記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。


ゴルプラとゴルナスは、株と金に100%ずつ投資する兄弟の投資信託で、違いは株の部分だけです。
2025年1月24日から10月14日までの同じ期間では、ゴルナスが+89.13%、ゴルプラが+73.75%で、ゴルナスが約15ポイント上回りました。
いちばん大きい下落はゴルナスが-25.89%、ゴルプラが-22.16%で、値動きもゴルナスのほうが大きくなっています。
| 項目 | ゴルプラ | ゴルナス |
|---|---|---|
| 株の部分 | S&P500 | NASDAQ100 |
| 信託報酬 | 年0.1991% | 年0.2189% |
| 同じ期間 の上昇 | +73.75% 年率+37.9% | +89.13% 年率+44.9% |
| 最大の 下落 | -22.16% | -25.89% |
| 純資産 | 998億円 | 1,607億円 |
| NISA | 対象外 | 対象外 |
※10月14日時点。同じ期間は2025年1月24日から。運用会社の基準価額のデータで計算。
上がる相場で成績を取りにいくならゴルナス、運用4年の実績と少し安い費用で選ぶならゴルプラです。
2本の日々の値動きはほぼ同じなので、両方を買っても分散にはなりません。
どちらもNISAでは買えないため、NISAの枠を先に使い、残りのお金で1本だけを特定口座で持つのが基本です。


NISAも特定口座も
目次 非表示
- ゴルプラとゴルナスの違いは株の部分だけ
- 同じ期間の成績はゴルナスが上
- 下がる時はゴルナスのほうが大きい
- 2本の値動きはほぼ同じ|両方持っても分散にならない
- 費用はゴルプラが少し安い
- 2本ともNISAでは買えない
- ゴルプラとゴルナスのメリット4つ
- ゴルプラとゴルナスのデメリット・注意点5つ
- 相場の動き方で比べる|4つの場面
- 株と金を半分ずつ買う場合との違い
- どっちが向いている?ゴルプラとゴルナスの選び方
- 資産のどれくらいまで?持つ割合の目安
- ゴールドプラスはほかに2本|オルカン版とTOPIX版
- どこで買える?SBI証券とマネックス証券
- ゴルプラ・ゴルナスを買うまでの手順
- ゴルプラとゴルナスでよくある質問
- まとめ|ゴルプラとゴルナスはどちらか1本を特定口座で
ゴルプラとゴルナスの違いは株の部分だけ
| 項目 | ゴルプラ | ゴルナス |
|---|---|---|
| 名前 | Tracers S&P500 ゴールド プラス | Tracers NASDAQ100 ゴールド プラス |
| 株 | S&P500 | NASDAQ100 |
| 金 | 金先物100% | 金先物100% |
| 開始 | 2022年 8月31日 | 2025年 1月24日 |
| 決算日 | 毎年7月8日 | 毎年10月10日 |
| 購入時 手数料 | 0円 | 0円 |
※各ファンドの交付目論見書より。
ゴルプラとゴルナスは、どちらもアモーヴァ・アセットマネジメント(旧・日興アセットマネジメント)のTracersシリーズの投資信託です。
ゴルプラ・ゴルナスという呼び名は投資家の間で広まった通称で、運用会社が付けた名前ではありません。
金の部分は同じ金先物で、違うのは株の部分がS&P500かNASDAQ100かだけです。
S&P500とNASDAQ100の中身の違い
| 項目 | S&P500 | NASDAQ100 |
|---|---|---|
| 中身 | アメリカの 主な500社 | ナスダックの 上位100社 |
| 金融株 | 入る | 入らない |
| 銘柄の数 | 503銘柄 | 101銘柄 |
| 半導体の割合 | 17.3% | 29.9% |
| 1位の銘柄 | アップル 4.7% | エヌビディア 5.9% |
※交付目論見書より。ゴルプラは7月31日、ゴルナスは4月30日の時点。
S&P500は、アメリカの主な産業を代表する500社で作る株価指数で、アメリカの株式市場の時価総額の約80%をカバーします。
NASDAQ100は、ナスダック市場に上場する企業のうち、金融業を除いた時価総額の上位100社で作る株価指数です。
ゴルナスの株の部分は半導体が29.9%を占め、ゴルプラの17.3%よりハイテク株に寄っています。
どちらも上位にはエヌビディア・アップル・マイクロソフトなど同じ大企業が並ぶので、値動きは似てきます。
先物で株100%と金100%に投資する仕組み

ゴルプラもゴルナスも、先物取引を使って、純資産の200%分の投資をします。
1万円を買うと、株に1万円分、金に1万円分を投資したのと同じような値動きになります。
運用会社のよくある質問によると、株が2%、金が1%上がった日は、ファンドは+3%になります。
逆に株が2%、金が1%下がった日は-3%になるので、下がる時も株と金の合計で動きます。
投資したお金より大きな損はしない
先物を使っていても、投資家が追加のお金を払うことはありません。
運用会社は、先物の証拠金のやり取りはファンドの中で完結し、投資家に追加の証拠金は発生しないと説明しています。
損をするのは、投資した金額までです。
ただし、株と金が同時に大きく下がると、投資した金額が大きく減ることはあります。

購入手数料0円
同じ期間の成績はゴルナスが上
| 期間 | ゴルプラ | ゴルナス |
|---|---|---|
| 1か月 | -0.60% | +1.55% |
| 3か月 | +2.14% | +1.94% |
| 6か月 | -6.58% | -2.16% |
| 1年 | +15.08% | +20.17% |
| 2026年 | +4.34% | +8.91% |
| 同じ 期間 | +73.75% 年率+37.9% | +89.13% 年率+44.9% |
※10月14日時点・運用会社のデータで計算。同じ期間は2025年1月24日から。
2025年1月24日にゴルナスが始まってから10月14日までの同じ期間では、ゴルナスが+89.13%でした。
ゴルプラは+73.75%で、年率にするとゴルナスが約45%、ゴルプラが約38%です。
1年・6か月・1か月でもゴルナスが上で、ゴルプラが上だったのは3か月だけでした。
ゴルプラは運用4年で+322%
| 年 | ゴルプラ | ゴルナス |
|---|---|---|
| 2022年 | -3.24% | ー |
| 2023年 | +43.68% | ー |
| 2024年 | +64.45% | ー |
| 2025年 | +77.06% | +73.65% |
| 2026年 | +4.34% | +8.91% |
※ゴルプラの2022年は8月31日から、ゴルナスの2025年は1月24日から。2026年は10月14日まで。
ゴルプラは2022年8月31日に始まり、10月14日までの約4年で+322.38%になりました。
年率にすると約42%で、2023年から2025年まで3年続けて+40%をこえています。
ゴルナスはまだ1年8か月の実績しかないので、長い期間の成績を見られるのはゴルプラだけです。
株と金が両方上がったから大きく増えた

2本の成績が大きかったのは、この数年は株と金が両方上がったからです。
運用会社は、金の価格を押し上げる理由として、宝飾品の需要に加えて、投資や中央銀行の保有が増えていることを挙げています。
株と金が同じ時期に上がると、200%の投資をしているぶん、成績は大きく伸びます。
ただ、この先も両方が上がり続ける保証はないので、過去の成績だけで選ばないことが大切です。

ゴルナスも買える
下がる時はゴルナスのほうが大きい
| 下落 | ゴルプラ | ゴルナス |
|---|---|---|
| いちばん 大きい下落 | -22.16% | -25.89% |
| 20%をこえた 下落の回数 | 2回 | 3回 |
| 値動きの 大きさ(年率) | 32.6% | 36.8% |
| 最高値から 今の下げ | -13.83% | -11.43% |
※10月14日時点・運用会社のデータで計算。値動きの大きさは2025年1月24日からの日々の値動き。
いちばん大きい下落は、2本とも2025年2月19日から4月9日にかけてで、ゴルナスが-25.89%、ゴルプラが-22.16%でした。
20%をこえる下落は、ゴルナスが3回、ゴルプラが2回あります。
日々の値動きの大きさを年率にすると、ゴルナスが36.8%、ゴルプラが32.6%で、ゴルナスのほうが約1割大きく動きます。
2025年4月はゴルナスが4分の1下がった
2025年2月から4月は、アメリカの関税のニュースで株が大きく下がった時期です。
ゴルナスは10,451円から7,745円まで下がり、100万円が約74万円になった計算です。
2本ともその後は持ち直し、2025年の1年間ではゴルプラが+77.06%、ゴルナスが+73.65%でした。
2026年2月2日は1日で10%以上下がった
2026年2月2日は、ゴルプラが1日で-10.70%、ゴルナスが-11.66%と、2本ともいちばん大きく下がった日です。
株と金がそろって下がると、200%の投資がそのまま下げの大きさになります。
そのあと、ゴルナスは3月27日に1月30日の最高値から-23.12%、ゴルプラは3月3日の最高値から-21.61%まで下がりました。
最高値の近くで買った人は今も含み損

10月14日の時点で、ゴルプラは3月3日の最高値49,015円より13.83%低い42,238円です。
ゴルナスも6月1日の最高値21,354円より11.43%低い18,913円で、最高値の近くで買った人は含み損になっています。
一度に全部買うより毎月の積立にすると、買う時期によるぶれを小さくできます。

積立で時期を分散
2本の値動きはほぼ同じ|両方持っても分散にならない
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 日々の値動きの相関係数 | 0.977 |
| ゴルナスが上だった日 | 418日中237日 |
| いちばん下がった日 | 2本とも 2026年2月2日 |
| いちばん上がった日 | 2本とも 2025年4月10日 |
※2025年1月24日から10月14日までの日々の値動きで計算。相関係数は1に近いほど同じ動き。
ゴルプラとゴルナスの日々の値動きの相関係数は0.977で、ほぼ同じ方向に動いています。
いちばん下がった日も、いちばん上がった日も、2本とも同じ日でした。
2本を半分ずつ持っても、下がる時は一緒に下がるので、リスクを分ける効果はほとんどありません。
分けるなら値動きのちがう資産と組み合わせる

リスクを分けたいなら、2本を両方持つより、NISAで買う投資信託と組み合わせるほうが効果があります。
ゴルプラとゴルナスは、1本の中ですでに株と金に分散しています。
どちらか1本を特定口座で持ち、残りはNISAでオルカンなどを積み立てる形にすると、税金の面でも有利です。

NISAと一緒に使える
費用はゴルプラが少し安い
| 費用 | ゴルプラ | ゴルナス |
|---|---|---|
| 信託報酬 | 年0.1991% | 年0.2189% |
| 実際の費用 (総経費率) | 年0.26% | 年0.27% |
| 100万円で 1年の費用 | 約2,600円 | 約2,700円 |
| 購入時手数料 | 0円 | 0円 |
※信託報酬は税込。総経費率は交付目論見書の値(ゴルナスは2025年10月10日までの期間)。
信託報酬はゴルプラが年0.1991%、ゴルナスが年0.2189%で、ゴルプラのほうが年0.0198%安くなります。
交付目論見書の総経費率で比べると、ゴルプラが年0.26%、ゴルナスが年0.27%です。
100万円を1年持った時の差は約100円なので、費用の差だけで選ぶ必要はほとんどありません。
先物には短期金利ぶんのコストもある
2本とも、信託報酬のほかに先物のコストがかかります。
運用会社によると、ドル建ての先物には、アメリカの短期金利に相当する負担が実質的に発生します。
このコストは投資家が直接払うものではなく、基準価額に日々反映されます。
Tracersが付かないNASDAQ100ゴールドプラスに注意

アモーヴァ・アセットマネジメントには、名前に「Tracers」が付かないNASDAQ100ゴールドプラスという別の投資信託もあります。
こちらは2025年5月16日に始まった投資信託で、購入時手数料が3.3%以内、信託報酬が年0.924%かかります。
中身はゴルナスと同じ株と金の200%ですが、信託報酬は4倍以上なので、名前の頭に「Tracers」があるかを確かめて買います。

購入手数料0円で買える
2本ともNISAでは買えない

ゴルプラもゴルナスも、NISAの成長投資枠でもつみたて投資枠でも買えません。
運用会社のよくある質問では、先物取引を使っているため、新しいNISAの対象外と説明されています。
マネックス証券のファンドのページでも、2本とも課税口座だけで買える表示でした。
特定口座で買うと、利益には20.315%の税金がかかります。
持っている間は税金がかからない

特定口座で税金がかかるのは、売って利益が出た時と分配金を受け取った時です。
2本とも分配金はこれまで0円なので、売るまで税金はかかりません。
「源泉徴収あり」を選べば、売った時に証券会社が税金を計算して納めるので、原則として確定申告はいりません。
NISAで買える投資信託とは税金で差がつく
| 値上がり | 特定口座の利益 (税引き後) | NISAの利益 |
|---|---|---|
| +30% | 239,055円 | 300,000円 |
| +50% | 398,425円 | 500,000円 |
| +100% | 796,850円 | 1,000,000円 |
※100万円を買った場合。税金20.315%で計算した仮の数字。
特定口座で100万円が+50%になった時、税金を引いた利益は398,425円です。
NISAなら50万円がまるごと残るので、同じ+50%でも約10万円の差がつきます。
特定口座のゴルプラやゴルナスは、NISAで持つ投資信託より約1.25倍の値上がりがないと、手取りで追いつかない計算です。
NISAの枠を先に使うのが基本

NISAの枠が残っている人は、先にNISAで買える投資信託を積み立てるほうが税金の面で有利です。
株と金を両方持ちたいなら、NISAでS&P500やオルカンの投資信託と、金の投資信託を別に買う方法もあります(オルカンとS&P500のどっちを選ぶかは別の記事で比べています)。
NISAの枠を使い切ったあとの上乗せとして、特定口座でゴルプラかゴルナスを持つ順番がおすすめです。

NISAから始める
ゴルプラとゴルナスのメリット4つ
| No. | メリット |
|---|---|
| ① | 1本で株と金に投資できる |
| ② | 少ないお金で2倍の投資 |
| ③ | 株と金の割合をファンドが保つ |
| ④ | 購入時手数料0円・信託報酬は年0.2%前後 |
ゴルプラとゴルナスのいちばんのメリットは、1本で株と金の両方に投資できることです。
自分で株と金を1万円分ずつ持つには、2万円が必要です。
2本なら1万円で株と金を1万円分ずつ持つのと同じような値動きになるので、残りのお金を現金や別の投資に回せます。
株と金の割合をファンドが保ってくれる
運用会社は、株と金がそれぞれ純資産の100%になるように、日々の購入と解約のお金を振り分けて調整しています。
比率が大きくずれた時は、不定期で入れ替えも行います。
自分で株と金を持つ場合のように、比率を戻す手間がかかりません。
先物の部分は為替の影響が小さい
2本とも為替ヘッジはしていませんが、先物を使う部分は為替の影響が小さくなります。
先物は損益だけをやり取りする仕組みなので、為替の影響を受けるのは主に評価損益と外貨の証拠金です。
株の一部は現物で持つので、その部分は為替の影響を受けます。
そのかわり、円安になった時の為替の利益も小さくなります。

1本で株と金
ゴルプラとゴルナスのデメリット・注意点5つ
| No. | デメリット |
|---|---|
| ① | 株と金が同時に下がると大きく下がる |
| ② | 上下をくり返すと成績が目減りする |
| ③ | NISAで買えない |
| ④ | 運用の歴史が短い |
| ⑤ | 純資産が10億円を下回ると終わることがある |
デメリットでいちばん大きいのは、株と金が同時に下がった時の下げの大きさです。
運用会社も、短い期間では両方が同時に下がることがあり、その場合は一般的なレバレッジファンドと同じように大きく値下がりすると説明しています。
2026年2月2日のように、1日で10%以上下がる日もあります。
上下をくり返す相場では目減りする

レバレッジを使う投資信託は、価格が上下をくり返すと、長い期間の成績が少しずつ小さくなります。
運用会社はこれを「ボラティリティ・ドラッグ」と呼び、上下が大きいほど影響も大きいと説明しています。
株と金に分散しているぶん、1つの指数だけを2倍にする投資信託より影響は軽くなるとされています。
ゴルナスは運用の歴史がまだ短い

ゴルナスは2025年1月に始まったばかりで、まだ2年の実績もありません。
ゴルプラも2022年8月からの4年ほどで、リーマン・ショックのような長い下落は経験していません。
運用会社が公表している2007年からのシミュレーションは良い結果ですが、売買のコストや信託報酬を含まない理論上の数字です。
純資産が10億円を下回ると途中で終わることがある
交付目論見書には、純資産が10億円を下回った場合などに、運用を途中で終える(繰上償還)ことがあると書かれています。
10月14日時点の純資産は、ゴルプラが998億円、ゴルナスが1,607億円です。
どちらも条件から大きく離れているので、今すぐ心配する必要はありません。
ゴルプラだけのデメリットは、ゴルプラのデメリット7つでくわしくまとめています。
似た仕組みのグローバル3倍3分法ファンドは伸び悩んだ
| 項目 | 3倍3分法 | ゴルプラ |
|---|---|---|
| 運用の開始 | 2018年10月 | 2022年8月 |
| 投資先 | 世界の株・ 債券・REIT | S&P500と金 |
| 投資の倍率 | 3倍 | 2倍 |
| 購入時手数料 | 3.3%以内 | 0円 |
| 同じ期間の上昇 | +18.19% | +73.75% |
※3倍3分法は1年決算型。同じ期間は2025年1月24日から10月14日。
同じ運用会社には、先物で純資産の3倍の投資をするグローバル3倍3分法ファンドもあります。
2018年に始まって人気を集めましたが、10月14日までの約8年の成績は+65.33%(年率約6.5%)にとどまっています。
倍率をかける仕組みは、組み合わせる資産がそろって下がると弱いので、ゴルプラとゴルナスも株と金の相性しだいです。

少額から始められる
相場の動き方で比べる|4つの場面
| 場面 | ゴルプラ | ゴルナス |
|---|---|---|
| 株も金も 上がる | 大きく 上がる | もっと大きく 上がる |
| 株が下がり 金が上がる | 金が下げを 和らげる | 株の下げが 出やすい |
| 株が上がり 金が下がる | 株の上げが 削られる | 株の強さで 補いやすい |
| 株も金も 下がる | 大きく 下がる | もっと大きく 下がる |
※運用会社の説明と、2本の値動きの大きさの違いから整理。
2本の成績は、株と金の組み合わせで4つの場面に分かれます。
株と金が両方上がる場面では、値動きの大きいゴルナスのほうが大きく上がります。
株と金が両方下がる場面ではゴルナスのほうが大きく下がるので、どちらの場面を重く見るかで選び方が変わります。
株が下がって金が上がる時が分かれ目
株が下がって金が上がる場面では、株の下げの大きさで差がつきます。
NASDAQ100はハイテク株が多く、S&P500より下がる時の幅が大きくなりやすい指数です。
景気の悪化に備えたい人は、株の部分が500社に分散しているゴルプラのほうが向いています。

2本とも買える
株と金を半分ずつ買う場合との違い
| 1日の動き | ゴルプラ ゴルナス | 半分ずつ 買う場合 |
|---|---|---|
| 株+2% 金+1% | +3% | +1.5% |
| 株+2% 金-3% | -1% | -0.5% |
| 株-2% 金-1% | -3% | -1.5% |
※運用会社のよくある質問の計算例(為替の影響を除く)。
株と金に半分ずつ投資すると、1日の値動きは株と金の平均になります。
ゴルプラとゴルナスは株と金の合計で動くので、同じ日の値動きは半分ずつ買う場合の2倍です。
同じ1万円なら、上がる時も下がる時も、半分ずつ買う場合より大きく動きます。
NISAで金を持つなら投資信託かETF

レバレッジをかけずに金を持ちたい人は、NISAで買える金の投資信託やETFを使えます。
純金積立や金の地金は、NISAでは買えません。
NISAで株と金を別々に持てば、税金がかからないうえに比率を自分で決められます(オルカンとゴールドの比率の決め方も参考になります)。

金の投信もNISAで
どっちが向いている?ゴルプラとゴルナスの選び方
| 向いている人 | 選ぶ1本 |
|---|---|
| 上がる相場で成績を取りたい | ゴルナス |
| ハイテク株に期待している | ゴルナス |
| 4年の実績で選びたい | ゴルプラ |
| 値動きを小さくしたい | ゴルプラ |
| 費用を安くしたい | ゴルプラ |
選び方の軸は、上がる時の大きさと下がる時の小ささのどちらを取るかです。
これまでの同じ期間では、ゴルナスのほうが上がった幅が約15ポイント大きく、いちばん大きい下落の差は約4ポイントでした。
下がる時の差より上がる時の差が大きかったので、成績だけで見ればゴルナスが有利でした。
ゴルナスが向いている人

ゴルナスが向いているのは、ハイテク株の成長に期待していて、-25%前後の下げにも耐えられる人です。
株の部分の約3割が半導体なので、半導体の景気に成績が左右されやすくなります。
下がっても売らずに持ち続けられる金額にとどめれば、上がる時の大きさを取りにいけます。
ゴルプラが向いている人
ゴルプラが向いているのは、4年の実績がある投資信託を選びたい人です。
株の部分が503銘柄に分散していて、金融などハイテク以外の業種も入っています。
信託報酬も年0.1991%と2本の中で安く、はじめての1本にしやすい投資信託です。
迷ったら1本を毎月の積立で少しずつ

どちらか決めきれない人は、どちらか1本を毎月少しずつ積み立てる方法があります。
2本の値動きはほぼ同じなので、どちらを選んでも大きな違いは出にくいです。
大切なのは、資産全体の何割までにするかと、いつ見直すかを先に決めておくことです。

積立で少しずつ
資産のどれくらいまで?持つ割合の目安
| 割合 | ゴルナス の金額 | -25.89%の 時の損 | 資産全体 の下げ |
|---|---|---|---|
| 5% | 50万円 | 129,450円 | -1.3% |
| 10% | 100万円 | 258,900円 | -2.6% |
| 20% | 200万円 | 517,800円 | -5.2% |
※資産1,000万円で、ゴルナスのいちばん大きい下落が起きた場合の計算。
ゴルプラやゴルナスは値動きが大きいので、資産の一部にとどめます。
資産1,000万円のうち10%の100万円をゴルナスにした場合、-25.89%の下落で資産全体は2.6%減ります。
20%にすると全体で5.2%減るので、下がった時に慌てない割合を先に決めておきます。
見直すタイミングを決めておく

値動きの大きい投資信託は、見直すルールを先に決めておくと、慌てて売らずに済みます。
たとえば、資産に占める割合が決めた割合をこえたら、こえた分を売ってNISAの投資信託へ移す方法があります。
年に1回だけ割合を確かめる日を決めておけば、毎日の値動きを見る必要もありません。

少額から試せる
ゴールドプラスはほかに2本|オルカン版とTOPIX版
| 呼び名 | 株の部分 | 信託報酬 |
|---|---|---|
| ゴルプラ | S&P500 | 年0.1991% |
| ゴルナス | NASDAQ100 | 年0.2189% |
| オルカン版 | 全世界株式 | 年0.2519% |
| TOPIX版 | 日本株 | 年0.2519% |
※運用会社のページより。4本ともNISAの対象外。
Tracersのゴールドプラスは、ゴルプラとゴルナスのほかにオルカン版とTOPIX版があり、全部で4本です。
オルカン版は2026年3月6日、TOPIX版は2026年7月に始まったばかりです。
運用会社のよくある質問に並ぶのはこの4本で、FANG+と金を組み合わせたTracersの投資信託はありません。
オルカン版は信託報酬が高めで実績が短い
オルカン版は株の部分が全世界の株なので、アメリカ以外の国にも分散できます。
ただ信託報酬は年0.2519%で、ゴルプラより年0.0528%高くなります。
まだ運用が1年に満たないので、比べられる実績が少ない点にも注意が必要です。

口座開設は無料
どこで買える?SBI証券とマネックス証券
| 証券会社 | 取り扱い | 特徴 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 2本とも | NISAと特定口座を 1つの口座で使える |
| マネックス 証券 | 2本とも | 100円から積立 保有中に年0.03% |
※運用会社の「購入できる金融機関」とマネックス証券のファンドのページ(10月15日)。
ゴルプラとゴルナスは、運用会社のページでSBI証券やマネックス証券など9社以上が扱っています。
どちらも購入時手数料は0円です。
NISAの口座と特定口座を1つの証券会社でまとめて使えるところを選ぶと、管理が楽です。
SBI証券|NISAと特定口座を1つの口座で
SBI証券は、ゴルプラとゴルナスの2本とも扱っています。
口座を開く時にNISAも一緒に申し込めるので、NISAでオルカンなどを積み立てながら、特定口座でゴルプラかゴルナスを買えます。
国内株の売買手数料も、条件を満たせば0円です。

NISAも一緒に開ける
マネックス証券|100円から積立できる
マネックス証券も2本とも扱っていて、100円から積立ができます。
持っている間は、投資信託の残高に年0.03%のマネックスポイントが付きます。
マネックス証券の月間の積立の契約数のランキングでは、ゴルプラが9位、ゴルナスが20位でした。

100円から積立
ゴルプラ・ゴルナスを買うまでの手順

- 証券会社の口座を開く(NISAも一緒に申し込む)
- 特定口座を選ぶ(「源泉徴収あり」がおすすめ)
- 「Tracers S&P500ゴールドプラス」か「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」を検索する
- 金額を決めて、一括か毎月の積立で買う
ゴルプラとゴルナスは、ネット証券の特定口座で買います。
検索する時は、名前の頭に「Tracers」が付いているかを必ず確かめます。
注文は原則午後3時30分までに手続きが終わると当日の受付になり、次の営業日の基準価額で買う値段が決まります。

口座開設は無料
ゴルプラとゴルナスでよくある質問
- ゴルプラとゴルナスはどっちがいいですか?
- 同じ期間(2025年1月24日~2026年10月14日)の成績はゴルナスが+89.13%、ゴルプラが+73.75%でゴルナスが上でした。いちばん大きい下落はゴルナスが-25.89%、ゴルプラが-22.16%です。上がる相場で成績を取りにいくならゴルナス、4年の実績と少し安い費用で選ぶならゴルプラです。
- ゴルプラとゴルナスの違いは何ですか?
- 株の部分だけがちがいます。ゴルプラはS&P500、ゴルナスはNASDAQ100です。金の部分はどちらも金先物100%で、合わせて純資産の200%の投資をします。
- ゴルプラとゴルナスを両方買う意味はありますか?
- ほとんどありません。2本の日々の値動きの相関係数は0.977で、ほぼ同じ動きをします。リスクを分けたいなら、1本にしてNISAの投資信託と組み合わせるほうが効果があります。
- ゴルプラとゴルナスはNISAで買えますか?
- 買えません。先物取引を使っているため、成長投資枠でもつみたて投資枠でも対象外です。特定口座などで買い、利益には20.315%の税金がかかります。
- ゴルプラとゴルナスの信託報酬はいくらですか?
- ゴルプラは年0.1991%、ゴルナスは年0.2189%(どちらも税込)です。交付目論見書の総経費率はゴルプラが年0.26%、ゴルナスが年0.27%でした。購入時手数料はどちらも0円です。
- ゴルプラとゴルナスはどれくらい下がったことがありますか?
- 運用会社の基準価額のデータで計算すると、いちばん大きい下落は2本とも2025年2月19日から4月9日にかけてで、ゴルプラが-22.16%、ゴルナスが-25.89%でした。2026年2月2日には1日で10%以上下がっています。
- 投資した金額より大きな損をすることはありますか?
- ありません。運用会社は、先物の証拠金のやり取りはファンドの中で完結し、投資家に追加の証拠金は発生しないと説明しています。損は投資した金額までです。
- ゴルナスとNASDAQ100ゴールドプラスは同じ投資信託ですか?
- ちがいます。名前に「Tracers」が付かないNASDAQ100ゴールドプラスは2025年5月16日に始まった別の投資信託で、購入時手数料が3.3%以内、信託報酬が年0.924%です。ゴルナスは「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」です。
- ゴルプラとゴルナスは分配金が出ますか?
- これまでの決算では、2本とも分配金は0円です。分配金を出さない間は、売るまで税金がかかりません。
- ゴルプラとゴルナスはいくらから買えますか?
- マネックス証券では、2本とも100円から積立ができます(2026年10月15日に確認)。最低金額は証券会社によってちがいます。
- ゴルプラとゴルナスは為替の影響を受けますか?
- 先物で投資している部分は、為替の影響が主に評価損益と外貨の証拠金に限られます。株の一部は現物で持つので、その部分は為替の影響を受けます。円安の時の為替の利益も小さくなります。
- ゴルカンとは何ですか?
- 一般には、2026年3月6日に始まったTracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス(全世界株式と金に100%ずつ)の呼び名として使われています。別の運用会社の投資信託を指して使われることもあるので、正式な名前で確かめてください。
- FANG+のゴールドプラスはありますか?
- Tracersのゴールドプラスは、S&P500・NASDAQ100・オルカン・TOPIXの4本です。FANG+と金を組み合わせたTracersの投資信託はありません。
- ゴルプラやゴルナスはいつ売ればいいですか?
- 売る時期を当てるのはむずかしいので、資産に占める割合を先に決めておき、その割合をこえたら一部を売る方法があります。年に1回、割合を確かめる日を決めておくと続けやすくなります。
まとめ|ゴルプラとゴルナスはどちらか1本を特定口座で

ゴルプラとゴルナスの違いは株の部分だけで、同じ期間の成績はゴルナスが+89.13%、ゴルプラが+73.75%でした。
下がる時はゴルナスのほうが大きく、費用はゴルプラが少し安くなります。
2本の値動きはほぼ同じなので、NISAの枠を先に使い、どちらか1本を特定口座で資産の一部だけ持つのが基本です。

NISAも特定口座も

