スキルやジョブなどのゲーム要素はありますが、かなりサクサク進むので。
この作品の醍醐味は、ヒロインとの夜の営み。
モテモテハーレムななろう系は数多いですが、本番まであり、ここまで大ヒットした作品はなかなかない。
しかも、最低限は隠すけど、胸のてっぺんまで見え、さらにそれをキレイな画で描く。
ハッキリ言って、本格派のオトナ漫画よりもセクシーと言っても過言ではない。
さらに、ハーレムというタイトルが付いている通り、ヒロインは少しずつ増えていく。
紳士には絶対におすすめしたい一品です。
6位:メイドインアビス
- ダークファンタジー、アドベンチャー
- まんがライフWIN⇒WEBコミックガンマ:2013年~
見た目とのギャップにハートに大ダメージを受ける人が続出。
けれど、それが物語を盛り上げるための最大のスパイスとなって、読む人を夢中にさせるマンガがここにある。
アビスと呼ばれる大穴が存在し、その穴に潜る探窟家たちの冒険を描く。
その穴は深く潜れば潜るほど危険な生物が存在し、アビスの呪いと呼ばれる身体の負荷も大きくなる。
そんな危険なアビスの冒険に挑むのが12歳の少女リコと、ロボットの少年レグ。
アビスの深淵は障害となる生物たちだけでなく、人間すらも闇に変えていく。
そんな場所に少年少女が挑む。
しかも、リコに関しては戦闘力が皆無と、そんな危険な場所で何も起こらないわけがない。
アニメで人気に火が付いてからは、男性読者だけでなく、女性ファンや主婦層も自分の子供を応援する気持ちで読んでいるとか。
他の漫画にはない可愛さと、ギャップの激しいエグさがある。
笑いが面白いギャグコメディ&日常漫画おすすめランキング
強烈なギャグコメディから、ほのぼのと癒される日常ものまで。
笑って幸せな気持ちになれる名作が揃っています。
1位:ヒナまつり
- 日常ギャグコメディ、SF
- Fellows!⇒ハルタ:2010~2020年・全19巻
油断していると腹筋崩壊。
超能力少女のヒナが、インテリヤクザの新田の元に、未来から転がり込んでくる。
そこから始まるパンチの効いたキャラクターと、シュールすぎるギャグで笑わせてくる。
ヒナを中心とした未来の超能力がSFな力を駆使して笑わせてくる。
ヒナと未来からやってきた刺客アンズのにらめっこはもはや伝説。
しかし、本当にヤバいのは未来から来た超能力少女よりも、現代のパンチの効いた大人だった。
瞳という名の真面目中学生をこき使う、クズ中のクズ詩子。
詩子のクズっぷりは、泣く女の子からお金を巻き上げるアニメのOPでしっかり再現されるほど。
しかし、そんな詩子すらも、中盤からは影が薄くなる。
中盤以降の主役は、その詩子に鍛え上げられた瞳と言っても過言ではない。
瞳が出て来た回は外れなし!
そんな大爆笑を巻き起こす天才が潜んでいました。
2位:だがしかし
- 駄菓子グルメ、ギャグコメディ
- 週刊少年サンデー:2014年~2018年・全11巻で完結済み
漫画&アニメでもただ一つ。駄菓子をテーマにしたギャグコメディ。
駄菓子屋の息子である主人公ココノツの元に、駄菓子好きの社長令嬢ほたるがやってきたことから始まる駄菓子プレゼンの嵐。
ハイテンションで実在の駄菓子の魅力を語りつつ、そこにギャグも放り込む。
読むと、笑いと駄菓子を食べたくなるマンガがここにある。
駄菓子屋や昔のおもちゃ好きにおすすめしたいのはもちろん、そうでない人もまずは1話だけでも読んで欲しい。
パンチの効いたヒロインたちが、ハイテンションでマシンガントークをする様は、他にはない魅力が詰まっています。
3位:異世界おじさん
- 異世界召喚ファンタジー帰還、ギャグ
- ComicWalker:2018年~
アンチ異世界なろう系。
そんな言葉がピッタリ、異世界なろう系が嫌いな人にこそおすすめしたい。
17年ぶりに昏睡状態から目覚めた叔父は、異世界に行っていた。
甥っ子がそんなおじさんの思い出話を聞いて進んでいくというスタイルですが、その異世界話がとにかく悲しい。
異世界転移でお約束のチートな力は手に入れたけど、美男美女しかいない世界で、おじさんの見た目はパンチが効きすぎていて、新しい人と会う度にモンスターに間違われて襲われる。
村に着いたら、村人を一旦ボコボコにしてからじゃないと村の中に入れないとか。
そんな中、ヒロインたちとはフラグが立つけど、コミュ障すぎるおじさんが無自覚に折りまくる。
そんな切ない話をギャグに昇華させて、爆笑させてくるのがこのマンガの醍醐味。
また、17年ぶりに日本に帰ったおじさんは意外と楽しそうで、
セガに対する情熱がすごすぎる。
アニメではセガとコラボするしかないぐらい、セガのレトロなゲームがバンバン出てくる。
そんなセガ好きにもおすすめな作品。
4位:僕とロボコ
- ジャンル;ギャグコメディ
- 掲載誌:週刊少年ジャンプ:2020年~
パロってパロって大正解!週刊少年ジャンプに令和の銀魂&ドラえもんが爆誕す!
基本的な設定は完全にドラえもん。
そんなのび太くん的な主人公の元にやってきたのは、
メイド型ロボットOM(オーダーメイド)ならぬ、そのパチもんのロボコ。
そのロボコが中心となって、次々とトラブルとパロディを生み出す。
そのパロディ具合は、毎巻名作をオマージュしてくるコミックスの表紙を見るだけで伝わる。
ジャンプ系はもちろん、その他の漫画やアニメ、さらに実写ドラマなんかもパロってくる。
特にのび太くん以外にも、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃん・出木杉くんのパロディキャラもいるなど、
藤子先生サイドに怒られませんかーっ!?
と、心配になっちゃうほどに攻めたパロディが、腹筋崩壊レベルで笑わせてくる作品です。
5位:こういうのがいい
- 日常系、ラブコメ
- となりのヤングジャンプ:2020年~
日常系+ラブコメ、セツのフレを超えた男女の新たな関係、それがフリーダムフレンドことフリフレ!
オーソドックスな日常コメディともラブコメコメディとも違う。
前の彼氏彼女の束縛にウンザリとしていた主人公とヒロインが意気投合。
そして、一気にホテルまで行っちゃうという最近の若者はけしからん!的な展開。
そんな一晩のアバンチュールかと思いきや、そっからもほぼ毎日会って、友達のようにゆるく接し、夜の本番は恋人以上。
けれども、決して相手を束縛せず、付き合うこともしないのが令和のフリーダムフレンド。
クセの強い主人公とヒロインのやり取りで、日常コメディはクスリと笑わせつつ、本番シーンで紳士のハートをざわつかせる。
作品としても、まったく新しいコンビネーションを見せる漫画が爆誕しました。
6位:アオイホノオ
- ギャグ、漫画家
- ゲッサン:2012年~
『炎の転校生』『機動武闘伝Gガンダム』『アニメ店長』などで有名な漫画家・島本和彦先生の自伝的なマンガ家青春ギャグコメディ。
漫画家を目指す焔燃(ホノオモユル)の血と汗と涙がつまった熱血作品。
自伝的な作品なので、令和も連載している作品では非常に珍しい昭和が舞台。
しかも、フィクションとしつつも、当時連載されていた『タッチ』や『うる星やつら』といった作品名だけでなく、あだち充や高橋留美子といった作者の名前も実名。
なかにはキャラクターとして登場する漫画家もいる。
さらには、当時放送されていたアニメやドラマなども実名で登場。
それを主人公がツッコんだり、批判したりするある意味で非常に攻めた作品となっています。
世代が合わない人には全く伝わらない。が、ネタが分かる人には大爆発を起こすポテンシャルがある。
読む人を非常に選ぶ、クセが強い作品となっています。
スポーツ&競技が面白い漫画おすすめランキング
野球・サッカーを中心としたスポーツ漫画の名作たち。
また、スポーツ以外の競技や部活ものもここで紹介しています。
1位:SLAM DUNK(スラムダンク)
- 高校バスケットボール、学園スポーツ
- 週刊少年ジャンプ:1990~1996年・全31巻で完結済み
- 人間ドラマと名言の数々
スポーツ漫画は興味ないけど、スラムダンクは読んだ。
そんな人が続出したのが、1億2029万部突破のジャンプの大名作バスケ漫画。
バスケの素人・桜木花道が、惚れた女の子のためにバスケを始めたけど、やっていくうちに本気になっていく。
ストーリー自体はよくあるけれど、それでも大名作となったのには、二つのポイントがあると思います。
1つ目は、スポーツ漫画の基本である試合を魅力的に描く。
スラムダンクはこれが素晴らしいのですが、これだけだとバスケやスポーツ漫画に興味がある人しか引き付けられない。
その他の日頃スポーツ漫画を読まない人を惹きつけた2つ目は、なんと言っても魅力的なキャラたち。
キャラに感情移入ができる。
これはジャンルを問わずに大ヒットするためには外せませんから。
しかも、スラムダンクは主人公チームはもちろん、ライバル選手や監督にまで魅力的なキャラが揃い踏み。
人によって、そして年代によって好きなキャラが変わっていく。
これが多くの人に愛され続けている秘訣です。
2位:アオアシ
- リアル系Jユースサッカー(名称などは架空)
- ビッグコミックスピリッツ:2015年~
サッカー漫画史上、もっともリアルな作品。
サッカー漫画好きからもそう言われることが多い。
定番の部活の高校サッカーとは違う、プロの下部組織であるJユースを舞台に、その内容まで徹底的にこだわっている。
他の作品との最大の違いは、試合だけでなく、練習風景でも魅せること。
技術的にも戦略的にも足りない主人公・葦人が、自分で考え練習しながらJユースのレベルに付いていく。
この辺りのリアル感は全スポーツ中、トップレベルと言っても過言ではない。
そして、その練習を活かす試合では、リアルだけでなく、劇的な描写で盛り上げてくる。
そんなサッカー好きを楽しませつつも、そうでない層を楽しませることを忘れない。
そんなリアルのギリギリを攻めたのがアオアシ。
3位:ダイヤのA
- 主役級の二人の投手がエースを争う高校野球
- 週刊少年マガジン:第1部 2006~2015年・全47巻、第2部 2015年~
2006年から君臨するマガジンの絶対的エースの王道野球マンガ。
甲子園を目指すというオーソドックスなストーリーでありながら、名門野球部な上に、主人公以外にエース候補がもう一人いるというのが大きな違い。
マンガではありそうでなかった名門校の挑戦と、中でのレギュラー争いを熾烈に描く。
しかも、主人公・沢村が球速そこそこのクセ球使いに対し、ライバル降谷は150キロを超える本格派。
いや、主人公よりもライバルの方が主人公っぽいんですけどーーっ!?
と、突っ込まずにはいられない能力格差。
そんな沢村がライバルチーム相手に結果を出すだけでなく、降谷とのエース争いを繰り広げるドラマもある。
その先には、熱くなるだけじゃない、ホロリとくる名エピソードも待っています。
4位:あさひなぐ
- スポーツ(薙刀)
- ビッグコミックスピリッツ:2011~2020年・全34巻
女の子のゆるいスポーツものと思っていたら痛い目に遭う。
きららとかでよくあるスポーツも絡めた日常コメディとはまるで違う。
薙刀をテーマとした男性も顔負けのスポ根ものがここにある。
まず練習風景。ここから、
昭和かっ!?
と、ツッコミたくなるような皮がズル剥けなどの激しいトレーニングがある。
そんなトレーニングの後に行われる試合も、もちろん激しい。
ただ、あさひなぐは主人公を中心とする真っ向勝負の激しい試合だけじゃない。
というのも、スポーツもの特有の人間ドラマなのですが、
これが男たちとはまったく違う、女子ならではのドロドロの世界もある。
しかも、カワイイキャラほど、一癖も二癖もあるのがあさひなぐ。
原作は女性作家ということで、なんか美人に恨みでもあるのかな?と思えるぐらいに(笑)
しかし、だからこそ男のスポ根ものとはまったく違う面白さがある。
5位:メダリスト
- スポーツ(女子フィギュアスケート)
- アフターヌーン:2020年~
壮大なスケールで描かれるであろう本格派女子フィギュアスケート。
男子フィギュアはアニメでフィーバーしたけど、ついに女子の本格フィギュアも登場。
なんとメダリストは、コーチ・司と選手・いのりの出会いを小学生から描いている。
小学生のエピソードも飛ばさず、じっくりと描いていることから、いのりの成長過程を描いてオリンピックまで繋げる、野球マンガ『メジャー』のような壮大なストーリーになるのは間違いなさそう。
スポーツものらしく、フィギュアの練習や大会をリアルに描くのはもちろん、メダリストではコーチも選手も競技を始めた年齢が遅く、劣等感を抱え、ハングリーな点が熱い。
どちらも正統派で真っすぐな努力家でありながら、昭和のスポ根主人公のような魂も持っている。
素直でありながらも負けず嫌い、令和の時代の新たな形のスポ根主人公がここにいます。
6位:龍と苺
- 将棋
- 週刊少年サンデー:2020年~
リアルの藤井聡太も、その藤井聡太も超えると言われるライトノベル『りゅうおうのおしごと!』も超えるのがこの将棋マンガ。
なにしろ主人公の苺はプロやその候補生ですらない、将棋をやったことない女子中学生。
それが初めて将棋をやってみると、天才的な実力を発揮し、次々の強者を倒していく。
普通ならここで棋士を目指して、奨励会に入るのが王道ですが、破天荒な主人公の苺は奨励会には入らない。
屈辱を受けた竜王にリベンジを果たすため、アマチュアとして竜王戦に挑むという展開。
他の競技漫画との大きな違いは、大会に参加しつつ、短期間でどんどん強くなっていくこと。
それも合間の日程で練習する&対局中に進化する王道なものだけでなく、強くなるために他のプロと対局していく行動力がハンパない。
才能+狂気を感じる主人公。
今一番先が気になる作品がこの龍と苺。
7位:BE BLUES!~青になれ~
- 天才サッカー少年の復活劇
- 週刊少年サンデー:2011~2022年・全49巻
天才の挫折と復活を描く、試合展開がもっともリアルと言われるサッカー漫画。
主人公・一条龍はユースも注目する小学生の中では頭一つ抜けた天才プレーヤー。
序盤はそんな一条の天才的プレーを試合の中で描いていく。
そんなキャプテン翼的な天才主人公がライバルと戦っていく物語と見せかけての大事故での突然の突き放し!?
中学生編ではリハビリのブランクで思うようにプレーできない所からの復活を目指し、高校生編ではかってのプレーを取り戻すための姿が描かれる。
他のサッカー漫画にはない、かっての自分との戦いも描かれるのがビーブルースの特徴の一つ。
また、この作品では必殺技といったものはもちろん、試合描写もファンタジーはなく、徹底してリアルに、徹底して細かく描かれる。
そのため、1試合でコミックス何巻も使って描かれたり、見開きページで描かれる選手のポジショニングが絶妙だったり、戦術がリアルすぎるアオアシとはまた違った形のリアル過ぎるサッカー漫画。
サッカーが好きな人がドハマりする要素がありまくり。
大人が面白い青年漫画おすすめランキング
バトル・ラブコメ・スポーツなど、王道ジャンル以外の名作を。
大人が読んで面白い青年マンガを集めています。
1位:BLUE GIANT(ブルージャイアント)
- 音楽(ジャズ)、人間ドラマ、青年向け漫画
- ビッグコミック:2013~
大人が泣ける漫画がここにある。
物語は高校生・宮本大が、ジャズの世界的サックスプレーヤーを目指す音楽マンガ。
よくある設定に加え、ジャズにサックスと一般的にはマイナージャンル。
ここで興味を失う人も多いんじゃないかなと思います。
しかし、ブルージャイアントにハマっている多くの人は、ジャズにもサックスにもたいして興味はない。
なのに読んでいるのは、魂を震わす熱い人間ドラマがこの作品にはあるから。
宮本大はたしかに才能はありますが、それ以上に目立つのが諦めない心と、バイタリティあふれる行動力。
地元仙台を飛び出して東京に出るだけでなく、なんと第2部からは世界に飛び出しますから。
日本人が主人公で、世界を舞台とした作品が少ない上に、それが行動力あふれる男だったら、面白いドラマが生まれないわけがない。
各国で出会うそれぞれの人に人生やドラマがあり、それに触れる度に心を震わされる。
アニメやマンガでよくあるファンタジーな劇的なドラマではなく、リアルでありそうな人間ドラマ。
子供には分からない。この何気なくも熱いドラマに、大人は毎巻のように泣かされる。
2位:SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
- 音楽、青春、学園
- 月刊ビッグガンガン:2013年~
27歳が終わるまでに伝説を残さないと死ぬ。
バンドを組む夢を忘れ、生徒に地味先(じみせん)とあだ名を付けられた本田詩織が、
ジミヘンこと伝説的なギタリスト:ジミ・ヘンドリクスに憑依されたことで人生が変わる。
天才的なギタリストの力を借りられる代償は、命を賭けた伝説への挑戦。
そこから始まる青春やり直しバンド結成物語。
最初はコメディ色が強いんですけれど、3巻あたりからどんどん青春度が加速していく。
本格的にバンド活動が始まってからは、大人の涙腺を刺激しまくる熱いエピソードの数々。
さらに、ジミセンだけじゃない、ニルヴァーナのカート・コバーンが現れてからは、ジミヘンの方のドラマも動き出す。
「伝説的なミュージシャンは27歳で亡くなる」27クラブの伝承を題材しているため、他の伝説たちも絡んでくる。
青春マンガとしてだけでなく、ロック漫画としても熱い内容になっています。
3位:ザ・ファブル
- 裏社会、ハードボイルド、コメディ
- ヤングマガジン:2014年~(第2部に続く)
伝説の殺し屋の次の指令は普通になって暮らすこと。
しかし、普通に暮らしたことがない主人公は、普通にしているつもりでも世間とズレていて…。
そんなまさかの殺し屋の日常コメディが爆誕す!
この殺し屋とのギャップとズレで、オンリーワンなコメディが展開。
かと思えば、そんなプロを裏の世界が放っておくわけがない。
随所で挟まれる裏ストーリーが、日常コメディの中に緊張感が生まれる。
その設定が大当たり、実写映画化もして、こんな二ッチなテーマで発行部数1600万部突破の大ヒット漫画となりました。
学生層にハマってないので、たぶんアニメ化はしないと思いますが、大人層にはおすすめしたいハマる要素満載です。
4位:明日ちゃんのセーラー服
- 青春、学園
- となりのヤングジャンプ:2016年~
普通すぎるテーマを、尊すぎるキャラクターと、美しすぎる画で、独特の世界観を構築している漫画。
同年代の友達がいない田舎で育った明日ちゃんが、中学入学を機に、友達作りをしていく物語。
ファンタジー要素やドラマ性が少なすぎて、少年マンガはもちろん、青年マンガやアニメでもまずテーマにしない設定。
それを明日ちゃんを筆頭とするキャラクターと、好き嫌いがハッキリと別れるこの絵柄で、ファンタジー要素を出してきた。
ストーリー的には、明日ちゃんとクラスメイトの学校生活を描く青春もの。
が、それが他の作品とはまったく違う、オンリーワンな作品に仕上がっている。
試し読みだけでもしておいて損はない、そんな独自性の塊がここにある。
5位:ガイシューイッショク!
- お色気ラブコメディ
- ビッグコミックスペリオール:2017年~
男と女にも絶対に負けられない戦いはBの向こう側。
童顔巨乳のヒロインが強引に主人公の部屋に転がり込んでくる。
そんなラブコメの定番的な展開でありながら、ヒロインは性格が悪い上に、居候のくせに主人公の食べ物を勝ってに食べるなど、好き勝手に振る舞う。
そんなヒロインに言う事をきかせるために持ちかけた勝負は、主人公がヒロインを触って、反応したら主人公の勝ち。反応しない&下半身が先に反応したら主人公の負け。
って、バカっ!?
と、ツッコまずにはいられない、絶対に負けられない男と女の勝負がここにありました。
そんなエロゲー的な展開ですけれど、本番はなく、常に寸止め方式。
けれど、その寸止め方式が逆にお色気度を無限大に昇華させた。
そんなヘンタイ紳士のいろいろな部分を刺激する夢と希望が詰まっています。
6位:二月の勝者―絶対合格の教室―
- 職業(塾講師)、ビジネス
- ビッグコミックスピリッツ:2017~2024年・全21巻
小学生たちの受験戦争を塾講師の目線で描く。
リアル路線が多い青年漫画の中でもかなり珍しいテーマ。
しかも、塾講師はヒロインを除いて、お金よりも熱血指導!というわけではなく、あくまでビジネス路線で描いていく。
けれど、ビジネスの中にも、講師として人間としての情もアリ。
そんな講師の人間ドラマを描きつつも、さらに人間くさいのが受験をする小学生の過程。
受験や家庭環境に悩み子供や親を赤裸々に描く。
ファンタジー作品にはないリアルな人間ドラマ。
そこに少年漫画とは違う面白さがあります。
7位:薬屋のひとりごと
- ファンタジー、ミステリー、恋愛
- 月刊ビッグガンガン:2017年~
転スラ並の大ヒット異世界なろう系。アニメ化前にシリーズ累計1800万部を突破した怪物漫画。
昔の中国のような架空の帝国の後宮を舞台に、女官として働くことになった少女・猫猫(マオマオ)の活躍を描く。
日頃は後宮での仕事やそこでの人間関係を描きつつ、事件が起こると薬学の知識を使って解決していくというミステリーもの。
よくある探偵や刑事が主役のミステリーサスペンスとの大きな違いは、外の世界では薬師として生きてきた猫猫は、薬や毒にしか興味がなく、事件どころか人間関係すら面倒くさいと思っている点。
なのに、薬や毒の知識に加え、観察眼もあることから上に言われて仕方なく事件を解決していくこと。
その解決の仕方も、
犯人はお前だ!
といった定番のパターンではなく、上に情報を伝えるだけ、やんわりとヒントを出すだけなど、ひたすら人間関係をこじれさせないように気を使う点も、フィクションではなかなか珍しい形となっています。
さらに、事件の方も分かりやすいサスペンスが起こるのではなく、後宮独特の人間関係から生まれるドロドロのものから不思議なものまで。
恋愛事情なども含め、人間関係に重きを置いているスタイルが、大人層の男女共に人気を集め、この爆発的な売上につながっています。
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