株のスキャルピングのコツは手数料0円|勝てない理由と証券会社の選び方

株スキャルピングのサムネ

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

スキャルピングで最初に決まるのは、勝率ではありません。1往復にいくら取られるかです。

えっ、腕とか手法の話じゃないの?

スキャルピングは、数秒から数分で売買を終える取引のことだ

1回で狙う利幅が小さいので、腕より先に「1往復にいくらかかるか」で結果が決まる

この記事では株のスキャルピングについて、1往復にかかるコストを実数で計算した。

結論を先に言うと、株は条件を満たせば往復の手数料を0円にできる。

コストが0円なら、勝率50%で損益がとんとんになる。

手数料0円の口座から確認する場合は、こちらから公式サイトへ進めます。
SBI証券

株の売買手数料が0円

目次 非表示

スキャルピングの往復コストを実数で比べた

最初に、この記事の結論を1枚の表にまとめた。

株のスキャルピングでかかるコストは売買手数料だけで、これは条件を満たせば0円にできる。

信用取引の金利と貸株料は別にかかるが、当日中に決済すれば乗る日数はほとんどない。

項目手数料0円の口座手数料がかかる口座
売買手数料0円往復110〜275円
ほど
金利・貸株料当日決済なら
ほぼ0円
同左
1往復のコスト0円110〜275円
100株で3円取ると+300円+25〜190円

※手数料は証券会社とプランによって変わる。0円になる条件は次の章でまとめた。

株のスキャルピングで手数料の有無によって手取りがどれだけ変わるかの図

株のほうがコストゼロなんですのね?

手数料はゼロですが、株には別の縛りがあります。

株は「一日信用取引」なら手数料も金利も0円

松井証券の一日信用取引は、返済期限が当日のデイトレード専用の信用取引だ。

公式サイトには手数料は約定代金にかかわらず0円、金利・貸株料も年利0%と明記されている。

同じ保証金で1日に何度でも回転売買できるので、小さな利幅を何回積んでもコスト負けしない。

ただし当日の大引けまでに反対売買しないと、任意で決済されたうえで1注文あたり3,575円(税込)の手数料がかかる

持ち越せない代わりにコストがゼロ、という組み立てになっている。

株のスキャルピングでコストを0円にする2つの方法

株には手数料を0円にする方法が2つある。

1つは松井証券の一日信用取引、もう1つはSBI証券のゼロ革命だ。

どちらも条件を満たせば売買手数料がかからないので、回転数を増やしてもコストが増えない。

項目一日信用ゼロ革命
会社松井証券SBI証券
売買手数料0円0円
金利・
貸株料
年0%別途かかる
対象当日決済
のみ
現物・信用
S株
持ち越しできないできる

松井証券の一日信用取引|当日決済なら金利まで0%

一日信用取引は返済期限が当日のデイトレード専用サービスだ。

手数料も金利・貸株料も、約定代金にかかわらず0円という設計になっている。

売建の取扱銘柄は2,000銘柄以上あり、通常は空売りできない新興市場の人気銘柄も「プレミアム空売り」で売建できる。

勝率や取引ごとの損益率、建玉の保有時間が見える「一日信用成績表」が付いてくるのも、検証をする人には大きい。

当社調べでオンライン証券大手5社と比べて業界最安と案内されている(2026年6月18日現在)。

SBI証券のゼロ革命|現物も信用も手数料0円

SBI証券のゼロ革命は、国内株式の売買手数料を0円にする仕組みだ。

現物取引・信用取引・S株(単元未満株)のすべてが対象で、約定金額の上限もない。

適用条件は2つで、インターネットコースのインターネット取引であることと、取引報告書や交付書面を電子交付にしていることだ。

信用取引には別途、金利と貸株料がかかる点は一日信用取引との違いになる。

条件は口座を開くときの設定で終わるので、取引のたびに手続きをする必要はない。

株の手数料は、口座の設定を変えるだけで0円にできます。

株の売買手数料が0円

2社の使い分け方

当日中に必ず手じまいするなら一日信用取引のほうが有利だ。

金利まで0%なので、1日に何十回転しても取引コストは本当に0円になる。

一方で「利が乗らなかったら翌日に持ち越す」という運用をするなら、当日決済が必須の一日信用取引は使えない。

持ち越しの可能性があるならゼロ革命を選ぶことになる。

どちらも口座開設は無料なので、両方開いて場面で使い分けるのがいちばん無駄がない。

株ならSBI証券のゼロ革命で往復コストが0円になる

株のコストを0円にする方法のうち、口座を1つ作るだけで済むのがSBI証券のゼロ革命です。

条件を満たすと、国内株式の売買手数料が約定金額にかかわらず0円になります。

対象は現物取引・信用取引・S株(単元未満株)の3つです。

スキャルピングの主戦場である信用取引も入っているので、往復の手数料がまるごと消えます。

ここではゼロ革命の中身と、松井証券の一日信用取引との使い分けを整理します。

項目内容
国内株式の
売買手数料
0円
約定金額にかかわらず
対象の取引現物・信用・S株
条件ネットコースの
ネット取引+電子交付
別途かかるもの信用の金利・貸株料

国内株式の売買手数料が0円|現物も信用もS株も

ゼロ革命でいちばん効くのがここで、国内株式の売買手数料が0円になります。

金額の上限が無く、約定代金がいくらでも無料という点が重要です。

1回1万円の売買を100往復しても、200回ぶんの手数料が全部0円という計算になります。

対象は現物取引・信用取引・S株の3つで、スキャルピングで使う信用取引も含まれています。

条件は2つだけ|ネットコースと電子交付

0円にするために必要な条件は2つだけです。

1つ目がインターネットコースでのインターネット取引であること。

2つ目が各種取引報告書や交付書面を電子交付にしておくことです。

どちらも口座を開くときの設定で終わるので、あとから毎回手続きをする必要はありません。

信用取引の金利と貸株料は別にかかる

0円になるのは売買手数料だけで、信用取引の金利と貸株料は別に発生します。

ここを見落とすと「手数料0円のはずなのに引かれている」と感じることになります。

ただしスキャルピングはその日のうちに決済するのが基本なので、金利が乗る日数はほとんどありません。

持ち越さない前提なら、実質的なコストは売買手数料の0円だけになります。

松井証券の一日信用取引との使い分け

株のコストを0円にする方法はもう1つあり、松井証券の一日信用取引では金利と貸株料まで0円になります。

ただし当日の大引けまでに反対売買をしないと自動で決済され、1注文につき3,575円がかかります。

つまり「必ず当日中に閉じる」と決めきれるなら松井証券、持ち越す可能性を残すならSBI証券という分け方になります。

どちらも売買手数料は0円なので、決めきれないうちはSBI証券のほうが事故が起きません。

SBI証券松井証券
売買手数料0円0円
金利・貸株料かかる0円
(一日信用)
持ち越しできる自動決済
+3,575円
向く人当日決済を
徹底しきれない人
必ず当日中に
閉じる人

株のスキャルピングは、口座の設定を変えるだけで往復コストが0円になります。

株の手数料が0円

そもそもスキャルピングとは何か

スキャルピングの解説

スキャルピングは、数秒から数分で売買を終える超短期の取引手法だ

語源は「皮を薄く剥ぐ」という意味で、1回の利幅を数円に絞って、その代わり回数を積むという考え方になる。

デイトレードが1日の中で数回、スイングが数日から数週間なのに対して、スキャルピングは1日に何十回も売買する。

持っている時間が短いぶん、経済指標や決算のような大きなニュースの影響を受けにくいのが特徴だ。

デイトレード・スイングとの違い

3つの手法は、持っている時間と1回の利幅で分かれる。

スキャルピングは保有時間が数秒から数分で、1回あたり1円から5円の値幅を狙う。

デイトレードは数分から数時間で、1日の中で手じまいする点は同じだ。

スイングは数日から数週間持つので、寝ている間の値動きも受ける。

手法保有時間1回の利幅
スキャル
ピング
数秒〜数分1円〜5円
デイ
トレード
数分〜数時間5円〜数十円
スイング数日〜数週間数十円〜

1回いくら稼げるのか

スキャルピングの稼げる額

1回の利幅が小さいので、金額は取引数量で決まる。

100株を持てば、1円の値動きが100円になる。

3円取れれば300円、5円取れれば500円だ。

1日に20回勝って3円ずつ取れば6,000円という計算になるが、負けた回数を引くとここまで単純にはならない。

実際には勝ちと負けを繰り返すので、勝率と損益比の両方で見る必要がある。

必要な勝率はコストで変わる

スキャルピングで必要な勝率は、利確幅と損切り幅とコストで決まる。

利確3円・損切り3円を100株でやるなら、勝ちも負けも300円で同じ幅になる。

コストが0円なら損益分岐点は勝率50%だが、往復110円かかると68%まで上がる。

往復275円だと必要な勝率は95%を超えて、事実上成立しなくなる。

手法を変える前に、コストを下げるほうが効きやすいのはこのためだ。

1往復のコスト必要な勝率重くなる幅
0円50%コストなし
110円68%18%重くなる
275円96%ほぼ不可能

※利確3円・損切り3円を100株で計算した目安。実際にはスリッページの影響も加わる。

株のスキャルピングで手数料の有無により必要な勝率が変わることを示した図

スキャルピングが「勝てない」と言われる4つの理由

検索すると「スキャルピング 勝てない」という言葉が必ず出てくる。

手法そのものが悪いのではなく、負けるパターンが決まっているのが実情だ。

4つに整理して、それぞれの避け方まで書く。

この4つを踏まなければ、スキャルピングが一方的に不利になることはない

理由1|コストで利益が消えている

いちばん多いのがこれだ

1回3円を狙う手法で往復110円のコストがかかるなら、利益の4割近くが最初から消えている。

株でも1回あたり数百円の手数料がかかる口座で回転させれば、同じことが起きる。

手法を直すより先に、売買手数料が0円になる口座へ移すほうが早い。

これは腕に関係なく、口座を変えるだけで効く。

理由2|損切りができずに1回で溶かす

スキャルピングの損切りルール

スキャルピングは小さく勝ちを積む手法なので、1回の大負けで全部消える。

3円ずつ20回勝っても、1回50円の損切りを見送ればそれだけでマイナスだ。

逆指値を必ず置いて、注文の時点で損切りまで決めておく必要がある。

損切りを置かない取引はスキャルピングではなく、ただの塩漬けになる。

理由3|取引の回数を増やしすぎる

回数を積む手法だからといって、無条件に増やせばいいわけではない。

条件が揃っていない場面まで入ると、期待値がマイナスの取引が混ざる

1日の取引回数に上限を決めておくと、この混入は減らせる。

松井証券の一日信用成績表のように、勝率と保有時間を記録できるツールがあると、増やしすぎに気づける。

記録を取らないまま回数だけ増やすのが、いちばん危ない進め方だ。

理由4|時間帯を選んでいない

スキャルピングは、いつ入るかで結果が変わる。

寄り付き直後と大引け前は値動きが荒く、思った値段で約定しないことが増える。

板が薄くなる11時半から12時半の昼休みをはさむ時間帯も、数円の利幅を取りにいくには向かない。

値動きが大きい時間はチャンスにも見えるが、滑った分だけ利幅が消える

慣れるまでは、9時5分から10時半という値動きが素直な時間帯に絞ったほうがいい。

スキャルピングは禁止されるのか

株では「スキャルピングをすると口座を止められる」という話をよく見る。

実際には国内の業者が取引手法そのものを禁止しているケースはほとんどない

各社が問題にしているのは、サーバーに過度な負荷をかける取引や、システムの不具合を利用した取引だ。

つまり「短時間で売買すること」ではなく「取引の方法」が対象になっている。

公認をうたっている会社もある

スキャルピングを歓迎すると明示している会社もある

証券会社の規約では、短時間の売買そのものを禁止しているところはほとんどない。

逆に海外業者では、禁止や口座凍結の条件を細かく定めているところが多い。

国内の登録業者を使うなら、通常の手動取引で凍結される心配はまずない

不安なら、口座を開く前に各社の取引約款とよくある質問を確認しておきたい。

自動化ツールを挟むと話が変わる

注意が必要なのは、外部のツールで自動発注する場合だ。

APIや自動売買ソフトを使った高頻度の発注は、各社が制限していることがある。

手動でクリックして発注する分には、この制限には当たらない。

「スキャルピングが禁止」ではなく「自動化された高頻度発注が制限されている」と理解しておけば、迷わずに済む。

スキャルピングの始め方5ステップ

口座を開いたあと、実際に取引を始めるまでの手順は決まっている。

この順番を飛ばすと、コストの高い口座で回数だけ増やすという一番まずい形になる。

1つずつ確認していきたい。

特に最初のコスト確認は、あとから取り返しがつかない

  • 売買手数料が0円になる口座を用意する
  • 取引する銘柄を1つに絞る
  • 利確幅と損切り幅を数字で決める
  • 1日の取引回数の上限を決める
  • 1か月は同じルールで記録を取る

ステップ1|口座はコストで選ぶ

最初にやることは手法探しではなく、口座選びだ。

株なら一日信用取引かゼロ革命のように、売買手数料が0円になる口座を選ぶ。

ここで年間のコストが何万円も変わるので、時間をかける価値がある。

同じ手法でも、口座を変えるだけで損益分岐点が下がる。

ステップ2|狙う銘柄は1つに絞る

複数の銘柄を同時に見ると、判断が遅れて約定が滑る

値動きが素直で、板が厚く、1日で2%以上動く銘柄が向いている。

株なら出来高が多く、板が厚い銘柄を選ぶ。

板が薄い銘柄は、思った値段で約定しないので数円の利幅が飛ぶ。

慣れるまでは1つに絞って、その値動きの癖を覚えるほうが早い。

ステップ3|利確と損切りを数字で決める

スキャルピングのルール

入る前に、どこで利確してどこで損切りするかを数字にしておく

利確3円・損切り3円のように、幅を同じにすると必要な勝率が計算できる。

決めていないと、勝ちは早く確定して負けは引っ張るという形になりやすい。

スキャルピングでいちばん効くのは、この事前の数値化になる。

ステップ4|回数の上限を決める

1日の取引回数に上限を置く。

条件が揃った場面だけに絞ると、自然と回数は減る

上限がないと、負けを取り返そうとして条件の悪い場面にも入ってしまう。

回数を減らすほど、1回あたりの精度は上がる

ステップ5|1か月は記録を取る

ルールを決めたら、1か月は変えずに記録を取る。

勝率・平均利幅・平均損失・保有時間の4つを記録すれば、どこが悪いか特定できる。

松井証券の一日信用成績表を使えば、この4つは自動で出てくる。

数字を見ないまま手法を変え続けるのが、いちばん時間を無駄にする進め方になる。

株のスキャルピングで銘柄を選ぶ基準

株は銘柄選びで結果がほぼ決まる。

見るのは出来高と値幅と板の厚さの3つだ。

どれか1つでも欠けると、狙った値段で約定しなくなる。

指標や決算の直後は値幅が出るが、板が飛ぶので初心者向きではない

出来高|1日100万株が目安

出来高が少ない銘柄は、買いたい値段に売り注文がない。

1日の出来高が100万株を超えているくらいの銘柄なら、数百株の売買は問題なく通る。

東証プライムの主力銘柄はほぼこの条件を満たす。

新興市場の小型株は値幅は出るが、板が薄いのでスキャルピング向きではない

値幅|1日で2%以上動くか

値動きがない銘柄は、何回入っても利益にならない。

1日の高値と安値の差が株価の2%以上あると、数ティックを何度も取れる。

逆に0.5%しか動かない銘柄では、往復するだけで1日が終わる。

値幅と出来高の両方が揃っている銘柄を、あらかじめ数銘柄だけ選んでおくといい。

板|気配値が飛んでいないか

板が薄いと、注文を出した瞬間に値段が飛ぶ。

気配値が1円刻みで連続して並んでいるかを、取引前に必ず見る。

歯抜けになっている銘柄は、数ティックの利幅を取りにいく手法とは相性が悪い。

板情報が見えるツールを使えるかどうかも、口座選びの基準になる

スキャルピングの税金と確定申告

株の利益には申告分離課税がかかる。

税率は所得税・住民税・復興特別所得税を合わせて20.315%だ。

給与所得者なら、給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になる。

損失が出た年も申告しておけば、翌年から3年間は利益と相殺できる。

取引回数が多いほど記録が大事になる

スキャルピングは年間の取引回数が数千回になることもある

1件ずつ手で集計するのは現実的ではないので、各社が出す年間損益報告書を使う。

特定口座の源泉徴収ありにしておけば、株の申告は基本的に不要になる。

特定口座(源泉徴収あり)にしておけば、証券会社が計算して納税まで済ませてくれる。

取引の回数が多くても、特定口座なら自分で1件ずつ集計する必要はない。

スキャルピングと他の稼ぎ方を比べるとどうか

スキャルピングは時間を使って利益を取りにいく手法だ。

画面の前にいる時間がそのまま成績に直結するので、待つだけの運用とは性格が正反対になる。

同じ元手でも、放置できる運用と比べると必要な労力がまったく違う。

時間が取れない人が無理に手を出すと、条件が揃わない場面で入って負ける

自分がどれだけ時間を出せるかで、選ぶ手法を決めたい。

待つだけの運用と組み合わせる

スキャルピングだけに寄せる必要はない。

高配当株スワップポイントのように、持っているだけで積み上がる運用を土台にする組み方もある。

土台があると、スキャルピングで負けた月の精神的な負担が軽くなる。

待つだけで増やす方法は、利回りと最低額を横に並べた記事にまとめている

億トレーダーのやり方から学べること

テスタさんの紹介

株で100億円を作ったテスタさんは、もともとスキャルピングから始めている。

公開されている話で共通しているのは、1回の利幅を追わず、負けを小さく切ることだ。

手法そのものより、記録を取って改善し続けた期間の長さが際立っている。

テスタさんの投資術は別記事でまとめているので、考え方の部分は参考になる。

真似できる部分とできない部分

億トレーダーの手法をそのまま真似ても、同じ結果にはならない。

資金量が違うと、板への影響も取れる利幅も変わるからだ。

一方で「損切りを決めてから入る」「記録を取る」といった部分は、資金量に関係なく真似できる。

真似するのは手法ではなく、検証のやり方だと考えたほうがいい。

スキャルピングの代表的な3つの型

手法は無数にあるように見えるが、入る理由で分けると3つに集約される。

レンジの往復を取る型、ブレイクに乗る型、押し目を拾う型の3つだ。

どれが優れているということはなく、相場の状態で使い分ける。

3つを同時に使おうとすると判断が遅れるので、最初は1つに絞ったほうがいい。

どれから覚えればよろしいの?

値動きが素直なレンジ型からです。判断する材料がいちばん少なくて済みます。

型1|レンジの往復を取る

一定の値幅を行ったり来たりしている場面で、下限で買って上限で売る。

支えられている価格と、抑えられている価格が2回以上確認できていることが条件になる。

値動きが素直なので、初心者が最初に覚える型として向いている。

弱点は、レンジを抜けたときに逆行がそのまま損失になることだ。

だから上限と下限の少し外側に、必ず逆指値を置いておく。

型2|ブレイクに乗る

レンジを抜けた瞬間に、抜けた方向へ入る

抜けた直後は値動きが速いので、数秒で数円が取れることがある。

ただし抜けたように見せて戻る「だまし」も多い。

出来高が同時に増えているかどうかが、だましを見分けるいちばんの手がかりになる。

出来高が増えていないブレイクは、見送るほうが期待値は高い。

型3|押し目を拾う

上昇が続いている場面で、一時的に下げたところを買う。

トレンドの方向にだけ入るので、勝率は3つの中で最も高くなりやすい。

その代わり、押し目がどこまで深くなるかは読めない。

下げが止まったことを確認してから入ると、勝率は上がるが利幅は減る。

この型は、どこで諦めるかを先に決めておかないと損切りが遅れる。

入る場面弱点
レンジ上限と下限抜けたら損失
ブレイク抜けた直後だましが多い
押し目下げ止まり深さが読めない

スキャルピングに必要な資金はいくらか

必要な資金は、狙う銘柄の株価で決まる

株は100株単位が基本なので、株価1,000円の銘柄でも10万円が必要になる。

株価1,000円の銘柄なら100株で10万円、3,000円の銘柄なら30万円が目安になる。

信用取引を使えば約3.3倍まで建てられるので、同じ資金でも動かせる株数は増える。

株は10万円ないと始められないの?

1単元がその金額になるので、実際にはもう少し余裕が必要です。

株は1銘柄あたり30万円が現実的な下限

株価1,000円の銘柄を100株買うと10万円だ。

ただし同じ銘柄で何度も回転させるには、少し値が動いても耐えられる余裕が要る。

一日信用取引なら保証金を使って同じ資金で何度も売買できるので、効率は上がる。

それでも1銘柄に絞るなら30万円くらいは用意しておきたい

資金が足りないうちは、値がさ株ではなく株価500円前後の銘柄を選ぶ手もある。

スキャルピングで使うツールと注文方法

スキャルピングは判断してから発注までの速さが結果に出る。

板と歩み値がリアルタイムで見えるツールが最低条件になる。

注文方法も、成行だけでは足りない。

逆指値とOCO注文が使えるかどうかで、損切りの確実さが変わる

板と歩み値が見えるツールを選ぶ

板は、いくらにいくつの注文が並んでいるかを示す一覧だ。

板が厚い銘柄は思った値段で約定しやすく、薄い銘柄は滑る

歩み値は実際に約定した価格と数量の記録で、勢いを読むのに使う。

松井証券のネットストック・ハイスピードのように、無料で使える高機能ツールを出している会社なら追加費用がかからない。

ツールが有料の会社を選ぶと、それ自体がコストになる。

注文方法は4つ覚えれば足りる

スキャルピングで使う注文はほぼ4つだ。

成行は今すぐ約定させる注文で、指値は値段を指定して待つ注文になる。

逆指値は「ここまで下がったら売る」という損切り用の注文だ。

OCO注文を使えば、利確と損切りを同時に置けるので、画面を離れても安全になる。

この4つを組み合わせれば、スキャルピングに必要な発注は全部できる。

注文使いどころ
成行すぐ約定させたいとき
指値値段を指定して待つ
逆指値損切りを自動化する
OCO利確と損切りを同時に置く

スマホだけでもできるか

結論としては、できるが不利になる。

板と歩み値とチャートを同時に見るには、画面が足りないからだ。

各社ともスマホアプリを出していて、発注そのものは問題なくできる。

練習はスマホで、本番はパソコンでという進め方が現実的になる。

デモ取引で先に試す

いきなり自分のお金を入れるのが不安なら、デモ取引がある。

実際の取引と同じ環境で、仮想の資金を使って練習できる仕組みだ。

株のデモ取引は、証券会社によって用意しているところと無いところがある。

ただしデモは損をしないので、損切りを実行する練習にはならない

デモで勝てたら本番でも勝てますの?

操作は身につきますが、損切りの心理は本番でしか練習できません。

デモで確認すること・できないこと

デモで確認すべきなのは、操作と時間帯の値動きだ。

発注から約定までの流れを体が覚えるまで繰り返しておくと、本番で迷わない。

一方で、スリッページや約定のしやすさは本番と完全には同じにならない。

損切りをためらう気持ちも、自分のお金でないと出てこない

だからデモで操作を覚えたら、少額の本番口座に移るのがいちばん早い。

スキャルピングに向く人・向かない人

手法には向き不向きがある。

画面の前に座れる時間があるかどうかが、いちばん大きい分かれ目だ。

スキャルピングは値動きを見ていないと成立しない。

仕事中に見られない人が無理に手を出すと、条件が揃わない場面で入って負ける

向いている人

決めたルールを機械的に守れる人は向いている。

1回の負けを引きずらずに、次の1回を淡々とこなせるかどうかが効く。

記録を取るのが苦にならない人も伸びやすい。

1日のうち2〜3時間、値動きを見られる時間があるなら条件は揃う。

向いていない人

負けを取り返そうとして取引量を上げる人には向かない。

1回の損切りで熱くなると、スキャルピングは一瞬で資金を削る

値動きを見ていられない時間が長い人も、無理に回数を積む必要はない。

その場合は自動売買や待つだけの運用のほうが、結果は安定しやすい

手法を自分に合わせるより、自分の生活に合う手法を選ぶほうが早い。

スキャルピングで使うチャートの見方

スキャルピングで見るチャートは、1分足か5分足になる。

日足や週足は、数分で終わる取引の判断には遅すぎる

その代わり、大きな方向だけは日足で確認しておく。

小さい足で入って、大きい足の方向に逆らわないというのが基本の組み立てだ。

指標っていっぱいあるけど、全部見るの?

3つで足ります。増やすほど判断が遅くなります。

移動平均線|方向を1本で判断する

移動平均線は、一定期間の平均価格をつないだ線だ。

価格が線の上にあれば上向き、下にあれば下向きという単純な読み方でいい。

1分足なら20本や25本の移動平均が使われることが多い。

線に近づいたところで、線の方向に入るというだけでも押し目型の型になる。

VWAP|その日の平均コストが見える

VWAPは、その日に売買された価格を出来高で加重平均した線だ。

その日に買った人の平均コストを表すので、上か下かで需給の強さが分かる。

株のデイトレードでは、この線を基準に売買する人が多い。

VWAPより上で推移している銘柄は買いが優勢という判断ができる。

出来高|値動きに理由があるか

出来高は、その時間にどれだけ売買されたかを示す。

出来高を伴わない値動きは、戻りやすいという性質がある。

ブレイクに乗る型では、この確認を飛ばすとだましに引っかかる。

値動きと出来高はセットで見るのが、3つの指標の中でいちばん効く。

これ以上の指標を増やしても、数秒で判断する取引では使いこなせない。

口座開設から取引開始までの流れ

どの会社もWebで完結し、印鑑や書類の郵送はいらない。

本人確認書類とマイナンバー確認書類をスマホで撮って送るだけで申し込みが終わる。

株の信用取引は、総合口座とは別に申し込みが必要になる。

一日信用取引を使うなら信用取引口座の開設が前提になる点に注意したい。

株の場合|信用取引口座も同時に申し込む

一日信用取引もゼロ革命の信用取引も、信用取引口座がないと使えない。

総合口座と一緒に申し込んでおくと、あとから待つ時間がなくなる

信用取引口座は審査があるので、総合口座より時間がかかることがある。

SBI証券のゼロ革命は、電子交付の設定をしないと手数料が0円にならないので、開設後すぐに設定しておきたい。

1日の流れ|寄り前から大引けまで

株のスキャルピングは、1日の型を決めておくとぶれない。

寄り前の準備・前場・後場・大引け後の記録という4つに分けて考える。

この流れを毎日同じにすると、調子の良し悪しが数字で比べられるようになる。

毎日ちがう時間にちがう銘柄を触っていると、何が悪いのか永久に分からない

寄り前|銘柄を3つまでに絞る

8時から9時の間に、その日に触る銘柄を決める。

前日の出来高と値幅、そして当日の材料を見て、条件を満たすものだけを残す。

決算発表の直後や、ストップ高から寄り付く銘柄は値が飛ぶので外す。

3つまでに絞ると、板を追いきれる

前場|9時から11時半が本番

値幅が最も出るのは寄り付きからの1時間だ。

ただし寄り付き直後の5分は値が荒く、板も飛ぶので、初心者は避けたほうがいい。

9時5分から10時半くらいが、値動きと板の厚さのバランスが取れる時間になる。

11時を過ぎると出来高が落ちて、数ティックを取りにいくのが難しくなる

後場|12時半から15時半

後場は前場より値動きが落ち着くことが多い。

大引け前の30分は再び出来高が増えるので、そこだけ狙う人もいる。

一日信用取引を使っているなら、大引けまでに必ず手じまいする必要がある。

15時45分までに現引・現渡もしないと、任意決済されて3,575円の手数料がかかる

東証の取引時間は2024年11月から15時30分までに延びているので、終わりの時間は必ず確認しておきたい。

大引け後|記録を取る

取引が終わったら、その日の数字を残す。

勝率・平均利幅・平均損失・保有時間の4つがあれば、翌日の改善点が見える。

松井証券の一日信用成績表を使えば、この4つは自動で出てくる。

記録を取らない日を作ると、その日の取引はなかったことになる

よくある失敗と直し方

負け方には型がある。

同じ失敗を繰り返しているかどうかは、記録を見ればすぐ分かる

ここでは代表的な4つと、その直し方を書く。

どれも手法の問題ではなく、ルールの決め方の問題になっている。

負けるとつい取り返そうとしちゃう……

それが4つの中でいちばん資金を減らすパターンです。

失敗1|損切りを先延ばしにする

3円で損切りするつもりが、5円、10円と待ってしまう。

1回の大負けで、20回ぶんの勝ちが消えるのがスキャルピングの構造だ。

直し方は単純で、注文と同時に逆指値を置くことになる。

OCO注文なら利確と損切りを同時に置けるので、判断そのものを挟まずに済む。

失敗2|負けたあとに数量を増やす

取り返そうとして、次の1回で数量を倍にする。

これで当たれば戻るが、外れれば損失も倍になる。

スキャルピングは回数で均していく手法なので、1回に賭ける形とは相性が悪い。

1回あたりの数量は固定にして、変えないルールにするのがいちばん確実だ。

失敗3|勝ちを早く確定しすぎる

含み益が出ると怖くなって、1円で利確してしまう。

利確が1円で損切りが3円だと、勝率70%でも赤字になる。

利確幅と損切り幅の関係は、勝率とセットで見る必要がある。

決めた幅まで待てないなら、最初から幅を狭く設定しておくほうが一貫する。

失敗4|条件が揃っていないのに入る

何もしない時間が続くと、つい手を出したくなる。

待つのも取引のうちで、入らない日があっても構わない

1日の取引回数に上限を置くと、この衝動は抑えやすくなる。

回数を減らすほど1回あたりの精度が上がるのは、どの記録を見ても共通している。

会社選びのチェックリスト

最後に、口座を選ぶときに見る項目をまとめておく。

この5つを満たしていれば、スキャルピングの土台としては十分だ。

逆に1つでも欠けていると、そこが弱点になる。

手法を探す前に、この5項目を先に埋めるほうが結果は早く出る。

  • 売買手数料が0円になるか
  • 信用取引の口座を同時に申し込めるか
  • 板と歩み値が見える無料ツールがあるか
  • 逆指値とOCO注文が使えるか
  • 取引の記録を自動で残せるか

株ならこの2社で足りる

株側は手数料0円を実現している2社に絞れる。

当日決済で完結するなら松井証券の一日信用取引が、金利まで0%なので最も安い。

持ち越す可能性があるならSBI証券のゼロ革命になる。

どちらも口座開設は無料なので、両方開いて場面で使い分けるのが無駄がない。

NISA口座でスキャルピングはできるのか

結論から言うと、売買そのものはできるが向いていない。

NISAの非課税枠は買った金額で消費され、売っても年内は枠が戻らないからだ。

翌年になれば売った分の枠は復活するが、その年のうちに何度も回転させることはできない。

回数を積むスキャルピングとは、制度の設計そのものが噛み合っていない

枠を1回で使い切ってしまう

成長投資枠は年間240万円だ。

100万円の売買を3回すれば、それだけで枠は尽きる

スキャルピングは1日に何度も売買するので、初日で終わることもある。

非課税の恩恵を受けられるのは、その年の最初の数回だけになってしまう。

損益通算も繰越控除もできない

NISA口座で出た損失は、税金の計算上なかったものとして扱われる。

課税口座の利益と相殺することも、翌年へ繰り越すこともできない

スキャルピングは負ける回数も多いので、この点は特に不利になる。

勝った分は非課税でも、負けた分がまったく使えないという非対称が生まれる。

だからスキャルピングは、特定口座か信用取引口座で行うのが基本になる。

スキャルピングでよくある3つの勘違い

最後に、検索で見かける情報のうち、そのまま受け取ると損をするものを3つ挙げる。

どれも半分は正しいが、条件が抜けているという形をしている。

条件まで含めて理解しておけば、判断を誤らずに済む。

数字が出ている話ほど、どういう前提で計算されたのかを見たほうがいい

勘違い1|勝率が高ければ勝てる

勝率だけでは勝ち負けは決まらない

利確2円・損切り5円なら、勝率70%でも赤字になる。

必要なのは勝率と損益比の組み合わせで、片方だけを追っても意味がない。

勝率9割をうたう手法でも、損切り幅が利確幅の何倍かを見ないと判断できない

数字が出ているときほど、利確幅と損切り幅をセットで確認したい。

勘違い2|回数を増やせば利益も増える

回数を積む手法なので、増やすほど利益が増えると思われがちだ。

期待値がプラスの取引だけを増やせばという条件が付く。

条件が揃っていない場面まで入れば、増やした分だけ損失も積み上がる。

回数を減らして精度を上げるほうが、結果が安定することのほうが多い

勘違い3|手数料は誤差の範囲

1回数十円の手数料なら気にしなくていい、という考え方がある。

1日20回、月20営業日なら年間4,800回になる。

1回50円でも、年間で24万円が出ていく計算だ。

スキャルピングでは、手数料は誤差ではなく最大の固定費になる。

だからこの記事では、コストを最初の判断基準に置いている。

最初の1か月でやること

いきなり毎日取引しても、何が良くて何が悪いのか分からない。

最初の1か月は、金額を最小にして記録を取ることだけに使うのが結果的にいちばん早い。

週ごとにやることを決めておくと、途中で迷わずに済む。

この1か月で自分に向いているかどうかも見えてくる

1週目|口座を整えて最小単位で発注する

まず手数料0円になる設定まで済ませる。

SBI証券なら電子交付の設定、松井証券なら信用取引口座の開設がここに入る。

そのうえで、最小単位で1日3回だけ発注してみる。

この週の目的は利益ではなく、発注から決済までの操作を体で覚えることになる。

2週目|利確幅と損切り幅を固定する

操作に慣れたら、幅を数字で決める

利確3円・損切り3円のように、まず同じ幅から始めると勝率がそのまま指標になる。

この週から逆指値かOCO注文を必ず使う。

決めた幅で機械的に切れるかどうかが、この週の合格ラインだ。

3週目|時間帯を1つに絞る

取引する時間を1つに固定する。

9時5分から10時半のように、値動きが出る時間に決め打ちする。

同じ時間だけを続けると、その時間帯の値動きの癖が見えてくる。

時間を絞ると取引回数も自然に減るので、1回あたりの精度が上がる

4週目|記録を集計して判断する

1か月ぶんの記録を集計する。

勝率・平均利幅・平均損失・保有時間の4つを出せば、次に直す場所が決まる。

勝率が5割を超えているのに赤字なら、損益比の問題だ。

勝率が4割を切っているなら、入る場面の条件が緩すぎることになる。

ここまでやって初めて、手法を変えるかどうかの判断材料がそろう。

やること見る数字
1週目操作に慣れる
2週目幅を固定する勝率
3週目時間を絞る取引回数
4週目集計する4つの指標

スキャルピングのよくある質問

スキャルピングは初心者でもできますか?
できますが、順番があります。まず手数料0円の口座を用意し、利確幅と損切り幅を数字で決め、1日の取引回数に上限を置いてください。手法を探す前にコストを下げるほうが、損益分岐点は確実に下がります。
スキャルピングは禁止されていますか?
国内の登録業者が取引手法そのものを禁止していることはほとんどありません。制限されているのは、サーバーに過度な負荷をかける取引やシステムの不具合を利用した取引です。スキャルピング公認を掲げている会社もあります。
1日にどれくらい稼げますか?
取引数量で決まります。100株を持てば1円の値動きが100円になるので、3円取れれば300円です。1日に20回勝って3円ずつなら6,000円という計算になりますが、負けた回数を引く必要があるので、勝率と損益比の両方で見てください。
必要な勝率はどれくらいですか?
利確幅と損切り幅を同じにした場合、売買手数料が0円なら50%が分岐点です。利確3円・損切り3円を100株でやるとき、往復110円の手数料がかかると68%、275円なら96%まで上がります。同じ手法でも、コストで必要な勝率が変わります。
一日信用取引は何が違うのですか?
返済期限が当日のデイトレード専用の信用取引で、手数料も金利・貸株料も約定代金にかかわらず0円です。ただし当日の大引けまでに反対売買しないと任意で決済され、1注文あたり3,575円(税込)の手数料がかかります。
ゼロ革命の条件は何ですか?
インターネットコースのインターネット取引であることと、各種取引報告書・交付書面を電子交付にしていることの2つです。現物取引・信用取引・S株が対象で、約定金額の上限はありません。信用取引には別途、金利と貸株料がかかります。
何時にやるのがいいですか?
東京市場が開く9時から10時半までが本番です。寄り付き直後は値動きが大きく出来高も多いので、数円の値幅が取りやすくなります。11時半から12時半は昼休みで、後場は14時半以降に動きが戻ります。
損切りはどこに置けばいいですか?
入る前に数字で決めておきます。利確3円・損切り3円のように幅をそろえると、必要な勝率が計算できるようになります。逆指値を必ず置いて、注文の時点で損切りまで決めておいてください。
1日に何回まで取引していいですか?
上限を自分で決めてください。回数を積む手法ですが、条件が揃っていない場面まで入ると期待値がマイナスの取引が混ざります。回数を減らすほど1回あたりの精度は上がります。
税金はどうなりますか?
株の利益は申告分離課税で20.315%です。特定口座(源泉徴収あり)にしておけば、証券会社が計算して納税まで済ませてくれます。損失が出た年も申告しておけば、翌年から3年間は利益と相殺できます。
自動売買とどちらがいいですか?
時間が取れるかどうかで決まります。スキャルピングは画面の前にいる時間がそのまま成績になります。自動売買は放置できますが、回数が多いぶんコストの影響が大きく、手数料がかかる会社とかからない会社に分かれます。
ツールは何を使えばいいですか?
板情報と歩み値が見えるツールが必要です。松井証券のネットストック・ハイスピードのように、無料で使える高機能ツールを出している会社を選ぶと追加費用がかかりません。
いくらから始められますか?
株は100株単位が基本なので、株価1,000円の銘柄なら10万円前後が必要です。信用取引を使えば約3.3倍まで建てられるので、同じ資金でも動かせる株数は増えます。まずは10万円台で1銘柄だけに絞って始めるのが現実的です。
スリッページとは何ですか?
注文した値段と実際に約定した値段のズレのことです。値動きが激しい時間や板が薄い銘柄で起きやすく、数円の利幅を狙う手法では致命的になります。銘柄と時間帯を選ぶ理由の1つです。
レンジ・ブレイク・押し目のどれから始めればいいですか?
レンジ型からです。支えられている価格と抑えられている価格が2回以上確認できている場面だけに絞れば、判断する材料がいちばん少なくて済みます。ただしレンジを抜けたときの逆行がそのまま損失になるので、上限と下限の少し外側に必ず逆指値を置いてください。
信用取引のレバレッジはどれくらいがいいですか?
最初は低いままで、ルールが機能するかを確かめてください。株の信用取引は約3.3倍まで建てられますが、上げるほど1回の損切りで失う金額も比例して増えます。スキャルピングは1回の値幅が小さいので、数量を上げたくなる場面が多い点に注意してください。
1日の取引時間はどれくらい必要ですか?
2〜3時間あれば足りますが、その時間は画面を見ている必要があります。9時5分から10時半までの前場に集中させると、値動きが出る時間だけを取れます。
板が薄いとなぜ不利なのですか?
注文を出した瞬間に値段が飛ぶからです。数ティックの利幅を狙う手法では、1回滑るだけでその日の利益が消えます。気配値が1円刻みで連続して並んでいるかを、取引前に必ず確認してください。
スキャルピングで生活できますか?
取引数量と勝率の両方が必要になります。100株で3円取れば300円なので、月20万円を狙うなら1日あたり30回近く勝ち越す計算です。まずは少額で1か月続けて、記録の数字が安定してから金額を上げてください。
OCO注文とは何ですか?
利確の指値と損切りの逆指値を同時に置いて、どちらかが約定したらもう一方が自動で取り消される注文です。画面を離れても損切りが実行されるので、スキャルピングでは最も実用的な注文方法になります。
東証の取引時間は変わりましたか?
2024年11月から大引けが15時30分までに延びています。一日信用取引を使っている場合は、この時間までに反対売買を終える必要があるので、終わりの時間は必ず確認してください。
NISA口座でスキャルピングはできますか?
売買そのものはできますが向いていません。非課税枠は買った金額で消費され、売っても年内は枠が戻らないからです。成長投資枠は年間240万円なので、100万円の売買を3回すれば枠が尽きます。さらにNISA口座の損失は課税口座の利益と相殺できず、翌年へ繰り越すこともできません。
勝率9割という数字はあてになりますか?
利確幅と損切り幅をセットで見ないと判断できません。利確2円・損切り5円なら、勝率70%でも赤字になります。勝率だけを掲げている情報は、損切り幅が利確幅の何倍かを確認してから受け取ってください。

まとめ|スキャルピングは口座選びで半分決まる

スキャルピングで最初にやることは、手法探しではなくコストの確認だった。

株は一日信用取引かゼロ革命で売買手数料を0円にできる。

手数料が0円になる口座を選べば、往復コストはゼロにできる。

同じ手法でも、コストが変われば必要な勝率が10%動く

口座を整えてから、利確幅・損切り幅・回数の上限を決めて、1か月は記録を取る。

この順番で進めれば、勝てない理由を手法のせいにして時間を溶かすことはなくなる

こんな人選ぶ口座
持ち越す可能性を
残したい
SBI証券
ゼロ革命
必ず当日中に
手じまいする
松井証券
一日信用
どちらも
売買手数料
0円

まずは売買手数料が0円になる口座を用意するところからです。

株の売買手数料が0円